ベランダに防犯対策は必要?戸建て・マンション・賃貸ごとにおすすめの対処法を解説
ベランダは2階以上の建物で屋外に張り出したオープンスペースを指します。
厳密には屋根の有無でバルコニーとベランダという名称を使い分けるようですが、一般的にはベランダという名称が昔からよく知られているのではないでしょうか。
2階層以上の建物の室外に伸びる出っ張りは、屋根がない方が「バルコニー」、屋根がある方が「ベランダ」。
建築基準法や標準管理規約などではバルコニーと呼ばれている。
地上にある掃き出し窓の延長上にある分スペースは「テラス」とよばれる。
ベランダは日光や自然の風を感じながらリラックスしたり、植物を育てたり、物干しをしたりする場所として利用されることが一般的ですが、外部から侵入される可能性もあり、防犯上のリスクが潜む場所でもあります。
マンション、戸建てを問わず、ベランダの防犯対策は重要です。この記事では、ベランダの防犯対策に特化し、賃貸物件やマンション、戸建て住宅における効果的な対処法を徹底的に解説します。
居住形態を問わずに適用できるベランダのセキュリティ向上策や、防犯効果の高い具体的な方法をご紹介しますので、参考にして下さい。
目次
侵入窃盗犯の経路は窓が圧倒的
警察庁のデータによると、令和4年の侵入窃盗認知件数は36,588件で、10年連続で減少しています。
しかし、令和3年度との差は1,000件に満たない数字で、検挙率も令和4年は16%近く下げて約60%となっています。
要するに、実際に捕まる犯人の数は全体の約半数ほどなのです。
しかも、侵入窃盗は認知されていない可能性もありますので、数字が減り続けているからといって安心はできません。
また、36,588件のうち16,524件が住宅で発生していますが、そのうちの7割以上である12,071件が戸建て住宅で発生しており、次いで3階以下の共同住宅で2,866件、4階以上の共同住宅で1,587件となっています。
一方で、戸建て住宅への空き巣・忍込み・居空き犯の侵入経路を見てみますと、総数11,422件のうち半数以上の6,390件が窓からの侵入でした。
窓からの侵入はやはり4階以上の共同住宅になると劇的に件数が減りますが、3階以下の共同住宅でも半数近くを占めることから「狙われやすい」経路であることがわかります。
特に戸建ての住宅は庭や前庭などからアクセスがしやすい1階の窓がよく狙われます。ただ、だからといってそれ以外の場所は対策しなくていい、というわけではありません。
共同住宅は表出入口からの侵入が多い傾向がある一方、低層階では窓も狙われます。マンションやアパートでは、廊下側に部屋がある間取りもありますが、廊下側は人通りが多いうえ大きな窓はベランダ側に設置されていることが殆どなので、ベランダの防犯対策は不可欠です。
また、高層階も全くリスクがないわけではありません。
屋上からベランダへと侵入されることもあるため、屋上へのアクセスが簡単にできてしまうマンションはそれなりの防犯対策を考えておくべきです。
ベランダや窓の防犯対策は必要?
データからもわかるように、戸建てだけでなくアパートやマンションでも窓の多いベランダ周辺の防犯対策が欠かせません。
世帯構成別のデータでは、やはり単独世帯が最も被害に遭いやすい傾向にあります。
普段は勤務先にいるなどの理由で留守にしがちな20代から40代の単独世帯(単に「独り暮らし」と考えることもできます)、または子供たちが独立した老夫婦や高齢者の一人住まいなどは要注意です。
空き巣は留守中に侵入しますが、忍込みや居空きといった侵入手口は住人が在宅中に犯行に及びます。
偶然鉢合わせてしまったりすると、居直り強盗に変化する可能性も高く、大変危険です。
また、住人がいようといまいと犯行に及ぶ「侵入強盗」の件数も劇的に減っているわけではなく、ここ10年ほどあまり変わらない数字です。
強盗に遭った末、犯人に暴行され大怪我を負った被害者や、死亡した被害者のニュースを2022年末頃から2023年にかけて何度も聞いたという方も多いでしょう。
玄関は堅牢な錠前も増え、不正解錠に強い鍵が増えていますが、一方で窓は厳密には「鍵」とは言い難いクレセント錠だけで済ませていたり、無締りのまま放置していることも多いものです。
警察庁のデータを考慮すると、窓やベランダの防犯対策をしないままでいることはイタズラにリスクを背負い込んでいるだけということになります。
ベランダは居住スペースの一部だから、と安心せずに、ひとつの侵入経路として防犯対策を施しておきましょう。
どんなベランダが狙われやすい?
では、具体的にどのようなベランダが狙われやすいのでしょうか?
このセクションでは、防犯の観点から、犯罪リスクが高いベランダの特徴や要因について掘り下げていきます。何気なく見過ごしてしまいがちなポイントや、犯罪者にとって「美味しい条件」を理解することで、より確かなセキュリティ対策が立てられるでしょう。
侵入するための足場がある
ベランダへの侵入を容易にする要素の一つとして、足場として利用できる設置物や装飾、植物などがあることが挙げられます。侵入者が手をかけて登ることができる構造物や植物などがないか、確認しておきましょう。
ベランダへの侵入の足がかりとなるのは以下のようなものです。
- 隣接する建物や構造物へのアクセス
近隣の建物や木、フェンスなど。カーポートの屋根もよく利用される - 設置物や器具に登りやすい
エアコンの室外機、排水管、サッシ、壁掛けの照明や装飾品などに登ってベランダへ侵入できる - 蔦などの植物がある
壁一面に生い茂る蔦の葉などを利用して建物の壁面を移動できる - 階段やバルコニーの手すりが近い
屋外にある階段や手すりを伝ってベランダに辿り着きやすい
視認性が悪いベランダ
視認性のよくないベランダ、特に外からベランダ内がよく見えない場合は侵入者が身を隠しやすいため、狙われやすくなります。
照明がない、背の高い植物が置いてある、手すりの透過率が低い、といった要素があると、戸建てのベランダは特に周囲の注意を引くことなく侵入しやすいスペースとなります。
マンションのベランダは、通常、塀や手すりなどの高さが建築基準法で1.1メートル以上と規定されていますので、一度ベランダに入ると外から見えにくくなりがちです。
手すりに格子部分が全くない場合は一度ベランダに侵入してしまうと、外からは殆ど確認できなくなります。
また、マンションのベランダは隣と繋がっているため、低層階の角部屋などに侵入し、そこから他の部屋にも侵入するということが考えられます。
物が乱雑に置かれているベランダ
ベランダに乱雑に物が散らかっている状態だと、家の管理が行き届いていないという印象を与えてしまいます。「この家の主はベランダを放置している」、「普段からベランダに出入りしていない」と推測されてしまい、そういった家には侵入しやすいだろうと判断されてしまいます。
一方でベランダが整理整頓されていると、住人が頻繁にベランダに出入りし、その見栄えや衛生環境を気にかけていることがわかります。
そのような場所に不用意に侵入すると、すぐに住人や周辺の人に気付かれてしまう可能性が高くなりますので、犯罪者も避ける傾向にあります。
公園や駐車場が隣接している
ベランダが公園や駐車場に隣接している場合は特に注意が必要です。公園や駐車場はたくさんの人が出入りし、周囲の人々があまり警戒心を持っていないことが多いからです。
駐車場などは特に、地域に馴染みのない人がいても不思議ではないので、侵入者が出入りしていても警戒されない可能性があります。
また、公園などは子供などが多く、大人も子供を注視していたりするため、侵入者の挙動に人々が気づきにくい環境です。侵入者にとっては潜入しやすい環境であり、こっそりと犯行を行うのに都合が良いと考えられます。
狙われにくいベランダにしよう!防犯対策10選
以上で狙われやすいベランダやその周辺環境について説明してきましたが、では狙われにくいベランダにするためには、何に注意して対策すればよいのでしょうか?
このセクションでは、防犯対策として有効と考えられる手法を10項目ご紹介します。ときには集合住宅や賃貸には向かない対策もありますが、その都度解説しますので、参考にして下さい。
ベランダに物を放置しない
ベランダに物を放置しないことは、セキュリティ向上の重要な第一歩です。物が散乱していると、侵入者は「この家は入りやすそうだ」と判断してしまいます。
ベランダに工具などを置いているという人も多いと思いますが、工具類は侵入犯に利用されてしまう可能性もあります。
また、大きな観葉植物や物置が放置してあると、侵入犯が隠れるのに適した場所ができてしまいますし、外からも見えにくくなります。
マンションではベランダが災害時の避難経路に指定されていることが多いため、そもそも物置などの設置は推奨されていない筈です。
さらにベランダは専有使用権のある共用部分ですので、マンションの管理組合が禁止事項としていることがいくつかあります。防犯対策にお金を使うまえに管理規約や使用細則を必ず確認し、ベランダは綺麗に片付けておきましょう。
忍び返しを設置する
忍び返しは、手すりや柵の上部などに取り付ける鋭利な突起を並べた防犯アイテムで、侵入者が手すりを乗り越えたり、手すりを伝って移動するのを阻止します。マンションなどでは鳥よけも兼ねて設置しているところもあるでしょう。
忍び返しは侵入者にとっては物理的に乗り越えるのが難しい障害です。短時間で犯行を行わなくてはならない空き巣などには「時間の無駄になる」と思わせることができるツールと言えます。
外観的にも鋭利なギザギザの山が壁やフェンス、格子の上にあると視覚的効果が抜群です。
バルコニー用のものは突起部分が小ぶりで、デザイン性もあるタイプが販売されていますので、そういったものを活用するのもひとつの手ですが、先端が鋭利なものなので施工時や普段の生活で誤って触ったりしないように注意が必要です。
窓や扉用の防犯アラーム(ブザー)を設置する
窓用の防犯アラームは、開閉感知・振動感知・どちらも感知できるタイプの3種類があります。
窓や扉の開閉を感知するか、無理矢理こじ開けようとした時などの振動で大きなアラーム音が鳴り、周囲の人々の注意を引きつける防犯アイテムです。
これにより、侵入者は騒音に驚き、逃走を試みる可能性が高まります。
さらに、緊急時には助けを求める手段としても有用です。
ただ、侵入犯ではなくてもアラームが作動してしまうこともあるため、アラーム音が騒音となる可能性が高いマンションなどの集合住宅での使用はあまりお勧めできません。
防犯フィルムを窓に貼る
防犯フィルムは、ガラス窓やガラス戸に貼ることで、耐衝撃性を高めたり、窓ガラスが割れても破片が飛散しにくくしてくれる特殊なフィルムです。
一般的には、ポリエステルやポリウレタンなどの素材から作られ、複数層の構造を持ちますが、ガラスの室内側に貼り付けて使用します。ガラスの弱点を補うように熱・衝撃に強いという特徴があります。
また、一部の防犯フィルムにはマジックミラー効果があり、プライバシーの保護にも役立ちます。
有資格者による施工がベストなのですが、CP基準を満たすようなものは必要ない、という場合はホームセンターなどでフィルムを購入して自力で取り付けることも可能です。
防犯砂利を敷く
防犯砂利はそのうえを歩くと大きな音が発生するため、戸建て住宅向けのセキュリティ対策として適しています。
一方で、マンションや集合住宅では防犯砂利を使用することはお勧めできません。ベランダは緊急時の避難通路に指定されており、防犯砂利の設置は避難や通行の障害となる可能性があります。また騒音問題や他の住民への影響も考慮する必要があります。
鍵付きクレセント錠や補助錠を使う
ベランダや玄関の防犯対策がしっかりしていても、窓が無防備だとすぐに住居に侵入されてしまいます。
事実、戸建て住宅への侵入経路は窓からが最も多いというデータが出ていますが、その中でも多い侵入手口が「無締り」なのです。
無締りとは、鍵をかけ忘れたり、施錠しないまま放置していることを言いますが、窓は特に閉め忘れや「田舎だから大丈夫」とクレセント錠すらかけないこともあります。
また、クレセント錠をしめているだけで「施錠している」と考える人も多いのです。
残念ながらクレセント錠は窓の気密性を良くするための錠前で、厳密には「施錠している」とは言えません。鍵は子鍵やダイヤルによってカンヌキが動かないようにすることで外から開けられないようにするものが多いのですが、クレセント錠にはカンヌキもありませんし、子鍵もダイヤルもありません。
要するに、ちょっとした工具で外から簡単に開けられてしまうのです。
クレセント錠は昔から空き巣などによって外から開錠されたり、クレセント錠近くのガラスを破られ、外から手を入れて開錠されたりしてきたため、最近ではロック機能がついたものが増えています。
サッシメーカーなどは新しい窓に必ずロックボタン付きのクレセント錠を付けていますし、ホームセンターで気軽に購入できる取替用鍵付きクレセント錠というものも増えてきました。
さらに、取り付けも容易な「補助錠」というものもホームセンター、100均でよく見かけるようになってきています。
これは、鍵が開けられてしまってもサッシが動かないように固定する簡易錠で、取付穴なども必要なく、本体についているツマミを締めるだけで設置できるうえ、安価なため人気があります。
南京錠のようなダイヤルつきのものもあり、更に強固に暗証番号で管理ができます。
万一、ベランダに侵入されたりガラス破りなどに遭遇してしまったときのことも考えて、窓に何らかの施錠機能を付けておくことは重要です。
センサーライトを取り付ける
センサーライトは、動きを感知すると自動的に点灯し、周囲を明るく照らします。侵入者がベランダに近づくとライトが点灯し、侵入者の存在を知らせることで、侵入を阻止する効果が期待されます。
センサーライトは、侵入者が近づくと自動的に点灯するため、侵入者を驚かせると同時に、近隣の住民や通行人にも注意を喚起することができます。
また、ライトが点灯することでベランダ周辺の視認性が向上し、侵入者が潜伏するのを防ぐ効果も期待できます。
防犯カメラの設置
防犯カメラの設置は、ベランダのセキュリティを向上させるための有効な手段ですが、近隣のプライバシーを配慮することが重要です。カメラの位置や視野範囲を慎重に考慮し、近隣住民のプライバシーを侵害しないよう配慮する必要があります。
また、防犯カメラの設置に際しては、地域の法律や規制に従うことも大切です。
防犯カメラで自宅以外が映り込んでしまうのは当然のことですので、個人情報保護法に則ってカメラに映る範囲のご近所様には説明しておきましょう。
さらに録画したデータは漏洩したりしないよう、厳重に管理しなくてはなりません。
ネックは設置や本体の購入が高額になりがちだということです。
目隠しを設置する
目隠しは、ベランダや室内のプライバシーを保護し、不要な視線から保護する有効な手段です。
近年は夏の猛暑日も増え、節電も兼ねて何らかのオーニング(日除け)の設置が検討されることも増えました。特に広いベランダスペースのある戸建て住宅などに向け、近隣の住宅から見えにくくするためのベランダタープといった、日除けを兼ねたものも販売されています。
取り付け工事ができない賃貸住宅では穴開けなどが必要ない、突っ張り棒を利用した自立式のオーニングなどが利用可能でしょう。
目隠しがあることで窓そのものにアクセスしにくくなりますので、住居への侵入を防ぐ一定の効果はあると言えるでしょう。
警備会社との契約
警備会社とホームセキュリティなどの契約をすると、24時間監視員が見守り、侵入や異常を検知した場合には迅速に駆けつけてくれます。
空き巣の中には警備会社のステッカーが貼ってある戸建てばかりを狙っていた、というツワモノも存在しますが、一般的に警備会社のステッカーなどがあると、その家は防犯意識が高いということがわかりますし、犯罪者は一定の警戒心を抱くでしょう。
防犯対策においては「この家はやめておこう」とターゲットから外して貰うのも「効果」のひとつですので、警備会社と契約することは無意味ではありません。
また、集合住宅では警備会社の駆けつけサービスが付帯しているところもありますし、ホームセキュリティサービスに加入しなくてはならない物件もあります。
唯一のネックは防犯カメラ同様、高額になりがちだということです。
ただ、高齢の親が独り暮らしで心配、という場合は見守りサービスなどに加入しておく方が総合的にお得かもしれません。
賃貸で防犯対策をする時の注意点
賃貸物件においても防犯対策は非常に重要です。賃貸の集合住宅は3階以下のところも多いため、侵入犯罪の傾向も戸建てのそれと似通った点があり、窓が侵入経路になることもよくあります。
しかし、賃貸住宅における防犯対策には特有の注意点があります。
以下で詳しく見ていきましょう。
必ず大家・管理会社に確認する
賃貸物件で防犯対策を行う際に、鍵の交換や追加、センサーライトの取り付けなど、建物に手を加える必要が生じた場合は、必ず大家や管理会社に事前に確認することが重要です。
賃貸物件では、建物の所有者や管理会社が物件の保守管理や修繕に責任を持っています。そのため、建物の構造や仕様に変更を加える場合は、事前に許可を得る必要があります。
例えば、物件によっては緊急時に合鍵で大家や管理会社がアクセスすることがありますが、そのような物件で黙って鍵を追加すると、トラブルになりかねません。
建物の修繕や改造に関する契約条項や規定は賃貸借契約によって異なりますので、必ず契約書を確認しましょう。適切な手続きを経て行動することで、契約違反やトラブルを避けつつ、的確な防犯対策を行うことが可能になります。
簡単にもとに戻せるものを使う
賃貸物件で防犯対策を行う際には、できるだけ簡単にもとの状態に戻せるよう、楽に取り外せるアイテムや装置を選ぶことが重要です。
賃貸物件では、借主は退去時に「附属させたものを取り除き損傷が生じた場合は元に戻す」必要があります(借主の収去義務)。そのため、建物に手を加える際は後で楽に取り外せるものを使うのが良いでしょう。
例えば、取り外しが容易な照明具やセンサーライト、ワイヤレスタイプの防犯カメラなど、物件の壁や天井に穴を開けずに取り付けられるアイテムが適しています。
ドアに錠前を追加する場合も、穴開けが必要ないものを選択すると退去するとき楽です。
ご近所とのトラブルに注意
賃貸物件における防犯対策を行う際、ご近所とのトラブルを避けるためにも配慮が必要です。
防犯対策を施す際には、隣近所の生活環境やプライバシーを考慮することが肝要です。特に、センサーライトやカメラの設置、騒音を伴う作業などは、周囲の住民に迷惑にならないようにすることが大事です。
工事や設置作業を行う前に、周囲の住人に十分な配慮と事前の通知や説明をしておきましょう。
侵入されにくいのはどんなベランダ?
ここまで狙われやすいベランダ、そしてベランダからの侵入を防ぐための防犯対策について説明してきましたが、そもそも狙われにくくするにはどうしたらよいのでしょうか。
空き巣などが侵入しにくい環境づくりを見ていきましょう。
定期的に清掃されている
ベランダを定期的に清掃することにはいくつかのメリットがあります。
まず、ベランダの状態を把握でき、侵入者が隠れることができるものなどを撤去することができます。
次に、定期的に手入れをすることで、ベランダが放置されていない、頻繁に住人がアクセスしているということがわかります。
やはり手入れが行き届いているということは、侵入犯にとって「見張り」の目が行き届いているという意味でもあり、そのような場所から侵入しようとは思わなくなるものです。
また、ベランダの清掃は、住環境を健康的で快適に保つ点でも重要です。
集合住宅などでは洗濯物を干したりする際にベランダを利用するという人も多いでしょう。
洗濯物を干す場所が汚れたまま放置されているというのは、衛生的にも好ましくありません。
ご近所の迷惑になることもありますので、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
視認性が良い・死角がない
ベランダが周りからよく見え、死角がない状態であれば、不審者はおのずと侵入しにくくなります。
植物や物置などで視界を遮らないようにすることが重要です。
もし防犯カメラやセンサーライトを取り付けたのであれば、その効果を最大限に引き出すためにもベランダの様子がよく見えるようにしておくことが大事です。
マンションのベランダなどは、どうしても手すりや塀の高さがあったり、デザイン性よりも安全性を重視した構造になっていることから、侵入者が身を隠しやすいと言われています。
そのようなことを考慮すると、ベランダにはあまり物を置かず、背の高い物置などは室内などに移動させた方が良いでしょう。
ベランダはしっかり防犯対策しよう
ベランダは住まいの中でも重要なポイントであり、適切な防犯対策を施すことは非常に重要です。
特にベランダや窓が主な侵入経路となり得る3階以下の集合住宅では、周辺環境をよく把握し、足場になるようなものがないか注意する必要があります。
また、侵入されたときのことを考えておくことも大事です。できれば侵入そのものを防ぎたいものですが、全ての策が功を奏するわけではありません。
侵入者がベランダに入ってきても、センサーライトや防犯カメラの存在で撃退できるかもしれませんし、窓がしっかりと施錠されていれば住居への侵入や被害は免れます。
特に窓はロック機能のない古いタイプのクレセント錠のままであることも多いのですが、それでは簡単な工具で外から開けることができてしまいます。
ロック機能付きのクレセント錠に交換し、ガラスを割ってクレセント錠を開錠されたときのことも考えて防犯ブザーや窓のスライドを固定する補助錠の取り付けも考えましょう。
昨今の不正侵入においては、窃盗が目的ではない場合もあります。独り暮らしをしている人は特に侵入されないということが大事です。
賃貸で暮らしている場合は、ベランダの状態をあまりよく把握していない、ということも多いでしょう。
週末など、明るい時間帯に一度ベランダに出て、窓や周りの状態を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
ベランダからの侵入対策ならキーレスキューサービスへ
ベランダのセキュリティ対策において、適切な鍵や防犯ツールの選択は極めて重要です。
窓の防犯対策は最後の砦とも言えますので、古い窓のクレセント錠を新しい施錠機能付きのクレセント錠に交換したい、補助錠を取り付けたい、という場合は鍵の専門業者キーレスキューサービスにご相談下さい。
さらに、キーレスキューサービスは緊急時にも迅速に対応します。窓やドアの鍵のトラブルや紛失など、セキュリティに関する問題が発生した際には、すぐに駆けつけ確実な対処を行います。
お見積り・出張費用無料ですので、防犯対策にお悩みのときは気軽にご相談下さい。