車の鍵を紛失したらどこで対応できる?メリット・デメリットや費用相場を解説!

この記事でわかること
- 車の鍵を紛失したときにやるべきこと
- 鍵屋に依頼する際に必要な情報
- ディーラーと鍵屋のメリット・デメリット

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
駐車場で鍵を出そうとしたら見つからない!車に乗ろうとしたときに最も困るトラブルが車の鍵の紛失です。
車の鍵には様々なタイプがありますが、どんな鍵でも無くしてしまってはドアを開けることもできませんし、スペアキーもないとなると、車を動かせず困ってしまいますよね。
本記事では、車の鍵を紛失したときに何をすべきか、スペアキーがないときはどうすればいいのか、などについて解説します。
また、ディーラー・鍵屋に鍵開けや鍵作成を依頼したときの費用相場もご紹介します。
車の鍵を無くしてお困りの場合は、キーレスキューサービスにご相談ください。鍵開けや刻みキーの作成も可能です。スペアキーがなくても鍵穴から作成できます!
目次
車の鍵を紛失したときにやるべきこと
車の鍵を無くしてしまったと気づくのは、出先で車に乗る直前であることが多く、どうしたらいいのか分からずパニックになってしまうことも往々にしてあります。
まずは落ち着いて冷静にどこで無くしたのか考えてみましょう。
心当たりを探す
どこで紛失したのか心当たりがある場所があれば、まずその場所を探します。
買い物のあとであれば買い物袋のなかやバッグの中、訪れた店舗あるいは商業施設など、記憶を辿って探してみましょう。
自宅で気づいた場合は、普段鍵をなおす場所や、服のポケット、ゴミ箱のほか、ふとした拍子に鍵が隠れてしまいそうな場所も探しましょう。
記憶を辿る際には鍵を最後に持っていたときはいつだったのか、どういう状況だったのかを思い出すことに努めます。そこから連想的に鍵をどうしたのか思い出すこともあるからです。
鍵がないと思った瞬間、慌ててしまって普段鍵を入れていないところを確認するのを忘れる、ということも多いので、いつもなら鍵をしまわない場所、衣服のポケットや手提げかばんの中など、くまなく探してみてください。
インロックではないか確かめる

鍵を探しに行く前に、インロック(キー閉じ込め)していないかどうかも確認しましょう。
意外と多いのが鍵を車内に置いたまま、キーを使わない施錠方法で運転席ドアを閉めてしまった、というケースです。
スマートキーが車内にあるときは施錠そのものができないようになっていますが、電池残量が少なくなっていたり、電波が届きにくいところにあったりするとスマートキーが車内にない、と判断されてしまうことがあります。
そのようなときにノブを押し込むなど、キーを使わない施錠方法で運転席のドアを閉めたり、オートロック機能がオンになっていると、スマートキーが車内にあるにもかかわらずロックがかかってしまうことがあります。
インロックであれば解錠して貰うだけで済みますので、スマートキーを車内に残していないか、必ず確認しましょう。
インロックしてしまった場合の対処法については以下の記事をご覧ください。
車のエンジンがかかるか試す

車内で車の鍵がないと気づくこともあるでしょう。イグニッションに鍵をさすタイプの車では起こりにくいことですが、運転席近くで落としてしまっていることもあります。
ただ、スマートキーの場合は、運転席近くに鍵があればエンジンをスタートさせることができます。
エンジンスタートボタンを押してみて、エンジンがかかるかどうか試してみましょう。
エンジンがかかる場合は、スマートキーが近くにあるということなので、車内をくまなく探してみてください。
スペアキーを使う
どこにも鍵がなかった場合は、スペアキーがあればスペアキーで車内に入りましょう。
慌てていてスペアキーを持ち歩いていることを忘れている可能性もあります。
万一のために持ち歩く癖がある方は、スペアキーを探してスペアキーで車内に入りましょう。
警察に遺失届を出す

どうしても鍵が見つからない場合は、警察に遺失届を出して下さい。
遺失届を出したからといって鍵が見つかりやすくなるわけではありませんが、誰かが拾って警察に届けてくれたときに連絡を受けることができるので、遺失届を出しておいて損をすることはありません。
遺失届は、交番や警察署で提出することができますが、オンラインで提出することができる都道府県もあります。
また、各都道府県警察の公式サイトでは落とし物の検索が可能です。こちらも利用してみると良いでしょう。
ディーラーに連絡する
スペアキーも持っていないときは、ディーラーに依頼して複製して貰うのがコスト的にもベストです。
家にスペアキーがある、家族の誰かがもう一つのキーを持っている、という場合は、ディーラーに複製を依頼することができる可能性が高いです。
家にスペアキーがある場合は、いったん電車などで家に戻り、スペアキーを持ってくるということもできますし、公共交通機関が使用できない場合は、ロードサービスを呼んで車をレッカー移動して貰う、という手もあります。
ロードサービスを利用する
JAFのようなロードサービスは鍵の紛失やインロックといった緊急時の鍵開けや、自動車のレッカー移動を依頼することができます。
鍵を紛失してしまい、車を動かせないといったケースでは、鍵開けをして貰ってもエンジンがかかりません。スペアキーがある場所までレッカー移動して貰うなどしましょう。
【JAFの料金】(2025年2月時点)
鍵開け | 故障車けん引 | |
---|---|---|
会員 | 無料 | 20kmまでのけん引は無料(20km超過1km毎に830円) |
非会員 | 25,630円 | 27,700円~(別途1km毎にけん引料830円) |
任意保険に付帯しているロードサービスでは、鍵作成に対応しているところもありますが(例:SBI損保)、たいてい別料金がかかります。
鍵屋に依頼する
スペアキーもない、でも仕事の都合ですぐに車を動かせないと困る、といった緊急の場合は少々高額にはなりますが鍵屋を呼びましょう。
出張専門の鍵屋なら車があるところまで駆けつけてくれますので、レッカー移動は必要ありません。
金属の鍵ならスペアキーがなくても鍵穴から作成してくれますし、スマートキーのようにコンピュータ登録が必要な鍵にも対応している鍵屋であれば、その場で新しいスマートキーを作成し、登録してくれます。
スマートキーの場合はスペアキーもない全紛失になると、ディーラーに依頼しても複製は不可能だと言われてしまうことも多く、コンピュータの交換として20万円以上かかることもあります。
スマートキーやイモビライザー付きの鍵に対応している鍵屋であれば、ディーラーよりも安価な値段で新しい鍵を作ってくれます。
鍵屋さんに依頼する際のチェック項目

鍵屋に依頼する際は、自動車のメーカー名・車名・年式・型式・鍵の種類などを伝える必要があります。
主に下記の情報が揃っていると判断がしやすくなりますので、車検査証などを見て確認してから電話をしましょう。
メーカー名
トヨタ、ホンダ、日産、スズキ、ダイハツなど、車を生産している企業名です。
車名
トヨタのプリウス、ホンダのフィット、日産のセレナなど、車種ごとに与えられた商品名とも言えます。
年式
車検査証の上部真ん中にある「初度登録年月」という項目です。いつ発売された車かが分かります。
型式
車検査証の左側にある「型式」の箇所にある項目です。
イモビライザー搭載の有無
イモビライザーとは、鍵に内蔵されているICチップと車側のコンピュータに登録されているデータが照合され、合致して初めてエンジンがスタートできるようになるシステムです。
車を盗むために鍵を複製しても、イモビライザーがあればIDが合致しないので盗むことができない、という防盗機能です。
スマートキーであれば99%くらいの確率でイモビライザー搭載車であろうと考えられています。
これは、イモビライザー導入の方がスマートキー普及よりも早かったためで、1995年あたりからヨーロッパを中心に広がりはじめたイモビライザーは(ヨーロッパでは1998年にEUが義務化)国産車にも徐々に搭載されていきました。
日本ではイモビライザー装備の義務化はありませんでしたが、スマートキーが一般的な軽自動車などにも標準装備されるようになってきた2010年頃には多くの車で標準装備となっています。
このような背景から、スマートキーであれば十中八九イモビライザー搭載車、と考えられています。
車の鍵作成ができる鍵屋でも、イモビライザー搭載モデルは複製できない、としていることがありますので、依頼する前にイモビライザー式に対応しているか確認しましょう。
車の鍵を紛失したらどこに依頼するのが良い?
車の鍵を無くしてスペアキーもない場合、どこに依頼すれば良いのか。
ここでは、鍵屋とディーラー、それぞれのメリット・デメリット、費用相場を解説します。
鍵屋

鍵屋に依頼するメリット・デメリット
鍵屋に依頼するメリットは以下の通りです。
- すぐに車を動かすことができる
- トラブル現場まで駆けつけてくれる
鍵屋であれば車のある場所に駆けつけてくれますし、インロックが原因の場合も鍵開けをしてくれます。
スペアキーがなくても、鍵穴を読んで新しい鍵を作成してくれますので、すぐに車を動かすことができるようになります。
逆にデメリットは以下の点が挙げられます。
- イモビライザー搭載車や外国産車に対応していない場合がある
イモビライザー搭載車の場合は、対応している鍵屋とそうでない鍵屋がありますので要注意です。
また、国産車であれば対応可能だが、外車は対応できない、というところもあります。電話で問い合わせて、メーカーや車種を伝えて対応して貰えるか確認しましょう。
信頼できる鍵業者の選び方について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
鍵屋に依頼したときの費用相場
自動車の鍵は建物の鍵と違って特殊なハイセキュリティシリンダーであることが多く、メーカー、そして国産かどうかで鍵開けや鍵作成の難易度が違います。
価格設定も違うことが多いので、よく確認しておきましょう。
【鍵開けの相場】
国産車 | 外国車 |
---|---|
8,800円~16,500円 | 16,500円~27,500円 |
自動車のシリンダー錠には大別して昔からあるギザギザの鍵、いわゆる「刻みキー」で開けられる比較的簡単なものと、「ウェーブキー」と呼ばれる、鍵足に溝が彫ってあるタイプの鍵を使う防犯性能の高い鍵の2種類があります。
ウェーブキーは溝の彫り方によって「内溝キー」あるいは「外溝キー」とも呼ばれています。

当然防犯性能の高いタイプの方が解錠の値段も高くなる傾向にあり、特に外国産の車は難しい鍵が多いため、国産車より高めの設定になっています。
【鍵作成の相場:メタルキー】
鍵の種類 | 国産 | 外国車 |
---|---|---|
刻みキー | 16,500円~ | 33,000円~ |
ウェーブキー | 33,000円~ | 55,000円~ |
鍵作成も同様で、ウェーブキーには特殊なキーマシンが必要になります。
【鍵作成の相場:スマートキー/イモビライザー車】
国産車 | 外国車 |
---|---|
25,000円~ | 40,000円~ |
スマートキーやイモビライザー搭載車は、国産車であれば対応している鍵屋もそれなりにあるのですが、外国車は高級車も多く、複製が難しくなっています。
ディーラー

ディーラーに依頼するメリット・デメリット
ディーラーに依頼するメリットは以下の2点です。
- 安価で済む場合がある
- レッカー移動を手配してくれるところがある
金属鍵しかついていない、あるいはキーシェルにボタンがついている金属鍵で、イモビライザー非搭載車の場合は、キーナンバーが分かればディーラーで鍵作成を頼んだほうが安価で済みます。
また、ディーラーによってはレッカー移動を手配してくれるところもあります。まずディーラーに連絡を入れてみて、指示に従うのがベストかもしれません。
逆にデメリットは以下の点が挙げられます。
- 高額で時間がかかることが多い
イモビライザー搭載車の鍵(キーレスエントリー等を含む)を紛失してしまった場合は、ディーラー側もコンピュータの交換になる、と案内することが多いようです。
この場合は、かなりの高額になることが予想されますし、鍵の交換やコンピュータの交換に時間がかかるため急いでいる人にはおすすめできません。
ディーラーに依頼したときの費用相場
ディーラーに鍵作成を依頼したときの費用相場は以下の通りです。
メタルキー | イモビライザー車 | |
鍵作成 | 3,000円~15,000円 | 15,000円~ |
鍵屋に比べて安く済む場合がありますが、メーカーから純正キーを取り寄せるため時間がかかります。早くても数日、遅ければ1ヵ月以上かかる場合があるので注意が必要です。
車の鍵を紛失しないための対策は?
ここでは、車の鍵を無くさないように普段からできる対策を2つ紹介します。
鍵の保管場所を決めておく
毎回決まった場所に保管する習慣をつけておくと安心です。
例えば、自宅なら玄関近くのキーラックや専用の引き出し、外出先ならバッグの内ポケットなど、常に一定の場所に置くことで紛失するリスクを減らせます。
特にスマートキーなどは小型で持ち運びやすいため、適当に置いてしまうと見失いやすいです。
家族と共有する場合は、誰が使ってもすぐに見つけられるよう、保管場所を統一しておくのが理想です。
スマートタグを取り付ける

スマートタグは、BluetoothやGPSを利用して鍵の場所をスマートフォンから確認できる便利なアイテムです。
Appleの「AirTag」や「Tile」など、さまざまな製品が販売されています。
スマートタグを鍵に取り付けておけば、万が一見当たらなくなった場合でもアプリを開くだけでおおよその場所が分かるのでおすすめです。
車の鍵を紛失したらキーレスキューサービスにご相談ください

車の鍵を無くしてしまってお困りの際は、ぜひキーレスキューサービスへご相談ください。
刻みキーやウェーブキー、難しいと言われる外国車の鍵開けも経験豊富なスタッフが解決いたします。また、刻みキーの複製や鍵穴からの作成も対応しておりますので、車種・年式をお知らせ下さい。
国産車のスマートキーおよびイモビライザー搭載車の鍵に対応可能なエリアもございますので、メーカー・車種・年式などの情報をお電話でコールスタッフにお伝えください。
キーレスキューサービスは365日24時間対応可能です。年末年始や長期休暇中のトラブルでもすぐにお伺いしますので、お気軽にお電話下さい!
