鍵の修理時間はどれくらい?費用相場や依頼の流れについて解説!
この記事でわかること
- 鍵の修理にかかる時間
- 鍵トラブルが起きたときのNG行為
- 鍵修理にかかる費用相場
記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
鍵トラブルは突然発生し、急いで修理を依頼するケースが少なくありません。しかし、修理にかかる時間や費用の目安がわからないと、不安を感じることもあるでしょう。
本記事では、鍵修理にかかる時間や修理費用相場、業者に修理を依頼する流れなどについて鍵屋目線で詳しく解説します。鍵修理を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
鍵の修理時間はどれくらい?
鍵修理にかかる時間は、現場に到着してから15分~30分程度が一般的です。
内部に異物が詰まっているケースやシリンダーの洗浄が必要な場合も同様の時間で解決できることが多いです。
ただ、鍵の寿命が原因で不具合が起きている場合、修理をしても再び不具合が起きる可能性が高いので、交換を推奨しています。
鍵交換にかかる時間も15分~30分程度ですが、ドアに追加で加工が必要な場合は30分~60分程度かかることがあります。
鍵修理になる代表的な症状
ここでは、鍵修理が必要な代表的な鍵トラブルを紹介します。
鍵が挿さらない
鍵が鍵穴に挿さらないトラブルはさまざまな原因が考えられます。
長年の使用による鍵の摩耗や鍵穴内部の汚れの蓄積が原因になることがほとんどです。
例えば鍵を落とした際に歪んだり、ズボンのお尻のポケットに鍵を入れたまま椅子に座って負荷がかかって歪んだりすることがあります。
また、鍵穴は外部に晒されることが殆どなので、どうしてもほこりなどの細かいゴミが鍵穴内部に溜まりやすくなります。
鍵が挿さらないときの対処法については以下の記事をご覧ください。
鍵が固い・回らない
鍵が固いまたは回らない症状は、主に以下のような原因で起こります。
- 鍵穴内部のほこりやゴミの蓄積
- シリンダー(鍵穴)の潤滑剤不足
- 鍵の寿命が過ぎている
- 鍵が摩耗している
シリンダーには元々動きをスムーズにするために潤滑剤が塗布されていますが、長年の使用によって潤滑剤の効果が弱まり、鍵が固くなったり回らなくなったりします。
鍵の寿命は一般的に10年~15年程度と言われており、寿命を過ぎると不具合が起きやすくなります。こういった場合は、修理よりも交換が推奨されます。
鍵本体の摩耗も原因の一つとして考えられます。特に経年劣化で金属が削れている場合、鍵と鍵穴の噛み合わせが悪くなり、スムーズに回らなくなります。
鍵が回らないときの対処法については以下の記事をご参照ください。
鍵が折れた
鍵が折れるトラブルは、外で折れる場合と鍵穴の中で折れる場合があります。
外で折れる場合は、経年劣化や負荷がかかったことが原因だと考えられます。鞄の底で下敷きになっていたり、ズボンのポケットに入れていたりで負荷がかかると折れてしまうことがあります。
鍵穴の中で折れる原因も同様に経年劣化や余計な負荷をかけてしまうことが挙げられます。特に古い鍵や長期間使用しているものは金属疲労が進んでおり、少しの力で折れてしまうことがあります。
また、鍵がスムーズに回らないときに無理に力を加えて回そうとして、鍵穴の中で折れてしまうこともあります。
鍵穴の中で鍵が折れたときの対処法については以下の記事をご覧ください。
鍵が抜けない
鍵が抜けないトラブルも同様に、鍵穴内部のほこりやゴミの詰まり、鍵穴の潤滑剤不足、経年劣化による鍵の変形などが原因で起こります。
経年劣化によって鍵やシリンダーに細かな傷や歪みが生じると、スムーズに抜き差しできなくなります。また、鍵穴にほこりや汚れが詰まることで動きが悪くなり、抜けなくなるケースも少なくありません。
この状態で無理に鍵を引き抜こうとすると、鍵が折れてしまう恐れがあります。鍵穴内部が傷つくと、シリンダーの交換が必要になる可能性が高まるため、慎重な対応が必要です。
鍵が抜けないときの対処法については以下の記事をご覧ください。
鍵が挿さるけど回らない
鍵が挿さるのに回らない症状は、経年劣化による鍵の変形や鍵穴のほこりやゴミの蓄積以外にも、ストライクの位置ずれや鍵穴内部の凍結などが考えられます。
ストイラクとは、デッドボルト(閂)やラッチボルト(仮止め)を受け止めるドア枠に取り付けられた金属のプレートのことです。
このストライクの位置が経年劣化やドアを乱暴に扱ったことによってずれてしまうと、デッドボルトと嚙み合わなくなり、回らなくなってしまいます。
また、寒い地域では鍵穴が凍結して鍵が回らないことがあります。こうした状況では、力任せに無理に回さないように気を付けましょう。
鍵が空回りする
鍵が空回りする原因は、シリンダーやデッドボルトの故障が考えられます。シリンダー内部の部品が故障してしまうと、鍵を回しても回転が伝わらず、ドアの施錠・解錠ができなくなります。
鍵の空回りは素人がシリンダーを分解して修理しようすると、状況が悪化することがあるため注意が必要です。
鍵トラブルが起きたときにやってはいけないこと
ここでは、鍵トラブルが起きたときにやってはいけないNG行為を紹介します。
力任せに鍵を操作する
鍵が回りにくい、抜けないなどの不具合が起きたとき、焦って強引に動かそうとすると、鍵やシリンダー内部に余計な負荷がかかり、状態が悪化する原因になります。
シリンダー内部は精密な構造で成り立っており、強い力を加えることで部品が破損するリスクが高まります。
特に防犯性の高いディンプルキーなどは複雑な構造をしているため、わずかな変形やダメージでも動作不良につながりやすいため注意が必要です。
針金などを鍵穴に入れる
鍵穴の中になにか異物が詰まっている際、針金などの細い棒状のものを入れて取り除こうとすると、シリンダー内部の部品に傷がついてしまいます。
シリンダー内部はピンなどの細かな部品が組み合わされており、針金や爪楊枝などの異物が内部に入ると、故障の原因になります。
また、針金が折れて鍵穴内部で残ってしまうと、取り除く作業が必要になり、余計な修理費用がかかってしまうので気を付けましょう。
鍵穴専用以外の潤滑剤を使用する
一見すると潤滑剤を使うことで動きがスムーズになりそうに思えますが、鍵穴専用以外の潤滑剤を使うと逆効果になることがあります。
特に家庭でよく使われる油性の潤滑剤は、注入してすぐは動きを滑らかにしますが、次第に鍵穴内部のほこりやゴミを付着させ、塊となって詰まりを引き起こします。
間違えて鍵穴専用ではない潤滑剤を注入してしまった場合は、鍵穴専用の潤滑剤やパーツクリーナーを使って鍵穴内部を洗浄してみましょう。
正しい鍵穴の掃除方法については以下の記事をご覧ください。
鍵の修理にかかる費用相場
鍵修理にかかる費用相場は、8,800円~18,000円程度が一般的です。
鍵修理にかかる費用は、修理内容や鍵業者によって異なり、シリンダーの分解洗浄などであれば8,800円~10,000円程度で済むことが多いです。
一方、修理する箇所が2箇所以上のときや錠ケースの洗浄が必要なときなどは、10,000円~18,000円程度かかる場合があります。
また、業者によっては作業費に加えて出張費や見積費、基本料などを請求する場合があります。出張費や見積費の相場は1,000円~3,000円程度が一般的です。
鍵修理を業者に依頼する際は、作業終了後に高額費用を請求されないためにも、事前に総額の見積もりを確認しておくことが重要です。
鍵の修理は自分でできる?
鍵修理を自分で行うことは可能な場合もありますが、状況に応じて適切な判断が求められます。
例えば鍵穴にゴミが溜まっている場合、エアダスターや掃除機を使って簡単に鍵穴のゴミを取り除くことができます。
また、鍵穴専用の潤滑剤を使って鍵穴の動きを改善できることがあります。
一方、鍵穴内部で鍵が折れてしまったり、シリンダーが損傷している場合は、無理に修理を試みることで状態が悪化し、さらなる損傷を引き起こすリスクがあります。
最初から業者に依頼しておけば修理で済んだものの、無理に自分で修理しようとした結果、余計に悪化してしまい、費用が高くなるケースがあります。
自力での修理が難しいと感じた場合やトラブルの原因が特定できない場合は、早めに専門の業者に相談することをおすすめします。
鍵を自分で修理する方法については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
鍵の修理を依頼するときの流れ
鍵修理を業者に依頼するときの基本的な流れは以下の通りです。
- 業者に問い合わせ
- 作業スタッフが現場に急行
- 作業前見積り
- 作業開始
- 代金をお支払い
まずは業者に問い合わせて不具合の症状を伝え、訪問日時を調整しましょう。
当日は、まずいくらぐらいかかるのか見積りを提示してもらいましょう。納得いけば依頼し、納得いかなければ他の業者にも問い合わせてみましょう。
作業完了後には鍵が正常に機能するかどうか確認し、必要に応じて適切な鍵の使用方法や今後のメンテナンスについてアドバイスを受けると良いでしょう。
信頼できる鍵修理業者の選び方については以下の記事をご参照ください。
キーレスキューサービスの鍵修理実績
ここでは、これまでに弊社キーレスキューサービスが解決してきた鍵修理実績の一部を紹介します。
抜けなくなった玄関の鍵修理
施工地域 | 東京都中野区 |
施工料金 | 8,800円(税込) |
施工時間 | 15分 |
依頼内容:玄関の鍵が急に抜けなくなったので直してほしい。
施工内容:外出しようと鍵を挿して回したところ抜けなくなってしまったとのことです。今回は玄関ドアの鍵抜き作業を行います。
鍵が抜けなくなってしまったときの注意点ですが、絶対に力任せに引っ張ったりしてはいけません。直るものも直らなくなることがありますので、取り扱いは慎重にお願いいたします。
鍵が抜けなくなってしまう原因はいくつかありますが、今回はシリンダーの経年劣化とゴミ詰まりでした。分解洗浄しなんとか鍵は抜けました。
ただ、新品同様とまではいきませんでしたので、完全復旧には交換が必要になります。お客様に確認したところ、一旦この状態で様子を見ながら使ってみるとのことでしたので、作業は完了です。
お客様の声:とにかく直ってよかったです。依頼してから15分くらいで来てくれたので助かりました。
ぐらぐらした玄関ドアの鍵修理
施工地域 | 埼玉県春日部市 |
施工料金 | 8,800円(税込) |
施工時間 | 20分 |
依頼内容:玄関ドアの鍵がぐらぐらしていて内側が取れてしまった。とりあえずは取れてしまった部分にはめて使っているが、強く引っ張るとまた抜けてしまうので一度見てほしい。
施工内容:今回は春日部市のアパートの玄関ドアの鍵修理作業です。
玉座と呼ばれるタイプの鍵で、室内側の取り付けが緩くなっていたために、ノブが抜けてしまうことがある状況でした。
今回は一旦分解し、他に異常がないかチェックし問題なさそうでしたので改めて取り付けを行いました。取り付け後、お客様に原因のご説明、動作確認をしていただき作業は完了です。
お客様の声:鍵が抜けてしまったときは本当に焦りましたが、原因を詳しく教えていただけたので良かったです。すぐに来ていただき丁寧に対応してくれて助かりました。
固くなった会社の鍵の修理
施工地域 | 大阪市西区 |
施工料金 | 8,800円(税込) |
施工時間 | 15分 |
依頼内容:前々から鍵が固くなってきており、このままでは動かなくなってしまうのではと不安なので、一度見てほしい。
施工内容:現場で確認すると、よくある玉座タイプの鍵でした。実際に私も確認させていただきましたが、たしかに固いです。
鍵を回すときにとても重たい感触があります。お客様によると日に日に固くなってきたそうです。おそらく内部のゴミ詰まりが原因だと考えられます。お見積りさせていただき、御了承いただいたので作業にとりかかります。
まずは取りつけているドアノブ錠を外し、分解してから内部を洗浄します。ここで一旦動作確認すると、スムーズに動くようになりました。最後に潤滑剤を注入して元に戻します。
お客様の声:交換も覚悟しましたが、修理で直ってよかったです。
鍵修理もキーレスキューサービスにお任せください!
鍵が抜けない・鍵が回らない・鍵が固いなどの鍵トラブルでお困りの際は、キーレスキューサービスにご相談ください。
出張費・見積費は無料なので、まずは金額を知りたいなどの見積りのみのご依頼も可能です。鍵修理実績が豊富なプロのスタッフが多数在籍しており、鍵の種類や状態に応じて適切に対応します。
年中無休で8:00~23:00まで電話受付を行っており、ご依頼を受けてから最短15分で現場に駆けつけます。
必ず作業に入る前に見積りを提示し、お客様にご納得いただいてから作業に取り掛かりますので、ご安心ください。