鍵がささらないときはどうしたらいい?原因と自分でできる対処法を解説!
この記事でわかること
- 鍵がささらない原因と対処法
- 自転車・車・バイクの鍵がささらない場合の対処法
- 鍵がささらないときのNG行為

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
帰宅して鍵を開けようとしたとき、または家の鍵を閉めようとしたときに「鍵穴に鍵がささらない…」と困ったことはありませんか?
このような鍵トラブルは意外と多いのですが、いざ自分の家で起こると慌ててしまいますよね。
しかし、無理に鍵を入れようとすると、鍵が壊れて事態がさらに悪化してしまうこともあります。
そのようなことにならないよう、本記事では「鍵が鍵穴にささらない・入らない」原因や対処法を解説します。最悪の事態を招かぬよう、ぜひ参考にしてください。
目次
鍵がささらないときの原因は?
なぜ鍵がささらなくなるのか。考えられる原因をいくつか紹介します。
子鍵やシリンダーの汚れ
子鍵(鍵穴に差し込む方の鍵の呼称)は日常的に使用するため、知らないうちにホコリやゴミが付着し、動作不良を引き起こすことがあります。
特にポケットやバッグに入れたままの子鍵は、細かい砂や繊維くずが付着しやすく、汚れが付着した状態で抜き差しを繰り返すと、シリンダー内にもゴミが蓄積されていきます。
鍵穴内部の潤滑剤切れ
鍵穴を定期的にメンテナンスしている方は少ないかと思います。「鍵がささらない」「奥まで入らない」といった原因のひとつとして、鍵穴内部の潤滑剤不足が挙げられます。
鍵穴内部には元々潤滑剤が塗布されていますが、長期間の使用によって枯渇していき、鍵穴の動きに影響してきます。
鍵穴内部の異物
鍵穴に子鍵がささらない、途中までしか入らないときは、何らかの異物が鍵穴内に詰まっている可能性があります。
玄関の鍵は外に面しているため、道路からの細かいホコリや砂が雨風によって付着しやすいのです。
また、子供のいたずらなどでガムや接着剤などが鍵穴に詰まっている可能性もあります。
シリンダーの故障
日本ロック工業会(JLMA)の「錠の耐用年数についてのガイドライン(平成24年7月)」によると、電子錠を搭載していない一般錠(シリンダー)の耐用年数は10年です。
使用から10年以上が経過している鍵は、経年劣化によって故障しているかもしれません。
子鍵の変形
鍵は専用の子鍵とピッタリ合うように作られているため、子鍵が少しでも変形してしまうと、うまく鍵穴に入らなくなってしまいます。
子鍵の変形の原因には、経年劣化、衝撃や重み、熱膨張などが挙げられます。
子鍵が変形したときには、ハンマーで叩いたり、鍵穴に入れて反対に曲げるなどしてそのまま使おうとしてしまいがちですが、一度曲がってしまった鍵を完全に修復することはできません。
合鍵の精度
鍵がささらない原因のひとつに、合鍵の精度が関係していることがあります。
基本的に合鍵を作るときは、元の鍵(純正キー)をもとにブランクキーを削って作成するので、わずかなズレがどうしても生じてしまいます。
また、純正キーをもとに作成した合鍵ではなく、合鍵をもとにさらに合鍵を作ってしまうと、微細なズレがさらに蓄積され、鍵穴に適合しなくなる場合があります。
鍵がささらないときに自分でできる対処法
ここからは「鍵がささらない」「途中までしか入らない」ときに自分でもできる対処法についてご紹介します。
鍵穴と子鍵の汚れを取り除く

鍵穴を覗いてみて、砂やゴミなどの汚れが確認できる場合は、掃除機やエアダスターで除去しましょう。
掃除機はノズルを鍵穴に当てて、左右に揺らしながらゴミを吸い出します。エアダスターも同様にノズルを鍵穴に当てて汚れを除去します。
シリンダー内部はとても精巧な作りになっているので、ホコリや塵などのわずかな汚れがあるだけで動作を妨げてしまうことがあります。
また、衣類のポケットやバッグの中に子鍵を入れて持ち歩いている場合は、ゴミやホコリなどの汚れが子鍵に付着しやすくなっています。
特にディンプルキーは、くぼみに汚れが溜まりやすいため、布や歯ブラシで掃除することをおすすめします。
鍵穴を掃除する方法については以下の記事でも解説しています。併せてご覧ください。
鍵穴の異物を除去する
いたずらなどでガムや接着剤などが鍵穴に詰まっている場合は、自力での対処は困難であるため、早い段階で鍵屋に相談してください。
悪質ないたずらは器物損壊罪に該当することもあります。必要があれば警察に通報し、警察が来るまではシリンダーなどに触れないようにしましょう。
鍵穴に詰まった異物の取り除き方は以下の記事でも解説しています。併せてご覧ください。
鍵穴専用の潤滑剤を使う

潤滑剤が不足しているときは、鍵穴専用の潤滑剤を使用してください。鍵穴専用の潤滑剤は、ネットショッピングやホームセンター、ドン・キホーテなどで購入できます。
このとき、シリコンスプレーなどを吹き付ける人がいますが、これらのスプレーは鍵穴に油やゴミを溜め込んでしまうため、故障の原因となります。
鍵穴専用の潤滑剤をさす手順は以下の通りです。
1.潤滑剤を使用する前に、エアダスターや掃除機で鍵穴内のホコリ、汚れを除去してください。
2.鍵穴潤滑剤を鍵穴に少量注入します。

3.子鍵が鍵穴に問題なく挿入できましたら、数回抜き差しして潤滑剤をシリンダーになじませてください。

鉛筆の芯の粉を鍵にまぶして抜き差しする
鍵の滑りを改善するため、鉛筆やシャープペンの芯の粉を鍵にまぶして抜き差しする方法があります。
これは、鉛筆の芯に含まれている黒鉛の潤滑作用を利用したもので、潤滑剤が手元にない場合の応急手段として大手鍵メーカーも推奨している方法です。
また、黒鉛は炭素なので、変化しないという性質があります。炭素は高温に耐えることから、黒鉛は高温環境での潤滑剤としても使用されています。
使用する芯は、2Bなどの黒鉛がより多く含まれている柔らかいものがおすすめです。
合鍵を使う
鍵穴ではなく、子鍵に問題があることもあります。
上記の対処法でも改善しないときは、合鍵(スペアキー)か他のオリジナルキー(シリンダーについてきた子鍵)を使ってみましょう。
子鍵が曲がっていたりすると、正しい子鍵を使用していても、ささらなくなってしまいます。
合鍵が手元にないときは、営業時間内であれば近くのホームセンターで作成してもらえるかもしれません。
鍵穴を温める
気温が低い地域では、冬場に鍵穴が凍結して動かなくなることがあります。
こんなときは、温かい缶コーヒーやカイロなどを鍵穴に当てて温めてみましょう。持っていない場合は手のひらで温めるのも効果的です。
くれぐれも水や熱湯を鍵穴にかけるのは控えましょう。鍵穴内部の部品が故障したり、凍結が余計に悪化する可能性があります。
自転車・車・バイクの鍵がささらない場合は?
ここでは、玄関以外の鍵がささらない場合の対処法をケース別にご紹介いたします。
車やバイクの鍵トラブルはディーラーに依頼する

車やバイクの鍵がささらないときも、無理に鍵を差し込んだり、クレ5-56などの潤滑剤を使用してはいけません。
鍵穴や子鍵の掃除、鍵穴専用の潤滑剤の使用で解決する場合もありますが、鍵の交換や修理を自分で行うことは難しいので、ディーラーや自動車修理工場に依頼しましょう。
また、JAF会員やETCカード・任意保険にロードサービスが付帯している場合は、鍵開けのサービスを利用するのも良いかもしれません。
ロードサービスは現地まで出張してくれますが、繁忙期は到着まで時間がかかるほか、作業によっては料金が追加で発生することもあります。
そして、作業は鍵開けまでで鍵作成はできません。
もし車のドアを開けることができても、エンジンをスタートできないというような場合は、鍵屋を呼んで鍵を作成してもらった方が良いでしょう。
車の鍵が回らない原因と対処法については以下の記事をご覧ください。
自転車は破壊開錠も選択肢のひとつ
自転車の鍵も、鍵の変形や異物などが原因でささりにくい、ささらないといった症状が出ることが多いです。
近所に自転車屋さんがあれば、そこで交換をお願いできますが、打つ手がなければ鍵を破壊することも視野に入れましょう。
家の鍵交換に比べて自転車の鍵は比較的安価で交換することができます。
運よく付近にホームセンターがあれば鍵を破壊するためのボルトクリッパーやワイヤーカッターを購入し、馬蹄錠のリングを切断することもできますが、管理人がいる駐輪場であればトラブルのことを話して相談してみるのも良いでしょう。
駐輪場によっては鍵の紛失などに対応するために、工具を置いているところもあります。
鍵がささらないときにやってはいけない行為
ここでは、鍵がささらないときにやってはいけない行為についてご紹介します。
放置する
鍵がささらない状態を放置しておくと状況がさらに悪化し、鍵の交換や鍵の分解修理が必要になることがあります。
鍵が入りづらいと感じたら、そのままにせず、まずは原因を特定し、早めに対処することが大切です。
軽度の汚れならエアダスターや掃除機、潤滑剤不足であれば専用の潤滑剤を注入して解消できますが、違和感が続く場合は専門業者に相談するのが安全です。
力ずくで鍵をさす
急いでいるときに鍵がささらないなどのトラブルが発生した場合、力ずくで鍵を差し込もうとしがちですが、鍵が中で折れてしまったり、抜けなくなるなどのトラブルに発展することがあります。
また、強い力をかけたことによって鍵穴が歪んでしまったり、動作しなくなることもあります。
事態が悪化してしまうと、結局鍵を交換するしかなくなってしまう可能性もあるので、無理に鍵を入れようとすることは避けてください。
鍵穴に鍵以外のものを入れる
鍵穴内部の異物を除去する目的やピッキングで解錠しようとして、鍵以外のものをシリンダーに入れると、鍵穴を損傷させるリスクも高くなります。
素人が鍵開けをすることは、そう簡単なことではありません。
特に、他のネット記事で紹介しているようなクリップやピンなどを代用したピッキング行為は玄関錠のような複雑な鍵には厳禁です。
鍵屋のような業者がおこなう本来のピッキング作業は、専用工具が必要なうえに相当の知識と技術を要します。
付け焼刃の知識で鍵を開けることはほぼ不可能でしょう。
鍵穴専用以外の潤滑剤を使う

クレ5-56やシリコンスプレーといった、鍵穴に使用できない潤滑剤を吹いてしまったことが原因で鍵がささりにくくなることもあります。
これらの潤滑剤に含まれる油分がほこりなどを吸着して鍵穴内で固まってしまうからです。
ですので、クレ5-56や食用油など、鍵穴専用以外の潤滑剤を使用してしまった場合はシリンダーの分解洗浄をおこなう必要があります。
軽症であればパーツクリーナーで汚れを洗い流すこともできるかもしれないですが、子鍵がささりにくい状態にまでなっている場合は、分解して部品から汚れを落とさないと改善しない可能性が高いため、鍵屋に相談してください。
自分で対処できなかったら鍵屋に依頼しよう!

自力で対処できない場合は、無理して状況を悪化させるよりも、鍵屋の力を借りた方が確実です。
ここでは、鍵屋に依頼するメリットと費用相場をご紹介します。
鍵屋に依頼するメリット
鍵屋に依頼するメリットは以下の2点です。
- 原因に応じた最適な対応が可能
- 深夜や早朝の対応も可能
鍵業者に依頼する最大のメリットは、原因に応じた最適な対応ができる点にあります。
例えば、鍵穴の汚れが原因ならエアダスターで内部をクリーニングし、摩耗や変形がある場合は鍵交換を提案してくれたりします。
さらに、電子錠やディンプルキーなどの防犯性の高い鍵も取り扱っているため、単なる修理にとどまらず、防犯性を向上させる選択肢も得られます。
また、鍵の専門業者は深夜や早朝でも対応している場合が多く、鍵がささらず家に入れない状況でもすぐに駆けつけてくれるため安心です。
鍵業者を選ぶ際は、事前に明確な見積もりや料金を提示してくれる業者を選ぶことが大切です。悪徳業者の場合は、料金形態が不透明な場合が多く、予想外の追加料金を要求してくることがあります。
できれば複数社から見積もりを取って、比較検討してみるのが最も確実です。
また、修理後やサービス提供後の保証やアフターサービスについても確認しましょう。万が一、問題が再発した場合や不具合があった場合には、丁寧に対応してくれる業者を選んでおくと安心です。
鍵屋の選び方については以下の記事もご覧ください。
鍵屋に依頼したときの費用相場
鍵の修理を業者に依頼する場合、かかる費用は実施する作業の内容や依頼する業者によって異なります。
以下に一般的な作業内容と費用の目安について解説します。
各業者の料金形態はそれぞれ異なるので、ひとくちに費用は断言できません。ですが、業界のおおまかな料金相場は想定ができます。
鍵屋に依頼した場合の費用相場は以下の通りです。
・住宅の鍵トラブル
| 作業内容 | 料金相場(税込) |
|---|---|
| 開錠 | ¥8,800~ |
| 修理 | ¥8,800~+部品代 |
| 交換 | ¥11,000~+部品代 |
・車の鍵トラブル
| 作業内容 | 料金相場(税込) |
|---|---|
| 開錠 | ¥8,800~ |
| 鍵作成 | ¥16,500~+部品代 |
・バイクの鍵トラブル
| 作業内容 | 料金相場(税込) |
|---|---|
| 開錠 | ¥8,800~ |
| 鍵作成(国産) | ¥13,200~+部品代 |
| 鍵作成(外国産) | ¥33,000~+部品代 |
上記の費用はあくまで目安です。請求内容は「出張料+作業費+部品代」がおもな内訳になりますが、鍵の種類や作業内容によって値段は変動します。
以上の料金内容を見比べてもっとも納得いく鍵屋に依頼しましょう。
鍵がささらないトラブルもキーレスキューサービスにお任せください!

「鍵が鍵穴に入らない、ささらない」というトラブルが発生した場合は、まず、鍵穴内の異物や汚れなどのつまりが疑われます。
特に玄関の鍵は道路にさらされているため、風で飛ばされた粉塵などが鍵穴に溜まりやすいです。
簡単な掃除や鍵専用の潤滑剤の塗布で解決すれば幸いですが、いたずらでガムや接着剤のような異物が詰められている場合や子鍵の変形が認められる際は、鍵屋に相談することをおすすめします。
精密機械である鍵は専門の知識や技術がないと、原因の特定や適切な対処が難しいです。自力で対処しようとしても、多くの場合、時間を浪費するだけで解決には至らないでしょう。
鍵屋のキーレスキューサービスは、ご依頼を頂きましたら迅速に現場に駆け付け、短時間で問題を解決します。
どの鍵屋にしようか迷っているときはぜひ、鍵屋キーレスキューサービスにご連絡ください。お見積りだけでも大丈夫です!












