鍵交換費用が半額に!?助成金を活用して安くする方法や注意点を解説!

この記事でわかること
- 助成金や補助金を申請する流れ
- 助成金や補助金を利用するときの注意点
- 助成金以外で鍵交換費用を安くする方法

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
関東地方を中心とした住居を狙った強盗事件や防犯意識の高まりを背景に、鍵の交換を検討する家庭が増えています。
しかし、費用の高さから一歩踏み出せない人も少なくありません。そんな中、注目されているのが補助金制度です。
自治体によっては、防犯対策の一環として鍵交換費用の一部を助成してくれるケースがあります。本記事では、助成金を使って鍵交換を安く済ませる方法や注意点などを解説します。
目次
鍵交換に助成金や補助金が適応される?
鍵交換を検討する際、防犯目的や空き巣対策が主な理由となることが多いです。こうした背景を受け、全国の一部自治体では「防犯対策助成金」や「住宅防犯設備補助金」といった制度を通じて鍵交換の費用を補助しています。
ただし、助成金が適用されるかどうかは、地域によって制度の有無や要件が大きく異なります。助成を受けるには、事前申請が必要な場合が多く、作業後の申請では対象外になることもあるため注意が必要です。
書類提出や現地確認を求められる場合もあり、スケジュールには余裕を持って対応したいところです。
また、補助の対象になる鍵の種類にも制限が設けられている場合があります。ホームセンターなどで購入できる簡易な交換部品では、助成の対象外とされることもあるため、対応製品について事前に確認しておきましょう。
鍵交換にかかる費用は、一般的に18,000円〜35,000円前後と決して安くありませんが、自治体の補助を活用すれば費用を抑えることができます。
助成金と補助金の違いは?

「助成金」と「補助金」はどちらも国や自治体から交付される金銭的支援ですが、その目的や受給条件、申請手続きに違いがあるため混同しないように注意が必要です。
助成金は、雇用促進や人材育成、防犯対策など政策目的を達成するための支援策であり、条件を満たせば原則として受給できるのが大きな特徴です。
一方で補助金は、競争性があるケースが多く、限られた予算枠内で審査を通過した事業者や個人に対して交付されます。
さらに、助成金は基本的に返済義務がないが、用途外の使用や虚偽申請が発覚した場合は返還を求められます。補助金も原則返済不要だが、実施後に報告書提出や監査が義務付けられるケースが多く、より厳格な運用が求められます。
鍵交換に関連する支援制度の多くは助成金の形式をとっており、必要書類を揃えて期限内に申請すれば、高確率で費用の一部を受け取ることができます。
制度の正確な区分を理解し、計画的に活用することが、無駄な出費を抑えるポイントとなります。
助成金や補助金でどれくらい安くなる?
ここでは、具体的にどれくらい安くなるのか相場をご紹介します。
鍵交換費用の相場
鍵交換にかかる費用は、鍵の種類や設置環境によって大きく異なります。
最も一般的なシリンダー錠であれば6,000円~12,000円前後で交換が可能ですが、防犯性の高いディンプルキーになると25,000円~35,000円を超えるケースも珍しくありません。
玄関のドアノブごと交換するような作業であれば、部品代と工賃を合わせて30,000円を見込んでおくと安心でしょう。
この費用に対して、自治体が提供している助成金や補助金が適用されると、自己負担額を大きく抑えることが可能です。
地域によっては補助率が3分の2、あるいは上限30,000円まで設定されている制度も存在するため、最新の情報を各自治体の公式サイトで確認することが重要です。
鍵交換費用の相場については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
助成金や補助金の負担相場
鍵交換に対する助成金や補助金の支給額は各自治体の制度によって異なりますが、一般的に費用の2分の1を上限とした補助が多い傾向にあります。
自治体によっては高齢者や障がい者、ひとり親家庭などを対象にした特別枠を設けているケースもあり、負担割合がより手厚く設定されていることもあります。
実際に補助金を活用すれば、鍵交換にかかる費用の半額前後が支給されることが多く、自己負担を大幅に軽減できます。
制度を利用するには申請書類や見積書の提出が必要になるため、事前に自治体の要項を確認しておきましょう。
鍵交換に助成金や補助金が活用できる自治体は?
ここでは、具体的に鍵交換に助成金や補助金を活用できる自治体をいくつかご紹介します。
東京都練馬区
東京都練馬区では「住まいの防犯対策緊急助成事業」を実施しており、戸建てや共同住宅に居住する個人を対象に、鍵交換を含む防犯設備の設置費用の4分の3(上限3万円)を助成しています。
申請は一世帯につき1回のみで、所有者や管理者の同意が必要な場合もあります。
東京都葛飾区
東京都葛飾区では「住まいの防犯対策助成」として、住宅に対する犯罪を未然に防止するため、防犯設備を購入・設置した区民に対し、その費用の一部を助成しています。
申請受付期間や対象となる設備については、区の公式サイトで最新情報を確認することが推奨されます。
東京都八王子市
八王子市では「住まいの防犯対策緊急補助金」を実施しており、個人の防犯対策を対象に、鍵交換を含む防犯設備の設置費用の一部を補助しています。
集合住宅にお住まいの方も対象ですが、管理組合や管理会社の許可が必要な場合があります。
助成金や補助金を申請する流れ

鍵交換に関する助成金や補助金を受け取るためには、制度ごとに定められた申請手順を正確に踏む必要があります。
まず行うべきは、自分が住んでいる自治体で該当する補助制度が実施されているかの確認です。市区町村の公式サイトや窓口で、対象条件・補助内容・募集時期などを調べることで無駄な手間を省けます。
次に、申請に必要な書類を準備する。多くの自治体では、申請書に加え、鍵交換の見積書・工事内容の図面・施工前の写真などを求めています。
特に注意したいのが、工事前に申請が必要なケースです。事前申請が原則とされている制度では、勝手に工事を進めてしまうと補助の対象外になってしまいます。
申請書類を提出後、自治体による審査が行われます。内容に問題がなければ交付決定通知が届き、そこで初めて工事に取り掛かれるようになります。
工事完了後は、完了報告書や領収書、施工後の写真を提出して、最終的な補助金額が確定するという流れです。
審査から補助金の交付までは1~2か月を要することが多いため、急ぎの場合には日程調整も重要なポイントになります。
手続きには細かな要件が含まれているため、少しでも不安があれば行政の相談窓口や防犯設備業者に確認をとることが失敗を避ける近道です。
鍵交換に助成金や補助金を利用するときの注意点
鍵交換で助成金や補助金を利用する際はいくつか注意点があります。失敗しないためにもしっかりと確認しておきましょう。
書類はミスなく記入する
鍵交換に助成金や補助金を利用する際、最も注意すべき点の一つが申請書類の記入ミスです。
申請用紙に誤字脱字があったり、記載漏れがあると受理されず、再提出を求められるケースが多いです。特に金額の欄や日付、契約者情報は慎重に記入しなければなりません。
ミスを防ぐには、記入後に第三者の目でチェックしてもらうのが効果的です。防犯設備業者や市区町村の窓口職員に事前に確認してもらえば、不要な手戻りを避けられます。
特に書類の提出期限が短い自治体では、ほんのわずかな記載ミスが致命的になることもあります。
また、押印漏れや必要書類の添付忘れにも注意したいです。補助金の申請では印鑑や住民票、身分証明書のコピーなどが求められることが多く、1枚でも不足すると書類不備で突き返されてしまいます。
確実な受給のためには、記入項目を一つずつ確認しながら、慎重に準備を進める姿勢が求められます。
要項を確認しておく
助成制度ごとに対象者の条件、補助対象となる工事内容、申請期間、必要書類、補助金額の上限などが細かく規定されています。
これらを把握せずに進めると、申請が通らなかったり、対象外とされて無駄な費用が発生する可能性もあります。
工事着工のタイミングにも注意が必要で、申請前に施工した場合は原則として補助対象外となる制度も多く、要項の中には「事前申請が必須」「着工日は申請後○日以降」などのルールが細かく記載されていて、一文ずつ丁寧に確認する必要があります。
補助対象となる経費の範囲についても明確にしておくことが重要です。製品代のみが対象なのか、出張費や取り付け工賃も含まれるのかは制度ごとに異なります。
制度を最大限に活用するためには、まず公式サイトで最新の要項を確認し、疑問点は担当窓口に早めに問い合わせることが大切です。
余裕をもったスケジュールにする
鍵交換で助成金や補助金を利用する場合、申請から交付までには一定の時間がかかります。
そのため、余裕を持ったスケジュール設定が不可欠です。多くの自治体では申請が集中する年度末や予算締切直前の時期は処理に時間がかかる傾向があります。
申請から工事完了、そして完了報告書の提出までをスムーズに進めるには、少なくとも1カ月程度の余裕を持って計画を立てておくと安心です。
補助金の交付には「申請→審査→承認→工事→実績報告→交付決定」といった複数のステップが存在します。この各工程に要する期間をあらかじめ見積もっておくことで、予定通りに工事を進めやすくなります。
急ぎで鍵交換を行いたい場合は、申請から工事開始までの猶予が取れず、結果として自己負担となるリスクもあります。
制度を確実に活用するには、鍵の交換が差し迫った状態になる前に準備を始めておくことが大切です。
とくに年度単位で予算枠が設けられている制度では、3月末までにすべての手続きを終える必要があるため、1月中には動き始めるのが理想的といえます。
時間的な余裕が、結果的に手間や費用を抑える鍵となります。
賃貸物件の場合は管理会社や大家に連絡しておく

賃貸物件に住んでいる場合は、管理会社や大家との事前確認が欠かせません。
なぜなら、鍵の変更は建物の共有部分や防犯設備に関わることが多く、入居者の独断で進めることができないケースが一般的だからです。
例えば、玄関の鍵を交換する際、補助金の申請書類には所有者の承諾が必要な自治体もあります。勝手に工事を進めた後では、助成対象から外されるリスクも生じるため、計画段階での連絡が必須となります。
また、元の鍵の保管や復旧義務が契約に含まれている場合もあり、事後トラブルを防ぐ意味でも確認は怠れません。
さらに、補助金の対象として認められる鍵の種類や設置条件は自治体によって異なることがあります。これらの情報を管理会社と共有しておけば、承認を得やすくなるだけでなく、後の申請手続きもスムーズに進められます。
賃貸物件にお住まいの方は以下の記事を参考に鍵交換を進めてください。
補助金や助成金以外に鍵交換費用を安くする方法
補助金や助成金などの自治体の制度以外にも鍵交換費用を抑える方法はあります。これらを知っているだけで大きく費用を抑えられる可能性があるので、ぜひチェックしてみてください。
交換する鍵を見直す
交換する鍵の種類を見直すことで出費を大きく減らせることがあります。特に高性能なシリンダー錠や電子錠は防犯性に優れる一方で価格が高くなるため、使用目的や立地環境に応じたバランスの取れた製品選びが重要となります。
例えば、ディンプルキーではなく一般的なピンシリンダーを選択することで、必要最低限の防犯性を保ちながらコストダウンが可能になります。
もちろんセキュリティレベルを落としすぎると意味がないため、周囲の治安や建物の構造も加味しながら検討する必要があります。
最近では、安価でも信頼性のあるメーカー製の鍵も多く流通しており、そうした中から選べば無駄な出費を防げるだけでなく、品質面でも安心できます。
事前に業者と相談し、見積時点で複数の鍵タイプの価格と性能を比較する姿勢が、最適な選択につながります。
交換する鍵の個数を減らす
鍵交換にかかる費用は、交換する鍵の種類だけでなく個数にも大きく左右されます。一般的に、1箇所あたりのシリンダー交換費用は7,000円〜20,000円前後とされていますが、2箇所以上同時に依頼すると単純に倍以上の費用が発生します。
特に玄関と勝手口、さらに窓の補助錠など複数箇所の鍵交換を考えている場合、全てを一度に対応するのではなく、優先順位をつけて必要最低限に絞ることで費用を抑えることが可能です。
たとえば、玄関のシリンダーがピッキングに弱い古いディスクシリンダーであれば、まずその1箇所を防犯性の高いディンプルキーに交換するだけでも侵入リスクを大幅に減らせます。
その他の箇所は、現状のまま使用を継続しつつ補助錠を設置する、あるいは防犯フィルムを窓に貼るなどの代替手段も有効です。
また、ワンドアツーロックの玄関の場合、上下の鍵を一体型で交換する必要があるかどうかも確認が必要です。機種によっては片側のみの交換が可能な製品もあり、その場合はコスト削減につながります。
鍵の個数を見直すことで、予算の範囲内で防犯性を高める現実的な選択がしやすくなるでしょう。
鍵交換ではなく補助錠を取り付ける

必ずしも既存の鍵を丸ごと交換する必要はありません。防犯性を強化しながらもコストを抑える手段として有効なのが、補助錠の取り付けです。
特に玄関ドアに対してワンドア・ツーロック(1つのドアに対して2つの鍵を設置すること)を実現する方法として、多くの家庭で導入されています。
補助錠は、主錠に加えてもう一つの施錠ポイントを設けるもので、外部からの侵入に対して心理的なハードルを高める効果が期待できます。
防犯の専門家の間でも、空き巣犯が敬遠する条件として「2つ以上の鍵」が挙げられることから、防犯対策として合理的な選択肢といえます。
さらに、補助錠は工具を使って比較的簡単に取り付けられる製品も多く、自分で設置可能なものを選べば業者に依頼する費用が不要となり、トータルコストを大幅にカットできる点も魅力のひとつです。
もちろん、しっかりとした固定や耐久性が求められるため、DIYが不安な場合は専門業者に依頼した方が安全面でも安心感があります。
最近では、セキュリティ性能と価格のバランスに優れた補助錠が多く登場しており、安価でありながら信頼性の高い商品も豊富に選べるようになっています。
鍵交換よりも柔軟で低コストな防犯策を探しているなら、補助錠の導入は十分に検討する価値があるでしょう。
ワンドアツーロックについては以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
複数社に見積りをとる

鍵交換の費用を抑えるためには、あらかじめ複数の業者に見積りを依頼しておくことが非常に重要となります。
1社だけの料金だけを見て判断してしまうと、相場よりも高額な費用を支払ってしまうリスクがあります。同じ作業内容であっても、業者によって価格設定は大きく異なることが多いです。
また、見積りを比較することで料金だけでなく、対応の丁寧さや説明の分かりやすさといったサービス品質も見えてきます。
例えば、安さを前面に打ち出していても、見積り段階で詳細な料金を提示しない業者には注意が必要です。後から追加費用が発生するようなケースも少なくありません。
信頼できる業者を見極める際は、実際に鍵交換を利用した人の口コミも参考にすると良いでしょう。高評価が多いところは料金とサービスのバランスが取れている可能性が高いです。
玄関周りのセキュリティを任せる以上、費用の安さだけでなく安心感も欠かせない要素となります。
助成金や補助金を活用してお得に鍵交換をしよう!

鍵交換は防犯対策として重要な手段ですが、費用がかさむ場面も少なくありません。そうした中、自治体が実施する助成金や補助金制度を活用すれば、自己負担を抑えながら安全性を高めることが可能です。
行政が提供する防犯支援制度を上手に活用することで、費用を抑えながら住宅の防犯レベルを引き上げることができます。鍵の交換を検討しているなら、まずは居住地域の自治体サイトを確認し、利用可能な補助制度の内容を把握することが賢明です。
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