トステム(リクシル)の鍵交換費用はいくら?依頼先ごとの相場を鍵屋が解説!
この記事でわかること
- 依頼先ごとの鍵交換費用の相場
- 自分では交換できないドアの見分け方
- 交換するシリンダーの特定のしかた
- 交換ではなく調整で足りるときの費用
- トステムの玄関ドアの鍵交換の事例

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
「トステム(リクシル)の玄関ドアの鍵を交換したいけれど、費用がいくらかかるか分からない」と、お悩みではありませんか。
鍵が回りにくくなった、中古の住まいに引っ越したなど、鍵を交換する理由はさまざまですが、同じ交換でも自分で替えるのか、鍵屋に頼むのか、メーカーの窓口に頼むのかで金額は変わります。
本記事では、トステム(リクシル)の玄関ドアの鍵を交換するときの費用を、安い順に依頼先ごとにまとめました。あわせて、自分では交換できないドアの見分け方、交換するシリンダーの特定のしかた、交換ではなく調整で足りるときの目安、実際の施工事例までを鍵屋の立場から解説します。
トステムとリクシル(LIXIL)は何が違うのか
トステムとリクシルは別々の会社ではなく、いまは同じ会社のブランドです。玄関ドアの部品の購入や修理も、LIXILの窓口で扱っています。
株式会社LIXIL(リクシル)は、2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカーであるトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して誕生した会社です。「トステム」はその後もリクシルのブランドとして残り、玄関ドアや窓にロゴが使われてきました。
LIXILの公式通販サイトであるLIXILストアでは、掲載している商品の社名のロゴマークがTOSTEMからLIXILへ順次変わると案内されています。つまり、ドアに付いているロゴがTOSTEMでもLIXILでも、問い合わせ先や部品の扱いは同じと考えて差し支えありません。
2011年以降にリフォームをしたり、新しく家を購入したりした場合は、玄関ドアや勝手口のドア、そして鍵にLIXILのロゴが入っていることがあります。
なお、リクシルやトステムのドアに付くシリンダー(鍵穴)には、美和ロック(MIWA)やGOAL、ミネベアショウワ(旧ユーシン・ショウワ)といった国内の錠前メーカーが作っているものもあります。そのため、鍵交換の際にもこれらのメーカーで製造された鍵が使われることがあります。
トステム(リクシル)の玄関ドアの鍵は誰が交換できるのか
トステム(リクシル)の玄関ドアの鍵を交換する方法は、自分で交換する、鍵屋に頼む、LIXILの修理受付センターに修理として頼むの3つです。
ただし、ドアや鍵の種類によっては、自分では交換できないものがあります。まず、自分の家のドアが交換できるものかどうかから確かめていきましょう。
電気錠やS型ハンドルの玄関ドアはLIXILか取付業者が交換する
LIXILは、次のドアや鍵について、お客さま自身での交換ができない、またはLIXILストアでは扱っていないと案内しています。
- 電気錠(スマートフォン、カードキー、リモコンキーで開けるもの)は、LIXILが「ご自身でシリンダーの交換はできません」と案内しており、LIXIL修理受付センターへ依頼することになります
- S型ハンドル(ハンドルにシリンダーが内蔵されているもの)は、お客さまで交換が難しいため、取り付けをした業者かLIXIL修理受付センターに修理を依頼するよう案内されています
- 新日軽製のドアのシリンダーは、LIXILストアでは扱っていません。交換はLIXIL修理受付センターへの依頼になります
- ハウスメーカー仕様のオリジナルドアは、LIXILストアでは取り扱いがない可能性があるため、まずは施工したハウスメーカーに相談するよう案内されています
上のどれにも当てはまらない場合は、使っているシリンダーを特定したうえで、自分で交換できる場合もあります。ただしLIXILも「交換できる場合もございます」という言い方をしており、特定しても該当する商品がないことがあります。その場合は、取り付けをした業者かLIXIL修理受付センターへの依頼になります。
自分でシリンダーを交換する

自分でシリンダーを交換すれば、かかるのは部品代と工具代だけなので、費用を抑えられます。
まず、前の見出しで紹介した電気錠・S型ハンドル・新日軽製のドア・ハウスメーカー仕様のドアに当てはまらないかを確かめてください。当てはまる場合は自力でのシリンダー交換が難しいため、自分で部品を買って交換することはできません。
当てはまらない場合は、いま付いているシリンダーを特定し、LIXILの公式通販サイトであるLIXILストアで購入します。交換するときは、商品に同梱されている交換手順書に沿って作業します。
交換するシリンダーの特定のしかた
LIXILは、玄関ドアのシリンダーを特定して購入するまでの手順を公式に案内しています。順番は次のとおりです。
| 手順 | すること |
|---|---|
| 1 商品名を確認する | 玄関ドア・引戸の商品名を確認します。商品名はドアを開けた戸先部分のラベルに記載されています |
| 2 頭文字から検索する | LIXILストアの「錠(シリンダー)」で、商品名の頭文字から検索します |
| 3 ドアの厚みを測る | 種類によっては、ドアの厚みの計測が必要な場合があります。ページ内の計測方法を参考に測ります |
| 4 カラーを選ぶ | シリンダーには複数の色の設定があります。使っている色を確かめて選びます |
| 5 会員登録して購入する | LIXILの会員登録(無料)をしてログインし、画面に沿って購入へ進みます |
商品名は、ドア内側のシールや側面のフロントプレートに書かれていることもあります。型番は数字とアルファベットの組み合わせなので、見つけたら写真に撮っておくと入力のときに迷いません。
検索しても該当する商品がない場合は、LIXILストアでは販売していません。シリンダーを交換したいときは、取り付けをした業者かLIXIL修理受付センターに修理を依頼してください。
なお、ドアが2ロック(上下に鍵穴があるプッシュプル錠など)の場合、片方だけを交換すると2本の鍵を持ち歩くことになります。上下をそろえるかどうかは、「上下2か所のうち1か所だけ交換する」で費用とあわせて説明します。
シリンダーの交換手順
トステム(リクシル)のシリンダーを取り外すときは、機種によってはドア側面のフロントプレートなどを取り外す必要がなく、サムターン側(室内側についているつまみ)のビスを外すだけでシリンダーを外せるものがあります。
ただし、下側のシリンダーはサムターンの取り外し方が上側シリンダーとは違うため、注意してください。手順は次のとおりです。
以下は代表的な構造の一例です。機種によって取り外し方が異なるため、実際の作業は商品に同梱されている交換手順書に沿って行ってください。
- 室内側サムターンの下部にあるボタンのような突起部分を押し込んでサムターンを取り外す
- カバーにある切り欠き部分にマイナスドライバーを入れ、テコの原理で持ち上げ、取り外す
- 出てきた2つのビスを取り外す
- シリンダーを外す(シリンダーが落下しないように手で押さえておく)
中にはドアハンドルを先に取り外さないとサムターンのビスにアクセスできないタイプもあります。外す順番は、必ず手順書で確かめてください。
作業のあいだは、ドアを開けたままにしてください。LIXILは、ドアが開いていると鍵が回るのに閉まっていると回らない症状を別に案内しており、開けた状態と閉めた状態で動き方が変わることがあります。交換が終わったら、まず開けたままの状態で施錠と解錠を確かめ、そのうえでドアを閉めて同じように確かめます。
また、動きが渋いからといってシリンダーに一般的な潤滑油を使わないでください。LIXILは、シリンダー内のゴミが油でかたまり、シリンダーが壊れると案内しています。使うのはシリンダー専用の「鍵穴スプレー」(鍵穴専用の潤滑剤)です。
自分で交換するのはリスクもある
シリンダーの種類によっては取り外し方が異なり、間違った手順で作業すると鍵が正常に作動しなくなる可能性があります。
さらに、取り付けネジの締め具合が不適切だと、鍵の回りが悪くなったり、ドアの開閉に支障をきたすこともあります。
また、交換用のシリンダーや必要な道具を準備するなど、意外に事前準備に手間がかかります。DIYに慣れていなかったり、少しでも不安がある場合は、自力での交換はおすすめしません。
下記記事では「鍵を自分で交換する手順」について解説しています。併せてご覧ください。
鍵屋に鍵交換を頼む
- 申込方法:電話またはメール
- 受付時間:鍵屋によって異なる
- 対応日:当日に対応できる場合がある
鍵屋に頼むと、依頼した当日に現場へ訪問して、その場で鍵交換に対応できる場合があります。そのため、急いで鍵を交換したいという人に向いています。
鍵屋は幅広いメーカーの鍵を取り扱っているため、依頼者の希望に沿った鍵を提案できます。また、鍵交換以外にも合鍵作成や鍵開けなど、幅広い作業に対応しています。
鍵屋に依頼する流れは以下のとおりです。
- 電話で鍵屋へ連絡
- 現場で見積り
- 作業開始
- 支払い
なお、鍵屋に鍵開けや合鍵作成を依頼する際は、鍵の種類や店舗の規定によって、本人確認のために運転免許証やマイナンバーカードなどの「顔写真付きの身分証明証」の提示を求められることがあります。
下記記事では「信頼できる鍵屋の選び方」について解説しています。併せてご覧ください。
LIXILの修理受付センターに修理として頼む
- 申込方法:電話またはインターネット
- 受付時間:月〜金 9:00〜18:00(定休日は土・日・祝日・年末年始・夏季休暇)
- インターネットでの申し込み:24時間受付
LIXILのホームページにある「お客様サポート」から、LIXIL修理受付センターに鍵交換を申し込めます。LIXILも、シリンダーの交換を依頼したい場合はインターネットでの修理の申し込みから依頼するよう案内しています。
申し込み時には、ドアのブランド名(プレナス、フォルマなど)、製品品番、ドアの取り付け年と月の情報が必要になるので、事前に確認しておきましょう。ブランド名や製造品番はドア内側のシールや、側面のフロントプレートに記載されています。
依頼の流れは以下のとおりです。
- 電話またはホームページの依頼フォームから申し込み
- 作業日の日程調整
- 訪問・鍵交換
LIXILは、訪問当日、作業を開始する前に修理内容と費用について説明し、同意を得たうえで作業に取りかかると案内しています。また、訪問の都度、費用の有無にかかわらず作業明細が記載されたサービス報告書を渡すとしています。金額をその場で確かめてから作業を頼めるということです。
メーカーの窓口に頼むといくらになるかは、次の章でまとめています。
トステム(リクシル)の玄関ドアの鍵交換費用はいくらかかるのか

同じ鍵交換でも、依頼先によって費用は変わります。いちばん安く済むのは自分で交換する場合で、鍵屋、LIXILの修理受付センターの順に上がっていきます。
比べるときは、その金額に何が含まれているかもあわせて見てください。自分で交換する場合にかかるのは部品代と工具代だけです。LIXILの修理受付センターの金額は「出張料」「技術料」「部品代」に消費税を含めた概算です。鍵屋は作業代と部品代が中心ですが、何を含めるかは社によって違います。
また、鍵が回りにくいだけなら、交換ではなく調整で足りることもあります。交換する前提で読み進めず、「交換ではなく調整で足りるときの費用」もあわせて確かめてください。
| 依頼先 | 費用に含まれるもの | 費用相場 |
|---|---|---|
| 自分で交換する | 部品代と工具代 | 刻みキーで5,000円〜、ディンプルキーで15,000円〜。鍵本体が5,000円〜15,000円程度で、工具を合わせて合計20,000円前後 |
| 鍵屋に頼む | 作業代と部品代(社によって出張費などが加わる) | 鍵穴1か所で15,000円〜35,000円、上下2か所をまとめて30,000円〜70,000円。鍵の種類では刻みキーで15,000円〜、ディンプルキーで25,000円〜。出張費は3,000円〜 |
自分で交換するときの費用相場
自分で交換する場合にかかるのは、部品代と工具代です。
鍵の種類でみると、刻みキー(ギザギザした形の鍵)で5,000円〜、ディンプルキー(表面に小さなくぼみが並ぶ鍵)で15,000円〜が目安です。また、鍵本体が5,000円〜15,000円程度で、ドライバーなどの工具を合わせると合計20,000円前後という目安もあります。
刻みキーはディンプルキーと比べて防犯性能で劣るため、費用相場も安くなります。
この目安には、鍵穴1か所あたりの金額なのかどうかまでは書かれていません。上下に鍵穴が2か所あるドアで両方を替えるなら、部品代は2か所ぶん必要になります。
自分で交換するということは、失敗するリスクも頭に入れておく必要があります。失敗してしまうと、施錠や解錠がうまくできなかったり、結局は業者に頼んで余計な費用がかかったりする場合があるため、慎重に判断してください。
鍵屋で交換するときの費用相場
鍵屋に頼む場合は、鍵穴1か所で15,000円〜35,000円、上下2か所をまとめて交換すると30,000円〜70,000円が目安です。
鍵の種類でみると、刻みキーで15,000円〜、ディンプルキーで25,000円〜という目安もあります。これに加えて、出張費が3,000円〜かかることがあります。
費用の内訳は、作業代と部品代です。業者によっては、出張費・見積費・基本料などの諸経費がかかる場合があります。何が含まれていて何が別になるのかは社によって違うので、依頼する前に確かめてください。
LIXILの修理受付センターで交換するときの費用相場
LIXILは、修理にかかる費用の概算金額を「修理費用の目安」として公開しています。このページの「玄関ドア」の表と「電気錠」の表から、シリンダー(鍵穴)の交換にかかわる症状と対応を抜き出すと次のとおりです(2025年6月時点)。
| 症状と対応 | 概算金額 |
|---|---|
| 鍵のかかりが悪い・掛からない/シリンダー交換 | 40,000円〜140,000円 |
| 鍵のかかりが悪い・掛からない/ラッチ、箱錠交換 | 24,000円〜113,000円 |
| 鍵のかかりが悪い・掛からない/ラッチ受け、錠受の調整 | 19,000円〜33,000円 |
| 電気錠・電池錠が作動しない/シリンダー交換 | 31,000円〜146,000円 |
| 電気錠・電池錠が作動しない/電動サムターン交換 | 43,000円〜99,000円 |
電気錠の表には、このほかに錠ケースや受信機、リモコン・カードキーの交換も載っています。
この概算金額は、「出張料」「技術料」「部品代」に消費税を含めた金額です。LIXILは、掲載している金額が実際に行った修理の費用から算出したものであり、現場の状況によって作業内容が変わるため、正確な金額は現場を確認したうえで提示するとしています。
注意したいのは、修理作業を行わなくても費用が発生する場合があることです。LIXILは、同じ「修理費用の目安」のページで次のように案内しています。サービスマンが訪問して故障診断を行った後にキャンセルしたとき、故障診断の結果で異常が認められなかったとき、訪問して他社製品だったときは、「出張料」「技術料(点検診断料)」などの費用として7,920円がかかります。離島や遠隔地の場合は、別途費用が発生します。
なお、新日軽製品はこの表に掲載されておらず、都度見積りとなります。建物への取付状態によっては修理できない場合もあるとされています。
交換ではなく調整で足りるときの費用
鍵が回りにくい、引っかかるという症状は、シリンダーを交換しなくても直ることがあります。LIXILも、カギが回らない、引っ掛かるなどの症状がある場合はお客さまでも対処できることがあると案内しています。
鍵穴にゴミやほこりが詰まっているだけなら、ゴミを吹き出し、それでも解消しないときはシリンダー専用の「鍵穴スプレー」を試します。前にも書きましたが、一般的な潤滑油は使わないでください。シリンダー内のゴミが油でかたまり、シリンダーが壊れます。
ドアが開いていると回るのに閉まっていると回らない場合は、デッドボルト(かんぬき)がストライク(錠受け)に当たっている可能性があり、受け座の位置の調整で直ることがあります。LIXILの金額でも、ラッチ受け、錠受の調整は19,000円〜33,000円、ラッチ、箱錠交換は24,000円〜113,000円で、シリンダーを替えるかどうかで金額が変わります。
また、鍵そのものが変形(曲がり、欠け、摩耗など)していることもあります。鍵の変形はシリンダーの故障につながる場合があるため、使用を中止してスペアキーを購入してください。
下記記事では「鍵交換費用の相場」についてさらに詳しく解説しています。併せてご覧ください。
トステム(リクシル)の玄関ドアの鍵交換費用はどうすれば安く済むのか
鍵交換の費用を抑える方法は、作業を自分でする、替える部品や箇所を絞る、金額を比べてから決める、使える制度があるかを調べるの4つに分けられます。
ここでは、それぞれのやり方と、注意しておきたい点を紹介します。
自分で交換して部品代だけにする

鍵屋などの業者に依頼した際の基本的な費用の内訳は、作業代と部品代ですが、自分で交換する場合は部品代と工具代しかかかりません。
遠方の地域から依頼する場合、業者によっては出張費がかかる場合がありますが、それらの費用が発生しないと考えると、ご自身のドアが自分で替えられるタイプであれば、自分で交換することが最も費用を抑えられる方法です。
ただし、自分で替えられるのは、電気錠・S型ハンドル・新日軽製のドア・ハウスメーカー仕様のドアに当てはまらない場合です。先に「電気錠やS型ハンドルの玄関ドアはLIXILか取付業者が交換する」で、自分の家のドアがどれに当たるかを確かめてください。
少しでもDIYでの作業に不安がある場合は、無理せず業者に依頼することをおすすめします。
鍵穴(シリンダー)だけを交換する
交換する範囲を鍵穴(シリンダー)だけにとどめられるかどうかでも、金額は変わります。
LIXILの概算金額でも、シリンダー交換は40,000円〜140,000円、ラッチや箱錠まで交換する場合は24,000円〜113,000円と、どの部品を替えるかで金額の幅が変わります。
ドアの開け閉めや、かんぬきの出入りに問題がなければ、交換するのは鍵穴だけで足りることがあります。逆に、錠ケース側が傷んでいるのに鍵穴だけを替えると、しばらくして開け閉めに不具合が出ることもあります。
作業を頼むときは、どこを交換するのかと、その部品を替える理由を聞いてから決めてください。必要のない部品まで替えずに済みます。
上下2か所のうち1か所だけ交換する

トステム(リクシル)の玄関ドアには、上下に鍵穴が2か所あるタイプがあります。2か所とも替えるか、1か所だけにするかでも金額は変わります。
鍵屋に頼む場合の目安でいえば、鍵穴1か所で15,000円〜35,000円、上下2か所をまとめて30,000円〜70,000円です。1か所だけにすれば、そのぶん費用は抑えられます。
ただし、片方のシリンダーだけを交換すると2種類の鍵を持つことになり、出かけるときも帰るときも2本を使い分けることになるため操作性が悪くなることがあります。
防犯の面から上下をそろえて替える考え方もありますし、傷んでいるほうだけを替えて様子を見る考え方もあります。どちらがよいかは鍵の状態と使い方によるので、見積りのときに両方の金額を聞いて決めるのがおすすめです。
複数社に見積りをとる

鍵交換費用は同じ作業内容でも、業者によって料金設定が異なるため、複数の業者から見積りをとることで適正価格を把握しやすくなります。
LIXILも、ウェブサイト上で低額料金を表示し実際には高額な料金を請求するケースが多発しており、消費者庁や国民生活センターより注意喚起がされていると書いています。安い金額だけを見て決めず、何にいくらかかるのかを確かめてください。
見積りのときに確かめておきたいのは、次の4つです。
- 出張費
- 夜間・休日の加算
- キャンセル料
- 部品の型番の確かめ方
業者を選定する際は、出張費や見積費、キャンセル料が無料の業者を選ぶと、見積りだけの依頼でも費用がかからずに済みます。また、見積りをとる際に、オペレーターの対応や作業スタッフの接客態度なども同時に確認しておくと良いでしょう。
自治体の制度があるかを調べる

市区町村によっては、防犯対策の一環として住宅の鍵交換や補助錠の取り付けにかかる費用を補助する制度を設けている場合があります。
防犯性の高いシリンダーへの交換や補助錠の取り付けが対象になることがありますが、制度の有無、対象になる工事、金額の上限、申請の期限は自治体ごとに違います。
この記事では、特定の自治体の制度名や金額は紹介していません。制度は年度ごとに変わり、同じ市でも受付期間が終わっていることがあるためです。お住まいの市区町村の窓口やホームページで、いま使える制度があるかを確かめてください。
申請には施工内容の証明が求められることがあるため、先に申請が要るのか、工事のあとでよいのかも一緒に確かめておくと安心です。制度を使えれば、そのぶん負担は軽くなります。
トステム(リクシル)の玄関ドアはどんな鍵に交換できるのか
トステム(リクシル)の玄関ドアは、美和ロックやGOALなど別の錠前メーカーのシリンダーにも交換できます。先述したとおり、これらのメーカーがトステム(リクシル)のドアに製品を提供しているためです。
いま付いている純正のシリンダーを同じものに替える場合は、「交換するシリンダーの特定のしかた」の手順で特定します。
基本的に、トステムやリクシルのロゴが入った卵型のカラーがついたシリンダーの見た目をそのまま残したい場合は、既存のものと同じタイプを選ぶ必要があります。
しかし、もしカラーの形やブランドロゴにこだわりがないのであれば、錠前メーカーの対応するシリンダーに交換することが可能です。ドアと錠ケースに合う製品があるかどうかは、現物を見て判断します。
U9シリンダー(美和ロック)

U9シリンダーは、国内で広く使われている美和ロックが製造する「ロータリーディスクシリンダー」です。子鍵(鍵穴に挿す鍵)の両側にギザギザがあるタイプですが、複雑な構造により強いピッキング耐性を有します。
また、リン青銅製のタンブラーは耐摩耗性にも優れ、耐久性も抜群です。価格も比較的安価なため、コストパフォーマンスが高い鍵といえます。
トステムのドアにはギザギザが左右対称になっているURシリンダーが提供されていましたが、子鍵が折れやすいという欠点があり現在は廃番となっています。
PRシリンダー(美和ロック)

PRシリンダーは美和ロックが提供するディスクシリンダー系列のディンプルシリンダーです。一般的なディンプルシリンダーとは違ってディスクタンブラーを用いたユニークで複雑な構造であるため、不正解錠・不正複製どちらも大変困難なシリンダーです。
トステムには鍵足の短いPSシリンダーが提供されています。
V18シリンダー(GOAL)

V18シリンダーはGOAL社が独自開発したディンプルキーです。GOALは公式サイトで、V18シリンダーを「120億の鍵違い数を持つディンプルキー」と紹介しています。鍵違いの数が多いほど、別の鍵で偶然開いてしまう可能性は小さくなります。
リバーシブル設計なので表裏に関係なく解錠ができ、使い勝手も良好です。
子鍵が特徴的な形状をしており、キーマシンを持つ鍵屋であれば複製が可能なこともあって大変人気のあるシリンダーです。トステムのドアには鍵足の短いD9シリンダーが提供されています。
リプレイス916(WEST)

WESTのリプレイス916は非登録制のディンプルシリンダーですが、おしゃれなデザインの子鍵とディンプルシリンダーにしては低価格な値段設定が人気のシリンダーです。
子鍵の使い勝手もよく、スムーズな抜き差しで長持ちしやすいことから、おすすめしやすいシリンダーのひとつです。
カバエース(ドルマカバジャパン)

カバエースはスイスの錠前メーカー、ドルマカバの非登録制ディンプルシリンダーです。それでも鍵の複製ができるのはメーカーに認定されたカバエース認定店のみで、上位のカバスタープラスほどではないものの、大変高い防犯性能を誇るシリンダーです。
コストパフォーマンスのよいシリンダーでもあります。
マルティロック(マルティロック)

マルティロックはイスラエル発祥のシリンダーで、ピンが重なった「Wディンプル式」という新しい構造を持つ登録制のディンプルシリンダーです。
元々イスラエルでテロ対策用に開発された鍵なので、ドリリングなどの破壊開錠にも強いシリンダーになっています。日本国内の多くの錠前にも対応しています。
キーレスキューサービスがトステム(リクシル)の玄関ドアの鍵を交換した事例
キーレスキューサービスが実際にうかがった、トステム(リクシル)の玄関ドアの鍵交換の事例です。引っ越し先でディンプルキーに替えた事例と、回りづらくなった鍵を同じメーカーのシリンダーに替えた事例を並べました。
事例の料金は部品代を含む総額です。ドアや錠の状態によって必要な作業や部品が変わるため、記事内で紹介している一般的な相場とは金額が異なる場合があります。
CASE 01引越し先・ディンプルキー神戸市中央区で引越し先の玄関の鍵をディンプルキーに交換
- 施工料金
- 65,560円(税込)
- 施工地域
- 兵庫県 神戸市中央区
- 施工内容
- 引越し先の玄関の鍵交換
- 作業箇所
- 玄関の鍵
- メーカー・使用部品
- LIXIL / DN Z-1A2-DDTC
- 施工時間
- 30分
引越しをするので玄関の鍵を交換してほしい、鍵交換をしてから引越し作業をしたいため早急にお願いしたい、というご依頼です。
うかがってみると、神戸市中央区の戸建て住宅で、元々ついていた鍵がTOSTEM社のURという左右の向きを関係なく使えるギザギザの鍵でした。こちらの鍵自体は段々と減っていて、その理由として折れやすい傾向があります。新しく取り付けたのはディンプルキーです。向きが関係なく鍵が挿せるのと、シリンダー(鍵穴)にシャッターがついており、鍵穴が見えないためゴミやホコリが入りづらい仕様になっています。
お客様の声:新しい鍵になり使いやすくなり交換も早く終わったので良かったです。ありがとうございました。
トステムのURシリンダーは廃番になっているため、同じ鍵をそのまま用意することはできません。引っ越しの日取りが決まっているときは、早めにご相談ください。
CASE 02回りづらい・同じシリンダーに交換仙台市青葉区で玄関のTOSTEM社の鍵を交換
- 施工料金
- 65,560円(税込)
- 施工地域
- 宮城県 仙台市青葉区
- 施工内容
- 自宅の鍵を交換
- 作業箇所
- 玄関の鍵
- メーカー・使用部品
- TOSTEM / Z-1A3-DHYD
- 施工時間
- 30分
玄関の鍵が回りづらくなっており、施解錠に時間がかかるため修理もしくは交換のご相談をいただきました。
仙台市青葉区のお客様宅に訪問し鍵の状態を確認したところ、鍵の回り出しがかなり引っかかる状態でした。分解洗浄での修理も可能そうでしたが、再発の可能性もご説明させていただくと交換をご希望でした。交換品はTOSTEM製の同じシリンダー(鍵穴)に交換します。こちらのシリンダーはサムターン側から扉と錠ケースを挟み込むようにネジが刺さりこんで固定されています。室内側から2本のネジを外すことで交換が可能です。
お客様の声:即日で交換できたのでとても助かりました。家に入れなくなりそうでヒヤヒヤしていたので早めに交換できて良かったです。
回りづらさは洗浄で軽くなることもありますが、再発することもあります。交換と洗浄のどちらにするかは、鍵の状態を見てからご案内しています。
掲載している料金は施工当時のもので、部品代込みの金額です。
トステム(リクシル)の鍵交換のよくある質問
トステムの鍵交換はホームセンターでできますか?
取り扱いは店や品によります。LIXILが案内しているのは、公式通販サイトであるLIXILストアでシリンダーを特定して購入する方法です。
ホームセンターでも鍵やシリンダーは売られていますが、トステム(リクシル)のドアに合う純正のシリンダーが置かれているかは店によって違います。買いに行く前に、いま付いているシリンダーの商品名と型番を控えて、店で合うものがあるかを確かめてください。
LIXILストアで検索しても該当する商品がない場合は、取り付けをした業者かLIXIL修理受付センターに修理を依頼することになります。
トステムの鍵から別のメーカーの鍵に交換できますか?
別のメーカーのシリンダーに替えられる場合があります。ドアと錠ケースに合う製品があるかどうかで決まります。
トステムやリクシルのロゴが入った卵型のカラー付きのシリンダーは、見た目をそのまま残したい場合は、ドアを開けた戸先部分のラベルに書かれている商品名と同じ商品名のものを選ぶ必要があります。カラーの形やロゴにこだわらないのであれば、「トステム(リクシル)の玄関ドアはどんな鍵に交換できるのか」で紹介したシリンダーに替えられることがあります。
合うかどうかは現物を見て判断します。キーレスキューサービスでも、トステム製の玄関ドアをMIWA製のシリンダーへ交換した事例があります。
新日軽製の玄関ドアの鍵も交換できますか?
新日軽製ドアのシリンダーは、LIXILストアでは扱っていません。交換を希望する場合はLIXIL修理受付センターに依頼することになります。
特定だけを希望する場合は、LIXILが「住宅用部品の特定『スグシリ』」を案内しています。
また、LIXILの修理費用の目安の表にも新日軽製品は掲載されておらず、都度見積りとなります。金額を知りたいときは、LIXIL修理受付センターへの問い合わせの段階で確かめてください。
玄関ドアの鍵が開かなくなっても交換できますか?
鍵が開かない状態のときは、まず鍵の専門業者に相談してください。LIXILは、鍵の解錠には専門技術が必要で、自社では鍵の交換や調整などの対応ができないため、鍵の専門業者へ相談するよう案内しています。
開かない原因が鍵穴の中のゴミなのか、鍵の変形なのか、錠ケース側の不具合なのかで、その後に必要な作業も変わります。無理に回そうとすると鍵が折れることがあるので、力を入れすぎないでください。
トステムの玄関引戸の鍵も交換できますか?
玄関引戸にも交換の目安があります。LIXILの修理費用の目安の「玄関引戸」では、シリンダー交換は22,000円〜107,000円です(2025年6月時点・出張料と技術料と部品代に消費税を含む概算)。
引戸は錠の形が開き戸と違い、特定が難しい場合があります。商品名を控えたうえで、現物を確かめてから部品を決めてください。
まとめ

部品の取り寄せなどで、その日のうちに終えられないことがあります。
トステム(リクシル)の玄関ドアの鍵は、使っているシリンダーを特定できれば自分で交換できる場合もあります。かかるのは部品代と工具代だけなので、費用はいちばん安く済みます。
ただし、電気錠やS型ハンドル、新日軽製のドア、ハウスメーカー仕様のドアは、自分での交換ができないか、LIXILストアでは部品を買えません。まず自分の家のドアがどれに当たるかを確かめてから、交換するか、頼むかを決めてください。
頼む場合は、鍵屋に頼む方法と、LIXILの修理受付センターに修理として頼む方法があります。金額の目安はこの記事でまとめたとおりですが、どちらも現場の状況で変わるので、作業の前に見積りを確かめてから決めると安心です。
キーレスキューサービスは、玄関ドアの鍵交換を数多く手がけてきた鍵の専門店です。トステム(リクシル)の玄関ドアも、純正のシリンダーへの交換から、別のメーカーのシリンダーへの交換までご相談いただけます。現場で状況を確かめ、作業の前に料金をお伝えします。
「自分で替えられるドアなのか分からない」「費用だけ知りたい」そんな段階でもお気軽にご相談ください。










