平屋は本当に防犯に弱い?狙われる理由と今日からできる対策を解説!
この記事でわかること
- 平屋が侵入者に狙われやすい理由
- 窓・玄関・外構でとるべき具体的な防犯対策
- 防犯性を高めるための設備や工夫
- 家の印象を変えて犯罪を遠ざける方法

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
平屋は生活動線がシンプルで暮らしやすい一方、「侵入されやすいのでは?」と不安を感じる人も少なくありません。特に窓の多さや建物形状による死角は、防犯面の弱点になりやすいポイントです。
しかし、平屋は正しい対策を知っておけば、安全性を高めることができる住宅でもあります。
本記事では、平屋が狙われやすい理由から、窓・玄関・外構ごとの具体的な防犯対策まで、今日から実践できる方法をわかりやすく紹介します。
目次
平屋が狙われやすい防犯上の特徴

平屋はワンフロアで生活動線が完結する魅力的な住まいですが、外部から見ると侵入しやすい構造に見えてしまうケースが少なくありません。
ここでは、平屋が狙われやすいと言われる理由と構造的な弱点を整理しながら、防犯の出発点となる知識をわかりやすく解説します。
平屋が狙われやすい理由
平屋が空き巣に目をつけられやすい最大の理由は、侵入できる窓や開口部が多く、すべてが地上に近い位置にあるためです。
2階建てであれば侵入できる場所は1階中心に限られますが、平屋は家全体が1階で構成されているため、どこからでも侵入できる可能性があります。
また、敷地の形状や植栽によって死角が生まれやすく、周囲から見えない位置で窓を破る作業をされても気づきにくいという弱点があります。
加えて、平屋は子育て世帯や高齢者世帯に人気があり、昼間に家を空ける時間帯が長くなる傾向もあるため、犯行のタイミングを狙われやすい面もあります。
しかし、これはあくまで構造上の特徴にすぎず、適切な対策を講じればリスクは十分に下げられます。平屋であることを理由に不安を抱える必要はなく、必要な箇所を重点的に強化することで、安全性の高い住まいを実現できます。
平屋の構造がもたらすメリット・デメリット
平屋は上下移動が不要で生活動線が短く、家族同士の距離も近いため、安心して暮らせる住宅として人気があります。視線が届きやすいため、子どもの見守りもしやすく、バリアフリー設計にも適しており、多くのメリットを持つ住宅形態です。
しかし、防犯の観点では注意が必要な部分もあります。すべての窓が地上に面していることで、侵入経路が多くなること、裏側や側面など見えにくい場所に死角ができやすいことがデメリットといえるでしょう。
また、敷地が広い場合は周囲からの監視が行き届かず、夜間は特に侵入されやすい環境になりがちです。
ただし、平屋ならではの構造上のメリットとして、2階部分がないため、窓や出入口への対策を集中させやすいという利点もあります。
防犯の強化ポイントを絞って対策できるため、効率よくセキュリティレベルを上げられるのは大きなメリットです。
平屋で最も注意すべき窓の防犯対策
平屋の防犯で特に重要になるのが窓の対策です。窓の高さが低く、外部から簡単に手が届く位置にあることが多いため対策は必須です。
ここでは、平屋の窓に行うべき防犯対策についてご紹介します。
できるだけ少なく・小さくする
平屋の設計段階で最も効果的な防犯対策は、窓の数を必要以上に増やさないことです。窓が多いほど侵入経路が増え、攻められる場所が増えてしまいます。
また、窓を配置する場合も、人の出入りが可能な大きな窓ではなく、換気目的の小窓やスリット窓を採用することでリスクを下げられます。小さな窓は外から体を入れにくく、侵入を困難にするため防犯効果が高まります。
さらに、死角になる方角には大きな窓を設けないなど、外部環境に合わせた設計も重要です。もし、すでに平屋に住んでいる場合でも、必要のない窓にフィルムを貼ったり、外側に目隠しフェンスを設置するなどの対策で防犯性を高めることができます。
面格子を設置する

面格子は窓からの侵入を大幅に遅らせ、侵入者に「ここは手間がかかる」と思わせる強力な防犯アイテムです。特に平屋では、腰窓・浴室窓・トイレ窓など、視線が届きにくい位置にある窓ほど狙われやすいため、面格子の設置が効果的です。
アルミ製の簡易的な面格子では工具で外されてしまうリスクがありますが、スチール製・ステンレス製・高強度タイプの面格子は破壊に時間がかかるため、侵入者が諦めやすくなります。
また、デザイン性の高い面格子も増えており、防犯性と見た目を両立できる点もメリットです。既存の面格子がネジ止めの場合は、外側から簡単に外されないよう、防犯ネジへの交換も推奨されます。
防犯シャッターを設置する

防犯シャッターは、ガラス破りやこじ開け対策として最も効果の高い防犯設備の一つです。
シャッターがあるだけで侵入者からの心理的ハードルが上がります。特に平屋は掃き出し窓が多いため、リビングや寝室など大きな窓には防犯シャッターの設置を強く推奨します。
また、最近のシャッターは軽量で扱いやすく、電動式であれば外出前や就寝時にもスムーズに上げ下げが可能です。
さらに、防犯性だけでなく台風・飛来物対策としても役立つため、機能面でのメリットが大きいのも特徴です。外側からの視線を遮る効果もあり、プライバシー向上にもつながります。
防犯ガラスに変える
防犯ガラスとは、ガラスとガラスの間に強靭な中間膜を挟んだガラスで、割られても飛散せず、貫通しにくい構造が特徴です。
侵入手口の中でも最も多い「ガラスを割ってクレセント錠を開ける」という手法に対し、防犯ガラスは高い効果を発揮します。
破壊に時間がかかるため、犯行を途中で諦めさせやすく、平屋の弱点である窓の多さを補う対策として非常に有効です。
特に寝室・リビング・勝手口など、生活動線に近い窓は優先して防犯ガラスへの交換を検討すると安心です。
また、防犯フィルムを貼ることで簡易的に強度を高める方法もありますが、質の低いフィルムは破られやすく、専門業者による施工が推奨されます。
窓ガラスの防犯対策は以下記事でも解説しています。併せてご覧ください。
補助錠を取り付ける

補助錠は窓の防犯レベルを簡単に高められる、コストパフォーマンスに優れた対策です。
クレセント錠だけでは侵入者に狙われやすく、工具を使えば比較的短時間で開けられてしまうことがありますが、補助錠を追加することで侵入にかかる時間を大幅に引き延ばせます。
特にワンタッチ式やサッシ用のロックは取り付けも簡単で、すぐに防犯性を高められる点が魅力です。
また、最近では窓を少し開けたまま施錠できるタイプの補助錠もあり、換気しながら防犯対策をしたいときに便利です。
さらに、補助錠が複数ある窓は空き巣から「時間がかかる」「面倒な家」と判断され、狙われにくくなる傾向があります。平屋のように窓が多い家では、補助錠の導入は非常に効果的です。
クレセント錠の交換方法は以下記事をご覧ください。
平屋の玄関まわりの防犯を強化する方法
平屋の防犯対策では、窓と同じくらい重要なのが玄関まわりです。玄関は正面にあるため侵入されにくいと思われがちですが、実際には鍵の種類や施錠方法によっては短時間で解錠されてしまうケースもあります。
ここでは、玄関まわりの弱点を改善し、侵入を未然に防ぐための具体的な対策を解説します。
防犯性の高い鍵に交換する
平屋の玄関の防犯において最も効果が高い対策が防犯性の高い鍵への交換です。
一般的なギザギザした形状の鍵は、ピッキングやバンピングなどの不正開錠に弱く、侵入者が短時間で開錠できてしまう危険があります。
一方、ディンプルキー、ロータリーディスクシリンダーなどの耐ピッキング性能の高いハイセキュリティシリンダーなどは、複雑な構造によって不正解錠が極めて難しくなっています。
また、鍵穴からの侵入だけでなく、鍵の不正な複製を防ぐために本人確認が厳重にされており、安全性がさらに向上します。
鍵は日常的に使用する防犯設備であり、性能が古いままだといくら外構を強化しても意味がありません。防犯性の高い鍵へ交換することは、平屋の玄関の防犯の土台となる最重要項目です。
ディンプルキーの交換費用や交換手順は以下記事で解説しています。併せてご覧ください。
ワンドアツーロックにする

ワンドアツーロックとは、1つの玄関扉に2つの鍵を設置する防犯方法です。空き巣が侵入を諦める大きなポイントは「侵入に5分以上かかるかどうか」と言われており、鍵の数を増やすことは侵入時間を引き延ばす確実な手段です。
特に平屋では玄関が侵入の入口となりやすいため、上下に2つの鍵を設置することで、防犯性能を大幅に高めることができます。
また、既存の鍵を残したまま補助錠を追加するタイプもあり、工事が小規模で済むのも利点です。ワンドアツーロックは、防犯性の高い鍵と組み合わせることで効果が最大化され、見た目としても防犯意識の高い家であることが外から伝わります。
ワンドアツーロックにする方法は下記記事でも解説しています。併せてご覧ください。
防犯サムターンに交換する

サムターンとは、玄関扉の内側についている回転式のつまみのことです。このサムターンを外側から不正操作し侵入する手口が「サムターン回し」です。
特に郵便受けやドアスコープ、扉の隙間から工具を入れられる構造の玄関は、この手口に弱い傾向があります。
防犯サムターンにはさまざまな種類があり、押しながら回すタイプ、取り外し可能なタイプなどがあり、侵入を防ぐ確実性が高まります。
また、家族の安全を守るためにも、サムターンは見落とされがちな防犯ポイントでありながら効果は非常に大きい部分です。
サムターンの交換は以下記事で解説しています。併せてご覧ください。
平屋の外構にできる防犯対策
平屋の防犯対策では、窓や玄関と同じくらい外構の環境づくりが重要です。外構は建物と外部をつなぐ空間であり、そのつくり方次第で「侵入されにくい家」にも「隠れやすく侵入されやすい家」にもなります。
特に平屋は建物が横に広く、庭や通路の死角が生まれやすい構造のため、外構対策が防犯力向上に直結します。
ここでは、平屋と相性のよい外構防犯の基本を具体的に解説し、家の外から犯罪を寄せつけないための実践的な方法を紹介します。
塀や門を設ける

塀や門は外部との境界を明確にし、不審者の侵入を心理的・物理的に抑制する重要な防犯設備です。
特に平屋は家の周囲に回り込みやすい構造のため、敷地への進入を防ぐ最初の壁として塀や門の設置が効果的です。
ただし、高すぎる塀は外からの視線を遮り、逆に侵入者が隠れやすい環境をつくってしまうため注意が必要です。理想は外から庭が見える程度の高さと登りにくいデザインです。
たとえば、縦格子のフェンスや上部が角度のあるデザインは侵入しにくく、防犯性が高まります。また、門扉を鍵付きのものにすることで無断侵入をさらに防げます。
今すぐできる玄関の防犯対策は以下記事で解説しています。ぜひご覧ください。
死角をなくす
平屋の外構で最も注意すべきなのが死角です。建物の周囲にできる死角は、不審者が身を隠しながら窓を破ったり、鍵をこじ開けたりする行為を容易にしてしまいます。
特に建物の裏側や、隣家との距離が近い部分は死角が生まれやすく、侵入者にとっては好都合な環境です。
対策としては、植栽を減らして見通しを確保する、庭木の剪定をこまめに行う、フェンスの形状を工夫するなど、外部からの視認性を上げる工夫が有効です。
外構は「見られやすいほど安全になる」という特性があるため、死角を減らすことは平屋の防犯強化において即効性のある対策です。
防犯砂利を敷く
防犯砂利は、踏むと大きな音が出る特殊な砂利で、侵入者に音によるリスクを意識させることで近づきにくくする防犯対策です。平屋は建物の周囲を歩きやすい構造のため、防犯砂利を敷くことで侵入経路に自然なバリアを設けることができます。
砂利の上を歩くと「ジャリッ!」という音が響くため、住人が不審者に気づきやすくなり、犯行を躊躇させる効果があります。
また、施工が簡単で費用も抑えられる点が魅力で、DIYでも導入しやすい防犯対策です。ただし、厚みが足りないと音が小さくなるため、施工時にはしっかりと敷き詰めることが重要です。
センサーライトを配置する

センサーライトは、侵入者が近づくと自動で点灯する防犯設備で、外構防犯の中でも特に効果が高いアイテムです。暗闇を好む犯人にとって急な光は大きなプレッシャーとなり、侵入を諦める確率が高まります。
平屋のように建物全体が低い位置にある場合、センサーライトの光が敷地全体に行き届きやすく、死角を大幅に減らすことができます。
また、LEDタイプなら電気代も抑えられ、電池式やソーラー式など設置の自由度が高いモデルも増えています。玄関・勝手口・裏庭・窓付近など、人が近づきやすい場所に複数設置することで防犯効果はさらに向上します。
外構にセンサーライトがある家は、周囲からの視認性が高まり、犯罪者からリスクの高い家と判断されやすくなります。
平屋の防犯性をさらに高める方法
ここまで紹介してきた窓・玄関・外構の対策に加えて、家全体の防犯意識を高める設備や工夫を取り入れることで、平屋の安全性はさらに向上します。
ここでは、住宅の防犯性をワンランク上げるための実践的な方法を紹介します。物理的な対策だけではなく、心理的効果を活用した対策も取り入れることで、平屋でも安心して暮らせる環境が整います。
防犯カメラを設置する

防犯カメラは、犯行そのものを防ぐ抑止力と犯行後の証拠確保の両方で非常に有効です。特に平屋は外周が長く、死角が生まれやすいため、防犯カメラによる監視は大きな安心材料になります。
玄関・勝手口・裏側の窓など、人が侵入しやすいポイントにカメラを設置することで、犯罪者に監視されているという心理的プレッシャーを与えます。
また、最近の防犯カメラはスマホ連動型が多く、外出先でもリアルタイムで確認できるため、不安が軽減される点も魅力です。
録画機能に加え、動体検知でスマホ通知が届くタイプなら、不審者の早期発見にも役立ちます。設置するだけで家全体の防犯力が向上するため、平屋との相性は非常に良い設備です。
ホームセキュリティを導入する

ホームセキュリティサービスは、侵入を検知するだけでなく、駆けつけ対応まで含む高度な防犯手段です。
窓や扉にセンサーを設置し、異常があればセンターに自動通報され、ガードマンが現場に向かう仕組みです。平屋のように侵入経路が多い住宅では、ホームセキュリティの導入によって不在時の安全性が大きく向上します。
また、外出中だけでなく就寝中の防犯にも強く、家族の安心感を高める効果があります。近年は月額コストが下がり、比較的手軽に導入できるプランも増えているため、防犯レベルをワンランク上げたい家庭にとって非常に有力な選択肢です。
ミラーカーテンをつける
ミラーカーテン(遮像レースカーテン)は、外から室内が見えにくくなる特殊な構造を持っています。
特に日中は外側に光を反射して中の様子が見えづらいため、侵入者に家の中の状況がわからないという不安を与えます。平屋は窓が地上に近く、外から室内が見えやすい場合が多いため、ミラーカーテンの効果は非常に大きいです。
また、カーテンを閉めても採光を確保できるため、日中の明るさを保ちながら防犯性を高められます。ただし、夜間は室内の明かりによって見えやすくなるため、遮光カーテンやブラインドと併用することでより安心できます。
防犯意識が高い家と思わせる
犯罪者は事前に下見を行い、侵入しやすい家か手間のかかる家かを判断します。そのため、実際の対策だけでなく「この家は防犯意識が高い」と思わせる工夫が非常に重要です。
たとえば、防犯ステッカーの掲示、防犯カメラのダミー設置、センサーライトの活用など、視覚的に防犯性が高い家であることをアピールするだけでも、侵入リスクは大幅に減ります。
また、郵便物を溜めない、洗濯物を長時間放置しないなど、生活感を放置しないことも不在を悟られにくくするポイントです。
侵入犯は防犯意識が高い家を避ける傾向があるため、外部からの印象づくりは非常に効果的な防犯対策となります。
ご近所付き合いを積極的にする

地域コミュニティとのつながりは、防犯対策として非常に強力な効果があります。近所の人が顔を知っている環境では、不審人物が歩いているだけで異変に気づきやすく、「あの家は周囲の目がある」と犯罪者に思わせる抑止力が働きます。
特に平屋は外からの距離が近いため、ご近所との関係が良好だと日頃から自然と目が行き届き、安心感が生まれます。
また、自治会の見回りや地域での防犯活動に参加することで、家庭単位では得られない安全性を確保できます。
防犯は地域の目があるだけで効果が高まり、平屋の弱点を補う大きな力となります。ご近所付き合いはコストもかからず、誰でもすぐに始められる防犯対策です。
鍵に関する防犯対策はキーレスキューサービスにお任せください

平屋の防犯対策を万全にするためには、鍵の性能を高めることが欠かせません。どれだけ外構や窓を強化しても、玄関や勝手口の鍵が古いままでは侵入のリスクが残ってしまいます。
キーレスキューサービスでは、防犯性の高い鍵への交換、ワンドアツーロック化、防犯サムターンの導入など、平屋と相性の良い鍵まわりの対策をプロの技術で提供しています。
最短即日での施工が可能なため、「今すぐ対策したい」という場合でも迅速に対応できます。また、出張費・見積費は無料で、作業前に必ず見積りを提示するため、初めての方でも安心して依頼できます。
防犯性能の高い鍵は家族の安全を守る大切な設備です。鍵まわりに不安がある場合は、専門知識を持ったキーレスキューサービスにぜひご相談ください。












