自分でレバーハンドルの交換をやってみよう!鍵屋が交換手順や注意点を解説!

この記事でわかること
- レバーハンドルを交換する際の確認事項
- 自分でレバーハンドルを交換する手順
- レバーハンドルを交換する際の注意点

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
レバーハンドルの交換をご検討中の方は「レバーハンドルは自分で交換できるのか」「交換にはいくらくらいの費用がかかるのか」などの疑問をお持ちではないでしょうか。
一見難しそうに見えるレバーハンドルの交換ですが、基本的な仕組みを理解すれば作業自体は難しくありません。
本記事では、レバーハンドルを自分で交換する手順と注意点、業者に交換を依頼した場合の費用相場などについて解説します。
なお、自力での作業に不安がある場合は、鍵屋キーレスキューサービスにご相談ください。見積費・出張費は無料で当日の施工も可能です。
目次
自分でレバーハンドルを交換することはできる
レバーハンドルを交換する方法は大きく2通りあり、自分で交換するか業者に依頼するかです。
それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
自分でレバーハンドルを交換するメリット・デメリット

自分でレバーハンドルを交換する最大のメリットは、コストを抑えられる点です。業者に依頼すると部品代+作業代が発生しますが、DIYなら部品代のみで済みます。
ホームセンターやオンラインショップでは、1,500円~10,000円程度でさまざまな種類のレバーハンドルが販売されており、予算に応じた選択が可能です。
一方、デメリットとしては、失敗する可能性があるという点です。レバーハンドルの交換は一見シンプルに思えても、DIYに慣れていない人にとっては難易度の高い作業になります。
作業中にねじ山を潰したり、無理に力を加えてドア本体に傷をつけるケースも少なくありません。
さらに、誤った取り付けをしてしまうとラッチ(ドアの側面から飛び出す三角形の部品)が正しく動作しない、などの不具合が起きる可能性もあります。
最初から専門業者に依頼しておけば防げた失敗も多いので、初めて交換作業に挑戦する人は慎重に判断する必要があります。
業者に依頼してレバーハンドルを交換するメリット・デメリット

当然ですが業者にレバーハンドルの交換を依頼すると、失敗することは殆どありません。
レバーハンドル錠の専門知識を持っており交換作業にも慣れているため、迅速に対応してくれます。
自分で交換する際によくある失敗が、既存のドアの規格に合わないレバーハンドルを購入してしまい、交換できず無駄な出費をしてしまうことです。
その点、業者はドアの種類やハンドルの型番に適した製品を選定し、確実に取り付ける技術力があるため、安心です。
一方、自分で交換するよりも費用がかかるのはデメリットと言えるかもしれません。
交換作業の費用相場は、部品代を含めると20,000円を超えることが多いです。また、業者のスケジュールによっては、希望の日時に対応してもらえないケースもあります。
自分で交換するか業者に依頼するか迷われる方も多いと思いますが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を選択することが大切です。
自分でレバーハンドルを交換する前に確認しておくこと
自分でレバーハンドルを交換する前に確認しておくべき点がいくつかあるので紹介します。
サイズを確認する

レバーハンドルの交換をスムーズに進めるためにも、事前に正確なサイズを測り、適合するレバーハンドルを選ぶ必要があります。
計測する箇所は以下の5箇所です。
- フロントプレートの横幅
- フロントプレートの縦幅
- バックセット(BS)
- ビスピッチ
- ドアの厚み(DT)
③のバックセットが少し分かりづらいかと思いますが、レバーハンドルの中心からドアの端までの距離を指しています。
工具を用意する

レバーハンドルを交換する際は、以下の物を最低限用意しておくとスムーズに作業を進められます。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ネジ用の箱
- ネジ緩め剤
ドライバーは、レバーハンドルの固定ネジを取り外す際に必要となります。
15年以上使用している古いレバーハンドルを交換する際は、ネジが固くなり取り外しにくい場合があります。その際は、ネジ緩め剤を使うと良いでしょう。
また、DIYでレバーハンドルを交換する際によくあるのが、ネジの紛失です。一つでもネジを失くすと正常に動作しない可能性があるので、ネジを入れるための箱を用意しておくと失くす心配はありません。
他には、滑り止め機能がついた軍手なども用意しておくと良いでしょう。
賃貸物件の場合は管理会社や大家に連絡する

賃貸物件でレバーハンドルを交換する場合、事前に管理会社や大家に連絡して許可を得る必要があります。無断で交換すると後々トラブルに発展する可能性があります。
特に築年数の新しい物件では、ドアの設備に統一性が求められるケースがあり、勝手に交換すると防犯性やデザインの観点から問題視されることがあります。
また、業者に依頼する場合も事前に許可が必要で、管理会社によっては、業者を紹介してくれる場合があります。
下記記事では「賃貸物件の鍵交換」について詳しく解説しています。併せてご覧ください。
自分でレバーハンドルを交換する手順を解説
ここでは、自分でレバーハンドルを交換する手順について詳しく解説します。
レバーハンドルを取り外す手順
レバーハンドルを取り外す手順は以下の通りです。
1.室外側の台座を固定しているネジを外し、室外側のハンドルを取り外します。

2.室内側の台座を固定しているネジを外し、室内側のハンドルを取り外します。

3.ドア側面のフロントプレートを固定しているネジを外し、ラッチケースを引き抜きます。

レバーハンドルを取り付ける手順
レバーハンドルを取り付ける手順は以下の通りです。
1.ラッチケースをドア側面の切り欠きに入れて、ネジでフロントプレートを固定します。

2.室内側のハンドルに角芯を差し込み、ドアに取り付け台座のネジを固定します。

3.室外側のハンドルをドアにはめて、台座のネジを固定します。

4.動作確認を行い、問題なければ作業は完了です。
自分でレバーハンドルを交換するときの注意点
自分でレバーハンドルを交換する際はいくつか注意点があるので、こちらで確認したうえで作業を進めましょう。
用意するレバーハンドルを間違えない
既存のドアに合う適切なレバーハンドルを用意しないと、取り付けができなかったり、扉が正常に開閉しなくなったりすることがあります。
さらに、レバーハンドルには「空錠」「チューブラ錠」「表示錠」など、多数の種類があります。
例えば、トイレや浴室に取り付ける場合は、施錠状態が室外側からわかる「表示錠」、リビングなどで使用する場合は施錠機能のない「空錠」が適しています。
適切な種類を選ばないと、用途に合わず使い勝手が悪くなるため、注意が必要です。
ドアは開けた状態で作業する

レバーハンドルを交換する際は、必ずドアを開けた状態で作業を進めましょう。
ラッチが出たままの状態でドアが閉まると、ドアが開かなくなり閉め出しに遭う場合があります。
また、レバーハンドルを取り外した状態でドアを閉めてしまうと、外側から開けられなくなることもあります。
ドアストッパーを使用するか、重い物を置いてドアが勝手に閉まらないようにしておく、などの対策をしましょう。
ラッチの向きに注意

ラッチとは、ドアが風などで勝手に閉まらないように仮止めの役割を果たす部品で、斜めにカットされているのが特徴です。
ラッチは、斜めの部分がドアを閉める方向に向くように設計されており、間違った方向に取り付けてしまうとラッチが動作せずドアを閉めることができません。
取り付け時にラッチの向きを間違えてしまうと、一から作業をやり直す必要があるので注意しましょう。
部品をなくさない
ネジなどの小さな部品は紛失しやすく、一つでも欠けると取り付けができなくなってしまいます。
また、レバーハンドルで使われているネジは専用品であることが多く、個別で発売されていないことが殆どです。
万が一、ネジを失くしてしまうと一式で再度購入する必要が生じることもあるので、トレーや小箱を用意し、取り外したパーツを一箇所にまとめるなどの工夫が必要です。
また、交換作業中に部品を床に落とすと、見つけにくくなることがあるので、カーペットの上や隙間の多い場所では、小さな部品が紛れやすいため、作業スペースを整理しておくことも大切です。
ねじ山を潰さない

ねじ山を潰してしまうと取り付けが困難になり、新しい部品が正しく固定できなくなってしまいます。
取り付け時にはねじを無理に締めすぎないように注意が必要です。強引にねじを回すと、ねじ山が削れたり、ねじの頭が変形したりすることがあります。
また、サイズの合わないドライバーを使うとねじ山が潰れてしまうこともあるので、適切なサイズのドライバーを使用し、まっすぐに力を加えることが重要です。
特にプラスドライバーを使う場合は、ねじ頭の溝にしっかりフィットするものを選びましょう。
また、ねじを締める際には、一気に最後まで締め込まず、軽く仮止めしてから徐々に均等な力で固定するとねじ山への負担が減ります。
自分でレバーハンドルを交換するのが不安なときは業者に依頼するのも一つ!
自力での交換は失敗するリスクがありますし、不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
少しでも不安がある場合は、専門業者に依頼するのが得策です。
ここでは、業者に依頼した場合の費用相場と弊社キーレスキューサービスの実際の事例を紹介します。
業者に依頼してレバーハンドルを交換するときの費用相場

レバーハンドルの交換は、大きく「ハンドルのみの交換」と「ハンドルやラッチケースを含めた一式交換」の2つに分類されます。
ハンドルのみ交換 | 14,000円~41,000円 |
一式交換 | 38,500円~65,000円 |
また、既存のレバーハンドルが廃盤品で代替品の取り付けに追加工事が必要な場合は、別途費用がかかる可能性があります。
基本的に費用の内訳は、作業代+部品代ですが、業者によっては、出張費や基本料などが加算される場合があります。
出張費や基本料の相場は、2,000円~5,000円程度です。
下記記事では「ドアノブの交換費用の相場」について詳しく解説しています。併せてご覧ください。
キーレスキューサービスのレバーハンドル交換の実績をご紹介!
室内ドアのレバーハンドルの交換
施工料金 | 25,400円(税込) |
施工時間 | 30分 |
詳細:室内ドアのレバーハンドルが壊れたため一度見てほしいというご依頼です。お客様自身で交換を試みたがどのドアノブを買えば良いかわからず弊社にご依頼をいただきました。
今回は既存の穴を利用してハンドルのみ交換いたしました。
レバーハンドルのラッチのみ交換
施工料金 | 34,250円(税込) |
施工時間 | 20分 |
詳細:部屋の扉が開かなくなってしまったとのご依頼をいただきました。現場を確認すると、レバーハンドルが垂れ下がっており、ラッチが壊れているようでした。今回は部屋の鍵開けとラッチの交換を行いました。
レバーハンドルの交換ならキーレスキューサービスにお任せください!

レバーハンドルは様々な場所で採用されており、使用頻度が高い故に不具合が起こりやすいです。
DIYに慣れている方にとっては、レバーハンドルの交換は簡単なことのように思えるかもしれませんが、意外と大変なのが交換用のレバーハンドルの選定作業です。
規格に合わない製品を購入してしまうと、錠前製品は返品ができないので無駄な出費になってしまいます。
少しでも不安がある場合は、実績豊富なキーレスキューサービスのご利用をご検討ください。
最短15分で専門スタッフが現場に駆けつけ、寸法確認から部品の選定、丁寧な取り付け作業まで一貫して任せられるため安心です。
年中無休で対応しており、出張費・見積り費・キャンセル料は無料です。「どれくらい費用がかかるのか知りたい」「当日中に交換してほしい」などのご要望にもお応えすることが可能です。
8:00~23:00まで電話受付を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
