オートロックの鍵を忘れたらどうすれば良い?締め出されたときの対処法をご紹介!

この記事でわかること
- 締め出されたときの対処法
- やってはいけないNG行動
- 鍵屋を呼ぶときに気をつけるポイント

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
オートロック付きのマンションでよくあるトラブルといえば、鍵を部屋に忘れて締め出されることではないでしょうか。
中に入れないと途方に暮れてしまうかもしれませんが、対処法さえ知っていればなんとかできる場合もあります。
本記事では、オートロックで鍵を忘れたときの対処法を解説するほか、自分の力ではどうにもならず、鍵屋を呼ぶ際に気をつけたいポイントについても解説します。
目次
オートロックの鍵を忘れて締め出されたときの対処法
オートロックの鍵を忘れて締め出されたときには、とにかく落ち着いて冷静に行動することが大切です。冷静に行動すれば、意外と切り抜けられるケースも少なくありません。
ここでは、オートロックの鍵を忘れて締め出されたときの対処法を紹介します。この機会に覚えておきましょう。
サポートがないか確認する
管理会社が提供しているサポートシステムがないか確認してみましょう。
多くのマンションでは、契約時に緊急用の連絡先が提供されることが一般的で、夜間や早朝でも対応可能な鍵トラブルサポートがついていることがあります。
掲示板などに専用の電話番号が書いてあることがあるので、チェックしてみてください。
他の住人が来るのを待つ

他の住人が来るのを待ってみるのも良いでしょう。マンションの規模や時間帯によっては、待っていれば、他の住民が通りかかる可能性があります。
他の住民が来たら、その人の鍵でオートロックを解除してもらい、ドアが開いたタイミングで一緒に入ればよいです。
ただし、無言でついていくと不審者ではないかと警戒される恐れがあります。一般的に、男性が女性の後をついて入ると不審に思われるため、状況を伝えたうえで、名前と部屋番号も教えるなどをして、相手の不安を和らげましょう。
この方法の場合、事なきを得るかどうかは、時間帯によっても異なります。他の住民の出入りも多い日中であれば、誰かがすぐに来てくれる可能性が高いです。
しかし、早朝や深夜の場合は粘り強く待たなければならない場合もあります。
知り合いに頼んで開けてもらう

もし、マンション内に知り合いがいるのであれば、開けてもらえないかどうか頼んでみましょう。その人の部屋番号のインターホンを押して、エントランスのオートロックを解除してもらう手もあります。
モニター付きのインターホンであれば、顔が見えるので相手も安心してオートロックの解除に協力してくれるでしょう。
ただし、時間帯が深夜や早朝の場合は相手の迷惑になるので、よほど親しい関係でない限りは、控えたほうが賢明です。
スマートフォンを持っているのであれば、いきなりインターホンを鳴らすのではなく、まずは電話やLINEなどで相談してみましょう。
紙をドアの隙間に差し込む
紙をドアの隙間に挟みこむ裏技もあります。オートロックされている自動ドアの隙間に紙を差し込み、内側の検知センサーを反応させることで開錠する方法です。
マンションの外側には、センサーなどはなく、鍵を使わないと開きません。
しかし、内側は人などが近づくことでセンサーが働き、ドアを開ける仕組みになっているものが多いため、紙を差し込んだり、紙を上から落としたりすることで、解錠できる可能性があります。
ただし、SNSでも紹介されるなど、この方法はあまりに有名になってしまったため、すでにドア会社によって対策されているケースも多いです。
また、センサーの種類が異なるなどの理由で使えない場合もあります。
さらに、マンションのエントランスには監視カメラがついていることがほとんどですので、間違いなく不審者扱いされるでしょう。
ルールに厳しいマンションなどでは、行動を問題視されてその後の居心地が悪くなってしまう可能性があります。
あくまでも、緊急で開けたいときの最後の手段として覚えておきましょう。
他の入口がないか探す

マンションの構造によっては、エントランスの自動ドア以外から中に入れる場合もあります。なぜなら、非常階段扉は火災予防条例第40条3項で施錠してはならないと定められているからです。
もし、開いていれば利用して部屋まで行ける可能性があります。
ただし、内側から鍵なしで開けられたら良い、ということになっているので、外側から入れない内鍵がついていることもあります。
このほかにも、駐車場側の入り口から内部に入れたり、勝手口が開いていたりすることもあります。閉まっていても、ノックはしてみましょう。
内側に住人がいれば、中から開けてもらえる可能性が期待できます。
このように、他の入り口が開いていると、オートロックで閉め出されたときには助かりますが、マンションのセキュリティとしては好ましくありません。
次回からは使えなくなってしまうかもしれませんが、あまりにも簡単に入れてしまったなど、気になる場合は管理人に報告するようにしましょう。
管理会社や大家に連絡をする

前述の方法を試しても解決せず、簡単にオートロックが開きそうになければ、管理会社や大家に連絡するのが無難です。
オートロックのマンションに住む以上は、鍵のトラブルに備えて管理会社の連絡先は必ず控えておきましょう。
管理会社の連絡先が不明な場合は、エントランス周辺や郵便ポスト付近に、管理会社の社名や電話番号が記載されている可能性があります。
ただし、管理会社や大家は24時間対応していないことも多く、特に夜は管理人がいても帰宅している可能性が高いでしょう。
時間外であれば、基本的には待つしかありません。しかし、管理会社によっては時間外用の番号を用意している可能性もあります。
建物内に貼られていない場合は、とにかく管理会社へ電話してみると、時間外用の番号を案内している可能性があります。
オートロックの鍵を忘れて締め出されたときにやってはいけないNG行動
オートロックで閉め出されたとき、焦りやパニックのあまり、強引な行動に出てしまう人もいるでしょう。
ここでは、やってはいけないNG行動を紹介します。焦る気持ちを抑えて、落ち着いて行動しましょう。
柱や壁をよじ登って侵入する
マンションの柱や壁をよじ登り、部屋に戻ろうとする行為はNGです。低階層のマンションであれば、可能かもしれませんが、落ちたときに大けがをする恐れがありますし、不審者と間違われて通報されるリスクも否定できません。
非常用の開錠ボタンを押す
非常用の開錠ボタンをむやみに押すのもおすすめできません。このボタンは、オートロックなどの扉に必ず準備されているものですが、あくまでも火事や地震などの非常時用です。
そのため、個人が締め出されて困ったときに使うものではありません。非常用の開錠ボタンを押すと大音量で警報音が鳴ることもあるので、近所迷惑になってしまうでしょう。
警備会社が出動してしまう場合もあり、最悪出動料金を請求される可能性もありますので、気軽に押さないようにしましょう。
無断で業者に依頼する
無断で業者に依頼するのも避けましょう。マンションのオートロックを開けてもらうには管理会社や大家の事前確認が必要です。
無断で業者を呼ぶと、後々トラブルに発展する可能性が高いです。
オートロックのエントランスなどは、あくまで共用部分なので個人の判断で勝手に業者を呼ぶのは控えましょう。
共用部の鍵は対応不可?鍵屋を呼ぶときに気をつけたいポイント
鍵屋であれば、多くの鍵は解錠が可能です。しかし、オートロックの場合は共有部のため、鍵開けは個人の依頼ではできません。
ここでは、鍵屋に依頼する際に気をつけたい3つのポイントを紹介します。
身分証明が必要になる

鍵屋では、いかなる解錠作業でも依頼者の身分証明書の提示をしてもらったうえで、作業を開始するのが基本です。
そのため、依頼者が開錠要請のある住所に住んでいることを客観的に証明する必要があります。
身分証明書として最も有効なのは、顔写真と現住所が書かれた運転免許証です。ほかにも、以下のようなものがあります。
- 保険証
- 公共料金の領収証
これらの証明書を提示できなければ、警察などの立ち合いが必要です。確認ができない場合、状況によっては、開錠作業をお断りすることもあります。
共用部の鍵は個人の依頼で解錠できない

基本的に鍵屋は個人の依頼で共用部の解錠はできません。なぜなら、エントランスのオートロックドアはマンションの共用部分だからです。
鍵屋を呼んだとしても、大家あるいは管理会社からの依頼がなければ解錠はできません。
そのため、まずは大家や管理会社の許可を得るのがルールです。賃貸のサポートサービスでオートロック解錠を対象外にしていることが多いのは、それが共用部の鍵だからです。
自室の鍵は専有部のため、鍵屋で対応できます。
また、大家や管理会社がマスターキーや合鍵を持っているとは限りません。なぜなら、不祥事が頻発した背景もあり、防犯上の理由で管理会社でも合鍵を持たないケースもあるからです。
「自分で鍵屋を呼んでください」と言われた場合は、オートロック開錠のこともあわせて許可を得ておくとよいでしょう。
費用がかかる

当然ですが、鍵屋に頼むと費用がかかります。鍵開けの費用は業者によって異なりますが、8,000円~28,000円程度が目安です。
鍵交換まで依頼するとなると作業費のみで約10,000円~が相場で、さらに部品代が追加でかかります。
出張費や見積費の有無も確認しておきましょう。鍵を忘れただけでなく紛失した場合には、自分だけの話では済みません。
紛失した鍵がエントランスも開錠できるタイプの場合、マンション全体のセキュリティに関わるため、すぐに管理会社や管理組合に相談しましょう。
鍵開け料金の相場について気になる方は以下の記事をご一読ください。
オートロックの鍵を忘れないための対策
締め出しを防ぐためには、外出時に鍵を忘れないようにする必要があります。ここでは、鍵を忘れないための対策を紹介します。
玄関の目立つ場所に鍵を保管する
例えば、玄関ドアの近くに鍵専用のフックやトレイを設置することで、外出時に自然と目に入り、持ち忘れを防ぎやすくなります。
さらに、玄関ドアのハンドル付近に鍵を掛けられるキーホルダーを使うことで、出かける際に鍵の存在を意識しやすくなります。
また、キーケースやキーホルダーを目立つ色にすることも、持ち忘れ防止に効果的です。赤や黄色のような鮮やかな色のアイテムは、視覚的に認識しやすいのでおすすめです。
スペアキーを常時持ち歩く
常にスペアキーを財布や鞄に入れておくことで、万が一メインの鍵を忘れてしまっても、すぐに対処できます。
財布や携帯電話と一緒に持ち歩く習慣をつけると、鍵を忘れるリスクを大幅に減らせます。
また、信頼できる家族や友人にスペアキーを預けておくことも一つの方法です。
自室の鍵が開かないときは鍵屋に連絡を
オートロックで閉め出されてしまうと、パニックになりがちですが、強引な手段を取るとさらなるトラブルに発展する可能性があります。本記事の内容を参考にして、まずは落ち着いた対応が大切です。
また、鍵屋でもエントランスの自動ドアなど共用部の鍵は管理会社などの承諾なしに解錠できません。自室の鍵であれば、ぜひ鍵屋のキーレスキューサービスにお任せください。
弊社は年中無休で営業しており、鍵の紛失などの急なトラブルに最短15分で駆けつけます。電話受付は8:00~23:00で、夜間や早朝のご依頼も承っております。
鍵トラブルでお困りの際は、キーレスキューサービスにお気軽にご相談ください。
