鍵穴へのイタズラはどう対策すべき?鍵開け・修理・交換は鍵屋に依頼しよう

鍵穴への「イタズラ」。
玄関の鍵から車やバイク、自転車、郵便ポストまで、誰しもが一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
ガムや接着剤、木の枝、針金、泥などが鍵穴に詰められ、鍵が動かなくなったり、鍵穴自体が壊れてしまったりしたとき、どのように対処すべきでしょうか?
この記事では、鍵穴へのいたずらを発見したときに取るべき適切な対処方法や、絶対にしてはいけないこと、そして今後の防犯対策について詳しく解説します。
接着剤などで鍵穴が詰まった場合、鍵交換が必要になる可能性が心配ですよね。しかし、そんなときこそ鍵屋にご相談いただくことをお勧めします。鍵屋にお任せいただければ、修理で問題が解決することもありますし、シリンダー交換が必要な場合も、今後のセキュリティを考慮した選択肢をご提案いたします。
目次
鍵穴がいたずらされた!? 被害に遭ったときにやるべき3つのこと
鍵穴から木の枝が出ている、接着剤のようなものが垂れている……帰宅してそのようなことに気づいたとき、まず何をすれば良いのでしょうか。
また、車やバイク、自転車などでは鍵が壊されていることも多々ありますし、悪質なものではバイクのキーシリンダー近くにあるシャッターを閉めてしまう、自転車の使っていない馬蹄錠を施錠する、といったイタズラもあります。
そのような迷惑行為の被害に遭った場合、殆どのケースでは犯人がわかりません。腹立たしい思いや、住環境の治安などが不安になるかと思いますが、やっておいた方が良いことが3つほどありますのでご紹介します。
警察に通報して被害届を出す
鍵穴へのイタズラ被害が発生した場合、まず検討すべき行動の一つが警察に通報し、被害届を出すことです。
「イタズラ」と言いますが、事態は簡単なものではありません。接着剤を入れるなどして鍵が本来の機能を果たせなくなるようにすることは、器物損壊罪に該当します。ただ、器物損壊は親告罪ですので、実際に告訴するには被害者が犯人特定のための証拠集めなどをする必要があります。
110番するのがためらわれる場合は、9110番に電話をして相談するのも良いでしょう。いずれにせよ、いたずらをされた現場を調査して貰い、被害の記録をとるという意味でも通報は無意味ではありません。
周囲で似たようないたずら行為が繰り返されている可能性もあります。特に独り暮らしをしていると、不在時に不審者が住居の周辺に出没しているということになるので、警察に巡回して貰うだけでも心強いでしょう。
警察に通報した場合は警察官が到着するまで下手に鍵穴などに触らず、写真を撮ったり、いたずらを発見した時刻を記録するなどしておきましょう。
特に、のちほど保険会社に連絡する予定がある場合は、これらの詳細が役に立ちます。
賃貸物件に住んでいる人は更に管理会社や大家さんに連絡を入れて、鍵穴が悪質ないたずらによって損傷を受けたことを知らせて下さい。場合によっては、大家さんが駆けつけてくれることもありますし、普段から付き合いのある鍵屋を呼んでくれるかもしれません。
いずれにせよ、賃貸物件の場合は損傷した鍵穴をどうするかについても話し合いをしなくてはなりません。錠前も大家さんの持ち物ですから、勝手に交換したりせず、まずは連絡を入れてどうすべきか指示を仰ぎましょう。
保険会社に連絡する
警察が現場検証などを終えたら、修理交換のために鍵屋などを呼んでも良いと言われますが、一息つくのはまだ早いかもしれません。次に重要なのが保険会社への連絡だからです。
イタズラで鍵穴に異物が詰められた場合、鍵屋などの専門家が必要となることが殆どです。修理や交換が必要になった場合、費用は一般的に自己負担となりますが、火災保険や自動車保険に加入していると補償の対象となることがあります。
契約内容を確認し、申請できるようであれば専用のお問い合わせ番号などに連絡してどのように対処すべきか訊いてみましょう。
自動車などの場合は、車両保険で補償される場合があります。ただ、事故として扱われ、等級が下がる可能性もありますので、保険会社に確認するようにして下さい。
また、保険会社の場合は利用回数に制限があることが殆どです。その点もあわせて確認しておくと良いでしょう。
鍵屋を呼ぶ
残念ながら鍵穴に異物を詰めるといういたずらに対して素人ができることは殆どありません。これは、素人が鍵穴に詰められた物を自力で除去しようと試みると、その過程で鍵穴をさらに損傷させる可能性があるからです。
例えば木の枝や、針金のような硬質のものや、接着剤のような化学系のものは、入れられた時点でシリンダー内が損傷を受けている可能性が高いです。
特に接着剤などは鍵穴に入れられていることに気づかずに子鍵をさしてしまうということも多く、子鍵と一緒に接着剤がシリンダーの奥深くまで入り込んでいたりします。
いずれにせよ、イタズラ被害に遭った際は、できるだけ早期の対処が求められますので、一刻も早く鍵屋に相談することをお勧めします。
うまく対処できれば、シリンダー交換ではなく修理で済むこともあります。
いたずらの手口別対処方法
ここからはよく見かけられるイタズラの手口を3つ紹介します。これらのイタズラを発見した際にできることも説明しますが、できるだけ早く警察に被害届を出して専門家を呼ぶようにしましょう。
木の枝などを詰められた場合
木の枝などは子供がよく鍵穴に詰めたりしてしまうことがあるようです。犯人がわかっているいたずらであれば、不審者の心配がなくなりますが、それでも鍵穴は丁寧に扱うようにして下さい。
もし木の枝が鍵穴から飛び出しており、ピンセットなどで摘めるようであればゆっくりと引き出してみましょう。
ピンセットや指で摘んで引っ張っても抜けない場合は、無理に引き出そうとしないで下さい。あまり力任せに抜こうとすると、逆に詰まってしまったり、シリンダー内が傷ついてしまう可能性があります。
異物が詰められていて家に入れない場合は、戸建てであれば窓など別の場所から家に入れないか試してみて下さい。家に入ることができれば、サムターンを回してドアを開けることができるかもしれません。
集合住宅などで家に入る手段がないときは、鍵の専門業者を呼んで開けて貰って下さい。
接着剤がついていた場合
接着剤は透明の液状だったり、木工ボンドのように硬化すると透明に近くなるなどの理由で、鍵穴に入れられていても気づくのが難しい異物です。
もし鍵穴に子鍵を入れる前に気づいたのであれば、触らずに警察に通報するようにしましょう。
鍵穴に木の枝や小石などを入れるいたずらは純粋に子供などによる「イタズラ」であることが多いのですが、接着剤の場合は多くがなんらかの「いやがらせ」目的で、大人によるものです。
また、繰り返されることも非常に多いため、警察に相談して今後の対策なども考えるようにして下さい。
接着剤が入れられたシリンダーは交換になることが殆どですが、乾く前にシリンダー分解をして取り除くことができれば修理で済むこともありますので、早めに鍵屋を呼んで下さい。
ガムがついていた場合
ガムは、氷で冷やして固めれば取り除くのが容易になります。しかし、もしガムが取り除けずに鍵が抜けなくなってしまった場合や、ガムがシリンダー内部に入り込んで取り除けない場合などは、鍵業者に依頼することを検討しましょう。
いたずらに対してやってはいけないこと
イタズラされたことを発見したときに、絶対にやってはいけないことというのがいくつかありますのでそれぞれ見ていきましょう。
針金などで詰まったものを掻き出そうとする
人間誰しも、鍵穴にものが詰まっているとなんとかして取り出そうとしてしまうものですが、針金やキリといった細くて硬い金属を鍵穴に入れて中に詰まっているものを掻き出そうとするのはやめましょう。
すでに異物が入ったことで、内部が傷ついてしまっているかもしれないところに針金などを突っ込むと余計に傷が増えますし、下手をするとシリンダー内にあるタンブラー類(内筒が回転しないように外筒にむけて飛び出している障害物。細かいピンやディスク状の板であることが多い)が破損してしまう可能性もあります。
内部部品が破損すると、修理が不可能になり、シリンダー交換するしかなくなってしまいます。通常、鍵屋の価格設定では修理より交換の方が高額になりますので、余計な出費をすることになってしまいかねません。
強引に詰まっているものを抜く
何ら道具を使わないにしても、詰まっているものを力任せに引っ張り出したりするとその勢いでシリンダー内が傷つく可能性がありますので絶対にやめましょう。
接着剤やガムに薬品を使う
最近ホームセンターや100均などでよく見かける「シール・ガムはがし液」や「接着剤はがし液」ですが、これらの薬品を鍵穴に入れるのはやめておきましょう。
有機溶剤を含むものが多く、揮発性もあり、油分を除去するのでシリンダーに大きな影響はないかもしれませんが、溶かした接着剤やガムを含め、布などで拭き取ることが前提になっています。
大量に使用すると、健康状態に影響の出る人もいるかもしれません。
また、引火性が高いものになっていますので車やバイクなどには使用しないようにして下さい。
いたずらされたら鍵屋に相談しよう
シリンダーはその内部で細かい部品を組み合わせた鍵の心臓部でもあります。正しい子鍵が挿入されたときに細かい部品が噛み合って子鍵が回るようになっています。
ですので、異物を入れられてしまった場合は、できるだけ専門家である鍵屋に相談するようにして下さい。シリンダーに害がないように異物を抜き取ったと思っていても、細かい破片などがシリンダー内に残っている可能性もあります。
鍵屋に相談すれば、シリンダーを分解して詰まっているものを取り出したり、シリンダー内を綺麗に洗浄してメンテナンスしてもとに戻したり、「修理」で済ませることができるかもしれません。
下手に自力でなんとかしようとせず、鍵の専門家に任せたほうが安くつくことも多いのです。
いたずら防止のための対策
世の中には何度も鍵穴にいたずらをされている人もいます。恐らく同じ人物が犯人なのでしょうが、何度も何度もシリンダーを交換していると、出費がかさみすぎてしまいます。
錠前に対策をすることで、いたずらを防ぐ方法はないのでしょうか?
このセクションでは、鍵屋視点でできる対策を提案します。
電子錠に交換

電子錠は一般的に既存のシリンダーを取り除き、代わりにデッドボルトを出し入れできる機構を取り付け、専用のストライクを設けますので、鍵穴というものがなくなります。
子鍵をよく紛失する、鍵穴によくいたずらをされる、という場合、対策としてよくおすすめするのがこのシリンダー置換タイプの電子錠です。
錠ケースが対応していれば、簡単に短時間で交換が可能ですし、部品代も昔ほど高額ではなくなってきています。また、最近普及しはじめたスマートロックの影響もあって、スマートフォンでの解錠が可能な機種も出てきています。
カバーなどを鍵穴に設置
大変シンプルな対策ですが、鍵穴にカバーを取り付ける、という方法もあります。
単にプラスチック製のカバーであっても、人の手で破壊するのは容易ではありませんから、一定の効果が見込めるでしょう。
防犯対策品の中には金属製のものもあります。ドアノブ一体型のものにも対応した商品があります。
ドアノブ一体型に取り付けられるものは金属製のドアノブカバーがついていますので、いたずらだけでなく、ピッキングなどの防犯対策にも有効です。
また、自動車の鍵穴を隠すためのキーホールカバーなども販売されています。
人感センサーライトの設置

人が近くを通ると感知して照明を点灯してくれる人感センサーライトは、空き巣対策としても有効ですが、鍵穴にいたずらを仕掛けるような不審者を寄せ付けないためにも有効です。
こういったいたずらは住人が不在の時間帯に行われることが多いでしょうから、不審者が簡単に敷地に立ち入れないようにしておくべきでしょう。
また、センサーライトだと最も効果的なのが夜間になりますので、日中も警戒したい場合はセンサーアラームなどもつけておくと良いかもしれません。
防犯カメラの設置

コストがかかりますが、恐らく最も効果的なのが防犯カメラの設置でしょう。特に警察が逮捕などのために動くには、カメラ映像のような証拠が必要になりますから、犯人を特定したい人は特に検討しても良いのではないかと思われます。
防犯カメラが設置されたことで、いたずらが止まる可能性もありますし、空き巣など侵入窃盗の防犯対策にもなります。
いたずらされた鍵の修理・交換は鍵屋キーレスキューサービスにお任せください
鍵穴に異物が詰められたことによって鍵が回らない、子鍵が奥までささらず鍵が開かない、というときは下手に自力でなんとかしようとはせずに、鍵屋にご相談下さい。
キーレスキューサービスは年中無休・24時間出動可能な出張専門の鍵屋です。ご連絡をいただきましたら経験豊富なスタッフが駆けつけ、状況に適切な方法で鍵開けや修理を行います。
また、いたずらによる錠前の故障で交換が必要な場合は、その日のうちに対応が可能な場合もございます。特にシリンダーだけであればすぐに交換が可能ですので、ぜひ気軽にお電話下さい!