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ドアノブが空回りする原因と修理方法!業者に依頼した場合の費用相場も解説

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ドアノブが空回りする原因と修理方法!業者に依頼した場合の費用相場も解説

更新日:2024/11/01
「ドアノブ 空回り」アイキャッチ画像

「自宅ドアのドアノブが空回りしている」

「修理したいけど、どうすればいいかわからない」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?ドアノブが空回りすると、部屋や家の中に入れなくなったり、閉じ込められてしまうこともあるので早急な修理が必要です。


ドアノブが空回りする症状が発生した場合は、錠ケースやドアノブ内の部品が劣化、破損している可能性があります。ドアノブの寿命は10〜15年程と言われていますが、使い方や使用頻度によっては、それより早く故障することがあるかもしれません。

そこでこの記事では、ドアノブが空回りする原因と修理方法を紹介し、業者に依頼した場合の費用相場も解説します。

ドアノブの種類

原因の特定・対処を正しく行うには、はじめに現在使用しているドアノブの種類を確認することが大切です。ドアノブといってもさまざまな種類があり、それぞれの特徴なども異なります。

ここからは、住宅に使用されている主なドアノブの種類についてご紹介します。

レバーハンドル錠

レバーハンドル錠

レバーハンドル錠は、持ち手がレバー状になっているドアノブです。

レバーを下に下げて引くだけでドアを開けられるので、子供やお年寄りでも使いやすく、玄関ドアや室内ドアなど幅広い用途で普及しています。

プッシュプル錠

プッシュプル錠

プッシュプル錠は、室外側からはハンドルを引き、室内側からはハンドルを押すことによって開閉するドアノブです。プッシュは押す、プルは引くを意味します。

ハンドルの形状は、グリップ、バー、プレートタイプがあり、いずれも軽い力で操作ができるという優れた機能性が特徴で、戸建てやマンションなどの玄関ドアに採用されています。

サムラッチ錠

サムラッチ錠

サムラッチ錠という名称の由来は、親指(サム)でドアハンドルのレバーを押下すると、ラッチが動いて開閉できるようになることからです。

ハンドル部分にデザイン性の高い装飾が施されているため「装飾錠」とも呼ばれ、主に戸建て住宅の玄関ドアに使われています。

ケースロック(箱錠)

美和ロック・ケースロック
美和ロック カタログより

ケースロックは、箱型の錠ケースにデッドボルト(カンヌキ)やラッチボルトなどが収められており、ドアノブとシリンダーが別になっています。

扉の側面に錠ケースを埋め込む「彫り込み型」は、強度・耐久性が高いため、多くの玄関ドアに採用されています。

室内の扉面に錠ケースを取り付ける「面付け型」は、外から見えないためバールのこじあけに強く、集合住宅の玄関ドアなどに採用されています。一般的に「ケースロック」は彫り込み型を指します。

集合住宅などでは、火災が起きたときに燃え広がらないように金属製のドアが多いため、簡単に後付け可能な面付け型が多いです。

CHECK

ラッチボルトとは、風圧などでドアが開かないように取り付けられている三角形のボルトのことを指します。

握り玉

握り玉

丸い形をしているドアノブを握り玉または玉座と呼びます。

持ち手を捻って開閉するタイプで、比較的古い戸建て住宅やマンションの玄関、勝手口などに用いられています。捻って開閉する必要があるため、握力が弱いと開けづらく、構造も単純なため、防犯性は低いです

握り玉タイプのドアノブは、主に下記の3つの錠に分けられます。

円筒錠

円筒錠
GOAL 公式HPより

円筒錠は、握り玉に鍵穴が組み込まれているものの、ラッチボルトしか備えていないドアノブです

外側は鍵穴、内側はサムターンやプッシュ式のボタンがあり、施錠状態になるとノブが回転しなくなり、ラッチボルトが突出したままになります。

インテグラル錠

インテグラル錠
GOAL 公式HPより

インテグラル錠は、鍵穴とラッチボルトとデッドボルトを備えたタイプです。外側は鍵穴、内側はサムターンを回すことで、デットボルトが飛び出して施錠となります。

見た目が円筒錠とよく似ていますが、円筒錠にはデッドボルトがありません

チューブラ錠

チューブラ錠

チューブラ錠は、ラッチボルトだけがついているタイプのドアノブです。ドアノブを回すと連動したラッチボルトが、飛び出したり引っ込んだりしてドアを開閉します。

通常は施錠機能のない空錠であることが多く、鍵付きタイプはドアノブのどこかにノブの動きを固定するスイッチのようなものがついています。

施錠状態では円筒錠と同じく、ドアノブを動かすことはできず、ラッチボルトが突出したままになっています。

主に室内向けのドアノブとして普及しており、玄関や勝手口には使用されません。

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ドアノブが空回りする原因

ドアノブが空回りしてしまう原因にはあらゆる要因が考えられますが、多くは長期間の使用や経年劣化によるものです。

ここからは、ドアノブが空回りする主な原因をご紹介します。

バネの破損

ドアノブが空回りするといったトラブルでもっとも多い原因が、ラッチボルトやハンドル内にあるバネの破損です。

ラッチケース内とドアノブの座にはバネが入っており、ドアノブを捻った状態で手を離すと、反発力により元に戻るようになっています。

このバネは経年劣化で壊れることもあり、特に室内錠のラッチボルトのように使用頻度が高いと、バネがすぐに劣化したり、金属疲労で切れてしまったりします

また、小さい子供がドアノブにもたれかかったり、重い荷物をかけたりなど、外部からの負荷が原因で破損した可能性もあります。

バネのみの交換は難しく、自力での修理は困難です。ドアノブによほど詳しい方でない限り、鍵屋に依頼するのが賢明でしょう。ラッチボルトの状態次第では修理が可能な場合もありますが、基本的にはドアノブごとの交換となります。

サムラッチ錠の空回り

サムラッチ錠の場合、親指で押下するレバー部分のバネが切れてレバーが戻らなくなるという空回りが発生します。サムラッチ錠は、古い戸建て住宅の玄関ドアに使用されていることが多く、経年劣化で破損してしまうケースがよく見られます

正しい寸法のバネを購入して自身でハンドルを分解して修理する方法もありますが、古いサムラッチ錠は廃番になっている商品も多いほか、防犯性能も高いとは言えないため、不具合が出た場合は交換がお勧めです

現在はハンドルの上にシリンダー錠がついているものが一般的となっているため、交換費用は高額になりがちですが、既存のものと互換性のある最新のサムラッチ錠に交換する方が防犯面でも安心できます

金属パーツが折れた

ドアノブの心棒と呼ばれる角芯が折れている可能性があります。

鍵やドアノブに関する知識が豊富な方であれば、破損している部品を交換することで修理できることもあります。しかし、ドアノブにはかなりの種類があり、角芯などの金属パーツもさまざまです。

部品探しや作業的にも一般の方が自力で対処するには難易度が高いので、やはり鍵屋へ依頼していただくのが賢明でしょう。

ネジの緩み

ドアノブが空回りする原因のひとつにネジの緩みがあります。ドアノブをドアに固定している台座のネジや取っ手のネジが、長年の使用や扉の開閉時の衝撃などで緩むと、扉と台座の間に隙間が生じてしまいます

特にレバータイプのノブに多く見られ、毎日何回も操作することで次第にネジが緩んでいき、レバーが水平の状態より下がったままで元に戻らない状態になってしまいます。

ドアノブのネジが緩んでいる場合は、一度ドライバーでネジを締め直してみてください

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ドアノブが空回りするときの修理方法

ここまで、ドアノブが空回りする主な原因を紹介しました。以下では、ドアノブが空回りするときの修理方法について紹介します。

自分で交換する

DIY

ドアノブやラッチケースの交換は、自力でも簡単に交換できます。作業を行う際は、締め出しや閉じ込め防止のため、必ずドアを開けた状態で行ってください

ここからは、自分で交換する際の方法について解説します。

【注意】鍵穴専用以外の潤滑剤は使用しない!

ラッチボルトやドアノブに潤滑剤を吹く際は、必ず鍵穴専用の潤滑剤をご使用ください

鍵穴専用以外の潤滑スプレー(クレ556やシリコンスプレーなど)を使用すると、一時的に動作はスムーズになりますが、後から鍵やドアノブが使用できなくなる事例もあります。特にラッチボルトと錠ケースはつながっているため、さらに状況が悪化する原因にもなりかねません。

ラッチケースのみを交換する

チューブラ錠
川口技研 公式HPより

ラッチケースのみの交換は、交換しようとしているドアに対応するラッチケースがあれば簡単に行うことができます。ラッチケースはホームセンターやネットショップで購入することができますが、事前にバックセットなどのサイズを計測する作業が必要です

ドアノブ交換よりはコストがかからないので、ドアノブを継続して使用したい方におすすめです

交換手順は以下の通りです。

  1. ドアノブの下部にあるネジを外して、ドアノブを取り外します(ラッチケースのみを交換する場合もドアノブを取り外す必要があります)。
  2. ドア側面のフロントの上下のビスを外してラッチケースを取り外します。
  3. ネジ穴やドアノブの軸がはまる位置を左右から確認しながら、新しいラッチケースをゆっくりと差し込んでいきます。
  4. 新しいラッチケースがしっかり収まっていることを確認したら、再びフロントをビスで留めてください。

ドアノブを元通りに取り付け、動作に異常がなければ完了です。

レバーハンドル錠の交換手順

ここからは、レバーハンドル錠の交換手順について解説します。

  1. 室外側の台座を固定しているビスを外し、ドアノブを引き抜きます。ほとんどの場合、片側のビスを外すだけで両方のドアノブを取り外すことができます。そうでない場合は、同じ要領で内側のドアノブも引き抜いてください。
  2. ドア側面にあるフロントの上下ビスを取り外して、フロントを引き抜きます。
  3. 新しいフロントを取り付けます。フロントの向きは、ラッチの斜面になっている面がドアを閉じる方、反対側がドアを開く方にして設置してください。
  4. フロントを差し込んだら、ビスで固定します。
  5. 新しい内側のドアノブのサムターンを縦にして、内側ドアノブに角芯を差し込みます。
  6. 内側の台座をドアにはめて、ビスで固定します。
  7. 外側のドアノブも溝を縦向きにした後、ドアにはめてビスで固定します。
  8. 動作確認をして、異常がなければ完了です。

円筒錠の交換手順

ここからは、円筒錠の交換手順について解説します。円筒錠のドアノブを取り外すには、千枚通しなどの先端が細く尖った道具とマイナスドライバーが必要です。

  1. ドアノブの首(ドアノブと台座の中間)にある小さい穴に千枚通しなどの道具を差し込んで、バネの様な感触があるポイントを押し込み、留め具を外して室内側のドアノブを引き抜きます。
  2. 台座下部にある切り欠きにマイナスドライバーの先端を差し込み、台座カバーを持ち上げて外します。
  3. 台座のビスを緩めて外した後、室外側のドアノブを引き抜きます。
  4. フロントを固定している上下のビスを外し、フロントごとラッチを引き抜きます。
  5. 新しいラッチを向きに注意して差し込み、フロントを上下のビスで留めます。
  6. 室外側のドアノブをラッチと上手く噛み合うように差し込みます。
  7. 台座をはめ込んでビスで留めます。
  8. 切り欠きがドア側になるよう台座カバーを取り付けます。
  9. 室内側のドアノブを差し込み、動作に異常がなければ完了です。

インテグラル錠の交換手順

ここからは、インテグラル錠の交換手順について解説します。インテグラル錠はドアノブと丸座が一体になった単純な構造をしているため、取り外しは比較的容易に行えます。

  1. ドアノブの根本についている丸座をつかんで反時計回りに回し、室内側のドアノブを取り外します。
  2. 台座のビスを全て取り外し、室外側のドアノブを引き抜きます。
  3. ドア側面にあるフロントの上下ビスを取り外して、ラッチボルトを引き抜きます。
  4. 向きに注意して新しいラッチを取り付け、フロントを上下のビスで留めます。
  5. 室外側のドアノブを取り付けます。
  6. 室内側の台座をはめてビスで固定し、ドアノブを時計回りに回して取り付け、動作に異常がなければ完了です。

チューブラ錠の交換手順

ここからは、チューブラ錠の交換手順について解説します。チューブラ錠は表面にビスが見えているのが特徴です。

  1. ドライバーで丸座についている2本のビスを外して、内側と外側のドアノブを引き抜きます。
  2. フロントを固定している上下ビスを外して、ラッチを引き抜きます。
  3. 新しいラッチを差し込み、フロントを上下ビスで固定します。
  4. 室外側、室内側の順番でドアノブを差し込み、上下ビスで留めます。
  5. 動作確認を行い、異常がなければ完了です。

業者に依頼する

鍵の業者

自力での交換に自信がなかったり、ドアノブ交換がうまくいかない場合は、無理をせず鍵専門の業者に依頼することをおすすめします

ドアノブにはさまざまな種類が存在し、中には構造が複雑なものもあります。また、正しいサイズを計測して、ドアと規格が適合する製品を選んで購入しなければなりません。

もし、製品選びを間違えたりドアを傷つけてしまえば、余計な費用がかかってしまうだけでなく、時間や労力も無駄に消費してしまいます

自力での交換・対処が難しいと感じた場合は、迷わず鍵屋へご相談ください。

ドアノブの修理・交換費用相場

鍵屋にドアノブの修理・交換を依頼した場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?費用の目安としては以下のとおりです。

作業内容 費用相場
ドアノブ交換 ¥11,000~+部品代
ドアノブ修理 ¥8,800~

上記はあくまで目安となる費用です。ドアノブの種類、作業の所要や難易度によっては、価格が異なることがあります。

そのため、鍵屋に作業を依頼する場合は、最低でも3社以上で相見積もりを取って比較することが費用を抑えるためのポイントです。

ドアノブの修理・交換はキーレスキューにお任せ!

ドアノブ交換は、DIYに慣れている方であれば自力でも行うことが可能です。しかし、先述したように、ドアノブの種類によっては、作業の難易度が高いことや製品選びの段階で失敗してしまうリスクもあります。

また、ドアノブが破損してしまっている場合は、ドアノブや鍵に関する知識がないとほとんどの場合、自力での修理は難しいです。ドアノブの故障原因を見極めるのにも、プロが見なければ、全体交換の必要性やどこが悪いかわからないケースもあります

キーレスキューにご依頼いただければ、プロのスタッフが速やかに不具合の原因を解明し、的確な対応を行うことが可能です。ドアノブの修理・交換はぜひキーレスキューにお任せください。

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