電子錠の取り付け費用の相場はいくら?電子錠にするメリット・デメリットも解説!

この記事でわかること
- 電子錠の種類
- 電子錠のメリット・デメリット
- 電子錠の取り付けにかかる費用

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
「電子錠に交換したいが、種類が多くて選べない…」
「電子錠の取り付け費用はどのくらいだろう…」
このようなお悩みはありませんか?
本記事では、電子錠の種類や取り付ける際の費用相場について解説します。
電子錠の交換を検討している方は、出張費用・見積り費用が0円、さらにお問合せ時に「クーポン利用」をお伝えいただくと、作業費から1,000円割引いたしますので、お気軽にご相談ください。
目次
電子錠とは
電子錠とは、主に電池の力を使って開けたり閉めたりするタイプの鍵です。
電池を使うので配線工事の必要はなく、ドアに本体を取り付けるだけで利用することが可能となっています。
ここでは、さまざまな電子錠の種類について紹介しますので、電子錠の特徴を把握し、自宅に合致した電子錠を選びましょう。
暗証番号式

暗証番号式は、設定しておいた暗証番号を入力して鍵を解錠する仕組みです。
テンキー式も、暗証番号式に含まれます。暗証番号さえ覚えておけば、物理的な鍵やその他のものを持ち歩く必要はありません。また、必要な人に暗証番号を教えるだけで、合鍵と同様の効果を発揮できますので、複数人が利用するオフィスや休憩所におすすめです。
ただし、鍵トラブルが起きた際は作業費が比較的高くなってしまいます。
カードキー式

カードキー式の電子錠は、ICカードや磁気カードを利用して、ドア開け閉めするタイプです。
鍵穴に鍵を挿し込む必要がないため、物理的な鍵よりも操作が楽になります。また、鍵と違ってカードタイプになるので、クレジットカードなどと一緒に財布の中にしまっておくことができ、かさばらないという特徴があります。
ただし、カードキーを持ち歩く必要がありますので、紛失や破損には十分に注意しましょう。仮にカードキーを紛失した際は、端末に登録しているカードキーを解除すれば使用できなくなるタイプも存在します。
また、磁気タイプのカードキーは周辺の環境や経年劣化によって磁気異常が発生し、閉め出される可能性もあるので注意が必要です。
生体認証式

生体認証といえばわかりにくいかもしれませんが、一般的なものとしては指紋認証があります。
指紋認証だった場合、暗証番号を覚える必要もなければ、カードキーを持ち歩く必要もありません。指紋は、生体固有の特徴であり、一人ひとり違っていますので、家族分を登録しておけば、問題なくスムーズな開け閉めが可能です。このような特徴を持っているため、セキュリティについては非常に高いと言えるでしょう。
ほかの生体認証としては、虹彩認証などが挙げられます。これは指紋ではなく、眼をかざして、扉を開け閉めする電子錠です。
スマートロック

スマートロックは、お手持ちのスマートフォンと電子錠を連動させたものです。
簡単にいえば、自分のスマホが電子キーに早変わりしてくれるということです。使い方はカードキータイプと似ていて、スマホをスマートロック周辺に近づけ、スマホ内のアプリを操作して施錠解錠を行います。
さらに、別売りのハブ製品(遠隔で操作するための装置)と併用すれば、離れた場所でも電子錠の施錠解錠ができるのです。万が一、鍵を閉め忘れた場合には、出先から遠隔操作すれば、簡単に閉めることができるなどメリットがあります。
しかし、粘着テープで取り付けるタイプのスマートロックは脱着しやすいため、閉め出されてしまう可能性があります。
リモコンキー

リモコンキーは、自動車のスマートキーのようなものだと考えればわかりやすいです。
必ずしもドアに近づかなくてもリモコンの操作で開けることができ、信号が届く範囲にいれば問題ありません。そのため、足の不自由な方でもデイサービスなどの来客の際に便利な機能です。
また、合鍵を作るのが難しいという特徴を持っていますので、セキュリティは高いと言えるでしょう。
ただし、自動車のインロックと同じようなトラブルも発生させてしまう可能性がありますので、場合によっては家に入れなくなります。
電子錠にするメリット・デメリット
電子錠はメリットとデメリットを加味した上で取り付けを検討しましょう。
ここでは、電子錠にするメリットやデメリットについて解説します。
電子錠にするメリット
防犯性能が高くなる
電子錠の種類によっても異なりますが、基本的には防犯性が高くなると考えて間違いありません。
室内側と室外側に取り付けるタイプの電子錠なら、ピッキングが事実上不可能になっていますので、空き巣などにピッキングされる心配はないでしょう。また、ほとんどの電子錠にはオートロック機能が付いているので、閉め忘れて泥棒に入られることもありません。そのような意味でも防犯性は高いといえます。
現実的に考えて、電子錠を破るといえば、鍵自体を破壊するしかありません。ほかの鍵と比べると、かなり防犯性が高いと言えるでしょう。
鍵を持ち歩かなくていい
暗証番号や生体認証タイプの場合は、鍵を持ち歩く必要がありません。
スマートロックは、スマホを持ち歩く必要がありますが、スマホはすでに必需品のような存在になっているので、実質持ち運ぶことが負担にはならないでしょう。
鍵を持ち歩くことがないということは鍵を紛失する心配もありませんし、誰かに盗まれることもありません。鍵をしまっておくという煩わしさからも解放されます。特に、よく外出先で鍵をなくしてしまうような人にとってはかなりのメリットになるはずです。
操作しやすい
電子錠はどのタイプも基本的に操作しやすいです。
鍵を挿し込む必要性がないのが大きなポイントになります。お年寄りや子どもの場合は、鍵を挿し込むという行為が難しいこともあります。しかし電子錠は、カードをかざすだけであったり、ポケットに入れているスマートフォンなどに反応して自動で解錠します。
唯一注意したいのは、お年寄りが暗証番号を使うような場合でしょう。忘れてしまうこともありますので、そういった点には注意しなければなりません。
電子錠にするデメリット
メリットを確認すると、電子錠が大変便利だということがおわかりいただけたかと思います。
しかし、その反面デメリットもありますので、こちらについてもしっかりと確認しておきましょう。
電池を交換する必要が出てくる
電子錠の動力は電池なので、電池切れには十分に注意する必要があるでしょう。
電子錠の電池が切れてしまうと動かなくなって、開け閉めができなくなってしまいます。もちろん、電池切れなどの緊急時用の解錠方法を備えている電子錠もありますので、購入時に確認しておくのがおすすめです。
電子錠を導入する場合は、このデメリットを踏まえたうえで、定期的に電池を交換するなどの対処をしていきましょう。
番号を忘れる可能性がある
これは暗証番号タイプの電子錠に該当しますが、番号を忘れてしまうと、利用することができないという点があります。
家族全員が一斉に暗証番号を忘れるケースはあまりないかもしれませんが、場合によっては連絡がつかずに、長時間待たされることもあります。また、お年寄りだと暗証番号を忘れてしまうため、暗証番号をメモした用紙を持ち歩くなどの方法もありますが、それではセキュリティを低くしてしまう原因となってしまいます。
指紋が反応しない可能性がある
指紋認証式の場合、指が乾燥している、けがをしているなどの理由で指紋がうまく反応しない可能性があります。
さらに、指紋が薄い、子どもの成長によって指紋が反応しない、といったトラブルが起きてしまうこともあるでしょう。そういった可能性も踏まえて、複数の指紋を登録したり、緊急用の解錠方法をあらかじめ確認したりしておきましょう。
取り付け費用が高額になる傾向がある
電子錠は他の鍵と比較して部品代が高くなってしまうため、取り付け費用が高額になってしまいます。
また、取り付ける際にドアに穴を開けるなどの加工や、電子錠に対応した鍵穴の交換が必要な場合は、鍵交換・電子錠取付・ドア加工の3つの作業費が発生してしまう点について留意しなければなりません。
電子錠の取り付け費用の相場はいくら?

電子錠の取り付け費用がどのくらいになるか気になる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、電子錠の取り付けの費用相場についてそれぞれ解説します。
暗証番号式
暗証番号式の電子錠の取り付け相場は、以下の通りになります。
作業内容 | 費用(税込) |
暗証番号式の電子錠の取り付け | 約66,000~85,580円 |
おすすめの暗証番号式の電子錠は、ICOCAなどのカードキーやテンキーによる操作で解錠できる「イージスゲート」になります。
カードキー式
カードキー式の電子錠の取り付け相場は、以下の通りです。
作業内容 | 費用(税込) |
カードキー式の電子錠の取り付け | 約62,700~84,480円 |
おすすめのカードキー式の電子錠は、イージスゲートの他にスマホでも解錠できるEPICの「ZEUS 13D」などが挙げられます。
生体認証式
生体認証式の電子錠の取り付け相場は、以下の通りになります。
作業内容 | 費用(税込) |
生体認証式の電子錠の取り付け | 約80,080~143,080円 |
生体認証式の電子錠のおすすめは、指紋認証の精度が高いEPICの「Flassa 3D-NB」や「Flassa 5D」です。
スマートロック
スマートロックの取付相場は以下の通りです。
作業内容 | 費用(税込) |
スマートロックの取り付け | 約60,280~89,000円 |
おすすめのスマートロックは、ハンズフリー機能が備わったQrioの「Qrio Lock(キュリオロック)」やCandy House(キャンディハウス) の「SESAME 5」などが挙げられます。
リモコンキー
リモコンキーの取り付けの費用相場は、以下の通りになります。
作業内容 | 費用(税込) |
リモコンキーの取り付け | 約80,000~190,000円 |
リモコンキーのおすすめは、鍵穴がないため不正解錠に強く、ベッドや車椅子などのドアから離れた場所から施錠解錠ができる村松エンジニアリングの「ノアケル」になります。
キーレスキューサービスの電子錠の取り付け事例をご紹介
電子錠の取り付け事例には、どのような内容があるのでしょうか。
ここでは、弊社キーレスキューサービスでご依頼いただいた電子錠の取り付け事例についてご紹介します。
引越し先の鍵に電子錠を取り付けたい


施工地域 | 福岡県小郡市 |
施工内容 | 鍵取付 |
施工箇所 | 玄関のドア |
使用メーカー | イージスゲート |
使用部品 | イージスゲート |
施工料金 | 85,580円(税込) |
作業時間 | 1時間 |
ご依頼の内容
引っ越してきたばかりの玄関ドアの鍵を電子錠に付け替えたいです。
ご依頼の詳細
引越し先の玄関に電子錠を取り付ける作業になります。一戸建ての玄関にはプッシュプル錠が取り付けられており、上下の鍵穴は美和ロックのPSシリンダーと呼ばれるディンプルキー、錠ケースはLSPタイプのものがそれぞれ設置されていました。今回は、ドアの加工をせずに取り付け可能なイージスゲートでのお見積りを出しました。お客様よりご了承をいただいたため、作業を開始します。問題なく取り付けが終わり、動作をお客様と一緒に確認していただき、作業終了になります。
お客様の感想
鍵をなくす心配がなくなったのでよかったです。ありがとうございました。
作業スタッフの一言
イージスゲートには自動施錠機能や電池交換の時期をお知らせするアラーム機能が備わっているので、便利な電子錠になります。
子どもの飛び出しを防ぐため電子錠を取り付けたい


施工地域 | 鹿児島県鹿児島市 |
施工内容 | 鍵取付 |
施工箇所 | 玄関のドア |
使用メーカー | EPIC |
使用部品 | Flassa 1J |
施工料金 | 70,890円(税込) |
作業時間 | 1時間 |
ご依頼の内容
子供の飛び出しを防ぐため、玄関ドアに電子錠を取り付けてほしいです。
ご依頼の詳細
飛び出し防止のため玄関に電子錠を取り付ける作業になります。現場にお伺いすると、玄関のドアにはハウスメーカーであるLIXILの鍵が取り付けられていました。今回は、幅広い鍵に対応しているFlassaの「1J」という電子錠の取り付けにてお見積りを出しました。お客様からご了承をいただいたため、作業を開始します。こちらの電子錠は鍵穴を残した状態で取り付けできるので、ドアに加工が必要ありません。問題なく取り付けが終わり、お客様と一緒に動作を確認していただき、作業終了になります。
お客様の感想
室内側の鍵を開ける位置が高くなり、子どもが届きにくい距離になったので安心しました。この度はありがとうございました。
作業スタッフの一言
電子錠は高齢者の徘徊防止のために取り付けを依頼される方も中には多いです。見積り費用は掛かりませんので、まずはお気軽にご相談ください。
賃貸物件でも可能な穴あけ不要の電子錠をご紹介!
賃貸住宅は原状回復ができるタイプであれば取り付けができます。
ここでは、賃貸物件でも取り付け可能な電子錠について解説します。
イージスゲート01

イージスゲート01は、電池で動作する電子錠です。
電池切れの際も、タッチパネル下部の「非常電源供給端子」に、9Vアルカリ乾電池をしっかりと接触させ、暗証番号を入力、又はカードをかざすと開錠することができるため安心です。
暗証番号・ICカード・シール型ICチップと複数の解錠方法があります。暗証番号とカードは複数登録が可能ですので、オフィスなどへの導入もおすすめです。
既存の錠前を利用して設置が可能ですので、穴あけ工事が不要です。※対応錠前でない場合は工事が必要となるためあらかじめご了承ください。
SADIOT LOCK(サディオロック)

サディオロックは、スマートフォンで施錠・開錠ができるスマートロックです。
リチウム電池2本で約6カ月使用でき、低電力モードの場合は約1年間動作します。両手がふさがっていても、スマートフォンをもってドアに近づくだけで解錠します。オートロック機能搭載のため、締め忘れが防げるのはもちろん、宅配便の受け取りやごみ捨てなど、ちょっとした外出時にオートロックを一時解除することもできます。
スマートフォンをお持ちでないお子様や高齢者がおられる場合も、専用のリモコンキーで施錠解錠ができます。
MIWA DTRSⅢsmart

1ロック/2ロック仕様のどちらもドア加工および配線工事が不要で後付けができる、MIWA社の電動サムターンユニットです。既存のドアがプッシュプルでもレバーハンドルでも後付けが可能です。新築、オプション販売、賃貸、既存物件へと幅広く導入いただけます。
専用のIDキーを携帯した状態でボタンを押す・ボタンを押してからキーをかざすなどの方法で施錠解錠ができます。シリンダーカバーありのタイプは物理キーでも施錠解錠が可能です。
オートロック機能はもちろん、IDキーで解錠後、扉を開けて再び閉めると自動で施錠します。さらに締め出し防止機能もあるため安心です。
電子錠の取り付けもキーレスキューサービスにお任せください!

本記事では、電子錠の種類や電子錠を取り付けるメリット・デメリットについて解説しました。
電子錠は防犯性が高い反面、電気系統のトラブルが起きてしまうと閉め出される可能性も含めて取り付けを検討しましょう。
鍵屋の鍵猿では、お客様の予算や要望から自宅に最適な電子錠をご提案いたします。
出張費用・見積り費用は0円ですので、まずはお気軽にご相談ください。
