ドアが閉まらない原因はドアクローザー?自分でできる調整方法と直らない時の対処法を解説!
この記事でわかること
- ドアが閉まらない原因
- ドアクローザーの役割と仕組み
- ドアクローザーを自分で調整する方法
- 調整しても閉まらない時の対処法
- 交換が必要なケース
- 調整・交換の費用相場

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
玄関ドアや室内ドアが途中で止まってしまったり、最後まで閉まらなくなったりして困っていませんか?ドアが正常に閉まらないと、毎日の生活に不便が生じるだけでなく、防犯上の不安も出てきます。
実は、ドアが閉まらない原因の多くは「ドアクローザー」という部品にあります。この記事では、ドアが閉まらない原因と自分でできる調整方法、そして調整しても直らない場合の対処法まで詳しく解説します。
目次
ドアが閉まらない原因はドアクローザーにある?

ドアが途中で止まってしまう、最後まで閉まらないといった症状が現れた場合、その原因の多くはドアクローザーにあります。
ドアクローザーの役割と仕組み
ドアクローザーは、ドアの上部に設置されているパーツで、主に2つの重要な役割を担っています。
1つ目は、ドアをゆっくりと自動的に閉める機能です。手を離したドアが静かに閉まるのは、ドアクローザーのおかげです。
2つ目は、ドアを開いた状態で固定する「ストップ機能」です。ドアクローザーの内部には、バネとオイルダンパーが組み込まれています。
ドアを開けると内部のバネが縮んで力を蓄え、ドアから手を離すとバネが戻ってドアを自動で閉める力が働きます。このとき、内部に密封された油が減速装置として働き、バネの力を緩やかに伝えることでドアをゆっくりと閉める仕組みになっています。
ドアクローザーは油圧でドアの閉じる速度を制御しているため、気温や室温によって油の状態が変化し、ドアを閉じる速度が速くなったり遅くなったりすることがあります。理想的なドアの閉まり時間は5〜8秒程度が目安とされています。
以下記事でもドアクローザーの仕組みなどを詳しく解説しています。併せてご覧ください。
ドアが途中で止まる・閉まりきらない原因
ドアが途中で止まったり、最後まで閉まらなくなる原因はいくつかあります。主な原因を詳しく見ていきましょう。
速度調整弁の不具合
ドアクローザー本体の側面には、速度調整弁と呼ばれる調整ネジがあります。多くの製品では「1」「2」「3(L)」といった刻印があり、それぞれドアが閉まる段階ごとの速度を調整できるようになっています。
「1」は閉まり始めから中間、「2」は中盤、「3(L)」は閉まる最後の区間をそれぞれ個別に調整可能です。特に「3」の速度が極端に遅く設定されていると、ドアが最後まで閉まらないことがあります。
速度調整弁が締まりすぎている場合、反時計回りに少しずつ回して速度を速くすることで改善できます。
ただし、調整弁は一度外れてしまうと再び取り付けられなくなるため、慎重に作業する必要があります。時計の「1分」くらいの幅で少しずつ調整し、毎回ドアの動きを確認しながら進めることが重要です。
ドアクローザー内部の油が固まった
ドアクローザー本体には油が入っており、その油圧を利用してドアの閉じる速度を制御しています。気温の下がる冬場は、ドアクローザーの油が固まって油圧が上がりやすくなります。
油圧が高すぎると途中で止まってしまうことがあるため、「冬だけドアが閉まらなくなる」などの症状がある場合は、ドアクローザー内部の油が原因となっている可能性があります。
最近の製品では対策されていますが、古いドアクローザーの場合、季節の温度変化の影響を受けやすく、油の状態が変化してドアを閉じる速度が極端に遅くなることがあります。この場合、速度調整弁で調整しても根本的な解決にならないため、交換を検討する必要があります。
アームの劣化
玄関や庭など外につながる場所にあるドアクローザーは、雨風や砂ぼこりの影響を受けてサビやすくなります。アームやリンクといった可動部にサビや汚れがたまると、異音がしたり動きが悪くなり、症状によっては途中で止まって閉まらなくなる可能性もあります。
可動部の劣化が原因の場合、潤滑剤を使用することでスムーズに動くようになることがあります。ただし、可動部にもともとグリスが塗ってあった場合、潤滑油などの油を使うとグリスを溶かしてしまい、かえって動きが悪くなる可能性があるため、できるだけグリスを使用するようにしましょう。
ドアが閉まらない原因は、ドアクローザーだけでなく、ドアの建て付けの不良やラッチボルトの作動不良など、周辺の部品にある場合もあります。
長年の使用でドアの建て付けが悪くなることがあるため、まずはドアを取り付けている丁番のネジを締め付けてみましょう。
また、ラッチボルトが固かったり途中でドア枠にひっかかる場合は、市販の錠前専用潤滑材を塗布すると改善することがあります。
このように、ドアが閉まらない原因はさまざまですが、適切に原因を見極めて対処することで、多くの場合は改善できます。調整しても改善しない場合や、油漏れが確認された場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
ドアクローザーを調整する前に確認すべきポイント

ドアクローザーの調整を始める前に、必ず確認しておくべき重要なポイントがあります。これらの確認を怠ると、無駄な作業に時間を費やしたり、状況を悪化させる恐れがあります。
ドアや枠に歪み・干渉がないか確認する
ドアクローザーに不具合があるように見えても、実際にはドアや枠に問題がある場合があります。ドアは長年使用する間に建て付けが悪くなり、スムーズに開閉しなくなることがあるからです。
まずは、ドアを取り付けている丁番のネジを締め付けてください。丁番のネジが緩んでいると、建て付けが傾いてドアが閉まる途中で止まってしまうことがあります。丁番のネジを締め付けても改善されない場合は、最寄りの工務店や建具店へ相談しましょう。
また、ストライク(ドア枠に取り付けられている金属プレート)の取り付けがずれていると、ラッチボルトが引っかかってしまい、ドアが最後まで閉まらなくなります。
ラッチボルトを指で押すと固かったり、途中でドア枠にひっかかるような場合は、市販の錠前専用潤滑材を塗布して、動きがスムーズになるようにしてください。錠前専用潤滑材の代用として、鉛筆の芯の粉を使用することもできます。
ドアクローザーから油が漏れていないか確認する
ドアクローザーの調整を始める前に、最も重要な確認事項が油漏れの有無です。
ドアクローザーは油圧でドアの閉じるスピードを制御しているため、油が経年劣化によって漏れだすと、速度調整が効かなくなります。一度油漏れしたドアクローザーは基本的に修理できないため、交換が必要です。
油漏れの確認方法は以下の通りです。本体の上下の主軸(特に上部はアームの結合部)から油が漏れてドアに伝わっていないか、ドアに黒い筋ができていないか、床面に油の跡がないか、調整弁周辺がベタついていないかをチェックしてください。
油が滲み出たり垂れていたら交換が必須です。少量でも油漏れが確認された場合は、調整ではなく交換を検討してください。油漏れは内部のシールが劣化した証拠で、一度油漏れが起きると油が流れ続け、最終的には油切れになるため、早めの対処が重要です。
油漏れが起きると、ドアに油が流れて拭いても拭いても時間が経てばまた垂れてきてしまい、出入りの際に洋服を汚してしまう恐れもあります。
ネジの緩みや取り付け位置のズレがないか確認する
ドアクローザーを取り付けているネジが緩んでいる可能性があります。各部の取付ネジを締め直してください。製品によっては、取り付けネジがカバーの下に隠れていたり、ドアを開けてアームを動かさないとネジが見えないことがあります。
ネジの場所は、取扱説明書やメーカーの製品説明ページなどに記載されているので、調整の際はあらかじめ確認しておきましょう。
ドアの開閉を繰り返すことでネジや油圧の機構などがサビて劣化し、開閉時にギーギーと音が鳴る場合もあります。ネジが緩んでいると、ドアが最後まで動かなくなってしまうため、定期的な点検が欠かせません。
また、施工時にドアを開けた状態でドアクローザーを取り付けた場合、作業時に開けておいた位置までしかドアが閉まらなくなってしまいます。DIYでドアクローザーを取り付けたときによく起こる不具合ですが、一度取り外して、きちんとドアを閉めた状態で取り付け直せば改善できます。
自分で調整できないドアクローザーの種類

すべてのドアクローザーが調整できるわけではありません。以下のタイプは調整弁がない、または特殊な工具が必要なため、一般の方が調整するのは困難です。
調整機能が付いていない古いドアクローザー
古い機種や特殊な機種では、調整弁が存在しないものがあります。本体側面を確認しても、明らかな調整用のネジが見当たらない場合は、調整できないタイプです。
このようなドアクローザーは、速度調整ができない設計になっているため、スピードに問題がある場合は交換が必要です。
調整弁が1個だけのドアクローザーは、古い仕様の製品です。このタイプは細かい区間別の調整ができず、全体の閉まるスピードを一括で調整します。
1つの調整弁で全区間を調整するため、細かい調整が難しく、理想的な速度にするのが困難な場合があります。満足のいく調整ができない場合は、調整弁が複数ある新しいタイプへの交換をおすすめします。
内部部品が劣化・破損しているドアクローザー
ドアクローザーの耐用年数は、一般的に10〜20年とされています。設置してから何年経過しているかを確認しましょう。
使用年数による判断基準として、5年未満であれば調整で改善できる可能性が高く、10〜15年では調整しても数日で元に戻る場合は交換を検討し、15年以上では内部機構の劣化が進んでいる可能性が高く、交換推奨です。
設置から15年以上が経過しているドアクローザーに不具合が現れた場合、すでに寿命を迎えていると判断してもいいでしょう。
耐用年数を超えるとドアクローザーは油圧機構の劣化などで速度調整ができなくなります。また、油漏れを防ぐパッキンが劣化して油がドアへと漏れてきたりしてしまいます。
ドアクローザーの寿命が近づいてくると、ドアの開閉時にドアクローザーからギイギイと音がしたり、アームとリンクを繋ぐボルト部分に潤滑油をさしても改善されなかったりといった前兆が現れます。
これらの兆候が見られるときは、修理では改善しない可能性が高いため、新しいドアクローザーへ交換することを検討しましょう。
コンシールドタイプのドアクローザー
ドアの内部に本体が埋め込まれているコンシールド型(埋め込み式)のドアクローザーは、外からは見えない構造になっています。美観に優れていますが、調整は専門業者でなければ困難です。
ドア本体を部分的に分解する必要があるため、無理に自分で調整しようとすると、ドア自体を破損する恐れがあります。
また、マンションBL型と呼ばれる専用スパナ型の調整弁を持つタイプは、通常のドライバーでは調整できません。優良住宅部品(BL部品)に認定されている高品質な製品ですが、専用工具が必要なため、一般の方が調整するのは難しいでしょう。
さらに、調整弁が本体内部にあるタイプもあります。カバーを外さないと調整弁にアクセスできないタイプで、カバーの取り外し方法がわからない場合や、内部構造が複雑な場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。
以下記事でもドアクローザーの種類や選び方を解説しています。併せてご覧ください。
ドアクローザーを自分で調整する方法

ドアクローザーの調整は、正しい手順で行えば初心者でも安全に作業できます。ここでは、具体的な調整方法について解説します。
ドアが閉まるスピードを遅くする調整手順
ドアが速く閉まりすぎる場合、速度調整弁を使って調整できます。ドアクローザー本体の側面には、速度調整弁と呼ばれる調整ネジがあり、「1」「2」「3(L)」といった刻印があります。「1」は閉まり始めから中間、「2」は中盤、「3(L)」は閉まる最後の区間をそれぞれ個別に調整可能です。
調整の基本ルールは、調整弁を右(時計回り)に回すと閉まる速度が遅くなり、左(反時計回り)に回すと速くなります。
ただし、一度に大きく回さず、3〜5度程度ずつ少しずつ回し、毎回ドアの動きを確認しながら調整します。ネジを少し回すだけでもドアの速度は大きく変わるため、慎重に作業しましょう。
速度を遅くしたい場合の具体的な手順は以下の通りです。
調整したい区間の調整弁の位置を確認し、ドライバーで時計回りに3〜5度程度回します。ドアを開閉して速度を確認し、理想の速度になるまで手順を繰り返してください。理想的なドアの閉まり時間は5〜8秒程度を目安にすると良いでしょう。
特に注意すべきことは、緩めすぎないことです。ネジを緩めすぎて頭が飛び出すほどになると、内部のオイルが漏れる危険があります。一度オイル漏れが起きると交換が必要になるため、少しずつ様子を見ながら調整することが大切です。
速度調整ネジは、一度外してしまうと取り付けることができなくなるため、外さないように注意しましょう。
以下記事でもドアクローザーの調整方法を解説しています。ぜひご覧ください。
ドアが途中で止まる場合の調整手順
ドアを開いた状態で固定できるストップ機能が効かなくなった場合、ストップ装置の調整が必要です。
まず、ドアを閉めた状態でストップ用のカムという金属部品が飛び出ているか確認してください。飛び出ていなければネジが緩んでいます。
ストップ機能を調整する具体的な手順は以下の通りです。
ネジの形状に適したレンチまたはドライバーを用意し、玄関ドアをロックしたい角度まで開きます。その状態でネジを締めれば調整完了です。作業が終わったら、実際に玄関ドアを開閉し、開いた状態で止まるかどうか確認しましょう。
ネジを締めても改善しない場合は、ドアを開閉するときに「カチカチ」音がしないか確認してください。音がする場合は、ジョイント部分を手で軽く揺らして部品を噛み合わせ直してください。
具体的には、ジョイント部分を手で軽く揺らし、カチカチ音が鳴らないか確認します。音がしなくなったらネジを緩め、もう一度ストップ機能の調整手順を行ってください。
それでも直らない場合は部品の破損が考えられるため、業者に相談しましょう。ストップ用のカムや調整用のネジが見当たらない場合は、ストップ装置が内装式である可能性があり、外からは見えない構造のため自分で調整することは難しいでしょう。
ストップ機能の調整方法は以下記事でも解説しています。併せてご覧ください。
調整する際の注意点
調整作業を始める前に、必要な道具と安全確認を行いましょう。プラスまたはマイナスのドライバー(調整弁の溝に合ったもの)、脚立または安定した椅子(手が届かない場合)、作業を手伝ってくれる人(できれば二人作業が安全)を準備してください。
安全確認のポイントとして、脚立や椅子に乗る際は一人が調整弁を操作し、もう一人が脚立を支えるようにしましょう。ドアに寄りかからないこと(ドアが開いて転倒する危険がある)、風の強い日は避けること(正確な調整ができない)、調整弁の横にある刻印を確認することが重要です。
速度調整ネジは少し回しただけでもはっきりと効果が現れます。まずは、時計でいう「1分」くらいの幅で少しずつ調整しましょう。特に第3速度(ラッチング)の場合、速度を上げすぎてしまうと「最後の方で突然勢いよく閉まる」という状態になります。
手や指をはさんでケガの原因となってしまうことがあるため、回し過ぎには十分注意しましょう。
調整してもドアが閉まらない場合の対処法

調整弁を回しても症状が改善しない場合は、調整だけでは解決できない問題があります。症状別の対処法を確認しましょう。
ドアがバタン!と閉まる場合
最も多い原因は油漏れです。ドアに黒い筋ができていたり、床に油の跡がある場合は油漏れが発生しています。一度油漏れしたドアクローザーは修理できないため交換が必要です。
油漏れがなければ、調整弁を時計回りに少しずつ回して速度を遅くしてください。ドアを90度開けてから6〜8秒で閉まるのが適正です。
調整してもすぐに元に戻る場合は、内部機構の劣化が進んでいる証拠で、交換を検討すべきサインです。特に設置から10年以上経過している場合や、調整弁を5度回しても速度が変化しない場合は寿命を迎えています。
以下記事でもバタン!と閉まるときの対処法を解説しています。併せてご覧ください。
ドアが閉まりきらない場合
速度調整弁が締まりすぎている可能性があります。一番大きい数字のネジを左(反時計回り)に回して速度を速くしてみてください。ただし緩めすぎると油漏れするため、少しずつ回すことが重要です。
異音がする場合はアームの劣化が原因です。リンクのネジを締め直したり、グリスを吹き付けると改善することがあります。
ただし、可動部にもともとグリスが塗ってあった場合、潤滑油などの油を使うとグリスを溶かしてしまい、かえって動きが悪くなる可能性があるため、できるだけグリスを使用するようにしましょう。
冬だけ閉まらない場合は、内部の油が固まっている可能性があります。この場合は交換が必要です。また、ドアの大きさとドアクローザーの力が適合していない場合、ドアが最後まで閉まらないことがあります。ご使用中のドアクローザーがドアの大きさに適合しているか確認してください。
ドアが止まらない場合
ドアを閉めた状態でストップカムという金属部品が飛び出ているか確認してください。飛び出ていなければネジが緩んでいます。ドアをロックしたい角度まで開き、ネジを締めるだけで解決できます。
ネジを締めても改善しない場合は、ドアを開閉するときに「カチカチ」音がしないか確認してください。音がする場合は、ジョイント部分を手で軽く揺らして部品を噛み合わせ直してください。それでも直らない場合は部品の破損が考えられるため、業者に相談しましょう。
そもそもストップ機能がないドアクローザーもあります。はじめから玄関ドアが開いた状態で止まらない場合には、ストップ機能のないドアクローザーが設置されている可能性が高いです。この場合、調整では対応できないため、ストップ機能付きのドアクローザーへの交換が必要です。
ドアクローザーの交換が必要なケース

ドアクローザーは調整だけでは対応できない状態になると交換が必要です。交換が必要なサインの見極め方と寿命について解説します。
寿命の目安
ドアクローザーの耐用年数は、一般的に10〜20年とされています。平均的な寿命は15年前後が交換の目安です。設置してから何年経過しているかを確認しましょう。
使用年数による判断基準として、5年未満であれば調整で改善できる可能性が高いです。10〜15年では調整しても数日で元に戻る場合は交換を検討し、15年以上では内部機構の劣化が進んでいる可能性が高く、交換が推奨されます。
ただし、ドアの使い方や使用頻度によっても寿命は大きく異なります。一般的なドアの耐用開閉回数は約20万回(JIS規格)とされています。頻繁に開閉する扉や無理な使い方をすると想定より早く寿命を迎えることがあります。
設置場所が屋内か屋外かなど環境により大きく異なるため、玄関ドアなど外気にさらされる場所では、10年程度で劣化が進むことも珍しくありません。また、商業施設や店舗など開閉頻度が高い場所では、さらに寿命が短くなります。
10年を過ぎたらコンディションに気を配り、15年近くなったら交換を検討しましょう。不具合を放置すると怪我のリスクもあるため、早めの対処が重要です。設置から15年以上が経過しているドアクローザーに不具合が現れた場合、すでに寿命を迎えていると判断してもいいでしょう。
交換が必要なサイン
以下の症状のうち1つでも当てはまれば交換を検討しましょう。早めに対処することで、安全性を保ち、さらなるトラブルを防ぐことができます。
油が漏れている
ドアクローザーのトラブルとして特に多いのが油漏れです。ドアクローザーは内部に油が入っていて、その油圧でドアの開閉スピードを調節しています。ドアクローザーから油が漏れてきた場合、補修する術はありませんので、丸ごと交換することになるでしょう。
油漏れの確認方法として、本体の上下の主軸(特に上部はアームの結合部)から油が漏れてドアに伝わっていないか、ドアに黒い筋ができていないか、床面に油の跡がないか、調整弁周辺がベタついていないかをチェックしてください。油が滲み出たり垂れていたら交換が必須です。
少量でも油漏れが確認された場合は、調整ではなく交換を検討してください。油漏れは内部のシールが劣化した証拠で、一度油漏れが起きると油が流れ続け、最終的には油切れになるため、早めの対処が重要です。
油が漏れ出すと、拭いても拭いても時間が経てばまた垂れてきてしまい、出入りの際に洋服を汚してしまう恐れもあります。
油漏れの原因はパッキン(Oリング)の経年劣化が多いですが、古くないドアクローザーが油漏れしたら、メーカーや販売店に問い合わせてみた方が良いでしょう。油が漏れ始めたら修理は難しいため、本体交換を検討する時期といえます。
ドアクローザーの油漏れについては以下記事でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。
異音がする
本体やアーム部分から「バキバキ」や「ギーギー」という音がする場合は交換時期のサインです。ドアの開閉を繰り返すことでネジや油圧の機構などがサビて劣化し、開閉時にギーギーと音が鳴る場合があります。初期段階であれば調整で改善できますが、放置すると故障につながります。
アームやブラケットといった可動部分にさびや汚れが蓄積して異音の原因になることがあります。また、潤滑剤が切れた場合も、軋む音がするようになります。ギィギィ、キィーッといった異音がする場合はアームとリンクの連結部分などを掃除してグリスアップすると良いかもしれません。
取り替えたばかりなのに変な音がする、ということもありますが、これは新しい油の流動音である可能性があります。しばらく様子を見てみましょう。
ドアクローザーの寿命が近づいてくると、ドアの開閉時にドアクローザーからギイギイと音がしたり、アームとリンクを繋ぐボルト部分に潤滑油をさしても改善されなかったりといった前兆が現れます。
これらの兆候が見られるときは、修理では改善しない可能性が高いため、新しいドアクローザーへ交換することを検討しましょう。
調整で解決できない
速度調整が効かない場合、つまり調整弁を回しても速度が変わらない、または極端に速いか遅いままの場合、内部の制御機構が寿命を迎えています。調整してもすぐ元に戻る場合は、内部の劣化が進んでいる証拠です。
特に設置から10年以上経過している場合や、調整弁を5度回しても速度が変化しない場合は寿命を迎えています。何度調整しても改善しない場合は、内部の劣化が進んでいる証拠で、交換を検討すべきサインです。
取付ネジが落ちる場合も注意が必要です。ドアの開閉振動でネジ穴が広がっている可能性があり、早めに対処しないとドア本体まで傷めます。ネジやアームの緩みを放置すれば脱落や落下の危険もあるため、定期的な点検が欠かせません。
ドアクローザーに不具合が起きると、玄関ドアが閉まらなくなるケースもあります。玄関ドアが閉まらないと鍵をかけられないので、防犯面が心配です。また、ストップ機能の不具合を放置していると、ドアクローザーに油漏れのトラブルが生じる可能性もあります。
玄関ドアが開いた状態で止まらないと、荷物を運ぶ時などに足で蹴ってしまう方もいらっしゃいます。しかし、玄関ドアを蹴るなど乱暴に扱うと、ドアを固定する丁番に負担がかかり、丁番が破損する恐れもあります。丁番が壊れると、玄関ドアがガタついたり、閉まらなくなったりします。
このようにドアクローザーの不具合を放置すると、さらなるトラブルを生むこともあるのです。「ちょっと不便なだけ」と甘く見ず、お早めに専門業者へご相談ください。
ドアクローザーのトラブルは業者に依頼するのが安全!

ドアクローザーの修理や交換は専門業者への依頼がおすすめです。DIYは脚立を使った高所作業となるため、落下してケガをするリスクがあります。また、適合しない部品を購入してしまう可能性もあり、費用が無駄になりかねません。専門業者であれば短時間で不備なく作業を完了できます。
ドアクローザーの調整・交換の費用相場
専門業者に依頼する場合の一般的な費用相場は以下の通りです。
調整のみの場合は、作業料金と出張料金で5,000円〜2万円です。ドアクローザーの修理は8,800円〜、交換は16,500円〜(+部品代)が目安です。部品代は10,000円〜20,000円程度で、トータルで3〜4万円の費用と考えましょう。出張費は5,000円〜9,000円程度かかる場合があります。
DIYで行う場合の費用は、ドアクローザー本体が約5,000〜1万円、工具が約500〜1万円です。気になる場合は、あらかじめ見積もりを出してもらうと安心でしょう。
ドアクローザーの交換費用相場は以下記事でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。
失敗しない業者の選び方
業者を選ぶ際は以下のポイントを確認しましょう。
料金体系が明確で見積もりを提示してくれる業者、施工実績が豊富で経験がある業者、最短即日対応が可能な業者、保証やアフターフォローが充実している業者、口コミや評判が良い業者を選ぶことが大切です。
ドアが閉まらないトラブルはキーレスキューサービスにお任せください!

ドアクローザーの調整や交換でお困りの際は、専門業者に相談することをおすすめします。専門業者に依頼するメリットは、安全な作業、適切な診断、確実な施工、時間の節約、適切な部品の選定が挙げられます。
玄関ドアが閉まらない、異音がする、油が漏れているなどのトラブルがあれば、まずは専門業者に相談してみましょう。現地調査や見積もりは無料で行っている業者が多いため、気軽に問い合わせることができます。
ドアクローザーのトラブルを放置すると、防犯上のリスクが高まるだけでなく、さらなる故障を招く可能性もあります。早めの対処で、安全で快適な暮らしを守りましょう。












