車をインロックした場合の対処法

この記事でわかること
- インロックの対処法
- インロックの防止策
- インロック解錠を鍵屋に依頼した際の費用相場

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
車をインロックしてしまったらとても不安になるものです。
そのようなときこそ冷静になって対処法を一つひとつ確認していきましょう。
インロックを解除するために必要な方法を解説していきますので、ぜひご覧ください。
目次
インロックとは
インロックとは、車内に鍵を残したまま外に出た状態で施錠してしまう状況です。
最近主流であるスマートキーであっても、電波の状況が悪い場合や電池切れなどによって発生する可能性があります。
なぜインロックが起こるのか
スマートキーから発せられた電波が、なんらかの原因によって遮断されてしまうと、インロックが発生する可能性があります。
車の使用方法にも注意が必要です。たとえば、急いで車を乗り降りするような方は、インロックを起こしやすいです。
さらに、車を乗り降りする回数が多いと、必然的にインロックの可能性は高くなるでしょう。特にちょっとした用事で短時間乗り降りする場合は危険です。
また、エンジンを切らずに荷物を持ち運びする癖がある場合にもインロックは起こり得ます。
こうした使用に心当たりがあれば、インロックが起こる可能性は十分あるでしょう。
インロックの種類
インロックには誤作動やキー閉じ込めなどいくつか種類があります。インロックの種類を確認しましょう。
誤作動
これはスマートキーの場合に可能性があります。
スマートキーは、電波によって車の中に鍵があるのか、外にあるのかを判断しているのです。しかし、ドアポケットなどに鍵がある場合は、車の中に鍵があると判断できずに、誤作動してしまう可能性があります。そのため誤作動を防ぐためには、鍵の置き場所にも注意する必要があるでしょう。
また、近くに強力な電波を発するようなものがある場合には、それによって電波が妨害されてしまい誤作動を起こすこともあります。
キー閉じ込め
キーの閉じ込めは、インロックの種類で最も多いパターンです。
鍵を出さずにロックした状態で、そのまま扉を閉めてしまうことによって発生します。
また、鍵は子どもにとって魅力的なおもちゃになってしまいがちです。鍵の施錠音を面白がって、がちゃがちゃとやりたがることも少なくないでしょう。
親が車外に出た後、子どもが車内で鍵を閉めてしまうと、インロックは成立してしまいます。子どもは、どうやったら鍵を開けられるかわからないことも多いです。
鍵の電池切れ
スマートキーは急速に普及しました。スマートキーだからこそのインロックというのが電池切れです。
スマートキーは、電波を飛ばすことによって、鍵の開け閉めをしますが、電池切れすると誤作動を起こしてしまう可能性があります。
具体的には、センサーに反応しなくなり鍵が車内にないと判断してしまうのです。
カーテシスイッチの不具合
カーテシスイッチの不具合によってもインロックは発生します。
カーテシスイッチとは、鍵の閉め忘れを回避する機能です。スマートキーと連動した機能になっていて、スマートキーで鍵を開けた後に、ドアを開けずにそのままの状態を維持することによって、一定時間後に自動的に鍵を閉めるというものです。
このカーテシスイッチに不具合があると、鍵が車内にある状態であっても、鍵が自動的に閉まってしまう可能性があります。
インロックした場合の対応
ここでは実際にインロックした場合の対処法について紹介します。
スペアキーを使う方法もありますし、最悪の場合は窓ガラスを割るといった方法もあります。
スペアキー(合鍵)がないか確認
一番簡単なのがスペアキーを使う方法ですが、あくまでもスペアキーなので、その場で持っていることは珍しいでしょう。自宅で保管していたり、家族に預けていたりする場合は、取りに行くか家族に届けてもらう手があります。
しかし、遠出や出張中などは、そもそも取りに行くのが現実的ではありませんので、スペアキーを使う方法は試せません。
さらに、家族に届けてもらう場合であっても、外出中で対応できないこともありますし、かなり時間が必要になってくることも多いでしょう。
急を要する場合は119番に通報
インロックは、時に命に関わることもあります。
子どもが鍵をいたずらしてインロックしてしまうこともあります。もし、それが真夏の炎天下だったら、そのままの状態で放置しておくと子どもの命に関わりますので、このような場合は、業者よりも119番に連絡すべきです。
この場合の多くは、鍵を破壊して開けることになりますので、その後に修理費用を払う必要があります。子どもの命に関わるなどの場合は、仕方がないでしょう。
窓ガラスを割る
これも緊急時の対処法です。
119番通報をして、待っていられないような場合は、自分でアプローチするのも良いでしょう。ただし、子どもが車内に残されているような場合は、窓ガラスを割ることによって、ケガしてしまう可能性があります。
またフロントガラスの場合、ガラスは割れても穴が空かないようになっていることも多くかなり厳しいです。フロントガラスよりも、ドア側のガラスの方が割れやすくなっていますので覚えてきましょう。
業者に依頼する
スペアキーがない場合は、現実的な対処法として業者に依頼することをおすすめします。業者の場合、鍵の開錠技術が高く車の鍵を破壊せずとも開けられる可能性があります。
また、全国各地幅広く対応しているので、依頼から比較的早く駆けつけることが可能です。
鍵屋かロードサービスどちらに依頼したらいい?
業者に依頼する場合、鍵屋なのかロードサービスなのかによっても異なってきます。
まず、ロードサービスに会員登録しているのであれば、ロードサービスの方がおすすめです。
無料で対応してくれることもありますので、気兼ねなく利用することができるでしょう。
逆に非会員の場合は、鍵屋に依頼した方が安い可能性があります。
インロック解除を鍵屋に依頼した場合の費用相場
ロードサービスの会員ならば無料で対応してもらえる可能性があります。しかし非会員の場合は、15,000円くらいの出費を考えておきましょう。
一方で鍵屋の場合は、8,000円くらいから対応できるところもあります。このことからも、ロードサービスの会員になっていないなら、鍵屋に依頼した方が安いとわかるのではないでしょうか。
ただし、開けるのが難しい鍵の場合は、破壊という手段を取らなければならない可能性もあります。
インロックを防ぐために
インロックトラブルが発生してしまうと時間もお金も使ってしまいます。
だからこそ、普段からインロックしない心がけをしておきましょう。
鍵の保管場所を決めておく
鍵の保管場所を決めておくことも大切です。
スマートキーは、電磁波の強い場所に保管しておくと、急激に電池が減ってしまい誤作動を起こしやすくなる状態になることがあります。
また、カバンなどに入れておく場合であっても、中でスイッチが押されないようにしましょう。
このような部分に注意して、保管場所を決めると良いでしょう。
スペアキーを持っておく
インロックを想定するならスペアキーを作成し、常に持ち歩くということも一つの手段となります。
スペアキーがあれば簡単にインロックを解除できますので、突然のインロックも怖くありません。
スペアキーを持ち歩くといっても、車の中に置いておくというのは本末転倒です。肌身離さず持っておくと良いでしょう。
スマートキーの電池を定期的に交換
スマートキーを使っている場合は、電池の残量が減ることによる誤作動が多いです。そのため、スマートキーの電池の残量には常に注意しておく必要があるでしょう。
電池をすぐに交換できるように、車内や自宅に予備を置いておくのも良いです。
また、スマートキーは電池の残量を車内で確認できますので、定期的な確認の癖をつけるのも大切です。後少しくらいなら大丈夫という考えは持たず、早め早めに交換するようにしましょう。
インロックしてしまったら焦らずプロに連絡
インロックしてしまい、スペアキーを持っていないなら、プロに連絡するのがおすすめです。
弊社(キーレスキューサービス)におまかせください。インロックは急を要することも多いですが、弊社ならば365日無休で8:00~23:00まで電話受付しており、施工は夜間対応可能なので、お客様のご要望に応えられる可能性が高いです。
お見積り後の追加請求はありませんので安心してご相談ください。即日対応可能で、対応エリア内ならすぐに駆けつけることも可能です。