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認知症の徘徊を玄関で防ぐには?今すぐできる対策と注意点を解説!

更新日:2025/10/27
認知症による徘徊を”玄関”で防ぐには? 対策方法と注意点を解説

この記事でわかること

  • 認知症による徘徊が「玄関から」起きやすい理由
  • 玄関で今すぐできる徘徊防止対策の具体的な方法
  • 対策を行う際に注意すべきポイント
  • 徘徊対策にかかる費用
金城 甫(きんじょう はじめ)

記事監修者

名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー

これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。

認知症の家族が気づかないうちに玄関から外へ出てしまう「徘徊」は、転倒事故行方不明など重大なリスクにつながる深刻な問題です。

特に夜間や早朝は家族も気づきにくく、気づいたときにはすでに遠くまで離れてしまっていたというケースも少なくありません。

玄関は生活動線のなかで最も外とつながりやすい場所であるため、徘徊対策のなかでも最優先で対策すべきポイントと言えます。

本記事では、認知症による徘徊の仕組みや玄関を中心とした具体的な防止策、費用面・助成制度の活用方法までをわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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認知症による玄関からの徘徊はなぜ起きる?

認知症による徘徊は、単に「理由もなく外を歩き出す行動」ではなく、記憶や判断力の低下によって本人なりの目的や理由があるのに、正しく行動できなくなる状態から起こります。

ここでは、なぜ玄関からの徘徊が起こるのか、その原因をわかりやすく整理します。

そもそも徘徊とは?

徘徊するご老人

認知症の徘徊とは、現在地や状況の認識が乱れることで、本人の意識とは異なる行動を取ってしまうことを指します。

例えば、自宅にいるにもかかわらず「家に帰らなければ」と思い込んだり、「仕事に行かないと」「子どもを迎えに行かなくては」と記憶が時間的にずれてしまって動き出すことがあります。

本人の中には一応の目的や理由があるため、徘徊は問題行動と捉えるのではなく、現在地・役割・状況への不安の表れとして理解する必要があります。

また、周囲が止めても納得できなければ抵抗してでも外に出ようとすることがあり、適切な対策を取らずに放置すると、転倒・交通事故・行方不明など重大な事故につながる危険性があります。

なぜ玄関からの徘徊が多い?

徘徊が玄関から起こりやすいのは、玄関が外の世界とつながる出口として記憶に強く残っている場所だからです。

また、認知症の初期〜中期では長期記憶が比較的保たれているため、玄関=外出する場所という認識は残っているケースが多く見られます。

さらに、トイレへ行くつもりで廊下を歩いていたら玄関にたどり着き、そのまま外へ…という「方向感覚の乱れ」による行動もよくあります。

日常的に家族が玄関を頻繁に使うことで、出口として意識が向きやすくなることも影響し、玄関を最優先で対策すべき場所と考えるべき理由がここにあります。

認知症の徘徊に気付けないとどうなる?

徘徊で最も危険なのは、発見が遅れた場合のリスクです。認知症の方は外に出た後も目的地や帰り道がわからなくなり、予想外の方向へ長距離を移動してしまうことがあります。

冬場や深夜であれば低体温症や事故の危険性が高まり、実際に行方不明者の多くは発見が数時間遅れただけで重大な結果につながっています。

また、徘徊による交通事故などで第三者に被害が及んだ場合、家族が賠償責任を負う可能性があるという重大な側面もあります。

つまり徘徊は何となく危険なのではなく、一瞬の見逃しが取り返しのつかない事態につながると認識して、玄関を軸に早期の対策を行うことが重要です。

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玄関からの徘徊はどう対策すれば良い?

玄関は家の中でもっとも外部とつながりやすく、認知症の徘徊が最も発生しやすい場所です。そのため徘徊対策を行う際は、まず玄関を優先的に対策することが重要です。

ここでは、実際に玄関まわりで実践されている徘徊対策を、導入しやすい順番・目的別にわかりやすく整理して紹介します。

玄関ドアの開閉を知らせるセンサーやアラームを導入する

最も手軽で導入しやすい対策が「玄関ドアの開閉を感知してアラームで知らせる」タイプの徘徊対策です。

ドアに小型の開閉センサーを取り付けるだけで、ドアが開いた瞬間にブザー音や光、または家族のスマートフォンに通知を送る仕組みのものもあります。

工事不要で設置が簡単な製品が多く、賃貸住宅でも使用しやすいのが大きなメリットです。

目的は外出そのものを止めるのではなく、家族がすぐに気付ける体制を整えることで、発見が遅れるリスクを大幅に下げられます。

スマートロックで玄関の施錠状況を遠隔で確認できるようにする

スマートロックを導入することで、玄関の施錠状況をスマートフォンから遠隔で確認・操作できるようになります。

自動施錠機能がある製品であれば、家族が鍵を閉め忘れても一定時間後に自動で施錠され、徘徊リスクを下げることが可能です。

また、鍵の開閉が行われるたびにアプリ通知が届くタイプであれば、徘徊の兆候をいち早く把握できます。

さらに最近では、一定時間ドアが開いたままになっていると異常を知らせてくれる機能があるモデルも増えており、防ぎながら見守る対策として注目されています。

工事不要で後付けできるタイプや賃貸対応モデルもあるため、心理的・技術的ハードルも下がっています。

スマートロックについては以下記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

サムターンカバーや補助錠で物理的に玄関の解錠を防止する

玄関からの外出をそもそも防ぎたいという場合には、物理的に鍵を開けにくくする対策が有効です。

代表的なものが、サムターン(内側のつまみ)を覆って操作できなくするサムターンカバーや、鍵穴とは別に取り付けられる補助錠です。

サムターンカバーは認知症の方がいつもと違う操作に混乱して開けるのを避ける効果があり、補助錠は高い位置や目立たない位置に取り付けることで気づかれにくいというメリットがあります。

工事不要で工具だけあれば自分で設置できるタイプも多く、比較的低コストで導入できるのも魅力です。

補助錠については以下記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

賃貸でも使える工事不要の徘徊防止グッズを取り入れる

賃貸

賃貸住宅では、穴あけ・加工不可などの制約が多いため、工事不要・原状回復がしやすい徘徊防止グッズを選ぶことが重要です。

具体的には、マグネット式や両面テープで貼るだけの補助錠、工具不要で扉の内側に取り付けられるロックバー、床と天井を突っ張るタイプの簡易ロックなどがあります。

さらに、持ち運び可能なセンサー式アラームなど、設置場所を柔軟に変更できる製品も人気です。

賃貸でありながらも玄関をしっかり対策する方法は多く、まずは工事不要かつ撤去が容易なタイプから導入を検討するのがおすすめです。

生活リズムを整えて徘徊自体の発生を減らす工夫をする

徘徊対策は鍵やセンサーなどの設備対策だけに頼るのではなく、そもそも徘徊を発生しにくくする生活環境づくりも重要です。

認知症の方は、日中に十分な活動量や刺激がないまま過ごすと、夕方から夜間にかけて不安感や混乱が強まり、徘徊につながるケースが多く見られます。

そのため、日中に適度な運動外出会話趣味などの時間を取り入れることで、夜間の徘徊リスクを下げられます。

また、夕方以降の照明を明るく保ち、影や暗さで不安を感じにくい環境を整えることも、徘徊を抑制する効果があるとされています。

勝手口や窓も含めて出入り口全体を徘徊対策する

認知症の方は玄関ではない出口から外に出ようとするケースも多く、勝手口掃き出し窓庭やベランダへの出入口が第2の脱出口になることもあります。

特に一戸建てでは玄関以外の出入口が複数存在するケースが多く、そこへの対策を見落としてしまうと徘徊リスクを完全には抑えられません。

玄関と同様にアラーム・鍵対策・柵の設置などを広範囲に検討し、最も出やすい場所、家族が目を離しやすい場所から優先して対策を行うことが重要です。

玄関だけに限定せず、住宅全体で徘徊リスクを可視化し、適切に対応することが求められます。

勝手口の対策については下記記事をご覧ください。

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玄関の徘徊防止を行う際の注意点

徘徊対策は外へ出さないことだけが目的ではなく、本人の不安を減らし、万一外に出ても深刻な事故にならない環境を整えることが重要です。

ここでは、徘徊対策に取り組む際にやってはいけないこと見落としやすい注意点を整理して、対策の方向性を誤らないための重要な視点を解説します。

完全に閉じ込めるのは逆効果になることがある

徘徊を防ぐために玄関を厳重にロックする、家中の出口を塞ぐ、といった閉じ込める方向の対策は、一見効果的に見えても逆に大きなリスクを生むことがあります。

認知症の方は状況判断が難しくなる一方で、身体機能は比較的保たれていることが多いため、閉じ込められたと感じた途端にドアを強く叩いたり、窓を割ろうとしたりして、より危険な行動につながることもあります。

また、自分が閉じ込められているという強い不安感がストレスとなり、生活に悪影響を及ぼす可能性もあるため、徘徊をゼロにするのではなく、気づける・安全に見守れる方向の対策を優先する必要があります。

外出を止めるより外出を検知・把握するという発想が重要

徘徊対策においては、出さないよりも出ようとした瞬間に気づくという発想が推奨されています。

例えば、ドアの開閉センサーやスマートロックの通知機能などは、玄関からの外出を即座に把握できることが最大の強みです。

従来の鍵を二重三重にする方法だけでは、家族が気づかないうちに別の出口を使われる可能性もありますが、通知型の対策であれば見逃さない体制を整えることができます。

実際の介護現場でも、徘徊の完全阻止よりも速やかな発見と対応を重視するケースが増えており、外出への検知力のある対策こそが重要なキーワードとなっています。

脱出口は玄関だけではない

徘徊対策で見落とされがちなのが、玄関以外の出口からの外出です。

先述したように、一戸建ての場合は勝手口・掃き出し窓・庭やベランダの出入口など、複数のルートから外へ出られる構造になっていることがほとんどです。

玄関だけを強化して安心していたら、別の出口から徘徊されてしまったというケースは非常に多く、効果的な徘徊対策を行うには、家全体の出入り口に対策を取ることが重要です。

特に家族の目が届きにくい場所ほど優先順位を上げ、センサー・鍵対策などを合わせて検討する必要があります。

使う製品は介護者が運用し続けられるかも重要

徘徊対策の製品を選ぶ際は、理論的な性能価格だけで判断するのではなく、日常生活の中で介護者が無理なく運用し続けられるかどうかを重視すべきです。

例えば、通知機能がついていても、アプリの操作が複雑頻繁な充電が必要家族が通知に気づかない、などの理由で実際に役立たないケースも存在します。

介護には日々の継続が求められるため、設定が簡単・誤作動が少ない・運用がシンプル・家族全員が使いやすい、といった現実的に続けられる条件を満たしていることが重要です。

特に高齢の介護者が中心の場合は、なおさら簡便性を優先すべきです。

自治体の介護保険・助成制度は必ず事前に確認する

補助金 助成金

徘徊防止に関する設備や見守り支援は、自治体によって介護保険や助成制度の対象になる場合があります。

特に徘徊感知機器のレンタルや玄関の鍵や補助錠の取り付けを対象とする補助制度を設けている自治体もあり、条件を満たせば費用負担を大幅に抑えられる可能性があります。

ただし、制度の対象範囲・適用条件・申請窓口は自治体によって異なり、導入後では申請できないケースもあるため、必ず事前に確認することが重要です。

助成金の活用については下記記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

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徘徊対策にかかる費用はどのくらい?

徘徊対策は、今すぐできる低コストの方法から鍵のプロによる本格施工まで幅広く、どこまで対策を行うかによって費用は大きく変わります。

ここでは、代表的な対策ごとの費用感や保険・助成制度の対象となりやすい分類をわかりやすく整理します。

アラーム・センサー系(工事不要)

ドアの開閉を検知してアラーム音やスマホ通知で知らせるタイプは、もっとも低コストかつ導入しやすい徘徊対策です。

製品によっては3,000円〜10,000円程度で購入でき、電池式・貼るだけ・配線不要のモデルも多いため、工事不要で賃貸でも安心して利用できます。

また、介護保険でレンタル対象になる「徘徊感知機器」に該当する場合もあり、月額300〜1,000円程度で利用できるケースもあります。

とにかく気づくことを優先する家庭に向いており、スピード導入と費用対効果のバランスが最も高い対策といえます。

GPS端末・見守りサービス

万が一外に出てしまったときに備えて、現在地を特定できるGPS端末や見守りサービスを導入するケースも増えています。

導入費用は数千円〜10,000円程度、月額利用料は500円〜3,000円ほどが一般的です。

自治体によっては「徘徊高齢者家族支援」などの名目で費用補助や貸与制度が設けられていることもあり、自己負担を大きく抑えられる可能性があります。

徘徊を完全に防ぐのではなく、行方不明になった際の早期発見を重視する家庭には特に有効です。

スマートロック・IoT系

スマートロック

スマートフォンから玄関の施錠状況を確認・操作できるスマートロックは、20,000円〜50,000円程度が相場です。

自動施錠・開閉通知・異常検知など機能面が充実したモデルほど価格が上がりますが、気づきと防御の両立ができるため、認知症対策として人気が高まっています。

一部の自治体では「高齢者見守り機器」として助成制度の対象になることもありますが、すべての地域で対象になる訳ではないため、導入前に確認することが重要です。

工事不要の後付けモデルも多く、スマート家電と連携可能なタイプもあります。

補助錠・サムターンカバー等(物理鍵系)

玄関の鍵そのものを操作しにくくする物理的対策は、3,000円〜20,000円程度で導入可能です。

自分で取り付けられるタイプも多く、賃貸でも使用できる「貼り付け型」「工具不要タイプ」も増えています。

自治体や介護保険の対象にはなりにくいものの、解錠自体を難しくするため、外出そのものを防止したいご家庭に向いています。

ただし、閉じ込め型の対策は本人にストレスを与えるリスクもあるため、完全遮断ではなく「位置を変える」「操作を複雑にする」など、本人の心理に配慮した導入が重要です。

玄関の鍵交換(防犯性の高い鍵へ変更)

防犯性が高い鍵へ交換する場合、専門業者への依頼が必要となるケースが多く、費用は25,000円〜50.000円前後が目安です。

一部の自治体では「高齢者安全対策」「防犯対策」などの名目で助成金の対象になることがありますが、介護保険でカバーできるケースは基本的に少ないため、事前に自治体に確認することが必須です。

安全性・確実性・プロの判断を求める場合には最も安心できる選択肢です。

鍵交換費用の相場については以下記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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徘徊対策の中でも玄関の鍵をどう対策するかは非常に重要なポイントです。

しかし、認知症の症状や住まいの間取り、生活スタイルによって最適な方法は変わるため、どの対策が安全で効果的なのかを家族だけで判断するのは難しいケースも少なくありません。

特に鍵や玄関の防犯設備は安全性と実用性のバランスが重要で、閉じ込めるリスク・操作の複雑さ・家族の負担などを総合的に見た上で判断する必要があります。

そこで頼りになるのが、認知症や徘徊対策にも対応可能なプロの鍵業者です。

鍵のプロに相談することで、サムターンの構造変更や補助錠の適切な位置調整、心理的負担を抑えつつ操作を難しくする工夫など、その家・そのご家族に最適化された対策を提案してもらえます。

また、誤作動のリスクや家族が不便になる設置方法なども事前に回避できるため、やってみたけれど逆効果だったという失敗を防ぐことにもつながります。

さらに緊急時の駆けつけや、後からの鍵調整・追加対策などのアフターフォローをしてもらえる点も大きな安心材料です。

徘徊対策は鍵を変えるだけで解決する問題ではなく、その家族にとって安全で、現実的に続けられる方法を選ぶことが重要です。

キーレスキューサービスのような認知症対策に理解のある鍵業者であれば、状況を丁寧にヒアリングしたうえで、個別の家庭に合わせた徘徊対策を提案してくれます。

「どの対策が最適かわからない」「できれば工事を最小限に抑えたい」「将来的にも使い続けられる方法を選びたい」という方は、早めに鍵のプロへ相談することで、安心できる選択肢をスムーズに見出すことができます。

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