ドアが開かない原因は?症状で見分ける対処法と鍵屋に頼む目安を解説
この記事でわかること
- ドアが開かないときに、症状からどの原因に当たるかを見分ける手順
- カードでラッチを引っ込めるなど、その場で自分でできる開け方
- 触ると悪化するため、やってはいけないこと
- ドアノブの交換が必要な症状と、交換の手順
- 鍵屋に頼む目安と、賃貸のときの連絡先

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
部屋のドアが開かない。レバーを下げても手応えがあるだけで、扉が枠から離れない。トイレや自室で急にこうなると、出られないのではという不安が先に立ちます。
この記事で扱うのは、室内の開き戸に付いたレバーハンドルとドアノブです。車・自転車・スーツケースの鍵と引き戸は扱いません。玄関の外に締め出されて家に入れないときは、オートロックで鍵を忘れたときにマンションへ入る方法をご覧ください。
書いているのは、壊さずに開ける手順です。扉を蹴る、ラッチを切ってしまうといったやり方は、その場は開いても錠前ごと付け替えることになります。部屋の中に閉じ込められている場合も、手元にあるカードでできることから順に試せば足りることがあります。
賃貸にお住まいなら、分解に手をつける前に管理会社か大家さんへ連絡してください。費用をどちらが持つかが変わります。
ドアノブを下げてもドアが開かないのは何が原因か
ドアが開かないとき、扉の側面から出ている「ラッチ」が枠から抜けていないか、抜けているのに扉が枠に当たっているかのどちらかが起きています。ラッチはばねで常に飛び出している部品で、レバーやノブを動かすと引っ込みます。レバーを下げたときの手応えと、扉の動き方を見れば、どこが止まっているかが絞れます。下の図の順に見ていってください。
トイレのドアだけが開かないときは、トイレのドアが開かなくなったときの開け方もあわせてご覧ください。枠に当たって引っかかる症状が続いているなら、扉と枠の合わせ方を見ることになります。室内ドアでも仕組みは同じなので、玄関ドアのラッチが引っかかるときの直し方で合わせ方を確かめてください。
ラッチが戻っていない・固着している
レバーを下げると手応えはあるのに扉が動かないときは、ラッチが引っ込まずに枠側の受け座へ入ったままになっています。

ラッチはドアの側面を出入りする部品で、ノブを下げる動きに合わせて引っ込みます。ところが汚れ、経年劣化、潤滑不足、内部のばねの破損で動きが鈍ると、ノブを動かしてもラッチが戻らず、扉が枠に留まったままになります。
長く使っている室内ドアでは、湿気とホコリが固まって金属が動かなくなることがあります。ノブそのものが重く感じられるのが目印です。力を加えるとラッチ内部のばねや金属部が壊れるため、原因を見分けてから手を動かしてください。ラッチが引っ込んだまま戻らない状態になっているときは、ラッチが戻らなくなったときの修理方法で直し方を説明しています。
レバーとラッチをつなぐ部分が外れて空回りしている
レバーを下げても手応えが無く、そのまま下がりきってしまうときは、レバーとラッチのあいだが切れています。
ノブやレバーハンドルは、ラッチの出し入れをするための取っ手です。両側のレバーは、扉の中を通る角軸(スピンドル)でつながっていて、その軸が錠箱の中でラッチを押し引きします。固定ネジが緩んで軸が抜けかけている、あるいは錠箱の中の部品が欠けていると、レバーだけが空回りします。
この状態でレバーを何度も動かすと、残っている歯が削れて完全に外れます。手応えが無いと分かった時点でレバーから手を離し、扉の側面からラッチが出たままかどうかを見てください。
ドアの建て付けが悪い
扉を押したり引いたりすると開くのに、そのままでは開かないときは、扉と枠の位置がずれています。

湿気による木材の膨張、長年の使用による蝶番のずれ、家屋のゆがみで、扉と枠の位置関係は少しずつ変わります。ずれるとラッチが受け座の穴に正しく収まらず、レバーを下げてもラッチが抜けきらない、枠に引っかかるといった症状が出ます。湿度の変化が大きい住まいでは、夏だけ開きにくくなることもあります。
扉を押し引きすると開く場合は、この建て付けが原因である可能性が高いところです。枠に当たる位置の直し方は玄関ドアのラッチが引っかかるときの直し方にまとめています。
ドアノブ内部に汚れ・ホコリが溜まっている
室内ドアのノブの内側には、目に見えないところにホコリや汚れがたまっていきます。ラッチのまわりは構造上たまりやすく、湿気と混じると金属の動きを妨げます。
汚れがたまるとノブを回したときの動きが鈍くなり、ラッチの引っ込みに遅れや引っかかりが出ます。長いあいだ内部を掃除していない場合は、汚れが固まって金属部が動かなくなっていることもあります。この状態でノブを無理に動かすと壊れるため、外側から軽く掃除するか、内部の洗浄が要るときは業者に任せてください。
鍵は回るのにドアが開かないときはラッチ側が動いていない
トイレや寝室のドアで、鍵(シリンダーや表示錠のつまみ)は動くのに扉が開かないことがあります。この場合、鍵はすでに解錠できていて、止まっているのはラッチか建て付けのほうです。
鍵は、扉を施錠するためのデッドボルトやかんぬきを動かす部品で、ラッチの出し入れはレバーやノブが受け持っています。つまり、鍵が回ったことは「施錠は解けた」という意味で、ラッチが引っ込んだという意味ではありません。つまみが軽く回るのに扉が動かないなら、上の切り分けの図に戻って、レバーの手応えから見直してください。
鍵そのものが回らない、抜き差しできないといった症状なら、原因は鍵の側にあります。鍵が開かなくなったときの原因と対処法をご覧ください。
ドアが開かないとき 自分でできる対処はどれか
自分でできるのは、カードでラッチを押し込む、ノブの固定ネジを締め直す、蝶番のネジの緩みを見る、鍵穴専用の潤滑剤を使う、までです。特別な工具は要りません。扉や錠前を傷めにくい順に並べています。
先に外しておきたいのは、悪化させる行為です。力任せにこじ開けること、鍵穴専用ではない潤滑剤を使うことは、開かない状態をそのまま固定してしまいます。理由は次の章にまとめました。賃貸にお住まいなら、ネジを外す前に管理会社か大家さんへ一報を入れてください。
ラッチをカードで引っ込める
ラッチが固着して戻らないときは、カードでラッチを押し込んで開けられることがあります。

使うのはプラスチックのカードです。クレジットカードやICカードは割れると困るので、要らないポイントカードなど、薄くてしなるものを選んでください。扉と枠のすき間にカードを差し込み、ラッチの斜めになっている面に沿わせて、扉を押しながら滑らせます。軽い固着であれば、ノブを少し動かしながらカードで押すとラッチが引き込まれ、開くことがあります。
試す前に、目で確かめられることが2つあります。ひとつは、扉と枠のあいだにカードが入るすき間があるかどうか。もうひとつは、ラッチの斜面が自分のいる側を向いているかどうかです。すき間が無い、斜面が反対を向いている、ドアチェーンやかんぬきが掛かっている場合は、カードでは届きません。
力を入れすぎるとカードが折れ、ラッチを傷めます。軽い固着に限った応急処置と考えて、まったく動かないときは続けずに次へ進んでください。
ドアノブのネジを締め直してみる
ノブやレバーが緩んでいると、内部の部品がかみ合わず、下げてもラッチが引っ込まないことがあります。

この場合は、ノブの根元にある固定ネジを締め直すと動きが戻ることがあります。使う道具はプラスドライバー1本です。根元のカバー(座金)を回すか、軽く引き上げるとネジが見えるものが多く、そのネジを締めてからノブを動かします。
ネジが緩んでいると、ノブの動きに遊びが出て、内部の部品がかみ合わずに空回りします。軽く締め直すだけで戻ることもありますが、強く締めすぎると内部を圧迫して逆に動きが悪くなります。ネジが止まったと感じたところで手を止めてください。
蝶番のネジが緩んでいないかを確かめる
扉が下がって枠に当たっているときは、蝶番(丁番)のネジが緩んでいることがあります。

扉を支えているのは蝶番です。ネジが緩むと扉がわずかに下がり、ラッチが受け座の穴からずれて、レバーを下げても抜けなくなります。まず蝶番を上から順に見て、頭が浮いているネジがないかを確かめ、浮いていればドライバーで締め直してください。ここまでなら道具1本でできます。
扉の位置そのものをずらす調整は、扉全体のバランスに関わるため、この記事では扱いません。ネジを締め直しても枠に当たるときは、玄関ドアのラッチが引っかかるときの直し方で扉と枠の合わせ方を確かめるか、無理をせず業者へ相談してください。
鍵穴専用の潤滑剤を使う
汚れやホコリで動きが重くなっているときは、鍵穴専用の潤滑剤で戻ることがあります。

使う場所は鍵穴で、使う品は鍵穴専用と書かれたものだけです。美和ロックの案内では「潤滑剤は、ご使用の鍵に合った錠前メーカーの専用品をお使いください。」とされています。少量を吹き付けて、鍵を数回抜き差しします。
ラッチやノブの付け根については、メーカーが「この部分に使ってよい」と書いている品でなければ吹き付けないでください。鍵穴用と可動部用では中身が違います。ここは、見えているホコリを乾いた布で拭き取るところまでにしてください。
拭き取っても、専用の潤滑剤を使っても動きが変わらないときは、内部のばねの破損や金属部の変形が起きていると考えられます。分解には進まず、次の章の「やってはいけないこと」を確かめたうえで、業者への相談に切り替えてください。
ドアが開かないときに やってはいけないことは何か
急いでいるときほど手が出やすく、しかも錠前の交換まで進んでしまうのが、これから挙げる行為です。開けたあとに直せる状態を残しておくために、先に外してください。
力任せにこじ開ける
扉を蹴る、体当たりする、すき間にドライバーを差し込んでこじる。どれもラッチや錠箱を壊します。
ラッチは薄い金属とばねでできています。曲がった状態で枠の中に残ると、レバーを動かしても引っ込まなくなり、カードも通らなくなります。錠箱ごと変形すれば、ドアノブの交換だけでは済まず、扉側の彫り込みを削り直すことになります。
動画では、ラッチを切って開ける方法が紹介されていることもあります。開くには開きますが、そのあとは錠前の交換が前提です。壊さずに開けられる状態を残したまま呼んだほうが、結果として早く安く終わります。
急ぎたい気持ちが強いときほど、扉に体重をかけたくなります。ただ、押した力が向かう先は、枠に掛かっているラッチの先だけです。扉が開かないまま部品だけが曲がると、開ける作業に加えて取り替えの費用がかかります。
鍵穴専用以外の潤滑剤を使う
鍵の動きが悪いときに、手元にある油を差すのは避けてください。
美和ロックは「鍵穴に、油や市販の合成潤滑油(CRC、シリコンスプレー)などをさすのは絶対おやめください。油に埃がつき鍵穴内部で粘着するため、すぐに作動不良になり、故障の原因になります。」と案内しています。
鍵穴に使ってしまったあとの対処は、クレ556を鍵穴に使ってしまったときの対処法にまとめています。掃除で戻ることもありますが、内部で固まってしまうとシリンダーの交換になります。ラッチの側に入り込んだ場合は、外から拭き取れないため、分解して洗うか部品の交換になります。
針金や爪楊枝を鍵穴に入れる
鍵穴やラッチのすき間に、針金・爪楊枝・ヘアピンのような細いものを差し込むのもやめてください。
先が折れて内部に残ると、取り出すために錠前を分解することになります。残ったまま鍵を差せば、内部の部品を押し込んでさらに深く入り込みます。ラッチをハンガーや紐で引っ張る方法も、扉と枠のすき間から届く角度ではないため、部品を曲げるだけで終わることがあります。
開ける道具として使えるのは、先ほどのカードまでです。それで動かないなら、無理に動かす段階ではなく、人を呼ぶ段階だと考えてください。
差し込んだものが折れた場合は、抜こうとして鍵を差したり、逆さにして振ったりしないでください。折れた先が奥へ入るほど、取り出す作業が長くなります。そのままの状態で連絡していただくのが、いちばん傷が浅く済みます。
ドアノブを交換したほうがよいのはどんな状態か
ラッチがまったく動かない、ノブが空回りする、ガタつきが締め直しても戻らない。このどれかが続いているなら、取り替えどきです。応急処置で開いても、部品そのものが傷んでいれば、同じことが起きます。いまのドアノブの様子から、直して使えるのか、取り替えたほうが早いのかを分けます。
| ドアノブの様子 | 進む先 |
|---|---|
| ネジを締め直すと動きが戻る | 締め直しで収まる |
| 掃除や鍵穴専用の潤滑剤で動きが軽くなる | 手入れで収まる |
| レバーやノブを動かしてもラッチがまったく動かない | 部品の交換 |
| ノブが空回りして、どこにも引っかかりを感じない | 部品の交換 |
| 動きが極端に重い状態が続いている | 部品の交換 |
| ガタつきが締め直しても戻らない | 部品の交換 |
ラッチがまったく動かないときは、内部のばねが折れていることがあります。空回りするときは、レバーとラッチをつなぐ部分が外れています。どちらも、外から締めたり注したりして戻る場所ではありません。取り替えずに使い続けると、閉めたあとに開かなくなり、開けるところから業者を呼ぶことになります。
なお、錠の耐用年数として、日本ロック工業会は一般錠で10年という目安を示しています。これは「10年で壊れる」という意味でも、保証(無償修理)の期間でもなく、点検しながら使える取り替えまでの目安の期間です。示されているのは建物に使われる錠についてなので、鍵の付いていない室内のドアノブやレバーにそのまま当てはまる数字ではありません。それでも、取り付けから年数がたっていて、症状が出ては戻るを繰り返しているなら、交換の時期と考えて差し支えありません。
ドアノブそのものを直せるかどうかの線引きは、ドアノブは自分で直せるのかを部位別に見た記事でも説明しています。
ドアノブはどんな手順で交換するのか
交換は、古いノブとラッチを外し、新しいラッチを入れてから新しいノブを取り付ける、という順に進みます。作業そのものはドライバー1本で終わります。つまずきやすいのは、作業ではなく、買う前の採寸と、ラッチの向きです。ここでは、そろえるもの、手順、失敗しやすいところの順に見ていきます。
交換前にそろえる工具と確かめる寸法
用意するのは、プラスドライバー、マイナスドライバー、交換用のドアノブです。ネジをなくさないよう、小さなトレイを手元に置いておくと作業が止まりません。
買う前に測るのは、次の4か所です。ドアの端からノブの中心までの距離(バックセット)、側面のフロントプレートの縦横とネジの間隔(ビスピッチ)、扉の厚み、そして丁番がどちら側に付いているか。丁番だけは長さではなく、どちら側に付いているかを見るところです。同じメーカーでも型番が違えば寸法は変わるので、いま付いている品と扉を、この4か所で確かめてから注文してください。
作業は扉を開けた状態で行います。閉じた状態で分解すると、部品を外した瞬間に閉じ込められます。賃貸の場合は、交換してよいかを先に管理会社へ確かめてください。原状回復の求められ方が物件で違います。
ドアノブを交換する手順
交換は、古いものを外す作業と、新しいものを付ける作業に分かれます。外すほうは、レバーの座(根元の板)を留めているネジからです。下の絵の赤い矢印が、そのネジの位置と、レバーを抜く向きを示しています。座の形は品物によって違うので、ネジの位置は現物で確かめてください。

手順は次のとおりです。
- ノブの根元のカバー(座金)を外し、見えてくる固定ネジをドライバーで外します。
- 両側のノブを引き抜くと、内部の軸(スピンドル)とラッチが現れます。
- 扉の側面にあるフロントプレートのネジを外し、古いラッチを抜き取ります。
- 新しいラッチを正しい向きで差し込み、フロントプレートのネジで留めます。
- 新しいノブを両側から差し込み、軸がラッチの中にしっかり入るように合わせます。
- ノブの固定ネジを締め、カバーを戻して終わりです。
3まで進むと、扉には穴だけが残ります。外した部品は、並べた順のまま置いておくと取り付けで迷いません。古いラッチは、新しい品と長さやプレートの形を見比べてから捨ててください。寸法が違っていれば、この時点で気づけます。

取り付けたら、扉を開けたままレバーを動かして、ラッチが出入りするかを見ます。動くことを確かめてから扉を閉めてください。順番を逆にすると、動かないまま閉まって開かなくなります。
ドアノブを自分で交換する方法は、ホームセンターで買ったドアノブを自分で交換する手順でも写真付きで説明しています。
交換作業で失敗しやすいところ
作業そのものより、向きと寸法でつまずきます。

まずつまずくのがラッチの向きです。ラッチの斜めの面は、扉が閉まるときに枠の受け座へ当たる側へ向けます。逆に付けると、扉を押してもラッチが引っ込まず、閉まらなくなります。上の図のように、扉の開く向きから見て、どちらへ斜面が向くかを確かめてから差し込んでください。
次につまずくのが、軸がラッチの中に入っていないまま組んでしまうことです。この場合はノブを回してもラッチが動かず、もう一度分解することになります。ネジの締めすぎも、内部の動きを妨げてノブを固くします。
扉の厚みに合わない品を選ぶと、取り付けても動きが安定せず、座金との間にすき間が残ります。ここは交換前の採寸で決まるところです。作業の途中で止まったときは、無理に押し込まず、部品の並びを写真に撮ってから業者へ相談してください。
自分で開かないとき 鍵屋に依頼するメリットや料金相場は?
次のような状態になっていたら、自分で動かす段階を過ぎています。
- カードを差し込んでも、ラッチがまったく引っ込まない
- レバーが空回りして、下げても手応えが戻らない
- 扉が枠に食い込んでいて、押し引きしても動かない
- 部屋の中に人が閉じ込められている
美和ロックの案内では、故障した錠前の現地での修理は受け付けておらず、認定した代行店へ依頼することになっています。扉の前まで来て開けたり直したりするのは、鍵屋などの専門業者の仕事です。
頼めるのは、扉を開ける作業、ネジやラッチの調整、部品の交換、寸法の合う部品の手配までです。この章では、それを頼んだときに何をしてもらえるのかと、料金の目安を見ていきます。
鍵屋に依頼するメリット

鍵屋に頼む利点は、大きく次の2つです。
原因特定からトラブル解決まで一括で対応してくれる
ドアが開かないトラブルは、原因がひとつとは限りません。ラッチ内部の故障だけでなく、扉のゆがみや蝶番のずれが重なっていることもあります。
こうした状態を見た目だけで見分けるのは難しく、当て推量で手を加えると悪化させます。鍵屋であれば、扉・ラッチ・ノブの内部を工具で確かめ、どこが止まっているかを特定します。そのうえで、修理・調整・交換のどれを行うかをその場で決め、開けるところから元どおりに使えるところまでを続けて進められます。
開ける作業と直す作業を別々に頼まずに済むのが、呼ぶ側にとっていちばん大きい利点です。扉が開いたあとに部品を取り寄せることになった場合も、どの寸法の品が要るのかを測ったうえで手配できます。
電話で伝えていただけると早いのは、扉の種類(部屋・トイレ・玄関)、レバーを下げたときの手応え、扉が枠に当たっているかどうかの3つです。閉じ込められている場合は、その旨も最初にお伝えください。
修理と交換のどちらが適切か判断してもらえる
ドアノブの不具合は、修理で収まるものと、交換しないと戻らないものに分かれます。
自分で作業すると、この判断でつまずきます。修理で済むものを交換して部品代が増えることもあれば、交換が要る状態に修理を重ねて時間だけが過ぎることもあります。
鍵屋であれば、破損している場所と部品の傷み方を見て、直せるのか、部品を替えるのか、扉側の調整が要るのかを分けて示せます。交換になった場合も、寸法の合う部品をその場で提案して取り付けられることが多く、買い直しの手間がかかりません。
判断が分かれやすいのは、ラッチだけが傷んでいる場合です。ラッチの部分だけを替えれば収まることもあれば、錠箱の中まで傷んでいてノブごと替えたほうが早いこともあります。開けたあとに中を見て決められるのは、その場に部品を持って行ける側の強みです。
鍵屋に依頼した場合の料金相場
キーレスキューサービスの料金ページに掲載しているのは、ドアノブの修理が8,800円から、ドアノブの交換が11,000円から(別途部品代)、家や建物の鍵を開ける作業が8,800円から(いずれも税込)です。実際の金額は、症状と部品の種類で変わるため、作業前の見積もりで決まります。
2020年から2025年にかけて、ドアが開かない・ラッチに関わるご相談で実際に作業したのは1,100件で、部品代を含めてお支払いいただいた金額の中央値は20,900円でした。料金ページの「8,800円から」「11,000円から」は、作業ごとの料金の下限(税込)です。20,900円は部品代まで含んだ総額の真ん中なので、この額にさらに部品代が足されるわけではありません。
金額の幅が出るのは、扉を開けるだけで終わるのか、部品まで替えるのかで作業が変わるためです。ドアノブを替える場合は、作業料金に部品代が加わります。部品代は品物によって違うので、現場で品を決めてから見積もりに入れます。上の20,900円は、ドアノブの交換に限らず、ドアが開かない・ラッチに関わる作業全体でお支払いいただいた金額の真ん中です。
ドアノブ交換にかかる費用の内訳は、ドアノブ交換の費用相場をまとめた記事でも説明しています。
出張費と見積費はいただいていません。金額を聞いてから決められるので、開かない状態のまま呼んでいただいて構いません。
よくある質問
賃貸で室内のドアが開かなくなったときは誰に連絡すればよいですか
先に管理会社か大家さんへ連絡してください。室内ドアの錠前は建物の設備にあたることが多く、修理や交換の費用をどちらが持つか、どの業者を呼ぶかが決められている場合があります。
自分で分解したあとに連絡すると、原状回復を求められることがあります。閉じ込められていて連絡が取れないときは、先に扉を開けられる業者へ相談し、開いたあとで管理会社へ報告してください。
カードで試しても開かないときはどうすればよいですか
カードで開かない場合は、ラッチが曲がっているか、ラッチとレバーのあいだが切れているか、扉が枠に食い込んでいるかのどれかです。ハンガーや紐に持ち替えて力を加えると、部品が変形して開けられる状態からも遠ざかります。
そこで手を止めて、賃貸なら管理会社、持ち家なら鍵屋へ連絡してください。扉を開ける作業と、そのあとの修理や交換は続けて頼めます。
開いたあとに同じことが起きないようにできますか
同じ症状が出ないようにするには、動きが渋くなった時点で手を入れるのが早道です。ラッチのまわりのホコリを乾いた布で拭き取り、鍵穴には鍵穴専用の潤滑剤を少量だけ使い、ノブのネジが緩んでいないかを見ておきます。
それでも部品は少しずつ傷みます。建物に使われる錠について、日本ロック工業会が一般錠で10年という目安を示しています。10年で壊れるという意味でも、保証の期間でもなく、取り替えまでの目安の期間です。鍵の付いていないドアノブやレバーにそのまま当てはまる数字ではありませんが、取り付けから年数がたち、開きにくさが戻らなくなってきたら、壊れる前の交換を考えてください。
ドアの鍵が回るのに開かないのはなぜですか
鍵が回るのは施錠が解けたという意味で、ラッチが引っ込んだという意味ではありません。止まっているのはラッチか建て付けのほうです。
見分け方と、そのあとの対処は鍵は回るのにドアが開かないときはラッチ側が動いていないで説明しています。
ドアのトラブルはキーレスキューサービスにお任せください!

ドアが開かない、ノブが固くて回らない、ラッチが戻らない。こうした症状は、そのままにしておくと開閉できないところまで進みます。
キーレスキューサービスでは、うかがって状態を確かめたうえで、作業前に見積もりをお出しします。出張費と見積費はいただきません。開ける作業から、修理・交換まで続けて承ります。
閉じ込められている、今日中に使えるようにしたいといったご事情も、お電話でお伝えください。
まとめ
ドアが開かないときは、レバーを下げたときの手応えから見分けます。手応えが無ければレバーとラッチのあいだが切れていて、手応えがあるのに動かなければラッチの固着か、扉と枠のずれです。ここを先に分けておくと、次に何をすればよいかが決まります。
その場でできるのは、カードでラッチを押し込む、ノブのネジを締め直す、蝶番のネジの緩みを見る、鍵穴専用の潤滑剤を使う、までです。どれも道具はほとんど要りません。反対に、こじ開ける、専用ではない潤滑剤を使う、針金を差し込むという行為は、開かない状態を固定してしまいます。
ラッチがまったく動かない、ノブが空回りするといった状態が残っているなら、部品の取り替えどきです。交換は自分でもできますが、買う前の採寸とラッチの向きでつまずきやすいところです。
閉じ込められている、賃貸で自分では触れない、開けたあとの修理まで任せたいというときは、キーレスキューサービスへご相談ください。料金ページに掲載しているのは、ドアノブの修理が8,800円から、交換が11,000円から(別途部品代)で、いずれも税込です。










