ドアノブ(レバーハンドル・ネジ穴なしなど)の外し方を画像付きで解説!

この記事でわかること
- 自分でドアノブを外す前の準備
- 種類別ドアノブの外し方
- ドアノブ外す・交換する際によくある質問

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
「自分でドアノブを交換したいけど外し方が分からない」このようなお悩みはありませんか?
ドアノブの外し方はものによっては比較的簡単で、外し方さえ分かれば部品を購入して自力で交換することができます。
しかし、部品選びを間違えてしまうと、自宅のドアにサイズが合わず、購入しても取り付けることができない場合もあるので注意が必要です。
本記事では、種類別のドアノブの外し方についてイラストを交えて解説します。
自分で試しても上手くいかなかった場合は、弊社キーレスキューサービスにお任せください。出張費・見積費0円、年中無休で駆けつけます。
目次
自分でドアノブを外す前の準備
作業に入る前に必要な事前準備について解説します。ここを怠ってしまうとドアが開かないなどのトラブルが起きる可能性があるので、しっかりと確認しておきましょう。
ドアノブを外すための工具や部品を用意する
まずはドアノブを外すための工具類を用意する必要があります。工具類はホームセンターだけでなく、100円ショップでも揃えることができます。
必要なものはドアノブの種類によって異なりますが、以下のようなものがあります。
- ドライバー(プラス・マイナス)
- グリップ付き手袋
- キリまたは千枚通し(ネジがないドアノブに使用)
- プライヤー(握り玉タイプのドアノブが外れないときに使用)
ドアノブを外すときの注意点
ドアノブを外す際はドアを閉めずに開けたままの状態にしておきましょう。
ドアノブが外れた状態でドアが閉まってしまうと、ドア側面にあるラッチボルトがラッチ―ケースに入って固定されることでドアの開閉ができず、室外側で作業を行っていた場合、閉め出しに遭う可能性があります。
自分でドアノブを外す方法を種類別に解説
ドアノブは使用する場所ごとに適する種類が違うので、それぞれの場所に適したドアノブ選びが重要です。
ここでは各ドアノブの外し方について解説します。
チューブラ錠

チューブラ錠はチューブ状のケースの中に鍵の機構が入っている錠前で、レバーハンドルや握り玉タイプのドアノブに使われます。
ドアノブを回してラッチボルトが出入りすることでドアの開け閉めが可能です。
チューブラ錠のほとんどがレバーハンドルで、トイレに使用されることが多い表示錠(外側に解施錠の状態が分かる小窓がついた錠前)や、家の部屋に使用される空錠(施錠機能を持たない錠前)があります。
チューブラ錠(握り玉・ネジあり)の外し方
チューブラ錠(握り玉・ネジあり)の外し方は以下の通りになります。
1.室内側のドアノブと丸座に固定されている上下のビスを外します。

2.室内側のドアノブを引き抜きます。

3.室外側のドアノブに固定されている上下のビスを外します。

4.室外側のドアノブを引き抜きます。

5.ドア側面の金属のプレート(以下フロントプレート)に付いている上下のビスを外します。

6.ラッチケースを引き抜きます。

※丸座はドアとドアノブの間に設置する丸い台のことです。
レバーハンドル錠

レバーハンドル錠はレバーを上下に動かすことでドアの開閉を行い、玄関・浴室・トイレ・勝手口などで幅広く使われています。
構造はチューブラ錠と同じで空錠や表示錠もあり、子どもからお年寄りまで簡単にドアを開閉できます。
レバーハンドル錠の外し方
レバーハンドル錠の外し方は以下の通りになります。
1.室外側のドアノブに固定されているビスを外します。

2.室内側のドアノブ、室外側のドアノブの順に引き抜きます。

3.室外側の台座のカバーを外し、固定されているビスを外します。

4.室内側の台座のカバーを外し、固定されているビスを外します。

5.ドア側面のフロントプレートに付いている上下のビスを外します。

6.ラッチケースを引き抜きます。

※台座はドアとドアノブの間に設置する台のことです。
円筒錠(穴があるタイプ)

円筒錠は握り玉タイプのドアノブで室内や勝手口で使用されます。
ドアノブの中にシリンダー錠が組み込まれ、デッドボルト(ドア側面にある四角いかんぬき)はなく、ラッチボルトのみになります。
室内側にプッシュボタンやサムターンがついており、ラッチボルトを固定することでドアを施錠できる仕組みです。
ドアノブごともぎ取られる可能性があるため、防犯性能は低いです。
円筒錠(穴があるタイプ)の外し方
円筒錠の外し方は以下の通りになります。
1.室内側のドアノブの付け根部分にある小さい溝にキリなどの先端が細いものを差し込み、ドアノブを引き抜きます。

2.室内側の丸座の溝にマイナスドライバーを差し込み、てこの原理で持ち上げて丸座を外します。

3.室内側の丸座裏金に固定されている上下のビスを外します。

4.室内側の丸座裏金を外し、室外側のドアノブを引き抜きます。

5.ドア側面のフロントプレートに付いている上下のビスを外します。

6.ラッチケースを引き抜きます。

※丸座裏金はドアとドアノブの間に設置するドーナツ型の金具です。
インテグラル錠(穴がないタイプ)

インテグラル錠は別名「本締付モノロック」と呼ばれることからもわかるように、ラッチボルトに加えてデッドボルトが備わった錠前で、デッドボルトが飛び出すことでドアを施錠します。
玄関・勝手口・浴室に使用されることが多いですが、円筒錠と同じくドアノブごともぎ取られる可能性があるため、防犯性能は低いです。
インテグラル錠の外し方
インテグラル錠の外し方は以下の通りになります。
1.室内側の丸座を反時計回りに回して取り外します。

2.室内側の丸座裏金に固定されている上下左右のビス計4本を外し、丸座裏金を取り外します。

3.室外側のドアノブを引き抜きます。

4.ドア側面のフロントプレートに付いている上下のビスを外します。

5.錠ケースを引き抜きます。

プッシュプル錠

プッシュプル錠はドアハンドルを押したり(プッシュ)、引いたり(プル)することでドアを開閉するタイプです。
防犯性能が高いワンドアツーロック(1つのドアに2個以上の鍵を取り付けること)のドアノブです。
ワンドアツーロックにすることで、不審者の侵入に対して時間をかけさせるだけでなく、侵入しにくい家だと認識させることができます。
プッシュプル錠は軽い力で操作が可能で、比較的築年数が浅い戸建てや集合住宅の玄関に使われることが多いです。
ここでは、サムターンの中にビスがあるタイプとドアノブの側面にビスがあるタイプの2種類の外し方について説明します。
プッシュブル錠はドアノブの中でも作業工程が多いので、不安な場合はプロの鍵屋に依頼することをおすすめします。
サムターンの中にビスがあるタイプの外し方
1.室内側のサムターン部分に固定されている左右のビスを上下計4本外します。

2.室内側のドアノブを引き抜きます。

3.室外側のドアノブを引き抜きます。

4.ドア側面のフロントプレートに付いている上下のビスを計4本外します。

5.錠ケースを上下引き抜きます。

ドアノブの側面にビスがあるタイプの外し方
1.室内側のドアノブ側面に固定されている左右のビス上下計4本を外します。

2.室内側のドアノブを引き抜きます。

3.室内側の2ヶ所金具を固定しているビスを外し、金具を取り出します。

4.室外側のドアノブを引き抜きます。

5.ドア側面のフロントプレートに付いている上下のビスを計4本外します。

6.フロントプレートを外します。

7.シリンダーを固定しているビスをマイナスドライバーを使って外し、シリンダーを引き抜きます。


8.錠ケースを引き抜きます。

サムラッチ錠

サムラッチ錠は親指(サム)を使って操作することでラッチボルトが引っ込み、ドアが開閉する仕組みのドアノブです。
持ち手部分やエスカッション(シリンダーやドアハンドル周辺に設けられる部品)に装飾が施されているため「装飾錠」とも呼ばれ、戸建て住宅の玄関に使われています。
サムラッチ錠自体は施錠機能を持たない空錠が多く、錠ケースが箱錠でない場合は本締錠(デッドボルトのみを備えた錠前)を別で付ける場合が多いです。
サムラッチ錠の外し方
サムラッチ錠の外し方は以下の通りになります。
1.室内側のドアノブに固定されている上下のビスを外します。

2.室内側のドアノブを引き抜きます。

3.室外側のドアノブを引き抜きます。

4.室内側の上部のサムターンのビスを2本外します。

5.室内側の上部のサムターンと室外側のシリンダーを取り出します。

6.ドア側面のフロントプレートに付いているビスを外します。

7.錠ケースを引き抜きます。

表示錠

表示錠は鍵がかかっているかどうかを確認できる小窓が付いており、施錠時は赤、解錠時は青と表示されます。
チューブラ錠・円筒錠・インテグラル錠のオプションとして選択可能で、トイレや浴室に使用されます。
表示錠の外し方はチューブラ錠・円筒錠・インテグラル錠を参考にしてください。
トイレのドアノブの交換方法については下記記事をご参照ください。
ドアノブを外す・交換するときによくある質問
ここでは、自分でドアノブを外す・交換する際によくある質問を紹介します。
違う形のドアノブ交換は可能ですか?

握り玉タイプのドアノブをレバーハンドルに交換したいという方もいると思います。その場合、元々ついている錠前の種類によって交換の難しさが変わります。
先述したように、レバーハンドルのほとんどがチューブラ錠ですので、握り玉タイプのドアノブがチューブラ錠の場合、簡単にレバーハンドルに交換できます。
しかし、シリンダーがドアノブの中に入っている円筒錠やインテグラル錠をレバーハンドル錠に交換する場合、錠前メーカーから販売されている専用の取り替え用レバーハンドルを探さなければいけません。
もし握り玉タイプのドアノブをレバーハンドルに交換できたとしても、室内にしか使用できない空錠や表示錠などのレバーハンドル錠に限られる可能性があります。
ドアノブ交換をするときの費用はいくらくらいですか?
ドアノブを自分で交換すると、かかる費用は部品代+工具代です。
一方、鍵屋にドアノブ交換を頼むと、部品代+作業代の11,000円(キーレスキューサービスの場合)がかかります。
ドアノブの部品のみの値段を以下にまとめました。
ドアノブ | 部品代 |
---|---|
チューブラ錠 | 3,000円~65,000円程度 |
レバーハンドル錠 | 3,000円~60,000円程度 |
円筒錠 | 3,000円~20,000円程度 |
インテグラル錠 | 3,000円~23,000円程度 |
プッシュプル錠 | 12,000円~100,000円程度 |
サムラッチ錠 | 13000円~80,000円程度 |
表示錠 | 3,000円~102,000円程度 |
自分でもドアノブ交換はできますか?
もちろん自分でドアノブ交換することは可能です。注意点をしっかり守って先ほど紹介した手順通りに行えば交換できます。
ただ、DIYでの作業に少しでも不安のある方は、鍵屋に依頼する方が得策です。ドアノブ交換に慣れたスタッフが対応してくれるので、安心して任せることができます。
自分でドアノブを交換する方法については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
自分でドアノブを外す・交換が難しいと感じたらキーレスキューサービスにお任せください!

ドアノブの種類は多く、部品の選び間違いや取り付けに苦戦する人も少なくありません。
浴室のドアノブを取り外す場合、経年劣化によるサビがひどい状態だと金切りのこやサンダーを使って切断し、ドアノブを取り出さなければいけないため、かなりの重労働になります。
また、プッシュブル錠などは作業工程が多く、自力で交換するとミスの可能性や時間がかかるかもしれません。
部品選びに自信がなく、確実にドアノブ交換をしたい方は鍵屋に依頼することをおすすめします。
鍵屋の「キーレスキューサービス」はあらゆる鍵の問題を解決する鍵の専門業者です。突然の鍵のトラブルでも豊富な経験・技術を兼ね備えたプロが駆けつけます。
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