鍵のプロが選ぶ100均でオススメの防犯グッズ
昨今の100均、或いは100円ショップの品揃えは我々の生活に欠かせないものとなりつつあります。
外国人観光客にもその価格と品質が人気で、ダイソーの大型店舗などでは大量に購入していく人をよく見かけます。
昔は生活用品がメインだった100均の品揃えですが、最近ではDIYや手芸、園芸といったジャンルにも進出しています。
防犯アイテムも、少し前までは南京錠や、自転車用のワイヤーロックあたりが「100均でも買える」商品の代表格でしたが、今ではサッシや窓ガラスの防犯アイテムからアラーム関連まで、様々な商品が見られるようになってきました。
今回の記事では、100均で買える防犯グッズのなかでも、鍵屋がオススメするものをご紹介します。
また、価格を考慮して「オススメ」ではあるものの、注意が必要なポイントなどもご説明しますので、手頃な価格から始められる防犯対策の参考にして下さい。
日本の犯罪状況
日本は治安の良い国だと言われています。
確かに、侵入窃盗の認知件数に関して言えば、10年前の11万件近い数字から、令和4年(2022年)には36,000件近くまで減少してきました。
しかし残念なことに、自動車強盗やコンビニ以外の店舗強盗の数字は前年度と変わりませんでしたし、タクシー強盗や住宅強盗に至っては2022年になって2021年の数字を上回ってしまっています。
特に住宅強盗に関しては闇バイトといった新しい犯罪グループによるものであることから、暫くニュースを賑わせていましたよね。
やはり家というものが住人の命や家財を守る大事なものである以上、そこへ「侵入されない」ことが肝要になります。
警察庁のデータから、侵入経路や狙われやすい場所がわかりますので、どういったところに対策を施すべきなのか詳しく見ていきましょう。
最も多い侵入経路は窓
令和4年のデータにおいて、空き巣ねらい、忍込み、居空きといった侵入窃盗犯に最も狙われた侵入経路は「窓」でした。窓が最も狙われる、というのはここ数年ずっと続いている傾向で、特に戸建て住宅の窓が狙われやすい、というデータが出ています。
これは2000年代初頭にピッキングなどによる不正解錠方法で窃盗件数が跳ね上がったのを機に、玄関まわりの鍵対策が進み、玄関からの侵入が難しくなったことが要因のひとつとされています。
また、戸建ての窓は共同住宅のものよりも数が多く、地階というアクセスのしやすい部分にはお風呂場のように住人が頻繁にアクセスせず、戸締まりも疎かになりがちな部分もあるため、狙われやすいと考えられています。
空き巣などは侵入に時間がかかるのを嫌うため、窓ガラスを破壊して侵入する「ガラス破り」が侵入手口の半数以上を占めています。
共同住宅は窓からの侵入には限度があり、やはり高層階の建物になるとその数は減りますが、無締り狙いの空き巣とガラス破りを用いる空き巣の数がほぼ同数になります。
やはり戸建ての窓を狙う空き巣は、圧倒的にスピード重視で窓を割り、クレセント錠などを解錠して侵入していると考えて良いでしょう。
戸建て住宅の窓での侵入手段
無締り | ガラス破り | 施錠開け | ドア錠破り | 戸外し | その他 | 不明 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
空き巣 | 1,207 | 2,625 | 57 | 44 | 23 | 153 | 44 | 4,153 |
忍び込み | 1,365 | 497 | 13 | 7 | 35 | 67 | 19 | 2,003 |
居空き | 147 | 78 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 234 |
無締りも狙われる
侵入窃盗犯によって手口が違うため、侵入のために使う手段には差異があります。
例えば、忍込みや居空きは住人が在しているあいだに忍び込むため、ガラス破りのような音を立てる手段は殆ど用いず、無締りの窓やドアを探してそこから侵入する傾向があります。
上の表からもわかるように、夜住人が寝静まった頃に侵入する忍込みで、ガラス破りを用いた件数は、無締りの半数にも及びません。
また、忍込みの場合は無締りを狙った件数が空き巣よりも多く、これら無締りを狙う犯罪者には普段から施錠されていない窓やドアがよく知られていると考えるべきでしょう。
特に戸建ては、窓の数が多いこともありますので、全ての窓をしっかりと施錠し、可能であればガラス破りの対策もしておくべきです。
100均ショップ各店で買える防犯グッズ
このセクションでは100均ショップで全国展開をしているダイソー、セリア、キャンドゥの3店で購入可能な商品をご紹介します。
特に記載がない限り、いずれの店舗でも同種商品或いは類似商品を見ることができますので*、気になったものがあればぜひ探してみて下さい。
ダイソーとキャンドゥにはオンラインショップもあります。
*2024年1月19日時点の調査結果となります。品揃えや取扱商品は変更されることもありますのでご了承下さい。
防犯フィルム・飛散防止フィルム
防犯フィルム、ガラス飛散防止フィルム(ダイソーでは「ガラス飛散防止安全シート」)はサイズや厚さが違い、どちらを購入すべきか迷う方もおられるかもしれません。
どちらもガラスが割れた際に、細かい破片が飛散しないよう防いでくれますが、防犯フィルムは「衝撃を受けてもガラスが抜け落ちず、可能な限り穴が空かないようにしてくれる」フィルムです。
このため、100均商品であっても防犯フィルムの方が分厚い作りになっており、ダイソーのもので159ミクロン(0.159mm)、キャンドゥのものは188ミクロンとなっています。
飛散防止フィルムでもガラスが割れて落ちたり、飛び散ったりしにくくなりますので、空き巣に対して少しは効果があるかもしれません。
ただ、厚さが防犯フィルムの半分程度の0.085mm(85ミクロン)ほどしかありませんので、先端が鋭利な工具を使われると穴が空いてしまう可能性があります。
その代わり、サイズも防犯フィルムより大きく、窓全体に貼ることができるという強みがありますので、防災対策としては有効かもしれません。
防犯フィルムは厚さや性能的にガラスが抜け落ちたり飛散したりしにくいという点でもう少し安心できるフィルムだと言えますが、サイズが小さく、広い面積をカバーできないのがデメリットと言えます。
強度的にも補助錠や鍵付きのクレセント錠と併せて使うのがベストです。
防犯フィルムを貼り付ける際には、ガラスを綺麗にしてから施工液(中性洗剤と水を混ぜたもの)をガラスとフィルムに吹き付けます。
ガラスに貼り付けたあとは水抜きをしないといけませんので、ガラスワイパーやヘラも一緒に購入しておくと良いでしょう。
目隠しガラスシート(UVカット)
窓ガラスシートは夏場などの節電対策としても需要が広がったのか、大変たくさんの種類が展開されています。ダイソーではオーニングシートなども販売されています。
ガラスシートの多くはPETや塩化ビニル樹脂などでできたUVカット90%以上を謳うもので、手軽に貼り付けたり剥がしたりできます。
打撃などに対する耐性はありませんが、すりガラス効果があるものなどは外から室内を見えにくくしてくれます。
おしゃれな柄入りのものもあるので、デコレーションとしても使用でき、一人暮らしであれば好きな柄を選んで飾り付ける楽しみにもなるでしょう。
カーテンを開けたら室内の大部分が見えてしまう、といった状況は防犯的にも好ましくありません。
侵入窃盗犯は必ず下見をしますし、室内の様子が簡単にわかる住宅は暗闇で忍び込んだときに有利なため、狙われてしまいます。
犯罪者のターゲットにならないよう、カーテンを開けたいときはこのようなガラスシートやオーニングシートを活用すると良いでしょう。
防犯ブザー
防犯ブザーは最近では小さな子どもや、女性がよく所持している「なにかがあったときに大きな音を出して周りに知らせる」アイテムです。
気軽に持ち歩けるようにキーホルダータイプになっており、ダイソーのものはLEDライトも一緒になっているため、暗闇のなかでも音を発している人がどこにいるのかわかりやすいでしょう。
ボタンを押して音を鳴らすタイプと、ストリングを引っ張って音を鳴らすタイプがあるため、子供には使いやすいボタンタイプを渡しておく、といった使い分けができます。
音の大きさに関しては70~90デシベルという記載がありますので、威嚇や周囲に異常を知らせるには十分と考えられます。
窓ロック・サッシストッパー
「開かずの窓」(セリア、キャンドゥ)「窓ロック」(ダイソー)などの商品名で販売されている窓用補助錠です。
サッシのレール部分に取り付けておくと、窓ロックが邪魔をして窓を開けることができなくなる、というものです。
ツマミ部分を回して固定するだけで良いため、手軽に設置できますし、防犯フィルムや鍵付きのクレセント錠と併せて使用すれば窓からの侵入が大変困難になります。
特に上下に取り付けるのが効果的と言われていますが、鍵屋としても下だけでなく上のレールへの取り付けをお勧めします。
これは、上部につけておいた方が犯罪者によって取り外されたりするリスクが低くなるからです。
窓の上部は手が届きにくいことが多く、スピードを重視する空き巣には特に効果があります。
網戸用ロック
もともとは子供のイタズラを防止するためのもので、「網戸用ロック」という商品名で販売されています。両面テープで固定するだけなので取り付けも簡単で、ロック方法もツマミを倒すだけ、という簡易ロックです。
素材はプラスチックが主体ですので、窓用の補助錠ほどの耐久性はなさそうですが、網戸にして涼をとる夏場にちょっとした安心を提供してくれるアイテムです。
無論、これだけを主錠として頼るのではなく、他のグッズや鍵と併せて使用するようにして下さい。
窓・ドア用の警報ブザー
「窓・ドアの衝撃と開放を検知」する防犯アラームとして、キャンドゥで550円で販売されています。
これは同商品を製造販売しているオーム電機の商品で、オーム電機ダイレクトでは「防犯アラーム 開放&衝撃検知型」が1,760円で販売されていますので、かなりお買い得と言えます。
ただし、窓は引違いタイプが多く、窓と窓の間隔を計測しておかないと、干渉して使えない可能性があります。
窓ロックと一緒に設置しておけば、万一窓ロックが破られて窓が開放されたときにアラームが鳴りますし、ハンマーなどによる衝撃も検知されアラームが鳴りますので、音や時間経過を嫌う侵入窃盗犯に効果があると考えられます。
ドアスコープ用カバー
「ドアスコープカバー」はその名の通り、玄関ドアについている小さな覗き穴「ドアスコープ」に取り付けるカバーです。現時点ではキャンドゥのみで販売が確認されています。
本来は住人がドアの外に立っている人を確認する際に使用するものなのですが、外から室内をのぞき見ることが不可能ではないため、空き巣などが確認のために使うと言われています。
いずれにせよ、最近ではインターホンにカメラがついていて、誰が訪ねて来たのかわかるようになっていることが多いですし、戸建てではドアスコープそのものがない玄関ドアもあります。
あまり普段から使用するわけではないにも関わらず、犯罪者に悪用される可能性もあるというのは、なんだか不気味ですよね。
またドアスコープはサムターン回しという不正解錠の手段にも利用できるため、対策せずに放置しておくのはよくありません。
ドアスコープカバーを取り付ければ外から覗き込まれる心配もありませんし、ドアスコープから工具を入れようとしても苦労するため、犯罪者が諦める可能性が高くなります。
人感センサーライト
人感センサーライトは室内用と室外用、様々な種類が各店で取り扱いされています。
人が近づくと自動的にスイッチがオンになり、周りを照らすライトで、室内用は深夜にトイレなどに行くときに暗くて危ない、といった場所に設置すると転倒などの事故を防ぐことができます。
室外用は玄関や、人目につきにくい死角になる場所などに設置し、住人の安全を確保するとともに、誰かが近くを通ったら点灯することで警戒しているということを示すことができます。
防犯対策で重要なポイントは「音・光・時間」ですが、センサーライトは「光」を利用する珍しい防犯グッズです。
集合住宅では室内用が必要になる程度かと思われますが、戸建て住宅では玄関や庭などに設置して防犯対策とすることができます。
特に砂利などと併用すると、住人以外の人間が家に近づいたときにわかりやすく、砂利が出す音とセンサーライトの光で退散してくれるかもしれません。
ただし、人感センサーライトは110円で購入できるものは少なく、室外用などになると330円〜550円のものが多いようです。
キーカバー
「キーカバー」はキャンドゥのみで取り扱いがある商品で、子鍵につけたまま鍵穴に挿して使用することができるという便利なアイテムです。
柔らかい樹脂系の素材でできているので革製の鞄などに子鍵の鍵足(ブレード)部分が当たって傷がついたりするのを防いでくれますし、子鍵全体をすっぽりと覆うため、鍵番号などを盗み見られることもありません。
意外と見過ごされがちですが、最近では鍵番号から勝手に合鍵を作られ、合鍵で侵入窃盗が繰り返されていたという事件もあります。
鍵の不正複製は窃盗だけでなく、ストーカー犯罪などでも悪用されます。ディンプルキーでも鍵番号があれば複製可能な鍵がありますので安心していてはいけません。鍵番号は知られないよう対策をしておきましょう。
ファスナークリップ
こちらは最近販売開始されたNEWアイテムとして注目を浴びている、バッグなどのファスナーに使用できる簡易ロックです。
ファスナーに取り付け、開けっ放し防止として使用することもできるので、毎日リュックを背負ってでかけている人などに重宝されているようです。
最近は旅行に出かける人も多くなり、ファスナーつきのバッグをたくさん持って移動している方もおられるでしょう。
荷物が増えると目が行き届かないこともありますから、こういったグッズを利用して簡単に開けられないようにしておくと安心です。
自転車・バイク用カバー
100円ショップは自転車やバイク用のアイテムが豊富です。
特に防犯用に使用できるのはやはり自転車やバイク全体を覆うカバーや、自転車の前かご・後かごを守るバスケットネットやカゴ用のカバーでしょうか。
特にかごに買い物の荷物を入れることが多い方にはカバーがおすすめです。
本体の盗難防止にはダイヤル錠つきのワイヤーロックなどもあり、様々な対策が可能です。
また、暗い場所で光る蓄光シールや蛍光ステッカーなども複数種類が販売されており、衣服や自転車のペダルなどに貼り付けて活用することができるようになっています。
夕方から夜のあいだ、歩行者や自転車は車から見えにくくなり危険な目に遭うことが多いと言われていますので、小さな子供や高齢者は蓄光シールを衣服や靴につけておくと車などからも視認しやすくなります。
詐欺防止ボイス
「詐欺防止し隊」はセリアが地元の岐阜県大垣署の依頼を受けて共同開発した商品になります。
電話に取り付けると、受話器を取ったときに受話器の傾きを検知し、「この電話は特殊詐欺防止のため自動で録音させていただきます」と自動で音声が流れます。
自動音声の言葉もあまり多くなく、録音もしませんが、詐欺目的でかけてきた相手に電話を切らせる狙いがありますので、一人暮らしの高齢者のニセ電話詐欺防止に有効です。
怪しい電話がかかってきたら、すぐに最寄りの警察署や電話de詐欺相談専用ダイヤル(01220-494-506)に電話して相談して下さい。
ダミーの防犯カメラはもう売られていない?
様々なところで取り上げられているドーム型のダミーカメラはもう取り扱いがないとのことで、どの店舗にもありませんでした。廃番と見て良いでしょう。
詳しく調べると既に昨年の半ばには店舗から消えていた模様です。
同じように、「防犯カメラ作動中」などのステッカーも店舗から消えています。
自動車関連のアクセサリーセクションに「ドライブレコーダー録画中」などのステッカーはありますが、防犯カメラに関するものは全くありませんでした。
いずれにせよ、ダミーカメラは偽物だと見破られる可能性もありますし、ある程度の抑止力にはなるものの、捕まらなければ良いと考えている犯罪者には効果が薄いかもしれません。
また、本当に証拠が必要な場合は(例:鍵穴へのいたずらが繰り返されているなど)、本物の防犯カメラの設置をお勧めします。
最近では防犯カメラを借りることもできますので、金銭的に購入がしんどい場合はレンタルも考えてみて下さい。
100均の防犯グッズの注意点
様々な防犯グッズが揃う100円ショップですが、手頃な価格で気楽に防犯対策を始めるきっかけを作ってくれるものの、注意しなければいけないポイントがいくつかあります。これらを留意したうえで、有効活用していくのがベストです。
防犯フィルムはCP認定のものとは違う
防犯フィルムはダイソーのものは159ミクロン、キャンドゥのもので188ミクロンとなっていますが、CPマーク付きのものは350ミクロン以上とされているため、厚みがかなり違います。
CPマーク付きのものは、その商品に定められた試験で5分間の不正侵入方法に耐えることができた商品です。100均一のものは手頃な価格で購入できますが、このようなCPマーク付き商品と同じような効果は得られないかもしれない、ということを認識しておきましょう。
日本ウィンドウ・フィルム工業会では、CPマーク貼付の条件として
- フィルムの厚みが350㎛以上
- 日本ウインドウ・フィルム工業会が指定する接着剤を使用
- 防犯フィルム施工技能者(国家検定技能士)が厚み5㎜以上のフロートガラス及び3㎜厚複層ガラスに施工する
というものを明示しています。また、フィルムは窓全面に貼付する「全面貼り」しか認められていないことから、窓の一部分だけでは効果が低いと考えられているのがわかります。
有資格者でなくても防犯フィルムの貼付はできますが、より効果的なガラス窓対策をしたい場合は、プロの施工業者に依頼した方が良いでしょう。
電池は交換したほうが良い
電池が必要な商品には、電池が入っていることが多いのですが、これはあくまでもテスターとして入っているだけなので、既にある程度、消耗してしまっていることが考えられます。
ボタン電池(コイン形リチウム電池)は使用頻度が1日10回以下でも1年程度で交換が推奨されているので、できれば商品と一緒に100均で電池も購入しておき、電池交換をしてから使用し始めた方が良いでしょう。
ブザーは音量不足かも?
ネットショッピングサイトなどを見ていると、防犯ブザーは1,000円以上にものになると「大音量」や、「130デシベルの音が出る」というのを謳う商品が増えてきます。
100均のものでは70~80デシベル、90デシベルという表記がありましたが、それでは遠くまで聞こえないのではないか、と不安に思う人もいるようです。
確かに、音というものは距離によって減衰するものでもあるため、90デシベル程度では心もとないかもしれません。
騒音レベルでは、70デシベルが「かなりうるさい。騒々しい街頭、蝉の鳴き声(2m)」、80で「地下鉄の車内」、90で「騒々しい工場の中」、とされています。
しかし、自動車のクラクションが2mの距離で110デシベルのようなので、少し距離が離れた人にもよく聞こえるためには100デシベル以上あった方が良いとも言えます。
このような「音が出るもの」に関しては、ブザーを使う場面や普段の住環境を考え、適切なものを選ぶことが大事です。
犯罪者に狙われない対処法
防犯グッズを購入して対策をするのも良いのですが、普段から身の回りや言動に注意することでできる「対処法」というものもあります。
特に防犯対策というものは、グッズを使用したところで100%の安全が保証されるわけではありません。
毎日、何気なくやってしまっていることが原因で、犯罪に遭遇することもあります。下記のようなことは特に、普段から対策していけることなので、ぜひどれかひとつでも心がけてみて下さい。
旅行や外出のSNS投稿はしない
安易な「今旅行に来ています」などの投稿は、知らない人々が大勢いるなかで「今家を留守にしています」とお知らせしているようなものです。
SNSは投稿者の居場所を容易に発信できないようになっていますが、貼付した画像などから旅行先や、住んでいる場所がわかってしまうかもしれません。
一人暮らしの場合は、旅行中=部屋に誰もいない、ということになりますので、余計に危険です。
どうしても投稿したいのであれば、帰宅してからにするか、旅行先や今住んでいる場所がわからないように工夫して投稿するようにしましょう。
玄関やベランダは綺麗に片付けておく
これも防犯対策でよく指摘されることですが、玄関やベランダを乱雑なままにしておくと、下見に来た空き巣などから「ここの住人は周囲の目を気にしないようだ」と判断されてしまいます。
要するに、綺麗に片付いていなくても気にならない、或いは気にしてはいるがなかなか掃除などを実行しない、整理整頓が苦手……といったことを連想させ、防犯にもあまり関心がないだろう、と考えられがちなのです。
事実、乱雑なままだと、泥棒が入っても侵入経路に証拠が残らなかったり、見つけにくかったりするでしょうし、部屋の中までごちゃごちゃだと何を盗まれたのかもわからない、ということも有り得ます。
片付いていない玄関やベランダは見通しが悪くなっていることも多く、周りからの見守りが行き届かない場所になっているかもしれません。
侵入窃盗犯は、まさにそういった場所を好んで普段からマーキングしています。綺麗に片付けてしまえば、下見の候補から外れる可能性が高くなります。
郵便物はこまめに回収する
郵便物の放置は「家主が不在であること」の典型的な例であると昔から知られてきました。
最近では郵便物のやりとりも減り、新聞を取っている人も減ったため、郵便ポストは昔ほどすぐにいっぱいにはならないでしょう。
それでも、明らかに「郵便物が回収されていない」とわかってしまうような状態にしているのは、賢明とは言い難いでしょう。
集合住宅であれば、エントランス近くに集合ポストがあると思われますが、戸建て用のポストより小さいため、すぐに埋まってしまいます。
マンションならオートロックがあって部外者は中に入れないから大丈夫、とは考えずに郵便物は毎日回収するようにしましょう。
ご近所と連絡をとる
これは住んでいる状況や、ご近所の家族構成などにもよりますが、どこかの住宅地で暮らしているのであればご近所づきあいは多かれ少なかれ必要になります。
少なくとも隣近所や向かいなどの住人とは定期的に挨拶や会話をするなど、適当なコミュニケーションをとるようにしましょう。
犯罪者は、コミュニティとしての連携があまりない地域を好む傾向にあります。
というのも、連携があるコミュニティにはある程度の「チェック機能」があり、そこへ部外者が入ると瞬く間に「怪しい人がいる」といった情報となって広がってしまうからです。
ご近所づきあいをしていると、周辺地域の治安に関する情報など、一人では得られない情報を得ることも多々あります。
情報交換や地域的な見守りのためにも、住んでいるエリアのコミュニティには何らかの形で属しておいた方が良いでしょう。
防犯対策なら鍵屋のキーレスキューサービスにおまかせください
100均で購入できる便利なアイテムから、日頃から注意していけることなどを説明してきましたが、やはり住まいの防犯対策の要は鍵です。
玄関の鍵が弱いままだと、どんなに防犯対策をしていてもそこを狙われてしまいます。戸建てであれば勝手口も手薄になりがちなので要注意です。
他にも、下記のようなことはありませんか?もしひとつでも心当たりがある場合は追加で防犯対策をした方が安全です。
- 鍵番号を同僚や知人に知られたかもしれない
- 鍵を紛失したが鍵交換をしていない
- 玄関には主錠しかつけていない(ワンドアツーロックではない)
- 勝手口の鍵が古いままで刻みキーを使っている
- ドアにガラスが嵌め込まれた部分があるがサムターン対策をしていない
- ドアそのものが古く、ついている鍵も古い。最近鍵の動きがよくない
100均の防犯グッズはコストパフォーマンスもよく、何より手軽に防犯対策を始められるという点が最大のメリットです。
しかし、どの商品も「複数のグッズと併用すべき」というものが多いうえ、グッズの性格上どうしても窓周辺のアイテムに集中しがちで、鍵や玄関周りのグッズは少し心許ないというのが正直なところです。
100均グッズで窓やベランダの対策が十分にできたあと、玄関や勝手口をしっかりと対策したい、という場合は鍵屋にご相談頂くのがベストです。
鍵屋キーレスキューサービスであれば、詳しい防犯対策や費用を含めご相談頂けます。
防犯対策をお考えの際は、ぜひキーレスキューサービスにお電話ください!!
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