空き巣の前兆とは?前兆に気が付いたときの対処法や防犯対策を解説!
この記事でわかること
- 空き巣犯が下見をする理由
- 空き巣の前兆に気づいたときの対処法
- 空き巣に狙われにくい家の特徴
- 空き巣対策におすすめの防犯グッズ

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
最近「近所で同じ人を何度も見かける」「家の敷地に見慣れない数字や記号が書かれている」「非通知や無言電話がかかってくる」ということはありませんか?
これらは、空き巣犯が犯行に及ぼうとしている前兆かもしれません。侵入窃盗犯のなかでも特に空き巣は、犯行前にマーキングをはじめ、様々な前兆が見られることが確認されています。
本記事では、空き巣の前兆や空き巣に狙われにくい家の特徴、効果的な防犯対策などについて解説します。
目次
空き巣犯が下見をする理由は?
空き巣犯が事前に下見をおこない、リスクを最小限に抑えた行動計画を立てます。空き巣が下見をする理由はいくつかあります。
忍び込みやすく逃げやすい物件を探すため
周囲の視線が届きにくい死角や塀、樹木が多い住宅、裏口や勝手口が無防備な建物は空き巣犯の標的にされやすい傾向があります。
さらに、侵入後に素早く逃げられる路地や交通量の少ない道が近くにあることも重視されます。
証拠が残りにくい環境を確認するため
空き巣犯は犯行の際に自分の痕跡を残さないことを重視するため、事前に証拠が残りにくい環境を細かく確認します。
人通りが少なく監視カメラや防犯カメラが設置されていない道、靴跡や指紋が付きにくい出入口、侵入や逃走時に人目を避けられる通路などを調べることが多いです。
さらに、街灯が少ない暗がりや隣家からの死角も標的になりやすく、通報や目撃のリスクが低い場所が選ばれやすい傾向があります。
住人の生活リズムや留守時間を把握するため
出勤や帰宅の時間、家族構成、休日の外出頻度、夜間の明かりの点灯状況など、日常の動きを細かくチェックすることで、侵入のタイミングを見極めやすくなります。
郵便物や宅配ボックスの滞留状況、カーテンの開閉パターンも手がかりとなり、長期不在かどうかを推測する要因となります。
実際の侵入ルートを確認するため
侵入可能なルートを入念に確認し、短時間で室内に入れる経路を見極めます。玄関や勝手口だけでなく、ベランダや小窓、換気口など、侵入口になり得る場所を細かく観察することが多いです。
さらに、周囲からの視線や監視カメラの位置、隣家との距離感、侵入後の逃走経路まで把握し、発覚リスクの少ない道順を選びます。
空き巣の前兆ってどんなの?
空き巣は事前に標的を選定する際、さまざまな前兆を周囲に残すことがあります。小さな変化に気付くことで、被害を未然に防ぐための対策を講じやすくなります。
ここでは、空き巣の前兆を3つご紹介します。
ポストや玄関まわりに残された不審なマーキング
空き巣の前兆のひとつとして、不審なマーキング(サイン)の跡が目撃されることがあります。これは空き巣犯が侵入しようとしている家につける印です。
空き巣犯が複数人のグループで、互いに情報を共有するためにマーキングを残すこともあります。
空き巣犯は侵入しようとしている家をなんとなく選んでいるわけではありません。事前に侵入できそうな家を調べて目星をつけておきます。その際、対象となった家に残すのがマーキングです。
必要であれば数日間、その家の住民の動向を見張り、タイミングを見計らって侵入します。マーキングの種類や方法はさまざまで、数字や記号、アルファベットを使用したものが多く発見されています。
| 記号など | 意味 |
|---|---|
| M | 男性 |
| W | 女性 |
| S | 単身世帯、独り暮らし |
| F | ファミリー世帯、家族 |
| 「大」または「学」 | 大学生、学生 |
| 赤 | 赤ちゃんがいる |
| 黒いシール | 家族、男性、侵入が厳しい |
| 白いシール | 独身、女性、侵入できる可能性有 |
| 黄色いシール | 乳幼児、飼い犬、侵入がやや困難 |
| ◯ | 侵入可能 |
| ✕ | 侵入不可 |
| △ | もう一息 |
| SS | 土日休み |
これらを組み合わせて暗号化することによって、第三者にはわからない情報を残しています。例えば以下のようになります。
「WS10-19〇」→ 女性、一人暮らし、10~19時の間、侵入が容易
マーキングは住民に見つかってしまうと消されてしまったり、警戒されてしまうので、目につきにくい場所に残されます。
例えば、表札や電気メーター、ガスメーター、配管などです。
また、郵便受けやインターホンにもマーキングされることがあります。これらは日常的に使用しますが、あらためてじっくり見ることはあまりないため、見つかりにくいとされています。
このほかに、煙草の空き箱やペットボトル、小石を使った簡易的なマーキングもあります。これは、敷地内にあえてゴミを置くことで、数日後に再訪問したときにゴミが片付けられているかどうかを確認する方法です。
空き巣のマーキングについては以下記事でも解説しています。併せてご覧ください。
同じ人物や車両を何度も見かける
特定の時間帯や曜日に繰り返し現れる人や車は、周辺の住環境や住人の行動パターンを調べている可能性が高いです。
特に家の前や路地に長時間停車している車、周囲を無関心に歩きながらも視線だけを住宅に向けている人物などは注意が必要です。
空き巣犯はセールスマンや工事作業員、業者を装って侵入する家の情報収集活動をおこないます。
車の場合、レンタカーである「わ」ナンバーや他県ナンバーであることが多く、カーテンなどで車内を遮り、特定されないようにしています。
非通知や無言電話・不審なインターホンが続く
住人が在宅かどうかを確認するために非通知や無言電話を繰り返すケースが見られます。
電話に出ない場合や応答内容を探ることで、生活パターンや留守の時間を把握しようとする行為につながることがあります。
また、不審なインターホンの訪問も同様に在宅確認の手段として使われることが多いです。知らない相手からの呼び出しが続く場合は、来訪者の特徴や時間帯を記録しておくことが防犯対策になります。
空き巣の前兆に気が付いたらどうすれば良い?
空き巣の前兆に気付いた場合は、まず冷静に状況を確認することが大切です。以下で具体的な対処法について解説します。
不審なマーキングは写真に記録してからすぐに削除
玄関や郵便受け、インターホン周辺などに見慣れない印などが描かれている場合、それは空き巣犯が下見の目印として残した可能性があります。
まずはスマートフォンなどで鮮明な写真を撮影し、日時や場所を記録に残しておくことが重要です。
証拠を確保した後は速やかに印を消去し、周囲の住人や管理会社にも状況を伝えることで警戒を共有できます。
不審な人物の徘徊は積極的に声かけ運動や警察に相談
住宅街やマンションの周囲を同じ人物が繰り返し歩いている場合、空き巣の下見である可能性を疑う必要があります。
地域の防犯パトロールや自治会の声かけ運動に積極的に参加し、見守り体制を強化することが有効です。
挨拶や声かけを行うだけでも、相手に警戒されているという意識を与え、犯行の抑止につながります。
不審な人物や車両を見かけた際は、特徴や時間をメモして速やかに警察へ相談し、必要に応じて110番通報を行うことが安全確保に直結します。
不審な訪問や無言電話は録画付きインターホンの導入や着信拒否設定
不審な訪問や無言電話が続く場合は、玄関には録画機能付きインターホンを導入し、訪問者の顔や時間帯を自動で記録することで証拠確保や防犯抑止につながります。
知らない番号からの無言電話は安易に応答せず、着信拒否設定や番号通知確認を活用してリスクを減らすことが大切です。
さらに、家族や近隣住民と情報を共有することで、不審な動きを早期に察知し、地域全体の防犯意識を高めることができます。
空き巣に狙われにくい家の特徴は?
空き巣に狙われにくい家の共通点として防犯対策がしっかりと施されていることが挙げられます。
では、具体的にどんな防犯対策をしているのか。以下で解説します。
ワンドアツーロックになっている家

玄関扉に1つだけでなく2つの鍵をつける「ワンドアツーロック」は、空き巣犯が侵入にかける時間を大幅に増やすため、防犯効果が高いとされています。
さらに、ディンプルキーや防犯性能が認められたCP認定品を選ぶことで、より強固なセキュリティを確保することができます。
「ワンドアツーロック」については以下記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
防犯性能が高い鍵になっている家
防犯性能が高い鍵を導入している家は、空き巣にとって侵入のハードルが大きく上がります。特にディンプルキーなどピッキングに強い鍵は、従来のギザギザキーよりも侵入に時間がかかるため狙われにくくなります。
さらに警察庁が推奨するCP認定品や耐ドリル・耐破壊性能を備えた鍵を選ぶことで、こじ開けや破壊行為にも強い玄関にできます。
ディンプルキーについて詳しく知りたい方は以下記事をご覧ください。
防犯砂利を敷いている家

防犯砂利を敷いている家は、空き巣犯に心理的なプレッシャーを与え侵入を諦めさせる効果があります。
踏むと音が発生する特殊な砂利は、夜間や人目の少ない時間帯でも周囲に異変を知らせる役割を果たします。
さらに設置も比較的容易で、庭や通路、窓際など死角になりやすい場所に敷くだけで防犯性を高められます。
防犯カメラやセンサーライトが設置されている家

防犯カメラやセンサーライトを設置している家は、侵入者に強い威圧感を与え不審な行動を抑止する効果があります。
カメラがあるだけで記録される意識が働き、犯行そのものを思いとどまらせる力があります。さらに、センサーライトは人の動きを感知して自動で点灯するため、夜間や死角でも周囲に異常を知らせやすくなります。
これらを玄関や裏口、駐車場など出入りが多い場所に組み合わせて設置することで、空き巣犯に狙われにくい環境を作ることができます。
侵入口付近に死角がなく見通しの良い家
侵入口付近に死角がなく見通しの良い家は、外部からの視線が届きやすく不審者が身を隠しにくい環境になっています。
塀や植木で視界を遮らないよう工夫することで、周囲の住民や通行人が異常に気づきやすくなり防犯効果が高まります。
特に玄関や勝手口、窓周りをオープンな空間に保つことは、侵入前の下見段階で心理的な抑止力として働きます。
近所付き合いがある家

近所付き合いがある家は地域全体で自然な見守り体制ができているため、不審な行動が目立ちやすく空き巣にとって侵入リスクが高い環境になります。
挨拶やちょっとした会話を日常的に交わしておくことで、顔見知りが増え、普段と違う人物や車両に気づきやすくなります。
さらに、地域の防犯パトロールや連絡網を活用すると情報共有が迅速になり、抑止効果が一層高まります。
犬を飼っている家
犬を飼っている家は、空き巣にとって大きな心理的な障壁になります。犬の鳴き声は侵入者に気づかれるリスクを高め、警戒心を抱かせるため侵入をためらわせる効果があります。
特に番犬として屋外で見える位置にいる場合や、室内でも来客や不審者に反応して吠える習慣があると、防犯効果はさらに高まります。
また、犬の存在を示すステッカーやサインを掲示するだけでも、見た目から抑止力を発揮する点が魅力です。
空き巣対策におすすめの防犯アイテム
空き巣対策には具体的にどのような手段があるのでしょうか?
ここからは、空き巣犯に有効な防犯アイテムをご紹介いたします。
防犯ガラス

昨今では鍵や防犯の技術も発達し、ほとんどの住居の玄関ドアにはピッキングや破壊が困難な鍵が設置されています。
そのため、空き巣犯の侵入経路の中でも窓は狙われやすい場所の一つです。しっかり施錠していても通常の窓であれば簡単に割られてしまいます。
そのため、有効な対策としては防犯ガラスがおすすめです。
防犯ガラスはガラスとガラスの間にポリカーボネートなどの中間層が挟まれた、耐貫通性の高い「合わせガラス」です。
衝撃を受けると割れはしますが、手を入れるための穴を開けるには通常の何倍もの時間がかかるため、こじ破りや打ち破りといった「ガラスに何らかの衝撃を加えて割る」手口にとても効果的です。
防犯フィルム
こちらもガラス破り対策になりますが、窓ガラスを防犯ガラスに交換することができない場合は、防犯フィルムを貼るという手段もあります。
防犯フィルムもPETなどの樹脂系素材の層を複数重ねることで強度を増したもので、室内側に貼り付けます。
打撃などによる衝撃でガラスが割れても飛散してしまうのを防ぎ、ガラスを支えるため、容易に穴が開かないようになっています。
何より嬉しいのはコストが防犯ガラスほどかからないという点でしょう。
ただし、効果的な防犯フィルムの施工には指定の接着剤を使用したり、ガラス全面に添付することや、有資格者による施工が必要になり、養生期間も1ヶ月以上必要になりますので、その間の防犯対策には注意しなくてはなりません。
センサーライト
夜間に来訪者を検知すると自動で点灯する人感センサーライトは、人が通るのを感知して瞬時に明るく照らし出すため、空き巣犯にもプレッシャーを与えることができ、犯行を未然に抑止する効果があります。
防犯対策にはもちろん、外で作業したいときにも便利です。センサーライトは、ソーラーパネルが搭載されているものがおすすめです。
昼間に太陽光を蓄電池に充電して夜間に利用するため、省エネかつ電池切れになる心配もありません。
また、配線不要で任意の場所に取り付け可能です。
防犯カメラ

防犯カメラは、空き巣犯の侵入を受けた際に、その後の検挙につなげるための証拠映像を記録します。
また、あえて目立つところに設置することで、空き巣犯の犯罪心理に働きかけ、犯罪を抑止する効果も期待できます。
家庭用防犯カメラの種類はさまざまですが、導入にはコストがかかります。そのため、ダミーの防犯カメラや月額レンタルで防犯カメラシステムを提供するサービスもあります。
補助錠
補助錠は、メインとなる鍵の他に補助的な目的で設置する鍵です。補助錠は後付けすることも可能で、ガラス戸などにも取り付けできます。
複数の鍵を取り付けることで、空き巣犯が侵入するまでの時間が増えるため、犯行を諦める可能性が高くなります。
ホームセキュリティー
自宅全体の防犯対策を確実に行いたい、自身の対策だけでば不安という方は、ホームセキュリティーがおすすめです。
ホームセキュリティーとは、住宅内に取り付けたセンサー器具などが、空き巣犯の侵入を感知して、あらかじめ契約されている警備会社などへ自動通報するシステムです。
状況判断後に警備員が駆け付けるので、万が一の際も安心です。
また、空き巣以外にも、火災やガス漏れなどの異常も感知するので、あらゆる脅威から財産や家族を守ることができます。
住居に合わせた空き巣対策のポイント
住居の種類によって有効な空き巣対策は異なります。
ここでは、戸建て住宅と集合住宅にわけて、それぞれ有効な空き巣対策のポイントをご紹介します。
戸建て住宅

戸建て住宅では、玄関や勝手口、窓周りの防犯対策が特に重要です。
ワンドアツーロックや防犯性能の高い鍵の設置はもちろん、センサーライトや防犯カメラで外部からの視線を確保することも効果的です。
また、庭や通路の死角を減らすために低い塀や整えた植栽を心がけると、空き巣が隠れにくくなります。
さらに、近隣住民との情報共有や留守時の不在表示を控えること、近所のコンビニへ行くなどの短時間の外出であっても必ず無施錠にしないことも防犯力向上につながります。
空き巣に効果的な一軒家の防犯対策は以下記事でも解説しています。併せてご覧ください。
集合住宅(マンション・アパート)

マンションやアパートには共用部分があり、住民以外にも多くの人が出入りします。
高層階だから、オートロックがあるから大丈夫と思っていても、共用部分から侵入してきたり、周りの建物や塀、電柱を利用して侵入してくることもあります。
逆に低層階で暮らしている方は、ベランダや窓の近くに足場になるようなものがないかチェックしてみてください。
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近年は防犯意識の向上のせいか、防犯グッズや高セキュリティーの鍵が多く出回っているため、空き巣犯罪の全体数は減少傾向にありますが、空き巣犯罪が無くなったわけではありません。
本記事でもご紹介したように、空き巣犯に狙われやすい条件に当てはまる住宅は適切な防犯対策が一層求められます。
「高セキュリティの鍵に交換したい」「補助錠を取り付けたい」など、鍵に関する防犯対策は弊社キーレスキューサービスにご相談ください。
キーレスキューサービスでは、防犯性の高いディンプルキーや補助錠の取り付けはもちろん、お客様ひとりひとりのご要望、ニーズにあった鍵をご提案させていただきます。
玄関や勝手口だけでなく、窓用の補助錠やクレセント錠の取替などもご相談いただけますので、お気軽にご相談下さい。












