鍵を長い年月使用していた、あるいは、何か不具合が生じたときなど鍵が開かなくなってしまうトラブルは意外とよくあるものです。
鍵のプロである鍵屋はどのように開けるのでしょうか。
今回は、鍵開けのプロが行う鍵の開け方や、空き巣が行う鍵開けの手口、空き巣犯に狙われないような防犯措置などをご紹介します。
鍵屋がどのような方法を使って開けることになるのかを確認してみましょう。
まずは、用語の違いについてご紹介します。「解錠」と「開錠」、どちらも「かいじょう」と読みますが、意味は若干異なります。
「解錠」というのは鍵を壊さずに扉を開けるというような意味合いになります。
具体的には、鍵屋が持っているような特殊工具や技術を利用して、ピッキングなどの方法で鍵を壊さずに開けることを指します。鍵を壊さないので、解錠したあとにもそのまま利用することができるというのは大きなポイントになってくるでしょう。
一方で、「開錠」というのは、鍵を壊して開けることを指しています。
特殊な工具などで破壊する場合も含まれているのです。
このように、同じ読み方であっても、その行為には違いがありますので、覚えておくと良いでしょう。
開錠(鍵を壊して開ける)を選択する状況について紹介します。
業者に依頼して、鍵を開けてもらった場合に気になるのが、交換の場合に鍵を選ぶことができるかという部分です。
この点については心配する必要はなく、用意できる種類の範囲内ですが、選択肢は用意されています。
希望や予算、住まいとの相性を踏まえたうえで、最適な鍵について提案することが可能です。
鍵屋というのは、常にたくさんの鍵を持ち合わせていますので、出張先でお客様の要望に応じた鍵を付け替えることができます(一部取り寄せになるような鍵の種類もあります)。
ここでは、空き巣がどうやって住まいの鍵を突破するのかを確認します。
あまり考えたくない状況かもしれませんが、空き巣の観点から確認することによって、鍵や防犯に関する知識が深まるのは間違いないでしょう。
ピッキングは、解錠用の特殊工具を利用することによって開ける手法です。
ディスクシリンダーという鍵の種類が狙われやすい傾向にあり、そういった商品を利用している家庭が、かなり多く被害に遭ってしまいました。
さらに、東京都内においては、不法滞在の外国人がこういったピッキングを使って、空き巣の犯罪をしてしまうケースが増えてきたのです。
最近の鍵については、耐ピッキング性能が非常に高いものが出回っているので、昔ほどリスクは高くはありません。
サムターン回しは、ピッキングの次に流行った空き巣の手口だと言えるでしょう。
この方法は、ドアに穴を開けたり、ドアスコープなどの穴を利用したりして、特殊工具などを使い、サムターン(内側のつまみ)を回して開けてしまうという手口になっています。
サムターンを回すためにはさまざまなものが使われて、年々、新しい手口が増えているのです。この部分は、鍵メーカーと空き巣との知恵比べとも言えるでしょう。
どんなに堅牢な鍵であっても、サムターンが付いている限り、それを回されてしまってはひとたまりもありません。
バンピングは、サムターン回しやピッキングに代わって台頭してきた空き巣の手口です。
バンピングする際には、バンプキーというものが必要になり、バンプキーを鍵穴に挿し込み、衝撃を与えることによって、鍵が解錠されてしまいます。
さらに、この方法には空き巣にとって大きなメリットがあって、衝撃を使って開けるにもかかわらず、形跡がほとんど残らないという利点があるのです。
バンプキーというのは、それぞれの鍵メーカーの商品に対応したものが作成されていて、対応したものでなければバンピングに使うことはできません。
ですので、戸建てなどで犯罪に使われるケースは少ないですが、マンションやアパートなどの集合住宅などでは注意が必要になります。
空き巣の手口をお伝えしました。では、どうやればそのような被害に極力遭わないようにできるのかを紹介していきます。
空き巣で最も有名なピッキングの対策になります。
これは近年でも発生しやすい手口なので対策を検討する必要があるでしょう。
空き巣の手口はピッキングやサムターン回しだけではありません。
無理矢理ドアを壊される場合や自分自身の不注意で戸締まりがしっかりできていない場合にも空き巣に入られることがあるでしょう。
もちろん防犯対策に意識を向けることも大切ですが、そのような心配があるときにはオートロック機能が搭載されている電子錠に交換するのもおすすめです。
防犯を考える場合には、空き巣の対象にならないというのも重要になってきます。
ここでは、そのための工夫を紹介しますので、確認してみてください。
ディスクシリンダー錠が特にそうなのですが、このタイプの鍵は、一時期空き巣に集中的に狙われた歴史があります。
そのため、ディスクシリンダータイプの鍵を使っている場合は、早々に対応する必要があるでしょう。
今では、使い古された方法で開けることができてしまい、ピッキングまでの時間は、わずか数十秒程度です。これを踏まえれば、いかに脆弱な状態で放置されているかがわかるのではないでしょうか。
鍵が1つしか付いていないドアは、鍵が2つや3つ付いているドアに比べると、明らかに狙われやすいです。
空き巣というのは、犯行の前に周辺の調査をします。その際に、犯行しやすい家をピックアップしています。ドアに1つしか鍵が付いていなければ、狙われる可能性は高くなると言えるでしょう。
周辺環境についても、空き巣の犯行をサポートしてしまう場合があります。
そのポイントの一つが、暗くて死角が多いことです。死角が多く、暗ければ闇に溶け込んで犯行に及ぶことができますので、空き巣にとってはメリットが大きいです。
さらに、隣の家との距離が離れている場合も同様になります。
留守だと簡単にわかる家は、それだけで空き巣に入ってくださいと言っているようなものです。
カーテンを閉めるだけでも、防犯効果は高まりますので、普段からカーテンを開けっ放しにしているような場合は、すぐに改めるべきでしょう。
ほかにも、郵便ポストにたくさんの郵便物が放置されている場合も留守とわかりやすくなりますので注意してください。
万が一空き巣に入られてしまった場合や、今後空き巣に入られないような防犯性の高い鍵を設置したい場合も鍵屋にご相談ください。
弊社「キーレスキューサービス」では、そのような鍵の交換や補助錠の取り付けなどに対応しており、見積もり費用はいただきません。
また、見積もりを出した後も、追加請求などありませんのでご安心ください。
即日対応も可能になっていますので、すぐに交換したい!といった場合でも、迅速に対応いたします。
電話受付は8時から23時まで対応しており、対応エリア内ならば、お客様の元にすぐに駆けつけます。お気軽にご相談くださいませ。