ドアスコープから侵入される?悪用される手口と防犯対策をご紹介!
この記事でわかること
- ドアスコープの防犯上の弱点
- 実際にドアスコープが悪用された手口
- ドアスコープの防犯対策

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
玄関についている小さな覗き穴「ドアスコープ」は訪問者を確認するための便利な設備ですが、実は空き巣やストーカーに悪用されるケースがあることをご存じでしょうか。
外側から簡単に外されたり、特殊レンズで室内を覗かれたりするなど、ドアスコープは意外な弱点を抱えています。
本記事では、ドアスコープが悪用される具体的な手口や、今日からできる防犯対策、賃貸でも実践できる方法をわかりやすく解説します。
ご家庭の安全を守るための実用的な防犯情報をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ドアスコープとは?

ドアスコープとは、玄関ドアに設置されている小さなレンズ状の部品で、外側の様子を室内から確認するための装置です。
一般的には「覗き穴」や「のぞき窓」と呼ばれ、外に誰が来ているのかを安全に確認するための設備として広く普及しています。
通常はドアに穴を開け、そこにレンズを取り付けることで広角に外側を映し出す仕組みになっています。
しかし、構造上取り外しが比較的容易なものも多く、防犯面では弱点を抱えていることがあるため、適切な対策が必要です。
ドアスコープは危険?知っておくべき防犯上の弱点
一見安全に見えるドアスコープですが、犯罪者にとっては弱点となり得るポイントでもあります。
侵入手口として悪用されることもあるため、ここでは具体的な弱点を詳しく解説していきます。
外側から外される
一般的なドアスコープは、内側・外側のパーツをねじ込むことで固定されています。しかし、その構造上、外側のパーツを回すことで簡単に外せてしまうタイプも存在します。
犯罪者は専用工具やゴム手袋などを使い、短時間でドアスコープを取り外せる場合があるため、その隙間から内部を覗き見たり、さらにはドアの内部へ道具を差し込んで侵入行為へと発展する危険性があります。
また、古い住宅や賃貸物件では防犯仕様ではないドアスコープが使用されていることが多く、防犯面で無防備になっているケースも少なくありません。
外側から外されやすいドアスコープは、住まいの安全性を脅かす要因となるため、早めの対策が必要です。
サムターン回しの手口に使われる

サムターン回しとは、玄関の内側にあるつまみ(サムターン)を外から特殊工具で操作し、鍵を開けてしまう侵入手口のことです。
本来は郵便受けやドアの隙間から道具を差し込まれるケースが多いですが、ドアスコープを外された穴がその侵入口として悪用される場合があります。
ドアスコープを外されると、内部が直視できるだけでなく、工具を入れてサムターンを直接回されるリスクが発生します。
特に通常のサムターンだと簡単に回されてしまう可能性があり、より危険性が増します。
サムターン回しについては以下記事で解説しています。併せてご覧ください。
特殊レンズで室内を覗き見される
ドアスコープは室内から外を覗くための道具ですが、特殊なレンズを使うと外側から室内を覗き見されてしまうケースがあります。
市販されている「リバースドアスコープ(逆覗きレンズ)」はドアスコープに押し当てるだけで室内が見えてしまい、空き巣やストーカーによる事前偵察に悪用されることが問題視されています。
例えば、家の中に人がいる時間帯や家族構成、部屋の位置関係などが知られてしまうと、空き巣にとっては侵入のタイミングを見極めるヒントになってしまいます。
特に単身者や女性の一人暮らしではプライバシーの侵害にもつながるため非常に危険です。
ドアスコープの構造や年代によっては逆覗きされやすいものもあるため、防犯タイプへの交換やカバーの取り付けなどの対策が重要になります。
ドアスコープを悪用された実際の事例
ドアスコープを悪用した侵入や覗き見の被害は実際に報告されています。特に防犯性の低いドアスコープが使われている住宅では、外側から簡単に取り外され、室内を覗かれたり侵入に利用された事例が確認されています。
いくつか代表的な事例をご紹介します。
玄関のドアスコープから室内にいる女性を盗撮
2020年9月、京都府内のマンションで玄関のドアスコープに単眼鏡を取り付け、スマートフォンのカメラで室内で着替えていた女性を盗撮。自分の好みの女性を探すため、別のマンションも巡ってのぞきを繰り返していたとのこと。
玄関のポストから盗撮しドアスコープから覗き見
2022年11月から2023年7月までの間、長野県のアパートで玄関のポストにスマートフォンを差し入れ室内にいる女性を盗撮した他、ドアスコープ超しに単眼鏡を使用して別の女性を覗き見。
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これらの事件から明らかなのは、ドアスコープが重大なプライバシー侵害の手口として悪用され得るという現実です。
犯人はいずれも、単眼鏡などを使うことで、通常であれば不可能な室内の覗き見や盗撮を行っていました。また、玄関のポストやドアスコープといった本来安全のためにある設備が、逆に犯罪の入り口になるケースも報告されています。
被害者は共通して「自宅の中で安心して過ごしている女性」であり、着替えなど生活の様子を狙われていました。
特にマンション・アパートなど集合住宅は、住戸ごとのドア構造が似ているため犯人がターゲットを選びやすく、侵害行為が繰り返される傾向があります。
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ドアスコープを悪用されないための防犯対策
ドアスコープの防犯対策は、今日からできる簡単な方法から、本格的な交換まで幅広く存在します。
侵入や覗き見を未然に防ぐためには、複数の対策を組み合わせるのが効果的です。それぞれの家の状況やドアスコープの種類に適した方法を選ぶことで、防犯性を大幅に向上させることができます。
以下では具体的な対策を詳しく紹介します。
覗き見防止カバーをつける

覗き見防止カバーは、ドアスコープに取り付けることで外側から室内を覗かれないようにする簡単で効果的な防犯アイテムです。
内側にフタが付いているタイプが一般的で、必要なときだけフタを開けて外を確認できます。取り付けは非常に簡単で、ドアスコープに貼り付けるだけのタイプもあるため、賃貸でも気軽に導入できます。
外側から逆覗きレンズで室内を覗かれる被害は多く、カバーを付けているだけで覗き見のリスクを大幅に減らせます。また、安価で手に入るためコストをかけずに防犯性を高めたい人にも最適です。
ドアスコープカメラを設置する
近年はドアスコープに小型カメラを取り付け、防犯性を大きく向上させる方法も人気です。
来訪者の姿を録画したり、スマホでリアルタイムで確認できるため、留守中の防犯対策としても効果を発揮します。
また、ドアスコープカメラは外側から取り外しにくい設計になっているものが多く、不審者による悪用を防ぐ効果も期待できます。
録画機能付きのモデルであれば、不審者がドアスコープに触れた瞬間を記録でき、万が一の際の証拠にもなります。
特に一人暮らしの女性や在宅時間が不規則な家庭では、強力な防犯アイテムとして活躍します。
防犯性に優れたドアスコープに交換する
最も確実な対策は、防犯仕様のドアスコープに交換することです。
防犯タイプのドアスコープは、外側から工具で回しても簡単に外れない構造になっているほか、逆覗きされにくいレンズ仕様になっています。
また、一体型の補強プレートが付いている製品なら、ドアごと破壊されにくいためサムターン回し対策としても有効です。
古いドアスコープは素材が劣化していたり、ネジが緩んでいる場合が多く、不審者の攻撃に弱くなっています。
そのため長年交換していない家庭は、これを機に防犯仕様のものへの交換を検討する価値があります。
テープを貼る
最も手軽な対策として、ドアスコープに黒いテープや目隠しシールを貼る方法があります。これはあくまで応急処置ですが、逆覗きレンズでの覗き見を防ぐ効果があります。
賃貸物件で大掛かりな対策が難しい場合や、すぐに対策をしたい場合に有効です。
ただし、外側から外されるリスクや、サムターン回しへの悪用までは防げないため、あくまで覗かれ対策としての位置づけです。
また、テープが目立つと不審者の注意を引いてしまう可能性もあるため、目立たないシールの使用がおすすめです。
サムターンカバーをつける

サムターンカバーは、サムターン回しの被害を防ぐための防犯グッズです。
サムターンをカバーで覆うことで、外側から工具を入れても直接つまみを回せなくなります。ドアスコープを外された場合でも、内部のサムターンが保護されているため侵入を防ぐことができます。
取り付けは簡単で、賃貸でも利用できるタイプがあります。特に古い住宅やワンロックのドアではサムターン回しに弱いため、ドアスコープ対策と併用することで防犯性が大幅に向上します。
防犯の基本は「侵入に時間をかけさせること」であり、サムターンカバーはその点で非常に効果的なアイテムといえます。
防犯サムターンに交換する

サムターン自体を防犯タイプに交換する方法も高い効果があります。
防犯サムターンは、外側からの不正な操作を防ぐ構造になっており、工具を差し込まれても簡単には回らない仕組みになっています。
また、上下のスイッチを押し込んだ状態でないとサムターンを回すことができない「スイッチ式サムターン」や、施錠後につまみを取り外すことができる「脱着式サムターン」など、さまざまな種類があります。
ドアスコープを外された場合でもサムターン自体が防御されているため、犯罪者は侵入に時間がかかり、諦める可能性が高くなります。
サムターンの交換費用の相場は以下記事で解説しています。併せてご覧ください。
モニター付きインターホンで代用する
玄関周りの防犯を強化する上で、ドアスコープを使わずに外の様子を確認できるモニター付きインターホンを導入するのも効果的です。
来訪者の顔を大きく映せるため、ドアスコープよりも安全に確認ができ、逆覗きの心配もありません。
録画機能付きのモデルなら、不在時の訪問記録も残せるため防犯に役立ちます。特に高齢者や一人暮らしの方にとっては、画面で確認できる安心感が大きなメリットです。
ドアスコープをほとんど使わない生活スタイルに移行することで、防犯性を飛躍的に高めることができます。
玄関と室内の間にのれんを吊るす
玄関のドアスコープから室内の様子を覗かれるリスクを減らすためには、玄関と室内の間にのれんを吊るす方法が手軽で効果的です。
のれんが目隠しとなり、来訪者がドア前に立っても室内の動きや生活スペースを直接確認できなくなります。
外部から光が差し込んでも視線が届きにくく、在宅状況や家族構成を読み取られにくい点も安心につながります。
また、のれんは工具を使わず簡単に設置でき、賃貸物件でも壁やドアを傷つけないため取り入れやすい対策です。
必要なときだけ取り外すこともでき、来客対応や荷物の受け取りの際にも邪魔になりません。特に一人暮らしの女性や子どものいる家庭では、室内のプライバシーを守る補助的な防犯策として役立ちます。
防犯対策のご相談はキーレスキューサービスへ!

ドアスコープの防犯対策は、簡単にできるものから専門的な作業が必要なものまでさまざまです。
どれが自分の家に最適なのか判断に迷ったときは、プロの鍵業者に相談するのが最も確実な方法です。
キーレスキューサービスでは、サムターンの交換や玄関まわりの防犯対策まで幅広く対応しています。現地までの出張費・見積費は無料で、作業前に必ず金額を提示するため、初めての方でも安心してご依頼できます。
玄関まわりの防犯性に少しでも不安がある場合は、お気軽にお問い合わせください。












