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鍵穴のトラブルに鉛筆は使える?応急処置の方法と改善しないときの対策を解説!

更新日:2025/08/26
鍵穴のトラブルにえんぴつが使える? メンテナンス法や注意点について解説!

この記事でわかること

  • 鉛筆を使った鍵穴メンテナンスの仕組みと効果
  • 正しい使い方と注意点
  • 鉛筆では改善できないケース
  • 鉛筆では改善されなかったときの対処法
金城 甫(きんじょう はじめ)

記事監修者

名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー

これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。

鍵を差し込んでもスムーズに回らない、あるいは抜けにくいといったトラブルは日常的に発生しやすいトラブルです。

そのようなときは鍵穴専用の潤滑剤を塗布すれば解決する場合が多いですが、手元に潤滑剤がなくても「鉛筆で代用できる」と耳にしたことがあるのではないでしょうか。

鉛筆の芯に含まれる黒鉛には摩擦を減らす性質があり、一時的に鍵の動きを改善できることがあります。

しかし、正しい使い方を知らなければ逆効果になることもあります。本記事では、鉛筆を使った鍵穴メンテナンスの効果やリスク、さらに改善しないときの対応策まで詳しく解説します。

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鍵穴に鉛筆を使うのはなぜ?

鍵穴の動きが悪くなったときに「鉛筆を使うと良い」と言われる理由は、先述したように鉛筆の芯に含まれる黒鉛という物質の性質にあります。

黒鉛は炭素が層状に積み重なった構造をしており、層と層の間が滑りやすいため、摩擦を減らす潤滑効果を持っています。日常的に使う鉛筆で簡単に利用できるため、鍵穴専用の潤滑剤がないときの応急処置として知られています。

さらに、鉛筆は油分を含まないという点も大きな特徴です。鍵穴に一般的な油を含む潤滑剤を使うと、一時的には動きが良くなっても、埃やゴミと油分が混ざって粘着物となり、かえって動作不良を引き起こしてしまう危険があります。

その点、鉛筆の黒鉛は乾燥した粉状のため、埃を固めにくく安全性が高いといえます。

また、鉛筆を使う方法は手軽さコスト面のメリットもあります。鍵穴専用の潤滑剤を持っていない人でも、家や職場にある鉛筆で試せるので急なトラブルにすぐ対応できます。

実際に鍵メーカーの中には「応急処置として鉛筆を使うのは有効」と紹介しているケースもあります。 ただし注意すべきは、この方法はあくまで一時的な改善策にすぎないという点です。

シリンダー内部の部品が摩耗している場合や、鍵自体が変形している場合には鉛筆では効果が出ません。応急処置として使えるが万能ではない、という認識を持つことが重要です。

鉛筆を使う効果がある状況とそうでない状況は?

鉛筆の黒鉛は潤滑効果があり、軽度の鍵トラブルには有効ですが、すべての不具合に効くわけではありません。

応急処置として役立つ一方で、誤った使い方や根本原因の見極め不足は、かえって状態を悪化させる可能性もあります。

ここでは、効果があるケースと効果がないケースを整理して解説します。

鉛筆を使う効果がある状況

鉛筆の黒鉛は乾いた潤滑成分として働くため、摩擦軽度の汚れが原因で動作不良を起こしている場合に有効です。

特に「軽く引っかかる」「回しにくい」といった症状に対しては改善が期待できます。ただし、効果は一時的であり、根本的な修理や部品交換には及ばない点を理解しておきましょう。

鍵が入りづらい・回りづらい・抜けにくい

鍵が入りづらい、回すときに引っかかる、抜くのに力が必要といった状況は、摩擦の増加が主な原因です。

軽度の摩擦による不具合は鉛筆で一時的に解消できるケースが多く、外出前など急いで対応したいときに有効です。

ただし、何度も繰り返す症状であれば鍵穴内部の劣化を疑う必要があり、根本的な解決には至らないこともあります。

鍵が回らない原因と対処法については以下記事でも解説しています。併せてご覧ください。

鍵穴専用の潤滑剤が手元にない

鍵穴専用潤滑剤

夜間や外出先などで鍵が急に回りにくくなったとき、手元に鍵穴専用の潤滑剤がないことは少なくありません。そのような状況では、鉛筆が身近にある代用品として役立ちます。

ただし、完全に鍵が回らなくなりドアが開けられない場合は、無理せず鍵屋に相談するのが賢明でしょう。

鉛筆を使う効果がない状況

鉛筆は万能な解決策ではなく、鍵やシリンダー(鍵穴)内部の損傷が原因で起きるトラブルには効果がありません。

無理に黒鉛を使い続けると、内部に粉が溜まって余計に症状を悪化させる危険もあります。改善が見込めないときは早めにプロへ相談することが大切です。

鍵穴が埃やゴミで詰まっている

軽度の汚れであれば有効ですが、大量の埃やゴミが詰まっている場合は鉛筆では改善できません。黒鉛を追加すると埃や粉が結合し、固まりとなって鍵穴を塞いでしまう恐れがあります。

この状態では、鍵を差し込んでも全く動かない、無理に回すと折れるといった深刻なトラブルにつながります。

大量の異物が原因と考えられる場合は鉛筆での対処は難しく、鍵屋に修理を依頼するのが最も安全です。

鍵穴を掃除する方法については下記記事で解説しています。併せてご覧ください。

鍵が変形している

鍵そのものが曲がったり、削れて摩耗している場合は、鉛筆を使っても改善は期待できません。むしろ変形した鍵を無理に使用することで、シリンダー内部に傷をつけたり鍵が途中で折れて残ってしまうリスクもあります。

この場合は鉛筆での応急処置を試すより、新しい合鍵を作るか、別の鍵を使う方が確実です。状態が悪化すればシリンダー交換が必要になることもあるため、早めの対応が望まれます。

鍵が曲がってしまったときの対処法について詳しく知りたい場合は以下記事をご覧ください。

鍵や内部部品が摩耗・劣化している

長年の使用によってシリンダー内部のピンやスプリングが摩耗している場合、鉛筆では改善しません。鉛筆でも症状が一時的に軽減するだけで、根本的な原因が解決されないため再発を繰り返します

こうした劣化は放置すると動作不能に直結するため、修理や部品交換を検討する段階です。特に10年以上使っている鍵では経年劣化が進んでいる可能性が高く、鉛筆では対処不能であることを理解しておきましょう。

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鉛筆を使った鍵穴メンテナンスの方法

鉛筆を使った鍵穴のメンテナンス方法は、特別な道具を必要とせず誰でも試せる方法です。ただし、正しい手順を守らなければ逆効果になる可能性もあるため、準備から実際の使い方、緊急時の対応方法まで順番に理解しておくことが大切です。

準備するもの

鉛筆を使う際は、HBより柔らかめの2B4Bの鉛筆がおすすめです。芯が柔らかいほど黒鉛が付きやすく、潤滑効果も得やすくなります。

シャープペンシルの芯は細くて折れやすく、鍵穴に詰まるリスクが高いため避けるべきです。準備の段階で鉛筆をしっかり削り、芯を広く露出させておくと作業がスムーズになります。

また、鉛筆以外にティッシュを用意しておくと、余分についた黒鉛を拭き取る際に便利です。道具選びを間違えると逆に鍵を傷める原因になるため、必ず「太めで柔らかい芯の鉛筆」を用意しましょう。

正しい使い方と手順

鉛筆の芯を塗りこむ

まずは鍵自体を軽く拭き取り、ホコリや汚れを落とします。その後、鉛筆の芯で鍵の溝、もしくはギザギザ部分をしっかり塗りつぶすように黒鉛を付けます。

鍵全体がうっすら黒くなる程度まで繰り返すと効果的です。塗りつけが完了したら、その鍵を鍵穴に差し込み、数回抜き差しします。

抜き差しを繰り返すことによって黒鉛がシリンダー内部に行き渡り摩擦が軽減されます。最後に鍵を取り出し、余分な黒鉛を拭き取れば完了です。

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鍵穴に鉛筆を使うときの注意点

鉛筆を使った鍵穴のメンテナンスは手軽で便利ですが、誤ったやり方は鍵の不具合を招く恐れがあります。

ここでは、鉛筆を使うときに特に気を付けたいポイントを紹介します。

鉛筆の芯を直接鍵穴に入れないこと

鉛筆をそのまま削って芯を鍵穴に突っ込むのは絶対に避けるべきです。芯が折れて内部に残ると取り除くのが困難で、逆に鍵が動かなくなる原因になります。

鉛筆を使う際は必ず「鍵の切り込み部分に黒鉛を塗る」方法をとるようにしましょう。黒鉛は粉状で潤滑するため、鍵を介して内部に行き渡らせるのが安全で確実です。

芯を直接入れる方法は見た目には手っ取り早いように思えても、実際にはリスクが大きく、専門業者も推奨していません。

シャープペンの芯ではなく太めの鉛筆を使うこと

鉛筆と聞いてシャープペンシルを思い浮かべる人も多いですが、シャープペンの芯は細くて折れやすく、内部に詰まりやすいため鍵穴には不向きです。

また、芯の成分も鉛筆より硬く潤滑効果が十分に得られません。使うなら2Bや4Bの太めの鉛筆がおすすめです。

柔らかい芯は黒鉛が多く含まれているため、滑らかさを実感しやすく、より効果的に潤滑できます。鉛筆はどの家庭にもある身近な道具ですが、種類を間違えると逆効果になるため、必ず「太めで柔らかい芯の鉛筆」を選びましょう。

応急処置としての使用にとどめること

鉛筆を使った鍵穴のメンテナンスは便利ですが、あくまで一時的な応急処置です。効果は一時的で、根本的な原因が摩耗劣化にある場合は解決できません。

したがって、鉛筆で一時的に改善したら、その後は必ず専用の潤滑剤を使用するか、必要に応じて鍵屋に相談することをおすすめします。

応急処置を繰り返して問題を先延ばしにすると、鍵が完全に動かなくなり、最終的にシリンダー交換高額な修理につながることもあります。

鉛筆はあくまで時間を稼ぐ手段と割り切り、根本的な原因を解決することが重要です。

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鉛筆では改善できないときの対処法

鉛筆はあくまで応急処置であり、すべての鍵トラブルを解決できるわけではありません。症状が繰り返し起きる、または鉛筆を使っても改善しないときには、次のような対処法を検討しましょう。

鍵穴専用の潤滑剤を使用する

鍵メーカーから販売されている鍵穴専用の潤滑剤は、黒鉛やフッ素樹脂などの成分が粉末状になっており、内部に残っても固まりにくい設計です。

逆にクレ556などの油性潤滑剤は埃を固めて詰まりを起こす可能性があり逆効果になるため、必ず鍵穴専用の潤滑剤を選びましょう。

専用の潤滑剤を使えば、鉛筆よりも持続的に滑らかな動きを確保できます。特に日常的に使う玄関や事務所の鍵には、定期的な使用がおすすめです。

ストライクの位置を調整する

ストライク

鍵が回りにくい原因が、ドア枠側のストライク(受け金具)の位置ずれにある場合も少なくありません。ドアが微妙に傾いたり、建付けが悪くなると、鍵が正しく噛み合わずに動きが固くなります。

この場合はいくら鉛筆や潤滑剤を使っても改善せず、ストライク位置の調整が必要です。ネジを緩めて受け金具の高さや位置を調整することで改善することがあります。

調整が難しい場合や症状が再発する場合は、建付け全体の修正が必要になることもあるため、専門業者に相談した方が安心です。

鍵を交換する

鍵交換

鍵そのものが変形していたり、長年の使用で摩耗している場合、鉛筆では効果がありません。鍵が曲がっていたりすると、シリンダー内部のピンとの噛み合わせが悪くなり、摩擦が増えてスムーズに動かなくなります。

こうしたケースでは、シリンダーごと交換する必要があります。特に古い鍵は防犯性が低いことも多いため、動作不良をきっかけに防犯性能の高いディンプルキーへ交換するのも一つの選択肢です。

費用はかかりますが、安全性と快適さを両立させる根本的な解決策になります。

自分で鍵を交換したい場合は以下記事で画像を用いて解説しています。ぜひご覧ください。

業者に依頼する

作業着を着た男性

鉛筆や潤滑剤を使っても改善しない場合、最終的には鍵の専門業者に依頼するのが確実です。業者であれば内部の清掃や部品交換、シリンダーの分解修理まで対応可能で、原因を根本から解消してくれます。

無理に自己流で処置を続けると、かえって鍵が折れたり内部を傷めたりするリスクがあるため、判断に迷ったらプロに任せるのが安心です。

業者に依頼するメリット

業者に依頼するメリットは主に以下の点が挙げられます。

  • 原因を根本から解決してくれる
  • 誤った自己処理による二次被害を避けられる
  • 防犯対策のアドバイスを受けられる

最大のメリットは原因を正確に分析し根本から解決してくれることです。自分では「摩耗かも」「汚れかも」と判断しても、実際にはシリンダーの内部部品が劣化していたり、ドアの建付けに問題があったりする場合があります。

専門業者は豊富な経験と専用工具を使い、修理や交換など最適な対応をしてくれます。また、誤った自己修理による二次被害を避けられるのも大きなメリットです。

さらに、防犯性能の高い鍵への交換やセキュリティ強化の提案を受けられるのも専門業者ならではの利点です。

業者に鍵修理や鍵交換を依頼したときの費用相場

業者に依頼する場合、費用は症状や作業内容によって変わります。簡単な修理で済む場合は8,000円~15,000円前後で対応してもらえることが多いです。

一方、交換が必要な場合は15,000円〜30,000円程度が目安です。防犯性能が高いディンプルキーなどは、25,000円~40,000円程度かかることもあります。

夜間や早朝などの緊急対応では出張費が追加されるケースもあるため、依頼前に見積もりを確認するのが安心です。

鍵交換の費用相場は以下記事でも解説しています。併せてご覧ください。

安心できる業者の選び方

業者を選ぶ際は「信頼できるかどうか」を重視することが大切です。まず公式サイトで料金体系が明確に示されているか確認しましょう。

出張費や追加料金の有無が不透明な業者は避けるのが無難です。また、防犯設備士の資格を持つスタッフがいる業者は安心度が高いです。

さらに、電話対応や見積もり時の説明が丁寧かどうかも信頼性を判断するポイントになります。急いで依頼したいときでも焦らず、複数社を比較して相場を把握してから依頼することをおすすめします。

鍵業者の選び方については下記記事をご覧ください。

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鍵穴に鉛筆を使う方法は、手軽で身近に試せる応急処置として有効です。鉛筆の芯に含まれる黒鉛は摩擦を軽減する性質があるため、鍵が「入りづらい」「回りづらい」「抜けにくい」といった軽度のトラブルには効果が期待できます。

特に専用潤滑剤が手元にないとき、外出先や緊急時に役立つのが大きなメリットです。

しかし、鉛筆で改善できるのはあくまで一時的な対処にすぎません。大量の埃やゴミの詰まり、鍵やシリンダーの摩耗・劣化、鍵そのものの変形といった根本的な不具合には効果がなく、無理に使うと症状を悪化させる危険もあります。

そのため、繰り返し同じ症状が起きる場合は、鍵穴専用の潤滑剤を使ったり、鍵屋への依頼を検討する必要があります。

普段から定期的なメンテナンスを心がけ、必要に応じて専門業者に相談することで、安心して長く鍵を使い続けることができます。

業者に依頼する際は、是非ともキーレスキューサービスにご相談ください。弊社では鍵修理や鍵交換など鍵に関するさまざまなトラブルを解決いたします。

「これって直るの?」などのご相談から承りますので、鍵トラブルでお困りでしたら見積もり・出張費無料のキーレスキューサービスにお任せください。

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