ドアが引っかかって閉まらないのはなぜ?原因や対処方法を解説!
この記事でわかること
- ドアが引っかかって閉まらない原因
- ドアが引っかかっているときの4つの対処法
- 鍵屋に依頼した場合にかかる費用相場
記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
ドアが引っかかって閉まらなくなった!これは日常生活の中で意外とよくあるトラブルです。
ラッチが正しく動作しない、ストライクの位置がずれている、あるいはドアの立て付けが悪いなど、原因はさまざまです。
本記事では、ドアが引っかかって閉まらない原因と対処法を解説します。自力で対処できない場合は、鍵屋キーレスキューサービスにご相談ください。
目次
ドアが引っかかって閉まらない原因を特定しよう!
まずはドアが引っかかって閉まらない原因を特定する必要があります。
ドアが閉まらない原因がラッチの場合
ラッチが原因でドアが閉まらない場合、以下の不具合が考えられます。
ラッチが故障している
ラッチとは、ドアの側面についた三角形の部品のことで、ドアが風などで開かないようにする仮締めの役割を果たします。
ラッチは経年劣化や頻繁な使用によって内部のスプリングが破損したりして、正常に動作しなくなることがあります。
フロントプレートのねじが緩んでいる
フロントプレートとは、ドアの側面に彫り込まれた錠ケースに覆い被さるように取り付けられている金属のプレートを指します。
フロントプレートのねじが緩んでいると、ラッチの位置がずれてしまいます。
この状態では、ラッチがドア枠のストライクと呼ばれる受け皿に正しくかみ合わず、スムーズにドアが閉まらなくなります。
ドアが閉まらない原因がラッチ以外の場合
ラッチ以外が原因でドアが閉まらない場合、以下の部分を確認してみましょう。
ストライクの位置がずれている
先述したように、ストライクとはドア枠に取り付けられたデッドボルト(閂)やラッチを収納する受け皿のことです。
ストライクの位置がずれると、ラッチが正確に収まらず、ドアが完全に閉まらなくなってしまいます。
ストライクはねじで固定されていますが、長期間の使用による経年劣化によってねじが緩み、位置がずれてしまうことがあります。
ドアクローザーの調整ができていない
ドアの閉まるスピードが遅すぎたり、途中で止まってしまう場合は、ドアクローザーの調整が不十分の可能性があります。
ドアが閉まるスピードが遅すぎるとラッチが引っかかってしまうので、最低限のスピードで閉まるようにドアクローザーを調整する必要があります。
ドアの立て付けが悪い
ドアの立て付けが悪く歪んでいると、ドア枠に干渉して引っかかってしまいます。地震などによって外部から衝撃が加わると、ドアの立て付けが悪くなってしまうことがあります。
また、丁番のねじが緩んでいる可能性もあります。丁番とは、ドアを開閉する際の軸になる部品のことで、ヒンジや蝶番(ちょうづかい)とも呼ばれます。
丁番のねじは毎日のドアの開け閉めや強い力が加わると緩んでしまい、ドアがずれてしまうことがあります。
ドアが引っかかって閉まらないときの対処法
ここでは、具体的に自分でできる対処法について詳しく解説します。
フロントプレートのねじを締める
フロントプレートのねじを締め直すことで引っかかりを解消できるかもしれません。
用意するものはねじのサイズに合ったドライバーのみです。サイズが合わないドライバーを使用するとねじ山が潰れて調整できなくなるので注意しましょう。
ドライバーを用意できたら、フロントプレートの上下のねじがしっかりと締まっているかを確認してみましょう。
ラッチ部分に潤滑剤を使用する
動きを滑らかにする潤滑剤が枯渇して引っかかりが起きている可能性があるので、鍵穴専用の潤滑剤でメンテナンスを行ってみましょう。
使用する際は、ラッチ部分の汚れやほこりを掃除機やエアダスターで軽く取り除いておきます。その後、潤滑剤をラッチの隙間に適量吹きかけます。
潤滑剤が行き渡るように、ドアを何度か開閉して動作を確認しましょう。吹きかけ過ぎに注意し、拭き取り用の布を準備しておくと安心です。
なお、鍵穴専用ではない潤滑剤を吹き付けてしまうと、さらに状況が悪化する恐れがあるので、注意しましょう。
ストライクの位置を調整する
ストライクの位置を調整する手順は以下の通りです。
- ストライクを固定しているねじを緩める。完全に外すと元に戻せなくなるので、軽く緩める程度にしておきます。
- ラッチが正しく収まるようにストライクの位置を上下または左右に微調整します。
- 調整が完了したら、ストライクをねじで固定します。
- ドアを閉めてみて引っかかりがなければ完了です。
ドアクローザーの調整を行う
ドアの閉まるスピードが遅すぎたり、途中で止まってしまう場合は、ドアクローザーの「速度調整弁」を調整してみましょう。
ドアクローザーの調整方法については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
ドアが引っかかって閉まらないときに鍵屋でできること
自力での対処が困難な場合や原因がわからないときは、鍵屋で修理や交換などの対応を行うことができます。
鍵屋はドアやラッチ、フロントプレートなど、鍵周辺のトラブルに精通した経験や知識を持っており、原因を迅速に特定し適切な処置を行います。
また、ラッチ内部のバネが劣化している場合、新しいラッチに交換することも鍵屋では可能です。
さらに、ドアクローザーの調整も鍵屋で対応できます。ドアが閉まるスピードを適切に設定することで、トラブルを解消できるかもしれません。
ドアクローザーは必要に応じて交換にも対応している鍵屋が殆どです。
自力での対処に少しでも不安がある場合は、無理せず鍵屋に依頼することが解決への近道であると言えます。
ドアが引っかかるトラブルにかかる費用相場
ドアが引っかかるトラブルにかかる費用相場は、作業内容や部品交換の有無によって異なります。
ラッチに原因がある場合の修理または交換費用の相場は以下の通りです。
修理 | 8,800円~19,800円 |
交換 | 11,000円~+部品代 |
業者によっては上記の費用に加えて、出張費や見積費、基本料が別途加算されることがあります。出張費は地域によって変動するため、電話などで事前に確認しておくと安心です。
サイトなどを見ても料金が分かりづらい場合は、出張費や見積費などの諸経費が無料の業者に依頼するのがよいでしょう。
費用相場は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりをとることが最適な選択です。適正な価格で信頼できる業者を選ぶことで、無駄な出費を防ぎつつ確実にトラブルを解決できます。
鍵やドアノブのことならキーレスキューサービスにお任せください!
鍵やドアノブに関するトラブルが起きた際は、弊社キーレスキューサービスにお任せください。
キーレスキューサービスには経験豊富な鍵のプロが多数在籍しているため、ドアが引っかかる原因を素早く特定し、確実にトラブル解決へと導きます。
また、出張費や見積費はいただいておりません。かかるのは作業代と部品代(交換の場合)のみです。分かりやすい料金設定で余計な費用を気にせず安心してご依頼いただけます。
作業に入る前に必ず詳細な見積もりを提示し、料金や内容についてお客様が納得してから作業に入るので、作業完了後に追加料金を請求することはありません。
「見積もりだけでも知りたい」というご依頼にも対応しておりますので、鍵トラブルでお困りの際はお気軽にご相談ください。