鍵が閉まらないのは何が原因?自分で簡単にできる対処法をご紹介!

この記事でわかること
- 鍵が閉まらない原因
- 鍵が閉まらないときの対処法
- 鍵が閉まらないときのNG行為

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
出かける寸前に鍵が閉まらないと誰しも焦ってしまいます。
しかし、そこで強引に回してしまうと、鍵が折れたり、余計に症状がひどくなったりします。
今回はこのような状況を避けるため、鍵が閉まらない原因と自分でできる正しい対処法を紹介します。
急いでいる時こそ、焦らず慎重に対応することが大切です。落ち着いて対処すれば、意外と簡単に改善できることもあります。
目次
鍵が閉まらない原因は?
鍵が閉まらない状況を改善するといっても、その原因がわからなければ対応のしようがありません。
まずどのような原因で鍵が閉まらない状況を作っているのか確認してみましょう。
鍵や鍵穴内部が汚れている
鍵が閉まらない状況で多いのが、鍵や鍵穴内部が汚れている状態です。症状が進んでくると鍵が開かない状況も考えられます。
鍵穴は繊細なので、ちょっとしたほこりや木くずなどが蓄積されただけでも異常を来たします。
少し入ったくらいならば問題ないとしても、それが長期間にわたり蓄積されると、たとえほこりといえども侮れないものです。
特に台風などの後には異物が鍵穴に入りやすいです。また、鍵の溝やくぼみもほこりなどが溜まりやすいので、この点も注意する必要があるでしょう。
鍵が変形している
鍵は長年の使用による経年劣化や強い負荷がかかることで、曲がったり歪んだりすることがあります。
特に玄関の鍵は毎日抜き差しするので、劣化も早くなります。一般的に鍵の寿命は10年~15年程度と言われており、10年以上経つとシリンダー(鍵穴)内部も摩耗していきます。
摩耗したシリンダーは、鍵が引っかかりやすくなります。その際、強引に鍵を回そうとしたりすると、鍵が折れたり曲がったりする場合があります。
また、鍵は金属の中でも比較的柔らかい素材でできているため、ズボンのお尻のポケットに鍵を入れたまま椅子に座ったり、落としたりするだけで曲がってしまうことがあります。
ストライクの位置がずれている


ストライクは受け座とも呼ばれ、ドア枠に固定されたデッドボルト(閂)やラッチ(仮止め)を収める部品です。
ストライクの位置がネジの経年劣化や緩みでずれると、デッドボルトが正確に収まらず、鍵が閉まらない状況が生じます。
自分でできる鍵が閉まらないときの対処法!
鍵が閉まらない原因を特定できたら、今度は自分でできるそれぞれの対処法を見ていきましょう。
鍵や鍵穴を掃除する
鍵や鍵穴を掃除することで、不具合が解消されるかもしれません。
鍵穴の掃除にはエアダスターを使うと効果的です。エアダスターは空気を噴射してほこりやゴミを取り除くスプレーで、パソコンのキーボードなどに使ったりします。
エアダスターを鍵穴に直接吹き付けてゴミを吹き飛ばしましょう。エアダスターが手元にない場合は、掃除機を使うのも効果的です。
また、鍵の掃除は表面をまず柔らかい布で拭き取り、細かい部分は綿棒などを使って汚れを除去しましょう。
鍵穴の掃除方法についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
違う鍵を使う
普段使用している鍵が変形してしまっている場合は、スペアキーや純正キーなどの違う鍵を試してみましょう。
他の鍵を使ってみて閉まるようになれば鍵が原因だったと判断できますが、逆に他の鍵を使ってもトラブルが解消されなければ、鍵穴やその他に問題がある可能性が高くなります。
スペアキーがない場合は、近くの合鍵屋で純正キーを元に作成してもらいましょう。
鍵穴専用の潤滑剤を使用する

鍵がスムーズに回らず閉まらないときは、鍵穴専用の潤滑剤を使うことで改善する可能性があります。
潤滑剤を使用する際は、一度に大量に注入せず、少量ずつ吹きかけることが大切です。吹きかけたあとに、鍵穴に鍵を挿し込んで、何度か抜き差しをして馴染ませます。
鍵穴専用の潤滑剤はパウダー状なので、入れ過ぎると詰まってしまう恐れがあるので注意が必要です。また、水分が残った状態で注入するとダマになる可能性があるので、鍵穴が乾いた状態のときに使用しましょう。
ストライクの位置を調整する
ストライクの位置がずれてデッドボルトがうまく収まっていない場合は、ストライクの位置を調整することで、鍵がスムーズに動作する可能性があります。
ストライクを固定しているネジを緩めて、デッドボルトが収まるようにストライクの位置を調整し、再度ネジを締めて固定します。
調整後にドアを閉めて鍵がスムーズに動作するか確認してください。
鍵を交換する

ここまで紹介した方法を試しても解決しない場合は、鍵の寿命がきている可能性が高いので、鍵を交換する必要があります。
鍵交換はDIYで行うことで費用を抑えられます。ただし、失敗するリスクもあるので、不安な方は鍵屋に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼すれば、確実かつ迅速に交換作業を進めてもらえるため、安心感があります。
自分で鍵を交換する方法については以下の記事をご覧ください。
自分で解決しない場合は鍵屋に依頼するのがおすすめ!

自分で解決しようとして状況が悪化するぐらいなら、無理せず鍵屋に依頼するのが得策です。ここでは、鍵屋に依頼するメリットと依頼した場合の費用相場を紹介します。
鍵が閉まらない症状を鍵屋に依頼するメリット
鍵屋に依頼するメリットは以下の通りです。
- 原因に応じて的確に問題を解決してくれる
- 時間と手間を抑えられる
- 必要であれば交換も対応できる
鍵屋は専門的な知識を持っており、鍵の不具合の原因を的確に特定できます。鍵穴の汚れやストライクの位置ずれ、シリンダーの劣化など、原因に応じた適切な対応が可能です。
また、自分で修理するとなると、エアダスターや鍵穴専用の潤滑剤などを用意する必要があります。鍵屋に依頼すれば、用意する時間と手間を省くことができます。
さらに、必要であれば修理のみならず交換にも対応してくれるのが大きなメリットです。
鍵の寿命がきている状態で修理をしても、応急処置にはなりますが再び不具合が起きる可能性が高いです。であれば、最初から交換してしまった方が結果的に費用を抑えられます。
鍵が閉まらない症状を鍵屋に依頼したときの費用相場

鍵屋に修理または交換を依頼した場合、費用相場は以下の通りです。
鍵修理 | 8,800円~18,000円(税込) |
鍵交換 | 20,000円~50,000円(税込) |
鍵修理の費用の内訳は作業代のみですが、鍵交換は作業代+部品代がかかります。部品代は鍵の防犯性能によって変動するため、防犯性が高いディンプルキーなどは交換費用が高くなります。
業者によっては出張費や見積費がかかる場合があるので、複数の業者に見積もりを依頼して、料金を比較することをおすすめします。
稀に高額な見積を提示する業者も中にはいるので、相見積もりをとることで、そういった悪徳業者を選択肢から外すことができます。
鍵交換費用の相場については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
鍵が閉まらない場合の間違った対処法
ここでは鍵が閉まらない場合の誤った対処法を紹介します。焦っていると、やってはいけない対応をしてしまうことも多いので、十分に注意しましょう。
強引に鍵を回す
鍵が閉まらないからといって、強引に鍵を回すことは避けてください。
仮になんらかの異物がシリンダーと鍵の間に挟まった状態で無理やり回してしまうと、異物が硬いものであれば、シリンダー内部や鍵に傷が付いてしまう可能性があります。
鍵は意外に脆いものなので、強引に鍵を回そうとすると、鍵が折れてしまう恐れがあります。
鍵専用以外の潤滑剤を使用する
鍵が閉まらない状況に対して、鍵専用以外の潤滑剤を使ってしまう方もいますが、これは厳禁です。
鍵専用以外の潤滑剤を使用してすぐは大丈夫だとしても、長い期間をかけて劣化させてしまうこともあるので、十分に注意が必要です。
金属に使うオイルであれば代用できるかと考えてしまう方も多いですが、基本的には鍵専用以外は使うべきではありません。
分解する
鍵が閉まらない場合に分解して掃除すれば直ると考えるかもしれません。
しかし、分解はできても元に戻せないケースが非常に多いので、分解するくらいであれば鍵屋に依頼する方が賢明でしょう。
また、シリンダー内部の劣化が原因だった場合は、シリンダーの交換が必要になってくるので、分解しても無駄になってしまいます。
ピンセットなどを鍵穴に入れる
鍵が閉まらない原因が内部にあるからと、ピンセットや針金を使って鍵穴内をいじってしまう人がいます。
しかし、これは鍵穴を傷付ける原因となってしまいます。異物を入れた状態で強引に回して、内部が傷付くのと同じような状況を再現してしまうので、絶対にやめましょう。
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