DIYでトイレのドアノブを交換!交換手順や注意点を一から解説!

この記事でわかること
- トイレのドアノブを交換する際の注意点
- トイレのドアノブをDIYで交換する手順
- 業者に交換を依頼した場合の費用相場

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
「トイレのドアノブが古いので交換したい」「トイレのドアノブがガタガタと緩くなっている」
このようなお困りごとはありませんか?
トイレのドアノブは使用頻度が高いため、消耗が早く壊れやすい箇所と言われています。
トイレに入っているときにドアノブが壊れて扉が開かなくなると、閉じ込められてしまう危険性もあるので、故障が発生する前に早めの交換がおすすめです。
無論、できれば自分で古いドアノブを交換して費用を抑えたいと考える方もいるでしょう。
本記事では、トイレのドアノブ交換をDIYで行う方法や注意点、鍵屋に依頼する場合の費用も含めて解説します。
当然ですが、自力でのドアノブ交換は失敗するリスクも伴います。DIYに自信がない方は迷わず鍵屋にご相談ください。
目次
トイレのドアノブ交換に必要な道具
トイレのドアノブ交換に必要な道具は以下の通りです。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- キリや千枚通し(円筒錠のドアノブ交換の場合)
- ペンチ
- ビスを入れる箱
- ネジ緩め剤(あれば便利です)
また、取付穴の隙間を調整する際は割りばしや木工用ボンドを使用します。
フロントプレートの上下に隙間ができてしまったときは木工パテなどを使って埋めると良いでしょう。
トイレのドアノブ交換をする際の注意点
自力でトイレのドアノブ交換をする際に注意すべきことは以下の通りです。
ドアのサイズに合ったノブを購入する

取り付けたいドアノブがあったとしても、サイズが違うと取り付けられません。
ドアノブはメーカーや型番によってサイズが異なるため、しっかりドアのサイズを測ってから取り付けたいドアノブを選ぶことが大切です。
計測する箇所は以下の通りです。
- ドアの厚み
- フロントプレートの幅と高さ
- フロントプレートを固定している上下のビスの距離(ビスピッチ)
- ドアノブの中心からドアの端までの長さ(バックセット)
- 丸座の直径(握り玉タイプの場合)
また、握り玉タイプのチューブラ錠からレバーハンドルに交換する場合は比較的簡単ですが、円筒錠からレバーハンドルに交換するときは専用の取替用レバーハンドルが必要になりますので注意しましょう。
サイズの違う商品を一度購入してしまうと、防犯上の観点から基本的に返品はできないので注意が必要です。
ビスの山を潰さない
ドアノブ交換の際は必ずビスを緩めたり締めたりしますが、中には固着してうまく回せなくなっているビスもあります。
無理に力を加えてドライバーで回すとビスの頭の溝が潰れてしまい外せなくなってしまいます。ビスが固着しているときはビス緩め剤を使用してしばらく放置してから外してみましょう。
ラッチボルトの向きに注意する

トイレのドアノブを交換する際によくある失敗が、ラッチボルトの向きを間違えて取り付けてしまうことです。
扉の閉まる方に対して傾斜している面が向いていると正しい向きになりますので、しっかり確認してから取り付けましょう。
作業時はドアを開けた状態で行う
ドアノブ交換をする際は、閉じ込め防止のため必ずドアを開放した状態で行いましょう。
ドアノブを外した状態でドアが閉まってしまうとラッチボルトが固定されてドアが開かなくなりますので注意しましょう。
トイレのドアノブの種類とDIYで交換する方法
トイレでよく使用される代表的なドアノブの種類とそれぞれDIYで交換する方法を紹介します。
握り玉(チューブラ錠)

チューブラ錠タイプの握り玉の多くは、台座部分の表面にビスが見えているのが特徴です。交換手順は以下の通りです。
取り外し手順
1.室内側のドアノブを固定しているビスを外し、ドアノブを取り外します。


2.室外側のドアノブを固定しているビスを外し、ドアノブを取り外します。


3.ドアの側面にあるフロントプレートを固定しているビスを上下2か所取り外してラッチケースを引き抜きます。


取り付け手順
1.新しいドアノブに付属しているラッチケースを差し込み、ドライバーを使ってフロントプレートの上下2か所をビスで固定します。

2.室外側のドアノブの角芯を穴に差し込み、上下2か所をビス留めします。室内側のドアノブも同じように取り付けましょう。


3.ドアノブを回してガタつきなどの問題がなければ完成です。
レバーハンドル(チューブラ錠)

レバーを下に押すことで誰でも簡単にドアを開けることができ、お年寄りが住んでいるご家庭や築年数が浅い住宅に取り付けられることが多いです。
トイレのドアノブがレバーハンドルの場合、チューブラ錠であることが殆どです。交換手順は以下の通りです。
取り外し手順(カバーなし)
1.室外側・室内側のドアノブを固定しているビスをドライバーで外し、ドアノブを取り外します。


2.ドアの側面にあるフロントプレートを固定している上下2か所のビスを取り外してラッチケースを引き抜きます。


取り付け手順(カバーなし)
1.新しいドアノブに付属しているラッチケースを差し込み、ドライバーを使ってフロントプレートの上下2か所をビスで固定します。

2.室内側・室外側のドアノブを差し込み、ビスで固定します。このとき、サムターンの向きを縦にして取り付けましょう。


取り外し手順(カバーあり)
1.室外側のドアノブを固定しているビスをドライバーで外し、ドアノブを取り外します。


2.室外側・室内側の台座カバー下部にある切り欠き穴をマイナスドライバーを使って、てこの原理で取り外し、台座を固定しているビスを取り外します。

3.ドア側面にあるフロントプレートを固定している上下2ヶ所のビスを取り外してラッチケースを引き抜きます。


取り付け手順(カバーあり)
1.新しいドアノブに付属しているラッチケースを差し込み、ドライバーを使ってフロントプレートの上下2ヶ所をビスで固定します。

2.室内側、室外側の順番で台座をビスで固定し、カバーを取り付けます。

3.両側にドアノブを取り付け、室外側のドアノブをビスで固定します。


円筒錠

ドアノブとシリンダーが一体型になった、室外側に鍵穴が付いているタイプのドアノブです。
チューブラ錠によく似ていますが、台座にビスがないことと、握り玉の根元に小さな穴が開いているかどうかを確認することで見分けることができます。
交換手順は以下の通りです。
取り外し手順
1.室内側のドアノブの根元にある小さな穴にキリなどの細いものを差し込んで押し込み、ドアノブを外します。

2.丸座の側面の溝に、マイナスドライバーの先端を差し込ん浮かせ、丸座を取り外します。

3.丸座を外すと丸座裏金というドーナツ状の部品が出てくるので、固定されているビスをすべて外し、丸座裏金と室外側のドアノブを取り外します。


4.ドア側面にフロントプレートを固定している上下2か所のビスを取り外してラッチケースを引き抜きます。


取り付け手順
1.新しく購入したドアノブに付属しているラッチケースを差し込み、ドライバーを使ってフロントプレートの上下2か所をビスで固定します。

2.室外側のドアノブのくぼんでいる部分(リフレクター)とラッチケースが引っかかるようにはめ込みます。

3.続いて室内側の丸座裏金を上下の向きに注意してビスで固定し、丸座をはめ込みます。


4.錠本体の溝と合うようにノブをはめ込みます。

戸先鎌錠

戸先鎌錠とは、扉の戸当たりに設置してあるデッドボルトが鎌のような形をしている鍵のことで、引き戸で用いられる錠前です。
交換手順は以下の通りです。
取り外し手順
1.引き戸を開けた状態で、内部化粧座を固定する上下のビスを外し、内部化粧座・外部化粧座を外します。(内部化粧座とは、室内から鍵をかけるサムターンがついている面で、外部化粧座とは外側から見て表示窓などがついている面のことを言います)


2.戸の側面にある錠ケースの上下のビスを外して錠ケースを取り出します。

取り付け手順
1.新しい錠ケースを戸の側面から差し込み、上下のビスで固定します。

2.外部化粧座、内部化粧座の順で化粧座を取り付け、ビスで固定します


3.戸を開けたまま内側と外側から鍵を開け閉めして、動作を確認して問題なければ完了です
この記事ではトイレのドアノブ交換方法を解説しましたが、ドアノブ全般の交換方法について知りたい方は、下記記事をご覧ください。
DIYでのトイレのドアノブ交換が難しいと感じたら業者に依頼しよう
ここまでDIYでドアノブ交換する際の注意点や手順について解説してきましたが、中には自力での作業に不安がある方もいらっしゃると思います。
そんなときは無理をせず業者に依頼しましょう。
業者へ依頼するときの流れ
業者に依頼する場合、一般的に下記の流れで進むことが殆どです。
- ご依頼
- 現場で見積
- 作業
- お支払い
まずは業者を選定し依頼します。選定する際は料金・口コミなどを比較すると良いでしょう。
次に現場で見積をとってもらい、見積金額に納得がいけば作業が行われます。最後に動作確認を行い、問題なければお支払いです。
鍵業者をどうやって探せばいいかわからない、という方は下記記事をご覧ください。鍵交換業者の選び方について詳しく解説しています。
業者にトイレのドアノブ交換を依頼したときの費用相場
トイレのドアノブ交換を鍵屋に依頼した場合の費用は、取り付けるドアノブの種類によって異なります。
費用の相場は以下の通りです。
作業内容 | 費用相場(税込) |
ドアノブ修理 | ¥8,800~ |
ドアノブ交換 | ¥11,000~+部品代 |
ドアノブの種類 | 部品のみの費用相場(税込) |
円筒錠 | ¥5,000~35,000 |
チューブラ錠 | ¥2,500~20,000 |
レバーハンドル | ¥2,500~30,000 |
戸先鎌錠 | ¥5,000~40,000 |
鍵屋や依頼する時間帯によっては、現地までの出張料・早朝夜間料金・見積もり手数料などの費用が加算される場合もあるので注意してください。
ドアノブ全般の費用相場について知りたい方は、下記記事をご覧ください。
トイレのドアノブ交換はキーレスキューサービスにお任せください!
トイレのドアノブはDIYでの交換も可能ですが、ドアノブ選びや正しい交換は鍵について知見がないと失敗してしまうリスクが高いです。
また、住宅に適合しないドアノブや間違った方法で取り付けた場合、鍵の故障や閉じ込めなどに遭ってしまうこともあります。
安全性と確実性を求めるのであればプロである鍵屋に依頼することがおすすめです。
鍵屋のキーレスキューサービスは突然の鍵トラブルでも365日最短即日対応しています。出張料・見積料は0円です。
必ず施工に入る前に見積金額を提示し、お客様にご納得いただいてから作業を始めますのでご安心ください。
豊富な知識を持ったスタッフが駆け付けますので、鍵に関するお悩みはキーレスキューサービスにご相談ください。
