【玄関・室内】ドアノブの交換費用はいくらが相場?DIYと鍵業者の料金を徹底比較!
「ドアノブを交換したいけど、費用はなるべく安く済ませたい」
「玄関ドアの取っ手をあまり費用をかけずに交換したい」
最近では物価高などもあり、住まいのメンテナンスにかかる費用もできるだけコストダウンしたいところではないでしょうか。
ただ、玄関や室内のドアノブは、故障してしまうと日常生活に支障が出かねないため、不具合を見つけたら放置せずに早急に対処する必要があります。しかも、修理で直ることは意外と少なく、長年使い続けてきたドアノブの多くは交換が必要になります。
ドアノブの交換方法には、自分で部品を購入してDIYでやる方法と、プロの鍵屋に依頼する方法の2つがありますが、はたして一体いくらくらいのコストがかかってくるものなのでしょうか?
この記事では、DIYと鍵屋、それぞれでかかる費用やメリット・デメリットを徹底比較します。DIYで安くあげるべきか、業者に頼むべきか迷ったときの判断材料になる要素をピンポイントで説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
【ドアノブ交換の費用】DIYと鍵屋はどちらがお得?
DIYでの交換と、プロの鍵屋に依頼した場合ではどのくらい費用が違うのでしょうか。
道具などを既に所持していれば、新しい部品代だけで済むと言われるDIYが圧倒的に安価であることは確かです。では鍵屋ではどのような費用がかかり、どの程度の差が出てくるのでしょうか?
基本的に鍵屋などプロの専門業者に作業を依頼すると「作業代」というものが別途必要になります。作業代と部品代(新しいドアノブの代金)が鍵屋に支払う金額のベースとなります。
さらに出張費や見積もり料金などの追加項目が考えられますが、これは業者によって設定が様々ですので、比較の際は除外します。
交換するドアノブの種類によって金額に幅はありますが、DIYと鍵屋それぞれでかかる料金の違いを以下の表にまとめてみました。
交換するドアノブ | DIY | 鍵屋 |
室内ドア | 3,000円〜30,000円程度 | 14,000円~41,000円程度 |
トイレのドア | 3,000円〜30,000円程度 | 14,000円~50,000円程度 |
お風呂のドア | 3,000円〜30,000円程度 | 14,000円~60,000円程度 |
玄関ドア | 5,000円〜65,000円程度 | 16,000円~85,000円程度 |
勝手口のドア | 3,000円〜30,000円程度 | 14,000円~50,000円程度 |
このように比較してみると、鍵屋に依頼する場合は作業代が必ず含まれるぶん、DIYの数倍かかってしまうことがわかります。
交換時に選択するドアノブによっては、かなり高額になることもあることは覚えておくと良いでしょう。国産の部品はそうでもありませんが、やはり海外製のものや輸入品、装飾錠などですと高額になりがちです。
DIYのメリット・デメリット
費用感がわかったところで、ドアノブ交換をDIYで行う場合と鍵屋に依頼する場合のメリット・デメリットを比較してみましょう。
【メリット】
- お得にドアノブを交換できる
- 自分の都合に合わせて作業できる
DIYの場合は、工具代と部品代がかかりますが、自宅に工具があるという人は部品代のみで交換が可能です。
必要な工具は交換するドアノブによって変わりますが、主に以下のようなものがあります。
- ドライバー(プラス・マイナス): 110円~
- キリ: 110円〜
- グリップ付きグローブ: 110円〜
- プライヤー: 2,000円〜
どんなドアノブ交換にもつきものなのがドライバーです。プラス・マイナスどちらも必要になることが多いです。あると便利なのがグリップ付きグローブで、インテグラル錠を取り外す際などに活用します。
自力でドアノブを交換する手順について知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
DIYでドアノブを交換する最大のメリットは、業者への作業費用が発生しないため、ほぼ部品代のみでお得に交換ができるということです。
また、自分で作業をするため作業日も都合の良いタイミングで設定できます。
【デメリット】
- 自宅に取り付けられないドアノブを購入してしまう可能性がある
- 間違った取り付けをしてしまう可能性がある
- 錆びているなど、ドアの状態によっては自力で交換できない場合もある
DIY交換の最大のデメリットとして、間違えたドアノブを購入してしまうというリスクが挙げられます。
基本的にドアノブは既存のものと全く同じタイプを購入すれば間違いないのですが、それでもいわゆる「鍵付きドアノブ」と呼ばれる握り玉タイプの室内ドアノブは見た目がそっくりなため、大変間違いやすいのです。
さらに、既存のドアノブと同じものを選ぼうとしても、古いドアノブはすでに廃番になっていることもある、という第二の問題があります。
この場合は寸法などを頼りに適合するドアノブを自分で選ばなくてはならないのですが、これが意外と煩雑でややこしく、計測はしたものの種類の違うドアノブを購入してしまい、結果的に鍵屋に依頼することになるということも多々あります。
錠前関連商品は防犯上の理由で一度購入した商品を返品することができません。
せっかく購入しても取り付けができないと、いくら鍵屋に依頼するよりは安いとはいえ部品代が無駄になってしまうのです。
鍵屋に依頼するメリット・デメリット
【メリット】
- 確実に施工してもらえる
- 自分でドアノブを探す必要がない
- 最適なドアノブを提案してもらえる
- 時間を節約できる
一方、先述したとおり鍵屋の場合は部品代に加えて、作業費がかかります。作業費の相場は11,000円〜です。
先述したように業者によっては出張費や見積もり費が加算されることがありますので、料金を節約したい場合は、出張費や見積もり費用が0円という業者に依頼することをおすすめします。
作業費はかかってしまうものの、そのぶん鍵屋には専門知識と技術があり、迅速かつ確実に施工してもらえます。
自宅のドアに合う最適なドアノブを提案してもらえるため、自分でドアノブを探す必要もなく、時間の節約にも繋がります。
【デメリット】
- DIYに比べて費用がかかる
- 不誠実な業者に当たってしまう場合がある
鍵屋などに依頼する最大のデメリットはやはりコストでしょう。自分でやれば作業費は0円ですから、DIYに慣れている人などには無駄な費用に思えるのも無理はありません。
特に作業代だけでなく出張費や見積もり料金、キャンセル料金などが更に追加されると、作業代がよほど安くない限りDIYの何倍にもなってしまいます。
また、中には見積もりにない不当な追加費用を請求する悪徳業者も存在するため、業者選びは慎重に行う必要があります。
そういった部分が面倒臭い、手間がかかる、と考える人もいるでしょう。
ドアノブ交換の部品代はいくら?種類と費用一覧
ドアノブを交換する場合は、DIY、鍵屋のどちらを選ぶにしても「ドアノブ本体の部品代」がかかります。
DIYで交換する場合、ドアノブはホームセンターやインターネットショップなどでも購入可能です。
ただしネットショップも価格は店舗によって様々ですので、お得な買い物をするためにはある程度のウィンドウショッピングが必要です。
一方、鍵屋に交換を依頼する場合は自分で交換するドアノブを探す必要はなく、価格や機能、デザインなどの希望を伝えれば最適なドアノブを提案してもらえます。
ドアノブの種類はさまざまですが、おおよその部品代相場は以下のとおりです。
種類 | 部品代 |
レバーハンドル錠 | 3,000円〜30,000円程度 |
チューブラ錠 | 3,000円〜10,000円程度 |
円筒錠 | 3,000円〜15,000円程度 |
インテグラル錠 | 5,000円〜20,000円程度 |
プッシュプル錠 | 10,000円~50,000円程度 |
サムラッチ錠 | 25,000円~65,000円程度 |
【室内・トイレ・お風呂のドアノブ交換】種類と特徴
一口にドアノブといってもさまざまな種類があり、それぞれ特徴や適した使用場所も異なります。
交換する際は、基本的に既存のものと同じ商品が最も交換しやすく、ミスも少なくて済むのですが、ドアノブにはどんなものがあるか知っておくことも大事です。
ここでは室内によく使用されているドアノブの種類と特徴について解説します。
チューブラ錠
チューブラ錠は、ドアノブを回すと連動するラッチ(仮締め。ドア側面から出ている三角形の金具)が出たり引っ込んだりしてドアを開閉する仕組みで、室内用のドアノブとして最も多く採用されています。
ノブには握り玉タイプやレバーハンドルなどの形状があり、鍵がついていないものや、内側から鍵をかけられる鍵付きのものなど、さまざまな種類があります。
見た目が円筒錠やインテグラル錠とそっくりですが、構造的に握り玉の中心にシリンダーはなく、施錠するときに子鍵を用いることはありません。
また、ノブを固定している丸座にビスが見えているのも特徴のひとつです。
レバーハンドル錠
レバーハンドル錠は、レバーを上げ下げすることでドアを開閉する仕組みで、玄関ドアや室内ドア、勝手口など、幅広い建材に使われています。
握り玉を握って回すという動作が不要なため、力の弱い子どもやお年寄りにも使いやすいのが特徴です。
握り玉の「チューブラ錠」と同じ構造で、室内用であれば施錠機能のない空錠が多いのですが、トイレ用の表示錠や、プライベート空間のための間仕切錠というように、鍵付きタイプも存在します。
握り玉タイプのチューブラ錠と同じくハンドルの根元部分にビスがあり、これを取り外すと簡単にレバーハンドルが取り外せるようになっているのが特徴です。
デザインの都合で丸座のカバー内にビスが隠れているタイプも多いため、取り外すときは注意が必要です。
円筒錠
円筒錠は殆どが握り玉タイプのドアノブで、内側にプッシュ式のボタンやサムターン(つまみ)があり、ラッチを固定することでドアを施錠します。
構造がシンプルなチューブラ錠とは違って「キー・イン・ノブ」と呼ばれるタイプで、ノブの中にシリンダーがあるため、室外側は子鍵で操作できるようになっているものが多いです。
ドアの中に掘り込まれている錠ケース部分がその名のとおり円筒状になっていて、ドアに円形の穴を開ければ誰でも取り付けられ、安価に大量生産できたため、戦後の建築業界でたくさん採用された錠前です。
ただ、これら古い円筒錠は内部が炭素鋼であることも多く、古い建物のお風呂でよく赤錆だらけになって鍵屋を悩ませています。
握り玉のノブはもぎ取りに弱いなど強度に難があり、防犯性能はそれほど高くないため、トイレや浴室など、簡易的な鍵が必要な場所に多く使われています。
インテグラル錠
インテグラル錠は、ラッチボルトのほかにデッドボルトといわれる閂(かんぬき)が備わっており、多くの場合、ノブの真ん中にあるサムターンを回すことでデッドボルトが飛び出してドアを施錠します。
構造的には円筒錠の親戚とも言える錠前で、円筒錠と同じくノブの中にシリンダーがある「キー・イン・ノブ」タイプであるため、室外側からは子鍵で操作ができるようになっています。
このようなことから、円筒錠を「モノロック」と呼ぶ美和ロックでは「本締付モノロック」と呼ばれていたりします。
ラッチのみで施錠する円筒錠よりは防犯性能が高いため、古い建物ですと室内だけでなく玄関や勝手口のドアノブとして使用されていることも多く、一般的なギザギザの刻みキー(ピンシリンダー錠・ウェハータンブラー錠)や、ディンプルキーが選べるようになっています。
【室内・トイレ・お風呂のドアノブ交換】費用相場
室内ドアノブの種類を簡単に見てきましたので引続き、これらのドアノブを交換する際の費用相場を見ていきましょう。
屋内で使用されるドアノブは主に室内・トイレ・お風呂の3パターンに分けることができますので、下記で各パターンの費用相場を見ていきます。
室内ドア
室内のドアには高い防犯性能は必要ないため、鍵がついていない空錠も多く用いられます。
また、玄関ドアや勝手口のドアに比べると使用頻度が高いため、使い勝手の良さが重要になり、レバーハンドル錠が採用されることも増えてきました。
価格的には鍵付きがあまり必要ないこともあって、トイレやお風呂用よりも安価で済むことが多いと言えますが、デザインによってはドアノブ部品そのものが高額である場合もあります。
鍵の種類 | DIYで交換 (部品代のみ) | 鍵屋に依頼 (部品代+作業費) |
---|---|---|
チューブラ錠 | 3,000円〜10,000円程度 | 14,000円~21,000円程度 |
円筒錠 | 3,000円〜15,000円程度 | 14,000円~26,000円程度 |
インテグラル錠 | 5,000円〜20,000円程度 | 16,000円~31,000円程度 |
レバーハンドル錠 | 3,000円〜10,000円程度 | 14,000円~21,000円程度 |
トイレのドア
トイレのドアノブは、室内から施開錠ができる握り玉タイプのチューブラ錠や円筒錠、レバーハンドル錠がよく採用されています。最近は力のない高齢者にも使いやすいレバーハンドル錠が圧倒的ではないでしょうか。
また、トイレは色で施錠状況がわかる表示窓がついた「表示錠」が多く採用されていますが、室内で使われるドアノブ一体型の錠前の多くにはこの「表示錠」タイプが存在します。
室外から施錠状態がわかった方が良い場合は、対応しているドアノブに表示窓つきがあるか、確認してみると良いでしょう。
また、緊急時には室外から開けることができる「非常解錠装置付き」もあります。家庭内に高齢者や持病を持つ人がいる場合は、非常解錠装置付きだと安心できるでしょう。
鍵の種類 | DIYで交換 (部品代のみ) | 鍵屋に依頼 (部品代+作業費) |
---|---|---|
チューブラ錠 | 3,000円〜10,000円程度 | 14,000円~30,000円程度 |
円筒錠 | 3,000円〜15,000円程度 | 14,000円~35,000円程度 |
インテグラル錠 | 5,000円〜20,000円程度 | 16,000円~40,000円程度 |
レバーハンドル錠 | 3,000円〜10,000円程度 | 14,000円~30,000円程度 |
浴室ドア
浴室のドアノブにもチューブラ錠、円筒錠、レバーハンドル錠が多く採用されています。
最近建てられた住居であればサビないように樹脂製のレバーハンドルが使用されていたりしてあまり心配はいらないのですが、先述した通り、古い建物では戦後の物資不足などもあってあちこちに円筒錠が使用されており、お風呂のドアも例外ではありません。
浴室は湯気や結露が発生しやすく湿気が多いため、円筒錠内の鉄製の部品が錆びついてしまい、通常の手順では取り外せないことがよくあります。
その場合はドアノブをサンダーなどで切断して取り外さなくてはならないこともあり、鍵屋に依頼した際の作業費用が高くなる傾向があります。
しかし、このようなサビで固着してしまったドアノブの取り外しは自力での対応が困難なので、ドアノブが取り外せない場合は無理せず鍵屋に依頼することをおすすめします。
鍵の種類 | DIYで交換 (部品代のみ) | 鍵屋に依頼 (部品代+作業費) |
---|---|---|
チューブラ錠 | 3,000円〜10,000円程度 | 14,000円~40,000円程度 |
円筒錠 | 3,000円〜15,000円程度 | 14,000円~45,000円程度 |
インテグラル錠 | 5,000円〜20,000円程度 | 16,000円~50,000円程度 |
レバーハンドル錠 | 3,000円〜10,000円程度 | 14,000円~40,000円程度 |
【玄関・勝手口のドアノブ交換】種類と特徴
室内で使用されているドアノブはノブとシリンダーが一体型のものが多いのですが、玄関はやはり侵入窃盗などの手口に抵抗できる防犯性能のあるものが求められます。
このため、不正解錠だけでなく破壊にも強い錠前が多く、構造的にも錠ケースとドアノブ(把手)は別になっているケースロック(箱錠)ベースのものが殆どです。
防犯性能や堅牢さを考えると室内で使用されていた円筒錠やチューブラ錠が玄関用などとして採用されることは殆どありませんが、インテグラル錠だけはデッドボルトを備えていることから、古い建物の玄関や勝手口に採用されていることがあります。
昨今ではドアには「ワンドア・ツーロック」が推奨されています。特にサッシメーカーやハウスメーカーが推し進めたこともあり、今では玄関ドアのワンドア・ツーロック化が進み、最初から2錠ある、というところも少なくありません。
レバーハンドル錠
玄関用や勝手口用のレバーハンドル錠は、室内用のチューブラ錠のようなものではなく、ドアに掘り込まれているケースロック(箱錠)と呼ばれる錠ケースに取り付けられているものか、面付箱錠というドアの室内側に取り付けられている錠前の一部です。
ケースロックの場合はレバーハンドルの上にシリンダー錠があり、ディンプルシリンダーなど防犯性能が高いシリンダーがついていることが多くなっています。
面付箱錠の場合もレバーハンドルとシリンダー錠がついていますが、集合住宅などでは主錠として取り付けられていることが多く、古いものだと防犯性能の低いシリンダー(ディスクシリンダーなど)がついていることもあります。
プッシュプル錠
プッシュプル錠は、室内側からはドアハンドルを押し(プッシュ)、室外側からはドアハンドルを引っ張る(プル)ことでドアを開閉するドアノブです。
軽い力で操作ができ、機能性に優れているのが特徴で、玄関ドアとして戸建やマンションなどで広く採用されています。
プッシュプル錠は後付けされるということは殆どなく、多くの住宅において「最初からついている」ドアハンドルです。
このため、鍵にもリクシルやトステム、YKK AP といったサッシメーカーのロゴが入っているかもしれませんが、大手鍵メーカーが扉に合わせて製造しているOEM商品です。
上下同一キーと呼ばれているように、どちらも1つの子鍵で施解錠できるタイプで、上はラッチボルトとデッドボルトを備えるケースロックが使用されており、下にはデッドボルトのみの本締錠が備え付けられていることが多いです。
サムラッチ錠
サムラッチ錠は主に玄関ドアに用いられ、親指(サム)でドアハンドルのボタンを押し下げるとラッチが引っ込むドアノブです。
古い戸建てに多く、長く交換されていないものの中には円筒錠タイプのサムラッチ錠も存在しますが、多くはケースロックをベースにしており、ハンドル部分の上部にシリンダー錠がついています。
豪華な装飾を施しているものが多く「装飾錠」とも呼ばれます。そのため、他のドアノブに比べて価格が高い傾向にあります。
【玄関・勝手口のドアノブ交換】費用相場
続いて、玄関や勝手口のドアノブの交換費用の相場を解説していきます。
種類と特徴で説明したように、玄関用ドアノブの殆どは錠ケースやシリンダーが別になっているため、不具合が起こったからといって室内用のように「まるごと一式交換」をすることは殆どありません。
玄関ドア
玄関ドアや勝手口のレバーハンドル錠は、外見は室内のものと変わりないように見えても、ドアの中に掘り込まれている錠ケースの頑丈さが違います。
そのため、レバーハンドルそのものはだけでなく錠ケースも含めた一式交換となるとDIYでも部品代がかなり変わると言えるでしょう。レバーハンドル錠が故障したときは、どこが故障しているのかを見極めるのが大事です。
種類 | DIYで交換 (部品代のみ) | 鍵屋に依頼 (部品代+作業費) |
---|---|---|
インテグラル錠 | 5,000円〜20,000円程度 | 16,000円~40,000円程度 |
レバーハンドル錠 | 3,000円〜30,000円程度 | 14,000円〜50,000円程度 |
プッシュプル錠 | 10,000円~50,000円程度 | 21,000円~70,000円程度 |
サムラッチ錠 | 10,000円~50,000円程度 | 36,000円~85,000円程度 |
勝手口
勝手口のドアノブには、円筒錠、インテグラル錠、レバーハンドル錠などが用いられています。特に古い一戸建てでは円筒錠が使用されていることも多いでしょう。
ただ、円筒錠やインテグラル錠はドアノブごともぎ取られる可能性があるため、補助錠を付けることで防犯性能を高めることができます。
また、勝手口のドアは、アルミサッシにガラス窓がついていて狭框用でないと取り付けができない場合があるなど、玄関用のドアノブに比べ部品選びの難易度が高めです。
各部の寸法をよく確認し、慎重に取り付け可能な部品を選びましょう。
種類 | DIYで交換 (部品代のみ) | 鍵屋に依頼 (部品代+作業費) |
---|---|---|
チューブラ錠 | 3,000円〜10,000円程度 | 14,000円~30,000円程度 |
円筒錠 | 3,000円〜15,000円程度 | 14,000円〜35,000円程度 |
インテグラル錠 | 5,000円~20,000円程度 | 21,000円~40,000円程度 |
レバーハンドル錠 | 3,000円~30,000円程度 | 36,000円~50,000円程度 |
交換用ドアノブの選び方
DIYでドアノブを交換する場合、新しいドアノブはインターネットやホームセンターで購入できますが、正しい交換用ドアノブはどのように探せば良いのでしょうかハテナて
自宅のドアに取り付け可能なドアノブを選ぶために、以下の点を確認しましょう。
メーカー名と型番を確認
現在使っている玄関ドアの取っ手・ドアノブと同じものに交換する場合は、メーカー名と型番を調べれば失敗せずに部品を選べます。
メーカーと型番は、ドアを開いて側面にあるフロントプレートに刻印されています。
(例)
メーカー名: 美和ロック(MIWA)
型番: 数字やアルファベットの番号(0123A4567B など)
ドアノブの主要なメーカーには以下のようなものがあります。
- MIWA(美和ロック)
- GOAL(ゴール)
- ALPHA(アルファ)
- U-SHIN SHOWA(ユーシンショウワ、現ミネベアショウワ)
- WEST(ウエスト)
- NAGASAWA(長沢製作所)
- GIKEN(川口技研)
- YKK AP(ワイケーケーエーピー)
- LIXIL(リクシル)
- TOSTEM(トステム)など
ドアの寸法を確認
現在のドアノブがすでに廃番になっている、または違うタイプのドアノブに交換したい(握り玉タイプからレバーハンドルタイプなど)というときは、新しいドアノブが現在のドアの部品や設置穴に適合するかを調べるため、以下の寸法を正確に測る必要があります。
- ドアの厚み
- フロントプレートの高さと幅
- ビスピッチ(フロントプレートを留めている2か所のネジ間の距離)
- バックセット(ドアの端からドアノブの中心までの距離)
- 丸座の直径(握り玉ドアノブ、円筒錠は特に必要)
寸法が合わないと購入したドアノブを取り付けることができないため、間違いのないように慎重に測らなくてはなりません。
また、チューブラ錠、円筒錠、インテグラル錠は見た目が似ていますが、それぞれドアの中に収められた錠ケースなどの構造が違うため、既存のドアノブの種類を正しく特定してから適合するドアノブを選ぶようにしましょう。
【ドアノブ交換】こんなときには追加料金がかかる
ドアノブ交換を鍵屋に依頼する場合、状況によってはさらに追加料金がかかることがあります。
どのような場合に追加料金がかかるのか、ここでは3つのパターンを紹介します。
ドアノブが故障している
ドアノブの部品が壊れている、錆びて内部が固着しているなど、通常の操作で取り外しが行えない場合は、追加の作業料金が発生する可能性があります。
解錠が必要
ドアの鍵が故障などで開けられない場合、解錠してからでないとドアノブの交換作業を始められません。
解錠作業が必要な場合は、別途作業費用が発生します。
既存とは異なるタイプのドアノブに交換する
握り玉タイプからレバーハンドルのような異なるドアノブに交換するときは、既存のドアノブがどのタイプの錠前かによって難易度が変化します。
例えば、既存の握り玉のドアノブがチューブラ錠であれば、レバーハンドル錠は殆どがチューブラ錠ですので互換性のある商品も多いうえ、交換も簡単です。
しかし、既存のドアノブが円筒錠やインテグラル錠である場合は、ノブの中にシリンダーがありますので専用の取替用レバーハンドルを探す必要があり、選択肢はあまり広くありません。
また、円筒錠やチューブラ錠をインテグラル錠に交換する際は、ドアの中に収められる錠ケースのサイスが変わりますので、追加の切り欠き加工が必要になり、別途作業費用が発生します。
ドアノブ交換を確実に行いたいなら鍵屋へ依頼がおすすめ
ドアノブ交換について、DIYで行う場合と、鍵屋へ依頼する場合について、費用やメリット・デメリットなどを比較してきました。
端的にまとめると、費用的にはやはりDIYの方が安価で済むため、どうしても安く済ませたいときはDIYが向いている、と言わざるを得ません。
ただし、鍵屋のような専門業者に依頼する方が向いている場合もありますし、得手不得手なども含めてどちらにすべきかを慎重に考えるのがベストでしょう。
簡単にDIYが向いている場合とそうでない場合を下記のようにまとめてみましたので、判断に迷ったときはぜひ参考にして下さい。
DIYがおすすめの人
- 費用を安く抑えたい
- 自分のタイミングで交換したい
- DIYが得意で工具も所持している
鍵屋に依頼するのがおすすめの人
- 自分で正しいドアノブを選ぶ自信がない
- 確実に施工してもらいたい
- DIYで交換する時間や余裕がない
- おすすめのドアノブを提案してもらいたい
玄関・室内問わずドアノブ交換ならキーレスキューサービスへ
鍵屋に依頼する場合は、24時間365日対応可能で、出張費や見積もり費用も完全無料のキーレスキューサービスにご相談ください。
キーレスキューサービスは、あらゆる鍵の問題を解決する鍵の専門業者です。
明朗会計で、見積もり以降に追加料金が発生することは一切ありません。
ドアノブ・玄関扉・引き戸・門扉の取っ手交換はもちろん、鍵交換でお悩みの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。