焼き破りってどんな手口?窓の防犯対策って何をすれば良い?

この記事でわかること
- 焼き破りとは
- 焼き破りの特徴
- 焼き破りの対策

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
警察庁が公表している「住まいる防犯110番」によると、令和5年の一軒家の侵入口は、窓が一番多い結果となっております。
本記事では、窓からの侵入手口の1つである焼き破りの特徴や対策について解説します。
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目次
焼き破りってどんな手口?

焼き破りとは、窓ガラスの鍵周辺をバーナーやライターで熱した後、冷却スプレーや水で冷やした際の温度差でガラスを割り、室内の鍵を操作して侵入する方法です。
この方法は、外国人の窃盗団が日本に持ち込んだとされており、比較的防犯対策が手薄な窓からの侵入方法として広まってしまいました。
ガラスは加熱によって膨張した部分と加熱されていない部分の温度差によって割れてしまうため、真冬であれば熱を加えるだけで割れる可能性があります。
空き巣はさまざまな方法で侵入するため、玄関だけでなく、窓の防犯対策も必要だと言えるでしょう。
焼き破りの特徴は?

焼き破りについて理解し、防犯意識を高めましょう。
ここでは、焼き破りの特徴について解説します。
ガラスが割れる音が小さい
窓ガラスを物理的に割って侵入する「打ち破り」「こじ破り」は、ガラスを割る際に大きな破壊音が出てしまい、周囲に気付かれてしまうリスクがあります。
一方、焼き破りは窓ガラスを熱して冷却した際に小さなヒビや穴が開く程度なので、割れる音が小さく、周囲にバレにくいメリットがあるのです。
身近なもので犯行が可能
焼き破りはバーナーやライター、スプレーがあれば犯行が可能です。
ホームセンターやネットショップなどで簡単に手に入るだけでなく、携帯していても怪しまれない点がメリットになります。
短時間で犯行が可能
株式会社コダマガラスの実験によれば、一般的なガラスの表面をバーナーで炙ると、約30~60秒で割れてしまう、という結果になりました。
短時間での犯行は、周りの人に気付かれにくいだけでなく、室内を物色する時間が確保できるメリットもあるのです。
専門知識が不要
ピッキングなどの侵入方法は、鍵穴を開けるための器具や技術が必要になります。
一方、焼き破りはガラス表面を炙る、スプレーで冷却する、といった作業でガラスを割ることができるので、知識がない人でも簡単に行えるメリットがあるのです。
焼き破りの犯行件数の推移

上記のグラフは、警察庁が公表している年間の犯罪(令和元年~令和5年)を基に作成した、窓ガラス(住宅)の焼き破りの認知件数です。
令和元年から令和3年かけて減少傾向でしたが、令和4年から徐々に増加し、令和5年においては前年比で見ると約3倍の認知件数になりました。
焼き破りの件数増加の1つ要因として、SNSや闇バイトを通じて集められた実行犯が、空き巣の侵入手口として利用していることが考えられるでしょう。
焼き破りの対策は何ができる?

焼き破りを防ぐ対策には、どんなものがあるのでしょうか?
ここでは、焼き破りの被害に遭わないための防犯対策について解説します。
補助錠を取り付ける
窓のサッシに補助錠を取り付けることで、空き巣が侵入するまでの時間を遅らせることができます。
焼き破りで侵入する際は、窓の鍵周辺だけでなく、補助錠を取り付けている箇所にも穴を開ける必要があるため、空き巣が犯行を諦めるかもしれません。
また、窓の鍵をキーを使用して開け閉めする鍵付きタイプや、ダイヤル式への交換も防犯性を高めることができるのです。
防犯ガラスにする
防犯ガラスは、焼き破りだけでなく、打ち破りやこじ破りにも強い構造となっております。
特に、あらゆる侵入方法から5分以上耐えうる製品にのみ付与されるCPマークは、窓ガラスだけでなく、鍵にも採用されているのです。
CPマークが付与された防犯合わせガラスには、2枚の板ガラスの間に特殊な中間膜を挟んでいるため、窓からの侵入を遅らせることができます。
防犯フィルムを貼る
防犯フィルムはホームセンターや100円ショップなどでも販売されていますが、窓ガラスと同じくCPマークが付与されたものを推奨します。
ただし、CP認定の防犯フィルムは自分でも貼れますが、CPマークのステッカーは付属しないので注意しましょう。
面格子を設置する
面格子は窓ガラスを割って鍵を開けたとしても、物理的に室内に入ることができないため、空き巣の侵入を諦めさせる効果があります。
CPマークが付与された面格子の中には、ねじ頭を隠すブラケットカバーや通常のドライバーでは取り外しができないワンウェイねじが採用された製品もあるのです。
センサーライトを設置する
センサーライトには、人の動きを感知してライトを点灯・消灯する機能が備わっております。
家の敷地内で死角になりやすい箇所に取り付ければ、空き巣が侵入した際に周囲の人が気付きやすくなるだけでなく、空き巣を光で牽制することが可能です。
防犯カメラを設置する
防犯カメラは、空き巣の犯行を諦めさせる効果や映像による証拠を警察に提出できるメリットなどがあります。
注意点として、ダミーカメラは手慣れた空き巣だと偽物であると気付かれてしまうため、取り付けないようにしましょう。
キーレスキューサービスでは補助錠の取り付けが可能です!

本記事では、焼き破りの特徴や対策について解説しました。
焼き破りの認知件数は増加傾向のため、上記でご紹介した防犯対策で大事な家を守りましょう。
鍵屋のキーレスキューサービスでは、窓の鍵を防犯性の高いものに交換する、補助錠を取り付ける、といった方法で空き巣の侵入を遅らせることができます。
出張費用・見積り費用は無料ですので、お気軽にご相談ください。
