鍵の種類と名称の一覧|丸い鍵やギザギザの鍵の名前を画像で調べる
この記事でわかること
- ギザギザやポツポツなど見た目から鍵の名前を引く方法
- 鍵穴の種類と防犯性の違い
- ドアの側面と鍵の頭にある刻印の読み方
- 古い鍵かどうかの見分け方

記事監修者
名前:金城 甫(きんじょう はじめ)役職:マネージャー
これまで4,000件以上の鍵トラブルを解決してきたベテラン鍵職人。“お客様に寄り添った接客”をモットーに、日々現場に駆けつけている。
「この鍵、なんて名前なんだろう」
鍵を交換したい、合鍵を作りたい、防犯性を上げたい。そう思って調べ始めると、最初につまずくのが名前です。鍵の解説は「ピンシリンダー」「インテグラル錠」といった専門用語から始まりますが、手元に鍵があるだけの状態では、その言葉にたどり着けません。
この記事では順番を逆にします。ギザギザ、ポツポツ、丸い。見た目を表す言葉から、鍵の名前を引けるようにまとめました。名前が分かれば、防犯性も、交換できるかどうかも調べられます。
手元の鍵は鍵の頭と鍵穴とドアの側面で見分けられる
見分けに使う場所は3か所です。持ち歩いている鍵そのものと、ドアに付いている鍵穴、そしてドアの側面です。
この3か所は、分かることが違います。鍵そのものからは形の仲間が、鍵穴からは仕組みが、ドアの側面からはメーカーと型番が読み取れます。名前だけ知りたいなら最初の1か所で足りますが、交換や合鍵まで考えるなら3か所とも見ておく必要があります。
鍵と錠前は別のものを指す
「鍵の種類」という言葉は、2つの意味で使われます。
ひとつは、持ち歩く鍵そのものの形です。ギザギザに削られているか、表面にくぼみが並んでいるかで呼び名が変わります。
もうひとつは、ドアに付いている装置の形です。こちらは「錠前」と呼びます。ドアノブと一体になっているか、鍵穴だけが独立しているかで種類が分かれます。
鍵を挿す部分は「シリンダー」と呼びます。この記事では、鍵そのものの形と、シリンダーを含む錠前の形を分けて説明します。
この区別が要るのは、交換のときに替えるものが変わるからです。防犯性を上げたいだけならシリンダーの交換で済むことがあり、ドアノブが壊れているなら錠前ごとの交換になります。「鍵を替えたい」という相談でも、どちらを指しているかで作業も費用も変わります。
鍵の頭と鍵穴とドアの側面をこの順で見る
まず鍵の頭を見ます。メーカー名と番号が刻まれていることがあります。ここが読めれば、種類の特定はほぼ終わります。
次に鍵穴を見ます。縦に細い溝が入っているのか、丸い穴が並んでいるのか、ドアノブと一体になっているのか。形が分類の手がかりになります。
最後にドアの側面を見ます。ドアを開けたときに見える細長い金属の板に型番が刻まれており、交換を考えるときはこの情報が役に立ちます。
この3か所を写真に撮っておくと、鍵屋に相談するときにそのまま使えます。撮るときは、鍵の頭を1枚、鍵穴を正面から1枚、ドアの側面の板を1枚。板は文字が小さいので、近づいて撮ってください。
なお、鍵の刃の部分(ギザギザやくぼみ)は、写真から形を読み取られる可能性があります。人に見せる写真では、刃の部分は写さないようにしてください。
ギザギザやポツポツといった見た目から名前を引く
ここからが、この記事の中心です。手元の鍵を見て、当てはまるものを探してください。
| 見た目を表す言葉 | 名前 | どこで使われるか |
|---|---|---|
| 側面がギザギザ | 刻みキー | 玄関/室内/物置 |
| 表面に丸いくぼみが並ぶ | ディンプルキー | 玄関 |
| 丸いドアノブに鍵穴がある | 円筒錠/インテグラル錠 | 室内/玄関 |
| 親指で押し下げる金具が付く | サムラッチ錠 | 戸建ての玄関 |
| 鍵の軸が筒の形 | チューブラーキー | ロッカー/引き出し |
側面がギザギザに削られた鍵は刻みキーと呼ぶ
鍵の側面が波打つように削られている形です。「刻みキー」または「ギザギザキー」と呼びます。

古くからある形で、玄関のほか室内のドア、物置、机の引き出しにも使われています。この鍵が挿さるシリンダーは、次に説明するピンシリンダー、ディスクシリンダー、ロータリーディスクシリンダーのほか、家具や什器では板状の部品を使うもの(ウェハー式)もあります。
刻みキーの中でも、ギザギザが片側だけのものと、両側にあるものがあります。片側だけのものはピンシリンダーか旧来のディスクシリンダー、両側にあるものはロータリーディスクシリンダーで使われます。鍵を裏返して、反対側も削られているかどうかを見てください。
合鍵は、材料になる鍵を削って作ります。刻みキーは材料も機械も広く出回っているため、作れる場所が多い形です。
表面に丸いくぼみが並ぶ鍵はディンプルキーと呼ぶ
鍵の平らな面に、小さな丸いくぼみがいくつも並んでいる形です。「ディンプル」は英語でくぼみを意味します。

表と裏の両面にくぼみがあり、上下の向きを気にせず挿せるものもあります。くぼみが上下左右と斜めに配置されるため、鍵の形の組み合わせが刻みキーより多くなる構造です。
くぼみの深さと位置がそれぞれ違い、深いものと浅いものが混ざっています。刻みキーのように輪郭を削るのではなく、面に穴を彫る作り方なので、鍵の側面はまっすぐなことが多くなります。
同じディンプルキーでも、メーカーによってくぼみの数や配置は違います。「ディンプルキーだから同じ」ではないため、合鍵や交換のときはメーカーの特定が必要です。詳しくはディンプルキーとはどんな鍵?にまとめています。
ドアノブと鍵穴が一体になった丸いものは円筒錠かインテグラル錠と呼ぶ
ドアノブそのものに鍵穴が付いている形です。丸いノブの中央に鍵穴があるものと、レバーハンドルの根元に鍵穴があるものがあります。

上の写真のように鍵穴が付いていない丸いノブは「空錠」で、鍵の種類には入りません。室内のドアで使われる、鍵穴が付いてノブの中のラッチだけで留まるものを「円筒錠」と呼びます。玄関で使われる、ノブやレバーとシリンダーが一体になったものが「インテグラル錠」です。
外から見た形だけでは区別しにくいため、ドアの側面のプレートに刻まれた型番で確かめてください。

ドアノブそのものの形については、ドアノブの種類と名称で詳しく分けています。
親指で押し下げる装飾が付くものはサムラッチ錠と呼ぶ
ドアノブの上に、親指で押し下げる金具が付いている形です。装飾を施したデザインが特徴で、戸建ての玄関で見かけます。

握り手を持ち、親指の金具を押し下げると扉が開きます。鍵穴は金具の下か、握り手の下に付いています。
サムラッチ錠は、扉を開ける仕組みと施錠する仕組みが別々になっています。親指の金具が動かすのは扉を留めているラッチだけで、施錠は鍵穴の側が受け持ちます。そのため「金具は動くのに扉が開かない」ときは施錠されたままの状態で、「鍵は回るのに扉が開かない」ときは金具側の不具合という切り分けができます。
装飾部分が真鍮や鋳物でできている製品があり、同じ型番でも仕上げの色が複数あります。交換のときは色も控えておくと、見た目をそろえられます。
鍵の軸そのものが丸いものはチューブラーキーと呼ぶ
「丸い鍵」という言葉には、もうひとつの意味があります。ドアノブではなく、鍵そのものの軸が円筒の形をしているものです。
軸の先が筒状になっており、その縁にくぼみが並んでいます。ロッカー、机の引き出し、自動販売機などで使われる形で、住宅の玄関に使われる形ではありません。玄関の鍵を調べていてこの形が出てきた場合は、別の場所の鍵と取り違えている可能性があります。
鍵穴の種類は防犯性で3つの段に分かれる
鍵穴(シリンダー)は、内部の仕組みによって防犯性が変わります。大きく3つの段に分かれます。

| シリンダーの種類 | 鍵の見た目 | 鍵穴の見た目 | 内部の構造 |
|---|---|---|---|
| ディスクシリンダー | 側面がギザギザ | 縦の溝が「く」の字 | 板状のディスクが並ぶ |
| ピンシリンダー(片側だけギザギザ) | 片側だけギザギザ | 縦に細い溝が1本 | ピンが上下1列 |
| ロータリーディスクシリンダー | 両側がギザギザ | 縦の溝がまっすぐ | ディスクとロッキングバー |
| ウェーブキーシリンダー | 側面が波形でくぼみあり | 溝が湾曲 | 側面の溝で回す |
| ディンプルキーシリンダー | 表面に丸いくぼみ | 穴が複雑 | ピンが上下左右と斜め |
ディスクシリンダーと片側だけギザギザのピンシリンダーは古い段に入る
どちらも刻みキーを使う古くからの形です。内部の部品が1列に並ぶ構造で、鍵の形の組み合わせが少なくなります。
ピンシリンダーという呼び名は構造の名前で、次に説明するディンプルキーもピンシリンダーの一種です。古い段に入るのは、ピンが上下1列だけの形を指します。

ディスクシリンダーは、鍵穴が「く」の字に曲がっているのが特徴です。メーカーが後継の製品へ切り替えているため、住宅の玄関に新しく採用されることは稀です。
ロータリーディスクとウェーブキーは中間の段に入る
ロータリーディスクシリンダーは、ディスクシリンダーの後続にあたる形です。見た目は刻みキーのままですが、内部に「ロッキングバー」と呼ばれる棒状の部品が加わり、ディスクの並びが正しくそろわないと回らない構造になりました。

鍵の側面は両端にギザギザが刻まれているものが多く、ディスクシリンダーとよく似ています。見分けるときは鍵穴の溝を見てください。
ウェーブキーシリンダーは、鍵の側面が波のようにうねっている形です。面にもくぼみがあるものもあります。刻みキーとディンプルキーの中間にあたります。

ディンプルキーは組み合わせの数で最も上の段に入る
ディンプルキーシリンダーは、内部のピンが上下だけでなく、左右と斜めにも配置されている形です。

ピンの配置が増えるほど、鍵の形の組み合わせも増えます。くぼみを1つずつ再現する必要があるため、合鍵を作るときにメーカーへの注文が必要になるものもあります。
登録制をとっている製品では、鍵に付いてくるカードがないと合鍵を注文できません。カードは鍵を買ったときに一緒に渡されるもので、なくすと再発行の手続きが要ります。中古で住宅を買った場合や、賃貸で引き継いだ場合は、カードが手元にないことがあります。
くぼみが並んでいる鍵を持っていて、合鍵を増やしたい場合は、まずカードの有無を確かめてください。交換を検討する場合はディンプルキーの交換は自分でできる?もあわせてご覧ください。
玄関の錠前は扉の開き方で決まる
同じ玄関でも、手前に引く扉と、横にスライドする扉では、使われる錠前が違います。扉の動き方が違えば、扉を留める仕組みも変わるためです。
開き戸は、扉の側面から金属の棒を出して枠の穴に差し込みます。引き戸は、扉が重なる部分か扉の先端で留めます。この違いがあるため、開き戸用の錠前を引き戸に付けることはできません。
交換の相談をするときは、まず扉がどちらなのかを伝えてください。それだけで候補が半分に絞れます。
| 扉の形 | 使われる錠前 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 開き戸 | ケースロック/インテグラル錠/プッシュプル錠/面付箱錠 | ドアの側面に金属の板がある |
| 引き戸 | 召し合わせ錠/戸先錠/本締錠 | 扉が重なる部分か、扉の先端に鍵穴がある |
開き戸ではケースロックとインテグラル錠が使われる
ケースロックは、ドアの中に箱型の本体が入っている形です。鍵穴とドアノブが別々に付いており、上下に離れています。鍵穴が2つ並んでいる製品もあり、その場合は上下それぞれにシリンダーが入っています。

プッシュプル錠は、縦長のハンドルを押すか引くかで開く形です。上下2か所で施錠する製品があり、玄関ドアの高さいっぱいのハンドルが目印になります。

面付箱錠は、ドアの表面に本体が取り付けられている形です。中に埋め込むのではなく、外から見える位置に箱が付いています。

引き戸では召し合わせ錠と戸先錠が使われる
引き戸は、2枚の扉が重なる部分か、扉の先端のどちらかに鍵が付きます。

2枚が重なる部分に付くものを「召し合わせ錠」、扉の先端に付くものを「戸先錠」と呼びます。どちらも本締錠と組み合わせて使われることがあります。
召し合わせ錠は、2枚の扉を互いに固定する形です。扉を閉めきらないと施錠できないため、鍵が回らないときは扉が奥まで入っていないことがあります。
戸先錠は、扉の先端から枠に向けて棒を出します。こちらは扉1枚と枠を留める形なので、引き違いではない引き戸にも使えます。
引き戸は扉の厚みが薄い製品があり、開き戸用の錠前がそのまま入らないことがあります。交換のときは扉の厚みを先に測ってください。

本締錠は、ドアノブを持たず、施錠だけを受け持つ錠前です。玄関の補助錠として追加されることもあります。
刻印と番号を読むと手元の鍵のメーカーと型番が分かる
見た目で種類の見当がついたら、次は刻印です。刻印が読めれば、メーカーと型番まで特定できます。
見た目の分類は「どの仲間か」までしか分かりません。交換する部品を選ぶには、どのメーカーのどの製品かという情報が要ります。刻印はその情報そのものです。
刻印は3か所にあります。ドアの側面の板、鍵の頭、そしてシリンダーの正面です。読み取れる場所は製品によって違うので、順に見ていきます。
刻印はドアの側面と鍵の頭にある
ドアを開けると、扉の側面に細長い金属の板が見えます。これを「フロントプレート」と呼びます。

この板に、メーカー名と型番が刻まれています。文字が小さいので、明るい場所で近づけて撮ると読み取れます。鍵の頭にも、メーカー名と数字とアルファベットの組み合わせが打たれていることがあります。
交換を相談するときは、プレートの寸法も役に立ちます。板の高さと幅だけでは足りません。ドアの厚みと、ドアの端から鍵穴の中心までの距離(バックセット)も測ってください。この2つが合っていないと、型番が同じでも取り付けられません。
測る箇所をまとめると、次の4つです。板の高さ、板の幅、ドアの厚み、バックセット。定規かメジャーがあれば測れます。
バックセットは、ドアの端から錠前の中心線までを、ドアの面に沿って測った距離です。ケースロックのように鍵穴とノブが上下に離れている錠前でも、この2つは同じ縦線の上にあるため、どちらを基準にしても同じ値になります。迷うときは鍵穴の中心を基準にしてください。

シリンダーの正面にも、メーカー名が刻まれていることがあります。



住宅用の錠前を作っているメーカーには、美和ロック、GOAL、WEST、ドルマカバ、ALPHA、川口技研などがあります。刻まれている名前がこれらに当てはまれば、その社の製品です。
鍵の番号は合鍵が作れる情報なので扱いに注意する
鍵の頭に打たれた番号は、メーカーが鍵の形を管理するための記号です。
この番号が分かると、鍵の現物がなくても合鍵を作れる場合があります。そのため、鍵の写真をそのまま人に見せたり、公開の場に載せたりしないでください。番号の部分は隠して撮ることをおすすめします。
鍵屋に相談するときも、番号を伝えるのは本人確認ができる場面に限ってください。合鍵については合鍵はホームセンターで作れる?にまとめています。
古い鍵かどうかは見た目で判断できる
種類が分かると、その鍵が古い世代のものかどうかも判断できます。判断の手がかりは、鍵穴の形と、鍵の側面のギザギザが片側だけか両側かの2点です。
「古い」といっても、使えているうちは交換しなければならないわけではありません。ただし、古い世代のシリンダーは部品の供給が終わっていることがあり、壊れてから同じものに直せない場合があります。壊れる前に替えるか、壊れてから別の型に替えるかという選び方になります。
ディスクシリンダーは交換が勧められている
鍵穴が「く」の字に曲がっているディスクシリンダーは、内部の板が1列に並ぶ構造で、鍵の形の組み合わせが少なくなります。

メーカーが後継の製品へ切り替えを進めており、住宅の玄関に新しく採用される例は稀です。この形が付いている場合は、交換を検討する対象になります。
見分け方は鍵穴の形です。縦の溝が「く」の字に折れていれば、ディスクシリンダーです。ロータリーディスクシリンダーは同じ刻みキーを使いますが、溝はまっすぐです。
交換するときは、シリンダーだけを入れ替える方法と、錠前ごと替える方法があります。ドアの側面の板の寸法が合えば、シリンダーだけの交換で済むことがあります。板の寸法が合わない場合は、扉の加工が必要になります。
築年数と鍵の形の2つで交換を考える
判断の材料は、建物の築年数と鍵の形の2つです。築年数が古く、なおかつ鍵が刻みキーであれば、交換の候補になります。刻みキーでも、ロータリーディスクシリンダーであれば改良された世代なので、すぐに替える必要はありません。
鍵を紛失した、合鍵を渡した相手が分からなくなった、という場合は、種類にかかわらず交換の対象です。費用の目安は鍵交換の費用が高すぎる?にまとめています。
賃貸では管理会社の許可がないと鍵を替えられない
賃貸住宅の鍵は、住んでいる方のものではなく、貸主の設備です。交換には許可が要ります。
分譲マンションでも、玄関の扉が共用部分の扱いになっていることがあります。扉そのものは共用部分、鍵は専有部分という分け方をしている管理規約もあり、交換の可否は規約で決まります。持ち家であっても、集合住宅であれば先に確認してください。
賃貸やアパートでは交換しやすい鍵が選ばれる
賃貸で使われる鍵は、入退去のたびに交換されることを前提に選ばれています。

そのため、交換の費用が抑えられるピンシリンダーや、ドアノブと一体のインテグラル錠が選ばれることがあります。築年数によっては、ディスクシリンダーが残っている場合もあります。
同じ建物の中で、複数の部屋が同じ種類の鍵を使っていることもあります。これは管理をそろえるためで、鍵の形が同じでも、部屋ごとに刻みは違います。
入居時に渡された鍵が古い世代のものだった場合、防犯性を上げたいという相談は貸主に出せます。費用を借主が負担する条件で認められることもあれば、退去時に元へ戻すことを求められることもあります。
合鍵を作るときにも許可が要る場合がある
鍵の交換だけでなく、合鍵を増やすことについても、契約で本数が決められていることがあります。
渡された本数と、退去時に返す本数が契約書に書かれている場合、勝手に増やした分も返却の対象になります。返せないと、鍵の交換費用を請求されることがあります。
登録制の鍵が付いている物件では、そもそも借主の側で合鍵を注文できません。カードを貸主が保管しているためです。この場合は管理会社を通しての注文になります。
勝手に交換すると、退去時に原状回復を求められます。防犯性を上げたい場合は、まず管理会社か貸主に相談してください。
家の鍵以外にも同じ見分け方が使える
玄関以外の鍵も、見た目から種類を引く方法は同じです。鍵の頭の形と、鍵穴の形。この2つを見れば、家の鍵でなくても分類できます。
家の鍵と違うのは、番号で開けるものが多く含まれる点と、本体そのものを持ち運ぶ製品がある点です。そのぶん、鍵を紛失したときの対処も変わります。
南京錠は施錠の仕方で分かれる
南京錠は、鍵で開けるものと、番号を合わせて開けるものに分かれます。

鍵で開けるものは、本体の底か側面に鍵穴があります。中の仕組みはピン式のほか、板状の部品を使うものなど、製品によって分かれます。
本体に刻印された番号から合鍵を注文できる製品があります。鍵をなくしたときは、この番号が手がかりになります。ただし番号が読めても、メーカーが個人からの注文を受けていないことがあります。
屋外で使う南京錠は、雨で内部が錆びて回らなくなることがあります。鍵は挿さるのに回らないという状態は、鍵の種類の問題ではなく、内部の錆や砂の噛み込みが原因のことがあります。

番号で開けるものは、本体に数字のダイヤルが並びます。鍵を持ち歩かずに済みますが、番号を忘れると開けられません。ダイヤルの桁数は3桁と4桁が多く、桁が増えるほど組み合わせも増えます。
自転車の鍵は形で分かれる
自転車の鍵は、取り付ける場所によって形が変わります。車体に最初から付いているものと、あとから足すものの2つに分かれます。

後輪に取り付ける半円形のものを「馬蹄錠」または「リング錠」と呼び、車輪の回転を止めます。

ワイヤーロックは、柱や柵につないで使う形です。鍵で開けるものと番号で開けるものがあります。
馬蹄錠は車体に固定されているため、鍵をなくすと自転車ごと動かせなくなります。鍵の頭に番号が刻まれていれば、その番号から合鍵を注文できることがあります。購入時に付いてくる予備の鍵と番号札は、本体とは別の場所に保管しておいてください。

室内の表示錠と窓のクレセント錠は役目が違う
トイレや浴室の鍵は「表示錠」と呼びます。中から施錠すると、外側の表示が赤に変わります。使用中かどうかを外から分かるようにするための仕組みです。

防犯のためではなく、使用中であることを知らせるための鍵です。外側には非常解錠用の溝があり、硬貨やドライバーで開けられます。
窓に付いているのは「クレセント錠」です。三日月形の金具を回してサッシを閉じ合わせます。

クレセント錠は、サッシを引き寄せて締め付けるための金具です。防犯を目的として設計された部品ではないため、窓の防犯には補助錠を足す方法があります。

グレモン錠は、ハンドルを回すと上下の金具が伸びて枠に固定される形で、気密性が求められる窓に使われます。
まとめ
鍵の種類は、持ち歩く鍵そのものの形と、ドアに付いている錠前の形の2つに分かれます。見分けるときは、鍵の頭、鍵穴、ドアの側面の3か所を順に見ていきます。
鍵そのものは、側面がギザギザに削られた刻みキーと、表面に丸いくぼみが並ぶディンプルキーが代表的な形です。ドアノブと鍵穴が一体になった丸いものは円筒錠かインテグラル錠、親指で押し下げる金具が付いたものはサムラッチ錠と呼びます。鍵の軸そのものが筒の形をしているものはチューブラーキーで、こちらは玄関の鍵ではありません。
鍵穴は防犯性で3つの段に分かれます。ディスクシリンダーと片側だけギザギザのピンシリンダーが古い段、ロータリーディスクとウェーブキーが中間、ディンプルキーが組み合わせの数で最も上の段です。鍵穴が「く」の字に曲がっていれば、交換を検討する対象になります。
名前の見当がついたら、ドアの側面のフロントプレートと鍵の頭にある刻印を確かめてください。メーカーと型番が読み取れれば、交換できる製品を絞り込めます。ただし鍵に打たれた番号は合鍵を作れる情報なので、写真をそのまま人に見せないでください。
賃貸住宅では、鍵の交換にも合鍵を増やすことにも、管理会社か貸主の許可が要ります。
手元の鍵がどれか分からないときは、鍵の頭、鍵穴、ドアの側面の3枚を撮ってご相談ください。写真から種類を判断できます。作業料金は鍵の修理が¥8,800〜¥33,000、鍵穴からの鍵作製が刻みキーで¥16,500〜が目安です。










